モンスターストライク 〜星ノ呼ビ聲〜   作:犬社長

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闇がその目を覚ますなら 彼方に光が生まれ来て 
大地に若芽が伸びるなら 彼方に影が生まれ来る

すべてを照らすは光りなれ あまたの影は地に還り
いずこに光が帰る時 新たな影が生まれけん
やがては影が地に還り 新たな命の息吹待つ

共に回れや 光と影よ 常世に廻れや 光と影よ
そしてひとつの唄となれ

〜2013年株式会社CAPCOM制作『モンスターハンター4』作中登場詩より〜


第2章〈星屑の街〉〜第ニ節 新人類優生思想編〜
34話 〈天を廻りて戻り来よ〉


 

 

◇◆◇

 

 

 

……もうここまで来れば、流石に絡まれ無いだろう。

 

そう思った2人は、立ち止まった。

 

 此処は〈アステール〉の北端。ーーー『星の森』の近くの繁華街である。

 

 

「いやぁ。…思ってたより、あの集団はヤベェ奴らだった……。」

 

 そう口を歪めながら呟くニュウ。隣でネオがコクコクと、頷いた。

 

「…ほんと。なんか今度は、私のグッズなる物勝手に作ってるし……しかもなんか売れてるみたいだし……。」

「…有名人ですね。(白目)」

「有名人になんかなりたく無いよ。普通が良い。」

 

そうネオがポツリと呟いた。

 

「…なのに…なんで、あんなのが出来ちゃったのかなぁ…。」

「ーーー皆んな何かに縋ってないと、やってられないのかも知れませんねぇ。」

「縋り方間違えてるよ。」

 

 

 

ーーーーーーーーーその時、ニュウの携帯が震えた。

 

…電話だ。

 

「誰から?」

「…バサラさんからですね。」

 

画面をスワイプし、通話に応じるニュウ。

 

「もしもし、こちらニュウです。」

『おお。何処居んだお前ら。…ネオも一緒だろ?』

「あ、はい。…えーっと…此処はーーーーーーーーー……ココ何処ですかネオさん?」

ネオがニュウに囁いた。

「星の森の近く。…ノクス通りって言ったら分かる。」

「…ノクス通りです。」

『ノクス通り?随分遠くまで行ったな??』

 

バサラとの通話に、ネオが横から口を挟んだ。

 

「…私の信者に絡まれてね。取り敢えず、離れようと思って。」

『あー………アレか。ーーーそりゃ…災難だったな。』

 

 バサラも信者達のヤバさを分かっているのか、電話越しにでも顔を顰めているのがハッキリと伝わった。

 

『ま、丁度いい。…ノクス通りの方に、食堂に置けそうなでっけぇ机とか、食堂の灯りになる様な物が有るか探してくれ。…シャンデリアじゃ無くても良いぞ。』

 

「分かった。…他は?何か必要な物とか。」

『ん?いや、他には何も無いな。…あと、コッチは一旦帰らせてもらうぞ?荷物が溜まって来たからな。』

「分かった。気をつけて帰ってね。」

そんなネオの言葉に、バサラは少し驚いた様だった。

『……!ーーーあぁ、そっちこそ。』

 

ーーーそこで通話は終了した。

 

ニュウは携帯を仕舞いながら、呟く。

 

「…テーブルかぁ。…あのテーブル結構大きかったからな…。代わりになる物ありますかね?」

「分からない。…でも、探したら見つかるかも。」

「ですね。」

 

 2人はそう話しながら、ノクス通りの人混みの中をを進んで行くーーーーー……

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

……バサラは電話を切った後も、暫く画面を見つめていた。

 

「どうしたバサラ。…画面に映る自分の顔を見詰めて。…顔に埃はついてないぞ?」

 

「……『気をつけて』…か。」

「ん??」

 

 怪訝な顔を浮かべるアルスラーンに、バサラは少し笑って言った。

 

「いや、ネオが中々に珍しい事言ってくれるなって思ってな。」

「…ほう?」

「ーーー今まであんまり、他の奴を気遣う様な事は言わなかったんだよ、アイツ。ーーーもちろん、心では思ってる。…言葉にしないだけで。でも、さっきアイツちゃんと言葉にしてた。」

