転生しても私は自堕落に生きたい   作:湊本夜空

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どうも、湊本夜空です


プロローグ
はじまりはじまり


『転生』

 

皆さん、大好きですよね。

きっと誰しもが一度は「このクソつまらん人生とおさらばして、異世界とか行ってみてえ」と思ったことがあるでしょう。

 

しかぁし!!!

 

私――有栖麗(ありすれい)はミリも興味がない!!

というか、この世の森羅万象すべてに置いて興味がないという冷めた無気力人間だというだけだが。…いや、自己中な奴(エゴイスト)と言ったほうがいいかもしれない。

 

学生の身でありながら友達は0。趣味は寝ること。自分が何をしたいかとか、将来は何になりたいかとかなんて考えたこともなく、ただただ過保護気味な親に言われたとおりに生きている。

 

楽しいとは思ったことないけど、つまらんとも思ったことはない。生きているから生きる、これが私だと思っていた。

 

そして――交通事故であっさり死んだのもまた、私の人生だったと思う。

 

 

 

 

さてと、前置きが長くなったな。

 

私は今、知らない部屋にいる。そんなに広くはないが、シンプルで整頓された部屋。

はて、一体ここはどこなんでしょうかねえ。

 

 

……

 

………え、いや、まじでナニコレ???

かんっっっっぜんにここはどこ私は誰状態なんだが。

え、私事故って死んじゃいましたよね??意識ちゃんとブラックアウトしましたよね???

もし仮に死んでなかったとしても、目覚めたらふつー病院じゃん????

 

今んとここれ、『転生モノ』によくあるあの

 

『変わり映えしない日常を送ってたら信号無視のトラックにはねられて、気づいたら知らない世界だった!?』

 

っていう、ここまでがテンプレ、ここからが天ぷら、みたいな感じになっちゃってますが。

 

 

……

 

「…嘘でしょ、転生しちゃった…」

 

私、元有栖麗は、知らない部屋を呆然と眺めながらつぶやくのだった。

 

 

 

★★★★★★

 

 

転生してしまったことを早急に理解した私は、まず鏡の前に立った。

 

「へえ…」

 

そこには、10歳くらいだろうか?

前世よりもかなり若返った少女が映っていた。

 

少々不健康とも取れるくらいほっそりとした身体。白雪姫とかってあだ名をつけられそうな白い肌。金髪…いや、もっと薄いプラチナブロンドの長いサラサラヘア。そして、ぱっちりと大きな目にアメジストのようにきらめく薄紫色の瞳。

 

これは…

 

「…めっさ可愛いじゃん。」

 

実は鏡を見る前から少し期待はしていたが、一言で言えば容姿端麗、超絶美少女である。やっぱり、『転生モノ』のテッパンだよなぁ。

 

前世でも容姿には自信があった。無気力人間の私だったが、唯一自分には興味あったし、自分は大好きだった。

 

これで前世より顔面偏差値落ちてたらちょっとな〜とか思ったけど、杞憂だったようだ。

 

「んで、今んとこ『私は誰』の3割くらいしか解決してないけど…。」

 

とりま私の名前が知りたい。容姿見た感じ日本ではなさそうなので、流石に『有栖麗』ということはないはず。

 

鏡の横にある小さな勉強机の上に、記名されているものがあった。

 

「レイ・エルバ…ねえ…」

 

前世引きずってて草って感じ。

まあ、れいって名前嫌いじゃなかったけど。

 

『私は誰』があらかた解決したところで、次は『ここはどこ』だ。

 

小さな窓から外を見てみると、まあまあ下の方に地面が見える。アパート?マンション?

前世マンションぐらしで一軒家に憧れていた私はちょっとがっかりしながら、ドアに向かう。そういえば、今は何時だろう。

 

コンコン

 

私がドアを開けようとドアノブに手をかけたところで、タイミングよくノックされた。

 

「レイ?起きてるかしら?」

 

「…今、起きました。」

 

「あら、寝坊なんて珍しい…もう朝食の時間ですから、急いで降りておいでね。」

 

「…はい。」

 

ドアの向こう側から聞こえてきたのは、おっとりとした女性の声だった。母親か?

めちゃくちゃ前世と同じノリで応対したけど、怪しまれなかったな…。

 

とりあえず、朝食がどうのと言っていたので、手をかけていたドアノブをそのまま引いた。

 

 

★★★★★★

 

 

結果から言うと、ここはどうやら孤児院のようだった。

 

私は、部屋に戻ってぼすっとベッドに腰掛ける。

 

下に降りていくと食堂のようなところがあり、小中学生くらいの子供達が10人くらいいた。なんだろう、約ネバを思い出させるような雰囲気だった。食事中、下手なことが言えない私は沈黙を貫いていたが、一切話しかけられなかったし、不審に思われている様子もなかった。

 

おそらく、レイ・エルバはそういう人なのだろう。

 

…うん、前世の私と同じような性格してる。ありがたい。

 

『ここはどこ』もまあ解決したところで…もう少し情報収集しますか。

ここがなんの世界なのかとか、なぜ私は孤児院にいるのかとか、いろいろ知らなきゃいけないことは山積みだ。

 

うーん、こういうのって転生する前に神様かなんかとお話するイベントがあるもんだと思ってたんだけど…もしくは、この世界の記憶をちゃんと持って爆誕するとか。

 

まさか情報0で放り出されるとはね〜。

 

…はあ、せめてこれから平凡に平穏にだらけて過ごせますように。

 

 




初めての投稿です。

至らない点ばかりと存じますが、どうかよろしくお願いします。

この物語は、筆者の自己満足8割、「なんかこういうサイトに投稿してみたかったんだよね…」2割の提供でお送りしています。


そして、主人公はまだここがハリポタワールドであることを知りません。
今回の約ネバみたいに、たまに他作品名が出てくる場合がございます。

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