モンスターストライク 〜星ノ呼ビ聲〜   作:犬社長

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 『ヴィクター』と『トーヴァート』は、ネームドのキャラでありながら、モンストが元ネタのキャラではありません。…ネームドキャラはモンスト関連にするって言ったのにねぇ……自分で言ったことも守れない様じゃ、先が思い遣られるネ。





38話 〈地下へ………〉

 

 

◇◆◇

 

 

 

 星屑の街〈アステール〉を取り囲む3つの森…その内、最も北側にある森が『星の森』である。

 

 森全体を高濃度の〈星のセラム〉に包み込まれ、その偽りの輝きの中に眠る〈禁踏地〉……そんな森の中を舞う、小さな影があった。

 

 微かな駆動音を響かせながら、木々の間を縫う様に飛ぶ影ーーーーーーサテライトの自律型ドローンである。

 

 今、そのドローンは森の中をある場所を目指し飛んでいた。…何処を目指しているのかーーーそれは、直ぐにわかる。

 

 

 ウィーーーン…と音を立てて、ドローンが向きを変えた。カメラがその先にあるモノを映し出す。

 

 

…ソレは、教会だった。

 

 

 もう誰も訪れなくなってから永い時が経つのか、壁は殆ど崩れ、蔦が絡みつき、破れた窓から中に入り込んでいる。

 

…正に廃墟……そう呼ぶのが相応しい見た目だった。ーーー時刻が夕暮れ一歩手前なのと、陽の光を遮る森の鬱蒼とした木々の相乗効果で、既に辺りはうす暗く、より廃墟らしさが強調されている。

 

 その中に入って行くドローン。…備え付けのカメラが、ライトをオンにし、教会の中を照らす。

 

…中は思ったよりも綺麗……と言うより、ついさっきまで誰かが居たかのような不思議な雰囲気を醸し出していた。

 

……そんな教会の一番奥に、普通なら牧師がソコに立って喋ったりするであろう祭壇があり、その上に螺旋の幹を持つ樹のオブジェが置かれている。

 

ーーーそのオブジェは丹念に人の手で磨き上げられたかの様に、ピカピカと光っていた。……こんな寂れた廃墟の中では、凄く浮いて見える。

 

 

 ソレに興味を惹かれたかの様に近付くドローン。…やがて、ドローンのカメラが祭壇の下の床に、引きずった様な痕がある事に気付いた。

 

ーーー祭壇自体を引いて動かしたのだろうか?…ドローンはその痕が気になって、祭壇を機体で押したり引いたりしてみたが、ドローンの力では重たい祭壇を動かす事は出来ない。

 

ウィ〜ン………

 

…駆動音を響かせて、ドローンは沈黙する。……自らを此処へ送り込んだ主人(サテライト)に、得た情報を伝えてーーー………

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

場所:星屑の街〈アステール〉郊外 《禁踏地(星の森)》

 

 

…本格的に夕暮れを迎え出した〈アステール〉。ーーー今日という1日が、太陽と共に西の空に去ろうとしている。

 

…しかし、ニュウ達からして見れば、今日と言う日はまだ終わっていない。ーーーーーーネオを見付けるまで、終われないだろう。

 

 

「…コレか。ーーーその教会とやらは。」

 

 

 ニュウが目の前に映るソレーーー星の森の教会ーーーを見上げて呟いた。

ーーーーー既に暗がりの中に沈みかけ、僅かに屋根の尖塔に夕方の光を受けるだけのその教会は、パッと見た感じ廃墟でしか無い。

 

…だが、此処にテレケーに関する何かが有るかも知れないのだ。…もとい、此処以外に星の森で、何かを隠したりできる様な場所は無い。

 

 故に、ニュウ達は此処を目指していた。…そして、ノクス通りから1時間程かけて、やっと辿り着いたのだ。

 

「……はぁ、はぁ…やっぱ、時間掛かったな。俺様には…この山道はキツすぎるぜ…。帰りてェ……。」

 

 完全に息が切れてしまっているカノープスを横目に、サテライトが口を開く。

 

「意外と乗り気だったじゃん、カノープス。…まだコレからなんだよ?あの教会の中にテレケーに関する物があるか、調べなくちゃ。」

「はぁ……分かってるよ…。」

 

