星の花へ向かっているメンバーのおさらい。
イースター組(ネオ、ニュウ、バサラ、ハレルヤ、カノン、アミダ、アルセーヌ、アルスラーン、アビス、キラリ)
アステール組(ムフェト、ハクビ、サクア)
スターダスト組(ジャック、ポラリス、アルビレオ(サポート役))
…以上です!…本当はもっと増やしたかったけど、多分書けねぇなって思ってやめた。
104話〈WE ARE THE WORLD〉
終焉の空に響くは、
ネオを乗せた
目指すべき〈星の花〉は、まだ北の上空10000メートルにあり、道のりは遠い。
「ーーーー来るぞ……
バサラがそう警告した瞬間、
形も色も様々な戦闘機群から一斉に飛び出した弾丸が、空に曳光弾の尾を弾き、横向きの雨の様に飛んでいく。
そして、
カカカカーーン、と連続して鳴り響く撃破音と、空にパッと爆ぜて消えていくセラムの光。
ーーーー今の一瞬で、数百を超える
しかし、それでも
『壊獣群からの反撃です!気を付けてください!!』
攻撃が終わったと同時に,アルビレオが叫ぶ。
…ギラリと煌めく北の空。
「《プロテクション》!!」
アルセーヌが、
ドキューーーーーーンッッッ!!!
北の空から、無数のレーザーがネオ達目掛け放たれる。
空を埋め尽くす
ガガガガガガガガガッッッ、と削れる様な音を立てながら、
周囲の戦闘機達は、シールドンやビットンが盾となり事なきことを得ている様だが、中にはレーザーに撃ち抜かれて空の藻屑となってしまった機体もあった。
『ーーーー
レーザー攻撃が終わるや否や、アルビレオが被害報告を開始する。
それを聞きながら、アルセーヌが苦い顔をして呟いた。
「……厳しいわね…!プロテクションは今のでもう限界よ…?!ーーーーまだ高度10000メートルに達してないのに、もう墜ちる危険性が出てきたわね…!」
一方で、ネオは空に這う光る根を見つめて何かの考えを巡らせているようだ。
(…あの根はーーーー星の花まで伸びている筈。…あの上なら、もしかして…!)
星のセラムで構成されているその根は、北の果て〈星の花〉にまで伸びている。
今のネオには、それが自らを導く道のように見えていた。すかさず、ネオは光る根を指差しながら声を上げる。
「アルセーヌ!」
「何かしら?!」
振り返ったアルセーヌに、ネオは続けた。
「…せめて、あの根まで私を連れて行ってほしい!」
「…セラムの根、ね。ーーーー大体、高度6000メートルと言った所かしら?」
アルセーヌの呟きに、アルビレオが答える。
『星瘴気樹状構造体でしたら、現在地から高度5800メートルの位置にあります☆!…ネオさん。そこを目的地にするのですか?』
「うん。ーーーー多分だけど、
「なるほどな。…根は星の花まで続いてる。その上を走れば、確実に花まで辿り着けそうだ。」
話を聞いていたバサラが、一理あると言うように頷いた。隣から、ジャック・ザ・リッパーがひょっこりと頭を突き出す。
「シールドンも使おうよ♪…アレ、足場になるんでしょ??あるびぃにコントロールして貰えば、いろんなルートから星の花へ行けるからね♪」
アビスが頷く。
「ーーーーえぇ、それが良いと思います。おそらく、根の上でも
「ま、行けるとこまでは
そうアルセーヌが最後に言って、この話は終わった。
ーーーー
そして、
「ーーーー何はともあれ、先ずはこの群れをくぐり抜けないとね!」
そうハレルヤが叫んで、足下から生み出した海流に乗り、空へ飛んでいく。
「クサナギ・ブレードッッッ!!!」
ハレルヤが青く輝く太刀を掲げると、彼の周囲に無数の青い太刀が出現した。