 

バサラは笑う。

 

「…アイツが変わったのかもしれない……それが嬉しいよ。」

「ーーーネオの親か君は。」

 

アルスラーンの呟きに、バサラは軽く肩を竦めた。

 

「俺ァこれでも〈リーダー〉だ。…リーダーとして、仲間の成長は喜ばしいもんだろ?」

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 男は、屋根の上からアステールの街並み……ノクス通りを見下ろしていた。

 

…黒いフードの付いたコートが、風に揺れる。

 

 

ーーーーーーーーー『テレケー』だ。

 

 

「……まだです。大丈夫ですよ。落ち着いて…。必ず星が導きますから……導きの力は絶対なのですから……。」

 

 

 彼は通りを見下ろしなから、ブツブツと自分に言い聞かせる様に呟いている。

 

「…神は今日こそが『その時』なのだと、仰って居るのですから…。大丈夫なのです…。落ち着くのです……。」

 

 そう言いつつも、テレケーの視線は絶えず彷徨っていた。……視界の先には、ノクス通りーーーそこを歩く、ネオとニュウの姿が映っている。

 

…通りの人混みの中では、2人は米粒の様に小さく見え、ともすれば見失ってしまいそうだが、彼は2人の姿を見失うことは無かった。

 

「……あぁ。邪魔ですねぇ……。」

 

テレケーの口からそんな声が漏れる。

 

 彼の視線は今、ネオの隣を歩くニュウに注がれていた。

 

「……ニュウ。貴方はネオの…何なのですか。ーーーーーー邪魔なんですよ…貴方は。」

 

 そう吐き捨てて、テレケーはフード越しに頭を掻きむしった。

 

…そうする事で平静さを少し取り戻したらしい彼は、ため息を吐いた。

 

「……いや、星の導きは、私の手の内にネオがもたらされるとーーーーーーそう仰ったのです。…導きは絶対……。何を戸惑う事がありましょう…。」

 

 そう呟く彼の視界に、ネオ達に近づく2つの影が映り込んだ。

 

 テレケーの目がピクリと動き、手が勝手に震え出す。

 

「おぉ!……アレなのですね!私の導きは……!」

 

 そう歓喜するように呟いたテレケーの見る先で、ネオ達に2つの影が近付いたーーーーーーーーー……

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

「おーーい!そこに居るのは、ニュウ先輩とネオ先輩じゃないですか〜〜っ!?」

 

 

 

……急に後ろから掛けられた声にニュウとネオが振り向くと、コチラに向かって2人の人影が歩いて近づいて来るのが見えた。

 

…1人は赤いランドセルを背負い、片手にPCを抱えている小学生らしき少女。

 

……〈イースター本部〉のバックアップ要員の1人、サテライトだ。

 

 奥には2人目……随分と太った男が立っている。…ニュウは初めて見る顔だったが、ネオは知っているのか顔を顰めて呟いた。

 

「……うわ。カノープス…?」

 

……どうも好意的な反応では無いようだ。一方でニュウは、(ーーー前にネオさんが、カノープスとか言う人が居るって言ってたなぁ…)なんてぼんやり思っていた。

 

ネオがまたニュウのコートの後ろに半分身を隠す。

 

「…どうしたんですかネオさん?アレ、サテライトさんとーーー多分…カノープスさんですよね?隠れる必要は………」

 

ニュウの囁きに、ネオは耳元で囁き返した。

 

「私、カノープス苦手なんだよ。……あの見た目と性格が私に合わない。それに、いっつも暗くて汚い部屋にいるし。」

「…おぉ、かなり言いますね……ネオさんにも苦手な人とか居たんですね……。」

「居るよ。…沢山じゃ無いけど。」

 

 そう2人が話して居る内に、サテライトとカノープスが側までやって来た。

 

「…どうもこんにちは、先輩方!!此処で会うとは奇遇ですね!!」

 

 サテライトがぴょこんと飛び跳ねる様に挨拶する。……相変わらず、元気に満ちて居る様で何よりだ。

 

 隣でサテライトに追いついた太り気味の男ーーーーカノープスが、片手を上げた。……息が上がって居る様だが、大丈夫だろうか?