 そう言葉を交わしながら、3人は廃墟の中へ足を踏み入れる。

 

 中はドローンが見た景色と、なんら変わりはなかった。

 

ーーーーーーーあちこちが崩れて薄暗い、寂れた礼拝堂にポツンと置かれて存在感を放つ祭壇。

 

 元々十字架が有ったであろう場所に、取って代わる様に付けられた樹のオブジェは何の為か…。ニュウ達はソレの意味を知る由も無い。

 

 祭壇の側には、ドローンがサテライト達の到着を待っていた。ーーーサテライトが近付くと、ドローンが再び動き出す。

 

 因みに、このドローンの映像は、ノクス通りに居るご婦人ーーー亡くなったネオ信者のリーダーの妻ーーーの家に置いてあるサテライトのパソコンへ繋がっている。……この場にこそ居ないが、彼女もまた、ニュウ達と同じ景色を見ている筈だ。

 

 

 

「ーーーん〜。確かに、祭壇の下に引き摺ったみたいな痕がありますね。…祭壇を動かしてみましょうか。」

 

 ニュウが祭壇の下の床を見ながらそう言うと、サテライトが頷いた。

 

「分かった。ーーーお願いニュウ先輩。」

「よし。…じゃ、動かしますね?」

 

そう言ったニュウが祭壇をぐっと押す。

 

…ズズッと重たい音を立てながら、祭壇が横にズレた。そしてさっきまで祭壇があった床の所に、ひと1人が通れるぐらいのサイズの穴が現れる。

 

「……コレは、通路??」

「おお〜!?隠し通路的な何か?!」

「…コイツは…。いかにも…って感じだな。」

 

3人は、銘々感想を述べながら、現れた通路を覗き込む。

 

…白いコンクリート製の階段が、その穴に付いていて、ずっと奥の方まで続いていた。…奥は完全な闇。何があるか見当もつかない。

 

「ドローン調査だな。…何があるかわからん。」

 

 カノープスがそう言って、自分の携帯を取り出した。…暫く弄っていたが、やがて口を開く。

 

「…俺様のパソコンは〈オーステルン〉に置いて来た。…だから携帯に映像を繋ぐ。ーーーサテライト、ドローンを出せ。闇の先に何があるか、俺様が丸裸にしてやろう。」

 

ーーーサテライトは特に何も言わず、ドローンを闇の中へ送り込んだ。

 

 やがて、カノープスの携帯に映像がーーー通路の闇の先の映像が送られて来て…………

 

 

 

『………!!!何だーーー()()は??』

 

 

 

ーーーーーーーーーニュウ達は、その先にあるモノを見て驚く事となる。

 

 

 

…なぜなら、ドローンが送ってきた映像には、地下には無い筈の夜空が映っていたからだ。

 

「…何だこれ…夜空??地下に夜空が…??」

 画面を見ながら呟くニュウ。横でサテライトが首を振った。

「…!!違う、これ全部〈パターン青〉…。〈星のセラム〉の結晶だ。ーーーそれだけじゃ無い…。何か.何か居る。」

 

 サテライトの呟きに応える様に、ドローンのカメラが夜空から下に移り、ただっ広い空間…少なくとも地下なのであろう空間を映し出す。

 

ーーー最も、そこは余りにも広すぎて、最早地下には見えなかったが。

 

「何これ…数キロレベルの大空洞じゃん……!!しかも、人の手が入ってる…!」

 

 サテライトの恐れすら感じる呟きと共に、ドローンのカメラに複数の生体反応が映り出す。…パターンはーーーーーー…

 

「複数の生体反応確認…。でも、パターンが無い?!ーーーノーマンを表す青でも無いし、その他の動物を表すオレンジでも無い…!なに…?未知の生命だとでも言うの??」

 

 サテライトが小さく首を振った。カノープスが眉を顰める。

 

「人でも壊獣でも無いなら、何だ?ーーー地底人か?」

「…そうかも。ーーーホントに。」

 

 そうサテライトは唖然と呟きながら、ドローンの映像を食い入る様に見つめる。

 

…3人の見る先で、ドローンはこの異常な空間の内部を映し出して行く。

 

…地下なのに、草が生えている草原。…おそらく地下水が溜まって流れているであろう川。そして、大理石で作られた家と思わしき複数の建造物。

 