同時に、カノンも緑の翼を広げて飛び上がる。
「ーーーー〈
滑らかな詠唱と共に、カノンの手の内に緑に輝く剣が生まれた。
「…終わりの審剣−壮絶–。」
更にカノンが詠唱すると、カノンの周囲に翠の剣が何本も生み出される。
ハレルヤが生み出した青い太刀と、カノンが生み出した緑の剣。ーーーーそれらが、迫り来る
「行けっ!!」
「…放て。」
そして、2人がそれぞれの武器を
空を埋め尽くす
しかし、それでも
「ーーーーよーっし♪私もいくよーっっ!!」
ーーーーと、ココでジャックが飛び出した。
彼女は、アルビレオが操作しているシールドンを、サーフボードの様に乗りこなしながら、天へと駆け昇っていく。
「…あっ!私だって!」
更に、ポラリスが負けじとシールドンを足場に空へと飛んだ。
そして、2人は互いにハレルヤとカノンの背中を守るような位置に着くと、互いの力を解放する。
「星屑のッ!トゥインクル・ストライクッッッ!!」
「ーーーーーーーフィニッシング・エッジ!!」
ポラリスが具現化させたレーザー銃から放たれた無数の光弾が、流れ星の様に尾を引いて
更に、ジャックが振るった金色に輝く巨大なハサミが、範囲内の
4人の
ーーーーその僅かな隙間を縫って、
背後では、混成空軍と
しかし、なんとか
『こちら、アステール空軍!ーーーー援護する!!』
「頼むわ!」
『ーーーーこのまま速度を上げます♪!…しっかりついて来てくださいね〜!!』
聞こえて来た無線に叫び返したアルセーヌ。続いて、
「
「近付けさせないから。」
ハレルヤとカノンが、横に並んで
「ーーーー僕も援護します!!」
更に、スピードモードを起動したニュウが、機械の翼を煌めかせて2人に加わった。
彼の手と同化する様に具現化するは
「おー!machine-gun♪」
「これで、一気に撃ち払う!!!」
そう叫び、
ダラララララララララララララララッッッ!!!!
放たれた闇色の属性光を纏う弾丸は、
「わぁ〜、気持ちよさそうじゃんニュウ〜♪……よーーっし!!私も切って、斬って、斬りまくっちゃうよ〜ッ♪♪」
「なんて弾幕…。……私だって!!」
飛行するシールドンに乗った、ジャックとポラリスも後に続いた。
光る根が這う空を埋める
『ウオオオオオオオオオオオオン…!!!!』
そして、更なる異変が起きた。
『ーーーー!?…高濃度星瘴気が前方に出現!ーーーーやばい感じです!!』
アルビレオの警告が、混成空軍含めた全員の耳に飛び込む。
ーーーーそして、ネオ達の前に宇宙が現れた。
「星のセラムッ!」
「……ッッ!嘘だ…!」
それを見ていたフェムトが、狼狽える様に呟く。
側にいたハクビとアルスラーンが、顔を険しくした。
「ーーーーアレ、全部………
アルスラーンの声に反応した様に、立ち塞がった《
声にならない音が、辺りを満たす。
『おいおい…。なんて数だ…!』
混成空軍の誰かが、目の前の空に立ち塞がった《上位種》を見て狼狽え呻く。
数もそうだが、種類も多い。今までこの世界に現れた〈絶級〉達が、纏めて出てきたかのようだ。
『ーーーーやばいですねッ☆?!…確認出来るだけでも『ジューゴ』『エリミネーター』『エダ』『イオアナ』『トリシュナ』『カルナ』…………あーー!!もう、めちゃくちゃですぅうぅ〜!!!』
アルビレオが羅列した固有名詞は、全て過去においてこの星に現れた《上位種》達の名だ。
ある者は人類の決死の反撃により消滅し、ある者は被害を振り撒くだけ振り撒いて、忽然と姿を消した。
