転生しても私は自堕落に生きたい   作:アステラ000

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どうも、電車のドアにリュックの紐を挟んで身動きが取れなくなり、間抜けな遅刻をした湊本夜空です。


組分け帽子とは馬が合わない

(へえ…本物っぽい)

 

私──レイ・エルバは、ホグワーツの大広間の天井を見上げながら歩いていた。実際に目にするとかなり幻想的だ。どうせ習うなら、こういう魔法だけでいいんだけどなぁ。

 

私達新入生は、ハグリッドに連れられてホグワーツ城に入ったあと、マクゴナガル先生の組分けの儀式やら寮についてやらの説明を受けた。それを聞いてから、私の両隣にいるハリーとロンがそわそわしながらおしゃべりしている。

 

…そう、いつの間にか挟まれていたのである。

 

なぜだっっ!!!???ホワイ???

私は君たちと友だちになった覚えはないぞ!!!

あと、私越しに会話するのもやめーや。それ、陰キャが一番つらいやつやねん。

 

「組分けってどうやるんだろう…」

 

「フレッドが言うには、ものすご〜く痛いらしいよ。冗談だとは思うけど」

 

「レイはどう思う?」

 

「…さあ」

 

どう思う?じゃねぇんだわ。私越しに会話するなとは願ったけど、だからといって私を会話に混ぜろってことじゃねぇんだわ。頼むから一人にしてくれやぁ…。

 

そんなことを考えながら、私達は組み分け帽子の前まで来る。

その帽子は、私達が全員集まると、急に歌いだした。

 

歌が終わるとまばらな拍手が起きたが、私から言わせてもらえばなんともまぁ変な歌だった。

映画に帽子が歌う場面なんてあったかな。

 

そんなことを思ってると、マクゴナガル先生が羊皮紙を持って進み出てくる。

 

いよいよ組分けか…。

 

「それでは、今から新入生の組分けを始めます。名前を呼ばれたら前に出てきてください。…アボット・ハンナ!」

 

名前は…ABC順かな?なら私は結構早いはず。

 

「エルバ・レイ!」

 

っと、もう呼ばれたか。さっさと済ましてしまおう。さっきから立ちっぱなしで私のか弱い足は棒のようなのだ。

私は前に進み出て、椅子に座った。頭に帽子を被せられるが…でっか、前見えないんだけど。

 

『…ふーむ、これは難しい…。どうも…よく見えないな。まるで霧がかかったように、一部がもやもやしておる』

 

(見えないって…心でも覗かれてるんか?)

 

『心を読むのとはまた違う。私は君の真核を見定めるのだ。だがまあ、組分けには特に影響ないだろう』

 

(いや読んでんじゃん)

 

…もしかして、もやもやっていうのは転生のせいだろうか。前世の記憶を見られたらたまったもんじゃないし、大方この世界が都合よく動いているのだろう。さて、そんなことはともかく…

 

(私はどこの寮になりますか?)

 

『ふむふむ…なかなか決定的な決め手がないな…。君は…魔法に興味がないのかね?』

 

おっとぉ、バレた。

 

(まあ…そうですね)

 

『ふーむ…希望の寮はあるかい?』

 

おっ、もしかしてもしかして…要望を聞いてくれる感じっすか!

ならば一番マシな寮…

 

(…レイブンクローとか)

 

『レイブンクロー?いや、君は魔法に興味がないのだろう?知識を欲さない者にはおすすめできぬ寮だぞ』

 

 

(…スリザリン…とか?)

 

『スリザリン?君には野心が全くと言っていいほど見受けられない。合わないのではないか?』

 

……

 

(…じゃあ…ハッフルパフ?)

 

『ハッフルパフ?君はどうも一人を好み、友を欲することがないようだが…ハッフルパフもふさわしいとは言えぬな』

 

………

 

(まさか…グリフィンドール…?)

 

『ふむ…やはり4つの寮の中ではグリフィンドールが一番()()だろう。君に騎士道精神は全くないが、勇気と大胆さはなくはないからな』

 

待て待て待て!!

私の要望を聞いてくれるんじゃなかったのか!!!???

しかも「マシ」っていったぞこのボロ帽子!!

「マシ」ってなんだ「マシ」って!グリフィンドールが一番マシなわけないだろがぁぁ!!

 

(ちょっ…グリフィンドールは…)

 

『嫌なのかい?他が絶望的に合わないから、大人しくグリフィンドールに入るのが賢明だと思うぞ?』

 

何このクソ帽子!!

散々人のこと、知識も友だちも野心も騎士道精神もないとか貶しやがって!!(?)

こんな奴だっけ?ハリーのときは「スリザリンは嫌」が通るんじゃなかったっけ!!??

 

「グリフィンドール!!!」

 

ああああああ!

やった!やりやがったよこのボロクソ帽子!!!

 

私まだ悩んでたよ!!??悩んでたっていうか、グリフィンドールは絶対やだって言う意思表示をしようと思ったところだったのに!!

 

よりによってグリフィンドール…

 

ああ…神は私を見捨てた…

 

意気消沈しながら私はグリフィンドールのテーブルへ向かった。

ちらっとハリーとロンと目があったが、意外そうな目をしていた。

 

意外どころじゃねえ、こっちだってグリフィンドールなんて私には一番合わないと思ってたのに。

そしてなによりも入りたくなかった…!

 

というか、今私やばい立ち位置にいるんじゃ…?

 

・もうすでに主人公たちと知り合い

・主人公たちと同じ寮

 

/(^o^)\オワタ

 

私の平凡で平穏なぐうたら生活がどんどん遠のいていく…。

なぜだ、なぜ私はこんな目に合わなければいけない…?

前世でなにかやったか?いや、何もやってない。文字通り何も。

 

くっそ、私は神様のおもちゃじゃねえんだぞ!!!

おい見てっか神様!!私はあなたの思い通りにはならないからな!!!

 

とりあえず、今んとこの一番の戦犯はあの帽子のクソ野郎だ。

どう料理してやろうか…。

 

私は、続きの組分けもダンブルドア校長の言葉も馬耳東風のごとく聞き流し、組分け帽子をどう呪ってやろうかを考え続けたのだった。

 

 




心のなかで毒舌になっていくレイちゃん

今回ちょっと短かった…?

投稿に関してですが、結構思い切り空くかもしれません。
失踪はしないでしょう。おそらく。約束はしませんが…。


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