 

「………あぁ、イースターの奴らか……よぉ。こんな所で会うとはな………。」

「…そんな元気の無い挨拶しないでよ、カノープス??」

 

サテライトの突っ込みに、カノープスは肩をすくめた。

 

「…ふん。俺様を住処から引っ張り出した挙句町中歩き回らせて、元気を奪ってるのは誰だ??」

「私だよ!…何時迄もあの暗い部屋に閉じこもってたら、ビョーキになっちゃうでしょ?!…本っ当に、も〜……。」

 

頬を膨らませるサテライトにネオが問いかける。

 

「……2人は〈オーステルン〉に居ると思ってた。ーーー此処で、何してるの?」

 

 サテライトが、手に抱えたパソコンを自慢げに掲げながら話す。

 

「ふっふーん!今ね、私の新しいドローンの稼働実験をしてたの!周囲の空間情報を細かく認識して自律走行する、今まで以上に機動性の高いドローンなんだよ?!」

 

…どうやら、彼女の持つパソコンにはドローンからの映像が送られて居るらしい。…画面には、街の俯瞰図が映っていた。

 

「へぇ。…実験ですか。まだ若いのに凄いですね、サテライトさん。」

 

 ニュウの率直な感想に、サテライトの顔がくしゃっとなる。

 

「えへへ…褒めてもEMPしか出ませんよ、ニュウせんぱーい!」

「EMPは出るのか………。」

 

カノープスが鼻を鳴らす。

 

「ふん。…そんなもの、わざわざ街に出なくとも部屋の中で実験可能じゃ無いか。何故、街に出る?…しかも俺様を引っ張り出して……。ーーーノクス通りに新しいピザ屋がなんて物が出来て無かったら、俺様は断っていたんだぞ。」

「だから、カノープスの為を思ってなんだよ??…たまには運動しないと行けないじゃん?…ピザ屋さん有るんだから頑張ってよね?」

「…大きなお世話だ、サテライト。くそ…。新設されたピザ屋さえ無ければッ……誘惑には勝てんッ。」

 

「…ピザ屋?」

 

ニュウの呟きに、サテライトが頷いた。

 

「うん。ノクス通りに新しく出来たのを見つけてね。…元々街に行くつもりだったから、ついでに引き篭もりのカノープスを引き摺り出す事に決めたんだ〜。」

「食べ物で釣ったのか……。」

「まんまと釣られたわけだよ!…見ろ、アソコに有るだろ?あの看板が俺様を呼ぶのだよ。」

 

…そう言ってカノープスが指差した方向を見ると、ピザマークのついた看板が建物の間から突き出していた。

 

「へー、アレか。」

「…あぁ。アレだ。何でも食べ歩きに丁度いいサイズなんだとか…ーーーサテライト、いい加減店に行こうじゃ無いか?もう時間だろ?」

サテライトがため息をついた。

「……10分おきにそれ言ってるよねカノープス。」

 

ーーーまぁ、と前置きしてからサテライトはパソコンを画面を見て、画面を閉じた。

 

「……確かに、休憩の時間ではあるね。ーーー行こうか。」

 

「…ふっ。」ーーー微かにガッツポーズするカノープス。

 

「…ネオ先輩方はどうします?お腹空いてません??」

 

サテライトの問いに、2人は顔を見合わせた。

 

「…どうです?…俺は気になってますが、ネオさんは要ります?」

「……だったら…貰おうかな。此処で待ってるから行って来なよ、荷物持っててあげるから。」

……カノープスがどうも苦手らしいネオは、どうやら此処に残るらしい。

 

「オッケーです。ーーーじゃ、俺も行きますサテライトさん。」

 

サテライトは頷いた。

 

「りょーかい。それじゃ、行こうニュウ先輩!カノープス!」

「ええ。」

「やっとだよ…クソ。」

 

3人は、看板のある方へ足を進めたーーーーーーー。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

…それほど大きいわけでは無い、水色のお店は真新しくピカピカだった。

 

『ーーーいらっしゃいませ〜ご注文はこちらからどうぞ〜。』

 

 カウンターの上に差し出されたのは、メニュー表。それを見ながらサテライトとニュウは注文する。

 

「えっと…私はこの9番で!」

「…俺も同じので。…あ、2つお願いします。」

 