 

ーーーーーーーーー1つの世界が、そこにはあった。

 

 

「えっと…何なんですか…?この空間は。」

「いや、私に聞かれても……。」

「…へぇ…まるで、異世界に迷い込んだみたいだな。」

 

映像を見ながら、呆然と言葉を交わす3人。やがて、この異世界を飛び回るドローンは、その中でも最も異様な空気を放つ仰々しい神殿の様な建造物を発見した。

 

 カメラに次々と映るシグナルパターンが、神殿の中に高濃度の〈星のセラム〉が集まっている事を示している。近くには、無数の生体反応が集まっている様だ。

 

「何だろ?…神殿???」

 

 サテライトがそう呟いた時、ニュウは神殿の中から、1つの生体反応がドローンの方に向かってくるのに気付いた。

「ーーーーーーあ、何かが…ドローンの方に……。」

「え?」

 

 サテライトが遠隔でドローンを動かした瞬間ーーー

 

 

ーーーーーーーーーピチュン……ッ!!

 

 

 ドローンに向かって細いレーザー光が飛んで来て、画面が一瞬乱れ、消えた。

 

ーーー壊されたのだ。

 

「………えぇ。」

 

 サテライトが呆気にとられた様に〈映像信号無し(NO SIGNAL)〉と表示された画面を見て呟く。

 

「覗きがバレちまったみたいだな。…しかし、手の速いヤツだ。見つけて即座に撃ってきやがった。」

 

 カノープスがため息を吐いて携帯を仕舞い込んだ。最後に映像に映ったのは、レーザーの光とソレを撃ってきた者の姿。

 

「……撃ってきた奴の姿…分かりました?サテライトさん。」

ニュウの声に、サテライトは頷いた。

「うん。ーーーーーーまるで、人間みたいなノーマンだった。」

「ソレですよ。……人型のノーマンなんて聞いたことあります?」

首を振るサテライト。

「勿論無いよ。ーーー〈上位種〉ならまだしも、あんな完璧な人型のノーマンとか……しかも沢山。」

「……コレは、俺たちだけでどうにかなる話じゃ無さそうですね。」

 

 ニュウはそう呟いた。ーーー映像からも分かる通り、星の森に異常な何かが隠されている事は明らかだ。

 

 廃墟の教会の隠し通路。広大な謎の地下空間。そこに居た無数の人型ノーマン。不気味な神殿。

 

…こんなモノが昔から星の森に在ったなどとは思えない。そして、コレがニュウ達の手に負えるモノだとも思えない。

 

「…〈イースター〉の皆を呼びましょう。コレは、なんだかエライ事になりそうですから。」

 

 そう言って、ニュウは携帯を取り出したーーーーーーー…

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

「…はぁ?!訳わかんねーぞ?何じゃそりゃ?!ーーーーーーーーーいや、まぁ…行くけどもよ…。ーーーそこで待ってろよ?」

 

 

ーーー反連邦団体イースター〈アステール支部〉の屋敷内に、バサラのあっけに取られた様な声が響く。

横でその声を聞いたハレルヤが、彼に問い掛けた。

 

「…どうしたんですバサラさん。…ネオについて何か進展が?」

バサラが携帯を仕舞いながら答える。

「…いや。進展つーか…。ニュウ達がヤバい物を見つけちまったらしい。ーーー星の森の地下でな。」

 

 ハレルヤの更に隣、椅子に座っていたアルスラーンが、顔に疑問符を浮かべながら首を傾げた。

 

「星の森の地下…だと?ーーー禁踏地に居るのかニュウは?」

バサラは頷いて立ち上がる。

「…らしいな。そのテレケーとか言う奴を探して辿り着いたみたいだ。」

 彼は壁に立て掛けてあった自分の得物ーーー斬魔刀ヴァジュラを手に取った。

 

 ソレの柄を握りながら、バサラは口を開く。……ソレを聞くのは、屋敷の部屋に集まっている〈イースター〉の全メンバー達ーーーーーーーーー……

 

「…()()()、行くぞ。ーーーーーーーーどうも、タダじゃ終われない事態に片足突っ込んだみたいだ。」

 

 ソレを聞いて頷くハレルヤ含め、他のメンバー。…誰も疑問を呈さない。ーーー彼が行くのなら、ソレに続くだけだ。

 