そんな理不尽の権化達が、ネオの前に姿を表している。……一斉にだ。
……更に、この絶級の大量出現は、世界規模で起きていた。
◇◆◇
「…おい……冗談キツイぜ…??」
アステールの街で避難民を守りながら
「うっっそ……。『インハグ』に『フラティス』??それに…あの手がいっぱいの赤いヤツは…」
「……『ママゴアシ』だ。…大災害最初期に現れ、幾つもの都市を滅ぼした〈絶級〉…!」
別の場所で上位種の出現を見ていたトライデントとポセイドンが、やはり恐るように呟いた。
アステールの防衛兵器をモノともせず、絶級が同類の
青い羊のような見た目(ーーーー但し、全ての絶級に言える事だが、目だけは真っ赤になっている。)の絶級〈フラティス〉が一声鳴くだけで、空から無数の隕石が街全体に降り注いで来た。
更に〈ママゴアシ〉が、無数の腕で周囲の高層ビルを薙ぎ倒し始めた。
対応しようとしたアステールの兵士達は、水銀の体を持つ馬型の絶級〈インハグ〉に襲われ、次々と倒されて行く。
……アステールの兵士達も決して弱くはないが、絶級の前では等しく有象無象であった。
…ケラウノスとて、同じだ。ーーーーだが、
「くっっそ!!ーーーーでも、やるしかねぇだろうが!!」
そう吠えたケラウノスは、雷霆の尾を弾きながら、破壊活動を続けるママゴアシに空から突撃する。
「ーーーー止まれ化け物!!!」
そして、渾身の一撃を、自分よりも遥かに大きなママゴアシの頭部に叩き込んだのだったーーーーーーーー
◇◆◇
「…なんて事…!」
ミラの唇から、恐れる様な呟きが漏れる。
ーーーー遠く離れたアンナスル・アッターイル支部でも、上位種の襲撃が起きていた。
支部に建ち並ぶビルを破壊して行くのは、蠍の様な姿をした絶級〈アガルタ〉。そして、形容し難い異形の絶級〈マーチ〉であった。
カレ等が通った後には、ただ破壊の痕のみが残る。
支部のエージェント達が反撃に移っているが、絶級の進撃を止める事はほぼ出来ていない。
「ミラ!」
「…!レグルスちゃん?!」
無線から、自分の仲間達の声が響く。今のは、アッターイルのエージェントの1人〈レグルス〉の物だ。
「ーーーーミラは他のオペレーターを連れて逃げて!!」
無線ごしに響く爆裂音。絶級と戦い、打ち倒されて行く人々の悲鳴。
ミラは両手を思わず握りしめた。
「でも……」
「大丈夫!!私達なら、絶級が相手だって関係無い!!やるべき事を、やるだけなんだ!…それに、
「…!」
レグルスの声に、ハッとなるミラ。
支部で聞いた、ネオからの無線。
ミラもまた、彼女の言葉を聞いて願ったのだ。
みんなが幸せに過ごせる
……であるならば、今ここで死んではその未来が見えない。
「…分かった…。ーーーーでも、私の願う世界の未来には、仲間達が居なきゃいけないの!だからお願い……死なないで!!」
レグルスが、無線の向こうで笑った気がした。
「ーーーーーーーー分かってるよ。」
ーーーーこうして、アッターイル支部でも戦いは白熱していく……
◇◆◇
絶級との戦火は、世界各地へと広がった。
新人類だろうが、旧人類だろうが関係ない。それは、この星の人類を殲滅すべく星の花より生まれた、絶望の権化ーーーーーー
「ーーーーお、応援を!!至急、応援を求む!あ、
ここは、11王国連合の盟主ロット王が治める移動要塞都市〈オークニー〉。
「くそ!!何が起きているというのだ!!我が国の兵士達がここまでアッサリとっ!!」
ロット王が、豪華な机を怒りに任せて叩く。
彼の国は、決して弱小では無い。連邦の力が弱まった今、オークニーは強大な国家となっていたーーーー筈だった。