 横から引ったくる様にカノープスがメニュー表を掴んで注文を始めた。

 

「9番2つと、9番のラージ…6番のソース多めと7番。45番を2つ、1つはチーズ入り、あとソーダのLだ。」

 

(どんだけ頼むんだ……この人。)

 

 隣でニュウがドン引きしていると、サテライトが突っ込んだ。

 

「何でそんなに頼むのさ?!」

「…一個一個が小さいんだよ。食べ歩き用サイズに切ってあるから仕方ねぇとは言え、これぐらい頼まんと労働と釣り合わねぇ。」

「労働ってそんな……言うほど歩いて無いでしょ?」

「歩いてる。」

「歩いてない。」

「歩いてる!」

「歩いてない!」

 

(……仲良いな。)

 

 ボケっとニュウが横でそう思って居る間に、頼んだ物が店の奥から運ばれて来た。…中々に多く頼んだのに、素早い出来だ。

 

『コチラですね、どうぞ〜、お会計はコチラにお願いします〜。』

 

「おう。…戴くぜ。」

 

 差し出された袋を、待ってましたと言わんばかりに掴むカノープス。サテライトが横から可愛らしい赤い財布を取り出しながら、彼を横目で睨む。

 

「…言っとくけど、自分の分は自分で払ってね?」

「分かってるっつーの。」

「俺も出しますね。ネオさんの分も含めて。」

「あ、ネオ先輩とニュウ先輩の分は私が出すよー!」

「え、いや…小学生に払ってもらうわけには…。」

「いーから、いーから!…此処は私に譲ると思って!」

「ーーーーーおい、サテライト??俺様にだけ態度違くねぇか?!」

 

 既にピザに口を付け掛けていたカノープスが、面食らった様にサテライトに迫った。

 

「だって、量が多すぎるよカノープス!?」

「金ならあんだろ?〈中枢〉の人間なんだから。」

「…それはカノープスだって一緒でしょ?!小学生の女の子にオジサンの分まで払わせるの??うっわ〜………。」

「お、お前…さっきニュウの奴に向けて……。」

「オジサン、ドけち〜〜、サイテー、信じられな〜い。」

「………黙ってピザでも食ってろクソガキがぁ!」

「…もごぉ!?」

 

…サテライトの口にピザの9番が、突っ込まれたーーーーーーーーー…

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

……3人が、ピザ屋のある方向へ消えて行く。

 

 ネオはそれを見送って、ノクス通りの横…路地の方へ身を移した。

 

 壁にもたれ、建物と建物の間から見える青空を見上げる。

 

…白い雲がゆったりと流れている。日は微かに傾きかけて来た。ーーーアステールの夕暮れは早いのだ。

 

「……………。」

 

 空をぼんやりと眺めながら、ネオは今日の事を思い出していた。…主に信者の人達の事を。

 

(…テレケーとか言う人が、話のわかる人で良かったけれど…やっぱり、アレの相手は疲れる……。)

 

…どうせ、こんな事になるのだと分かっていながら、何故自分は街に出たのか……。バサラが誘っても行かなかっただろう、ハレルヤでもアミダでも、カノンでも……。

 

 

……何故、(ニュウ)だけ??

 

 

 今はその答えが返ってくる事は無かった。ーーー何故なら……

 

「……こんにちは。ネオ。やっと1人になってくれましたね。」

「ーーーーーーッ?!」

 

…路地の奥、彼女の後ろから、聞いた事のある声が聞こえて来たからだ。

 

 振り向くと、そこには黒いフード付きのコートを来た男が立っていた。…見覚えがある。ーーーと言うか、さっき見た………

 

「…テレケー???」

 

「……テレケー……ふふふ、そうと()言いますね。」

 

彼は呟いた。

 

「…え?どう言う……。」

「話は別の所でしましょう……ネオ。ーーー来なさい。」

「……は?」

 

…ネオが顔を傾げた瞬間、()()()()()()()()()()()()()

 

「ーーーーーーーーー《ワープ》」

「えっ……!」

 

 足元を見ると、地面に空間ごと抉り取ったかの様な真っ黒な穴が空いていてーーーーーーーーー……

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーードサッ!!

