昨日気づいたんですが、話数表記間違えてますね。…コレ見てる人居るか知らないけど、混乱防止の為直しときました( ´∀`)
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……コレは、ニュウがイースターに加入してから1週間ほど経ったある日のお話………。
◇◆◇
ラジオから、音質の悪いニュースキャスターの声が流れてくる。
「こんにちは。9月9日正午のニュースをお伝えします。…先程〈オーステルン 南商業区〉にて、銀行強盗事件が発生しました。」
余り抑揚の無い声が、淡々と記事を読み上げていく。
「…え〜、犯人のグループは銀行職員8名を人質に、銀行内に立て籠っている模様です。……追って情報が入り次第お伝えします。ーーー次のニュースです、〈連邦政府加盟要塞都市グローリー〉がーーーーーーーーー……」
銀行強盗……この要塞都市では、よくある事だ。何故なら此処は〈オーステルン〉。
ーーー連邦政府に加盟していない要塞都市…つまり秩序の無い無法地帯であり、お世辞にも治安が良いとは言えない。
しかし、此処は他の非加盟都市に比べれば意外と秩序だっている方だ。ーーー自警団がちゃんとした組織として存在しているし、何より……
ーーーーーーーー〈イースター〉が居るからだ。
◇◆◇
「いッよいしょぉーーーーーーーっっ!!!」
ガシャァン!!…という重たい物が床に落ちると音と、そこから何か硬い沢山の物が溢れ出して床に散らばる音がジャラジャラと響く。
床に落ちた物の正体は一抱えもあるブリーフケース。…落とされた衝撃で口が開き、中から純金の輝きが漏れている。ーーーーーーー金の延べ棒がたっぷり詰まっているのだ。
「ふぅ…ふぅ…へへへ………見ろよ!!ーーーこんなに沢山の金塊が…俺たちのモノに…!!」
床にばら撒かれた金の延べ棒に包まれて、狐の様な妙な面を付けた一団が卑下た笑みを浮かべ、話を交わしていた。
「こんだけあったら、何でもできやすよ!?」
「ーーーーーーひひひ…コレからの人生遊び放題っすねぇ!?」
「えへ、えへへ…俺コレ全部新春に注ぎ込むんだ…………。」
「勿論、山分けだかんな?……独り占めなんかすんなよ?!絶対だからな!!フリじゃないぞ!?」
「…その言葉は、まずその脇にこっそり抱え込んだ金塊を離してから言おうか。」
「ーーーーー持ってきた袋に入りきらねぇなこりゃ。…しゃ〜ねぇ、詰めるだけ詰め込むぞ!!」
そんな感じで話を交わす彼らの後ろには、口元にガムテープを貼られて縄でぐるぐる巻きに縛られた銀行職員たちが、もがもがと身を捩っていた。
その一団に、別の場所から奇抜な髪型と派手な服装をした男が近付いていく。両脇に抱えているのは金塊の入った大きなケースだ。
「おい!テメェら!!コッチにもまだあったぞ!!」
派手な衣装の男がそう言って、床にケースをドンと置いた。
「おお!アニキ!!ーーーーーーーまだ其方にもあったんすね?」
狐の面を付けた一団が、そのケースを嬉々としてこじ開けにかかる。
…彼等にアニキと呼ばれた派手な男は、その様子を見てほくそ笑んだ。
「ーーー大量、大量。こんなにも俺たちのために溜め込んでくれてサンキューってやつだ!!ーーーーーーーやっぱ、時代は
そう叫んで、床に転がっている金塊を鷲掴みにした男は声高らかに続ける。
「ーーー後は、俺等を取り囲んでる自警団共を上手く出し抜きゃあ大成功よ!!」
その発言を聞いて、狐の面の1人が心配そうに呟いた。
「う…そういやあ自警団に囲まれていたんすね俺達。……アニキ…どう切り抜けるんですか?」
派手な男はニヤリと嗤って床に転がったままの職員達を指差した。
「ーーーなぁに、あいつ等を盾にしてけばいい話さ!!いかな自警団とて、無辜の民を傷つける事は出来ないだろ!?」
「おお!!さっすがアニキ!!いとも容易くえげつない行為をやってのける!!そこにシビれる!あこがれるゥ!」
やんややんやと囃し立てる一団達の前で、調子に乗ったのか派手な男は両手を高い天井目掛けて掲げ、笑いながら叫んだ。
「はっははぁーッ!!おお、そうだろうともぉ!!俺こそが最強最悪の男!!ジャガー様だぁァァァッッ!!!!」
「「「イェアアアアア!!ジャガー兄貴ばんざーい!!!」」」
強盗団の歓声が広い銀行の中に響き渡りーーーーーーーーー
「…はいはい。そこまで、そこまで。」
ーーーーーーー割り込んできた、緊張感の無い声に遮られた。
「…あぁん!?」