ーーーーバリッ ボリッ ゴキッ
オークニーに建ち並ぶ高層ビルを、食事をするかの様に食らうは絶級〈ハービセル〉。
青い齧歯類を思わせる小さな
ハービセルは喰らい続ける。
オークニーの街を、人を、その全てが無くなるまでーーーーーーーー
◇◆◇
……ボロボロと、全てが
ここは、旧連邦首都である超弩級移動要塞都市〈アーク〉。
かつて、連邦の中心として神聖なる首都とも呼ばれていたこの街にも、絶級の脅威が押し寄せていた。
「ーーーー分解されている区域から、民の避難を急がせなさい!!そして、攻撃の手を緩めたらダメよ!!」
アークの司令室に、連邦幹部のクイーンバタフライの焦った声が響く。
彼女の隣には、かつて連邦の極秘研究施設タルタロスに居たテラが居て、パソコンを真剣な顔で叩いていた。
「……全区画の4分の1が崩壊されてる。ーーーー〈絶級〉恐るべしだな。」
テラの呟きが漏れる。
「ーーーー焦るな。…失った物は戻ってこない。あの絶級を撃滅する事を優先しろ。」
司令室の最奥で両手を組んでいた連邦総帥〈アーク〉が、淡々と2人に命令を下す。
彼らの前にある巨大なスクリーンには、アークの街を崩壊させている異形の絶級〈ディクエクス〉の姿があった。
ディクエクスが、無造作に爪の付いた赤子の様な腕を振るう。
それだけで、ディクエクスの周りがボロボロと
飛んで来た防衛兵器のミサイルですらも、ディクエクスに届く前に分子レベルまで
ディクエクスの力は、分解能力。
目につく物全てを崩し、塵に変えるまでディクエクスは止まらないーーーーーーーー
◇◆◇
……そして場面は、ネオ達の元へ戻る。
ーーーー北の空に立ち塞がる無数の絶級。
一体一体が、都市一つを滅ぼせるだけの力を持っているが故に、誰もが迂闊に手出しをする事が出来ない。
しかし、手を出してこないのは向こうも同じだ。ーーーーまるで、コチラとの間合いを図るかの様に、絶級達はネオ達を睨みつけている。
キリキリとした緊張が、常に空を満たしていた。
「…くそ。どいつから…どいつから来るんだ!?」
バサラが真斬魔刀ヴァラクを構えたまま、絶級の群れを睨んで呟く。
その呟きが合図だったかの様にーーーー或いは、
『アァアァァ!!!』
『来ます!…カルナです!!』
響くアルビレオの警告。
最初に動いたのは、常に嘆いているかの様な顔を持つ異形の絶級〈カルナ〉であった。
顔を押さえて咽び泣く様な叫びを上げたかと思うと、その2つの赤く輝く瞳から、涙の様なレーザーを放ってくる。
周囲の空間が歪んで見える程の、高密度エネルギー。
「回避しなさいっ!!!」
アルセーヌが、
ハレルヤやニュウ達も、巻き込まれないよう全力で身を翻す。
ズキューーーーーンッッ!!!!
大気を歪めながら、極太の青い極光が
それを悼む間も無く、絶級達の攻撃が始まる。
漆黒の馬と竜の中間の様な怪物ーーーー絶級〈イオアナ〉が、青白く輝く炎を無数に飛ばしてきた。
シールドンが戦闘機を蒼炎から守るが、殆どが一瞬で燃え尽きてしまった。
イオアナの火は、触れる物全てを灰塵へ帰す破滅の火なのだ。
更に、後ろから嘗てアルスラーンとカノンの2人と戦った事がある絶級〈ジューゴ〉が無数の《グリッターボール》を放ってくる。
着弾した場所で、破滅的なエネルギーを解放する《グリッターボール》。
被弾して破壊された戦闘機の残骸が宙を舞い、デブリのようになって散っていく。
そして、
ズムッッッ、と音を立てて側面にグリッターボールが命中する。更に、城の一部がイオアナの火に呑まれて燃え始めた。