 

 

……そこそこの衝撃と共に、ネオは湿()()()床に叩き付けられた。

 

「……ッ!!」

 

 顔を顰めながら、体を起こすネオ。……何が起きたか全く分からない。

 

「…暗い……何が…起きたの?」

 

 ネオは辺りを見渡す。……床はコンクリート、横には濁った水が川の様に流れている。…空気中に漂う、独特な土と生ゴミの合わさった様な臭い。

 

「……アステールの、地下下水道?」

 

 ネオはその臭いに顔を顰めながら、呟いた。……多分、アステールの下水道に落ちたのだろう。でもーーーーーーー

 

「下水道って、()()()()()()()()()()?…それに、何で私落ちてーーーーーーーーー……」

 

「ーーーーーーー()()()下水道を改装したのですよ。ネオ。」

「…!!」

 

後ろから声…そして、複数のナニかの気配。

 

振り向くと、暗がりの中にテレケーが立っていた。

 

「…テレケー!」

 

 自分を此処に連れ込んだのは間違い無く彼だ。…そう素早くネオは理解して、彼に近付く。

 

「…こんな所に連れて来て……何のつもり?」

 

「………………。」

 

 

 テレケーは答える代わりに、フードを取った。……真っ白な髪の生えた顔が露わになる。

 

「……!!」

 

ネオの青い目が見開かれる。

 

「……これで分かるでしょう?ネオ。ーーーー()()()()ですね。」

「ーーーーーーーー嘘……。」

 

 フードの下の顔ーーー見た事がある顔ーーーを見た瞬間、ネオは思わず一歩後ずさった。…一歩だけでは足りず、二歩三歩と後ずさる。

 

「なんで……アナタが……。」

 

ーーー声が震えた自覚があった。

 

……記憶にあるモノとは、肌の色が違う、髪の色も違う。…けれども、確かにソレは自分の知っている顔でーーーーーー

 

 

「ーーーーーーーー()()()。」

 

 

……その呟きにテレケー改め、嘗ての新人類優生思想の幹部にして、悪しき天聖が1人…〈ケテル〉が、屍の様に浅黒い肌をした顔に裂ける様な笑みを浮かべて答えた。

 

「………ふふふ…。やっと再び巡り会えましたねぇ。…ネオぉ……。」

 

 

 信じられないと言わんばかりに、ネオは首を弱々しく振った。

 

「あり得ない……1年前…連邦と戦って、死んだ筈じゃ……。」

 

「死などで私の想いが分たれるとでも??……私は私の理想の為、そして()()()()、再び天を()りて戻り来たのですよ。」

 

 そう言ってケテルは両手をバッと左右に広げた。…彼の目は見開かれ、口は裂けんばかりに開き、その口から彼の魂の叫びが放たれる。

 

「私は『死の試練』を神によって与えられました!!ーーーそしてソレを乗り越えた私に、()()()()()()()()のですッッ!!!」

 

 彼の右手に金色の輝きと共に〈セラムキューブ〉が1つ浮かぶ。ーーーーーそして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ーーー!!セラムキューブが2つ……ッ!?」

 

「私は死の試練を越え!!何者にも越え難き力を手に入れたッッッ!!……ネオ。今こそ嘗ての悲願を共に果たす時です。共に行きましょう!ーーーーーーー新人類の時代……『星の世紀』へ!!」

 

「…………ッッ!!」

 

 天聖ケテルはーーーーーーーーー否、新たな力を得て蘇った()()()()()()()は、ネオに向けてその手を伸ばした………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー祝福を与えし王冠の天聖・廻ーーー

 

 

 

 






…テレケーの正体はケテルでしたー。

わー、すごーい、しらなかったー(棒)

…バレバレなんだよ。

少し前に、天聖が1人生死不明になってるって(フラグ)をどっかでして置いたので、今回はソレの回収となりますねー。

一応種明かし。…テレケーは(TEREK)と書きまして(ちょっと無理矢理だけど)、これはケテル(KETER)の文字順を弄ったモノなんですねぇ〜。…ソレダケ。

…しかしサブタイと言い、カノープスの注文と言い、ケテルの言う『星の世紀』と言い、モンストの二次作なのに他ゲーの侵食が激しいですね……
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