声は上から聞こえたーーーと思って派手な男…改めジャガーが上を向くと、銀行の天井、柱と柱の間にかかった支え棒の上に2人の人影が立って居るのが見えた。
「あ、どうも〜こんにちは〜。」
その内の1人…青いコートをきた男が、ジャガー達を見下ろして片手を上げる。何とも覇気の感じない口調だった。
横に居るもう1人…手に紫に光る拳銃を持った男が、青いコートを着た男に呆れた様に話しかけた。ーーーその銃口はジャガー達に向いている。
「あの〜…相手は一応銀行強盗ですよ。ハレルヤさん?…そんな軽々しく接して良いのかなぁ…。」
「あはは。…凄むのは
彼ーーーハレルヤは小さく笑った。拳銃を持つもう1人の男ーーーニュウは軽く肩をすくめる。
「誰だよテメェら!?ーーーどっから入ってきやがった!!」
ジャガーは叫んだ。配下の狐の面を付けた男達も、身構え出す。…こんな銀行強盗中の所にやって来るのだ。只者じゃ無いだろう。
ハレルヤが彼等を見下ろしたまま答える。
「あ、俺達〈イースター〉です。ーーーーー皆さんを助けに来ました〜。」
…最後の発言は、ジャガー達では無く、その後ろの縛られた職員達に向けられたモノだ。
「ーーーーーーえっと……もう大丈夫です!」
こういう事を言うのには慣れていないのか、少しグダッた様子のハレルヤだったが、最後まで言い切ると柱から飛び降りて床に着地した。
ニュウも後に続いて飛び降りる。
「あぁん???イースターだぁ!?」
ジャガーは顔を顰めて呟く。…彼らはこの〈オーステルン〉に稼ぎを求めて他の都市からやって来たばかりで、〈イースター〉の事をよく知らないのだ。
◇◆◇
ーーーーーーーーー因みに、此処にハレルヤ達〈イースター〉が居るのは殆ど偶然の様なモノである。…別にニュースを聞いたから来たとか、誰かが助けを呼んだから…とかでは無い。
偶々通りかかった銀行で、偶々強盗事件が発生したからだ。……もし、仮に〈オーステルン〉中の事件を解決しようとするのなら、1日が24時間では足りないだろう。幾ら〈イースター〉が治安維持に一役買っているとは言え、全ての事件に対応できるわけでは無いのだから。………元々治安維持組織では無いし。
ーーーーーーーーーまぁ、だからと言って、目の前で起きた事件を放っておく事など絶対にしないが。
◇◆◇
「ーーーその通り。…運が悪かったな銀行強盗さん。ーーーーーーアンタら、終わりだよ。」
銃を構えたまま、ニュウがジャガー達に言い放つ。
しかしジャガーは高笑いでコレに返した。
「はんッ?!ーーーーーー終わりだぁ!?…テメェ等みてーな、ひょろいガキ2人が俺様達を止められるとでも!?」
「さぁ?どうかな?ーーーーーーーもしかしたら、止めれるかも知れないですよ??」
ハレルヤがそう呟いて、手に彼の〈セラムキューブ〉を浮かばせる。
水の様に透き通った〈セラムキューブ〉は
ハレルヤがソレに親指で触れると、光と共に長方形が崩れ、彼の手にガントレットを出現させる。
ーーーーーーーーーそして彼は戦闘体制を取る。隣のニュウも、銃をよりしっかりと構え直した。
それを見て、ジャガーもその手に〈セラムキューブ〉を浮かばせる。
彼の後に続く様にジャガーの配下達も皆、手にそれぞれの色に輝く〈キューブ〉を浮かばせていった。
銀行内に無数の〈セラムキューブ〉が放つ、多彩な輝きが生まれる。
「…やっぱり、皆さんも〈新人類〉だったんですね。」
その光景を見て、そうハレルヤが呟く。
「はッ!!ーーーあったりめぇよ!!この力があるから、
そう叫ぶジャガー。
……しかし、横に居る彼の配下は不安げな表情をしながら、呟いていた。
「…イ、イースターだって…?ーーー確か、連邦政府すら恐れるヤベェ団体だった筈……。ア、アニキ…コレって不味いんじゃ…?」
「んなわけねぇだろうが!?どう見たって連邦が恐れる様な強者には見えねぇ!!ーーーーーーーーーたった2人だぞ!?数で押し切りゃあ勝てるに決まってる!!」
及び腰な配下の呟きを一蹴したジャガーは、配下達に向かって叫ぶ。
「いくぞお前等!!!ーーーーーーーーージャガー団の恐ろしさぁ!思い知らせてやれぇッッ!!!」
「「「うおおおおおッッッッ!!!!」」」
彼らは、2人に向けて襲い掛かったーーーーーーーーー…
本当は1話で戦闘から終了まで全部やりたかったんだが、ちょっと断念。
相変わらず話の構成が苦手でネ。
てか、もう気付いてると思うケド、この話モンストアニメそのまんまなんすよネ。
あとこっから新章です。ヨロシク