ズズゥン……!!!ーーーーと、
更に追い討ちの様に、
ーーーー鹿のような姿をした絶級〈エダ〉の力だ。
「うひゃあっ?!ーーーー死ぬ!死ぬってコレ!!」
破壊のエネルギーに曝された
サクアやキラリも、彼女の横で縮み上がっている。ネオやアルスラーンも、攻撃の振動が強すぎて立つので精一杯だ。
「ーーーー死にたくなきゃ、反撃するしかねぇぞアミダ!!気張れ!!」
バサラが、自分にも言い聞かせるように叫んで、まだ残っているシールドンに飛び乗り、エダへ飛んで向かう。
「それは無謀だバサラ!!」
アルスラーンが、焦ったように声を上げた瞬間、バサラの体が伸びて来た白い骨の様な腕に、シールドンごと掴み取られた。
「んぐっ?!コイツ、さっきまで居なかったぞ!瞬間移動か?!」
『オォォォ……!』
バサラを掴んだのは絶級〈エリミネイター〉。空間の歪みを操るエリミネイターは、バサラの側に一瞬で姿を現して彼を捉えたのだ。
そのまま握り潰されそうになったバサラだったが、カノンとハレルヤ、そしてニュウがエリミネイターの頭部に同時攻撃を叩き込んだ事で、バサラを取り落とす。
「くっそ…一筋縄じゃ、いかねーか!」
落ちた先にアルビレオが先回りさせていたシールドンの上に乗り、顔を歪めるバサラ。
これを見ていたアルセーヌは、周囲の状況と現状を素早く判断し、操縦を任してあるアルビレオ
「あるびぃ!ーーーー垂直に
『了解しました!全速力で上昇します!!よいっっしょおっっ!!!』
アルビレオの声と共に、炎と煙を引きながら空へ真っ直ぐ駆け上る
「ーーーー掴まってなさい!…
絶級が前方に立ち塞がっている以上、これを真正面から突破するのは不可能と考えたアルセーヌは、ネオの言っていたセラムの根の上を走るプランに、計画を変更したのだ。
無論、絶級とて見逃しはしない。
爆ぜる爆発。歪む空間。飛び散るスパーク。
混成空軍の機体達が次々と灰に変わっていく中、何とか
同時に、絶級の猛攻に晒され続けた
ーーーービーッッ!ビーッッ!ビーッッ!!
鳴り響く警報音。
『メインエンジン破損!外壁の大幅な損傷も確認!ーーーー1分以内に空中分解する可能性85%!!退避してください!!』
叫ぶアルビレオ。アルセーヌは悼むように軽く目を閉じ、口を開く。
「総員!セラムの根に飛び乗りなさいッッ!!」
「「「了解っ!!」」」
壊れゆく
そして、まるで全員が飛び降りたのを見届けたかのように、
砕け、バラバラになる
アルセーヌの居城として長きに渡り彼女を支え続けた偉大な城は、遂に最後の仕事を成し遂げたのだ。
そして、ネオ達は星のセラムの根の上に降り立つーーーーーーーー
◇◆◇
ーーーーネオが予想した通り、空を這う光の根はしっかりとした実体を持っており、上に立つ事が出来た。
「ーーーー走れぇぇぇぇッッッ!!」
根の上に降り立つなり、バサラが叫ぶ。
同時に、彼らの両側を挟み込む様に絶級の巨体が出現した。
「ッッッ!!」
ネオは光る根の表面を全力で蹴る。
薄く水の張った地面を蹴ったような感触と共に、勢いよく前に飛び出すネオ。
スピードモードの翼を広げたニュウが隣を並走する。
「僕が援護します!!」
「うん、任せるよ!」
ニュウの声に言葉を返し、ネオはリバースモードの能力をフルに使って、遥か北の空に浮かぶ〈星の花〉目掛け走り出した。
させないと言わんばかりに、根の表面からボコボコと
現れたのは、主に四ツ星級から五ツ星級の個体達だ。
「ーーーー
叫んだニュウが、前方に立ち塞がった
ズドドドドドドドドドッ!!!!
ばら撒かれた弾丸が、光る根の表面を抉り取りながら
1秒で何十発という超速連射を受けた四ツ星級は塵となったが、五ツ星級の個体は流石に耐えたようだ。
『ウオオオオオンッッッ!!!』
咆哮と共に、一気に迫り来る五ツ星級。
ニュウの攻撃で身体のあちこちに傷が入っているが、まだ動きに鈍さは見られない。
「ーーーー〈
ネオが手を突き出し叫ぶ。
時空の彼方から顕現した巨大な剣が、彼女の手に収まった。
「ストライクショット:シザリアン・セクション!!」
技名発声と同時に、横凪に振り払われる〈
放たれた歪みにも似た斬撃波が、立ち塞がる五ツ星級達の巨軀を吹き飛ばす。
連鎖して鳴り響く撃破音。
爆発によってばら撒かれた
『ーーーーアァアァァアァアァァ!!!』
「?!」
そこに響く咆哮。
ネオの側の空間が歪み、中から異形の
飛んで回避するネオ。ーーーー彼女を掠めた異形の腕が、根の表面を砕き割った。
「絶級……!」
ーーーー現れたのは、先程バサラを足止めした絶級〈エリミネイター〉。
エリミネイターは、
しかし、彼女に指が届く前に間にバサラが割って入った。
真斬魔刀ヴァラクがエリミネイターの指とぶつかり合って、激しく火花が飛び散る。
「バサラ!」
「ーーーーコイツは俺が引き受けた!兎に角走れ!!」
ネオとニュウにそう叫んだバサラは、エリミネイターの腕を押し返すと、惜しげもなく技を放つ。
「ーーーーーーーテメェの相手は俺だよエリミネイターァ!!〈居合:
ザンッッッ、と音を立ててエリミネイターの片腕が飛ぶ。
『…ケケケ。』
腕の切断面を見たエリミネイターは、まるで『面白い』とでも言っているかのように嗤った。
「キミの悪りぃ絶級だな。……ぶっ飛ばす。」
バサラはその身と太刀に炎を纏い、突撃していくーーーーーーー
戦いの舞台を光る根の上に移して、
根の周囲には、なんとか
根より下の方でも、混成空軍が
常に辺りを閃光や爆発が照らしており、轟音と
『アァアァァアァ!!』
『キュオーーーンッッ!』
泣き喚くような咆哮と共に、ネオの右横に絶級〈カルナ〉が、左横からは鹿のような絶級〈エダ〉が同時に姿を表す。
「2体同時か…!」
そう呟いたニュウが、シールドモードを展開しようとした瞬間ーーー
「ーーーー私に任せなさい!!」
ポラリスの声と共に、彼女が放つ流星の様な一撃がカルナの身体を撃ち抜き、
「ーーーーてぇーーーーーい♪!!」
続いてジャックの金色のハサミが、エダの蒼炎のように輝く角とぶつかって、この世の物とは思えない様な音を立てた。
『アァアァ?!』
『キュイッッッ!?』
横槍に驚いたような2体の絶級の前に、それぞれポラリスとジャックが立ちはだかる。
「先に行きなよ♪ニュウ♪…花まではまだ道が長いからさ☆」
「…っ!ありがとうございます!」
「良いって事よ♪」
パチン、とニュウに向かってウィンクを飛ばしたジャック。…心なしか、ネオがムッとなった気がする。
「カッコつけてる場合じゃ無いわよ、ジャック!ーーーー単独で絶級に挑むんだから、気を引き締めなさい!」
ポラリスがジャックに素早く声を掛けた。
ジャックは、ニヤリと笑って金色のハサミを指でクルクル回す。
「分かってますってお嬢様☆そっちこそ、気をつけてね〜♪死んじゃったら、置いてきたキミの
「ーーーー分かってるわよ。そもそも、死ぬつもりは無いから安心しなさい。」
「ふっふっふ〜。そう来なくっちゃ♪♪」
そう言葉を交わした2人は、光る根の上にて2体の絶級と戦いを始めるのだったーーーーーーーー
こうして戦いは、激化の一途を辿る。
絶級の出血大サービスで草
話の本流から分岐した戦いの全てを、結末まで書く気は最初からありません()
そんな事やってたら終わらないよ……
では、また次回〜_φ( ̄ー ̄ )