 それを見たアルスラーンが、微笑みながら小さく呟いた。

 

「…リーダーの器じゃ無いって謙遜してるが、キミも大概だよ。…バサラ。」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

ーーーザッ…ザッ…ザッ……。

 

 

……草を踏む足音が、地に落ちて壊れたドローンに近づいて行く。

 

ーーーそして、ヒョイっとドローンの残骸が拾い上げられた。

 

「………。」

 

 ドローンを拾った主ーーー落とした主でもあるーーー人型ノーマン(聖者)の『ヴィクター』は、拾い上げたドローンを見詰める。ーーーそして、小さく呟いた。

 

「…ヤハリ、取リ戻シニ来タカ。〈イースター〉…。」

 

 そうして、ヴィクターは夜空ーーー星のセラムの結晶に覆われた洞窟の天井を仰ぐ。

 

「ーーーケテル様ノ…神ヘノ路。…邪魔ハサセヌ。」

 

そう呟いて、ヴィクターはドローンを握り潰した………

 

 

 

◇◆◇

 

 

10月 20日 

 

場所:星屑の街〈アステール〉郊外《星の森》

 

 

 

「ーーーーーーーーーあ、来たよニュウ先輩!!バサラ先輩達が!!」

 

 教会の外から聞こえてきたサテライトの声に、ニュウは顔を上げた。

 

 すると、森の中から此方に向かって歩いて来る黒いレザースーツ姿が目に映った。

 

 後にハレルヤ、アミダ、カノン…と最早見慣れたメンバーが続く。支部のアビスとアルスラーンも後ろに居るようだ。

 

「………バサラさん!コッチです!」

 

 教会の割れた窓から身を乗り出してニュウは手を振る。バサラが顔を上げて手を振りかえした。

 

「おお!!…ニュウ!お前、よくこんな場所見つけたな?!ーーー星の森の中にこんな廃墟があるなんて、俺知らなかったぞ。」

 

「信者の人に教えてもらいましてね。ーーー此処ぐらいしか、何かありそうな場所が無くて…。」

 

隣でハレルヤが教会を見上げながら呟く。

 

「ーーーで、実際何かが有ったって事か………。」

 

ニュウは頷いた。

 

「ええ。その通りです。」

 アミダが、同じ様に教会を見上げてため息を吐いた。

「ふぇ〜…。此処まで登って来るだけでも一苦労なのに、まだコレからその『地下世界』とやらに向かわなくちゃいけないんだよね…?」

ーーーカノンが横から口を挟む。

「…でも、ソコにネオに関する手掛かりがあるかも知れない…そうでしょ?」

ニュウは頷く。

「はい…間違い無く。と言うか、俺はそこにネオさんが居ると思っています。」

 

バサラが首を鳴らしながら口を開いた。

 

「ーーーーーーなら、やる事は1つだな。地下に行き、ネオ信者の元締めのテレケーとか言う奴に会う。ーーーで、ネオを見つける。」

 

…バサラの目と、ニュウの目が合った。

 

「…よく此処までやってくれたなニュウ。ーーーーーーこっから先は、俺達も一緒に行くぜ。」

 

「…はい!」

 

ニュウは強く頷いたーーーーーーーーー………

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

秘密は甘いものだ。

 

 

…だからこそ、恐ろしい死が必要なのさ。

 

 

ーーーーーー愚かな好奇を、忘れるようなね。

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

ーーーーーーーーー教会の地下に隠された謎の空間。

 

 

 そこへ繋がる隠し通路を下って行く、ニュウ含め集合した〈イースター〉の面々。

 

 微かに湿り気を帯びた空気を身に纏いながら、ニュウ達は階段を降りて行く。(サテライトとカノープスは非戦闘員なので、地上で待機)

 

「………長いね。この階段も。」

 

アミダがポツリと呟く。

 

「そうですね…。ーーーだけど、もう少しで………。」

 

 そうニュウが呟いた時、唐突に階段が途切れた。…そして、開けた場所に出る。

 

「ーーー!!…広い!」

 

 アミダが口を開けて辺りを見渡した。…他のメンバーも、辺りを見渡して呆気に取られた様に立っている。

 

「……星?地下なのに…星がある??」

アミダの呟きに、アビスが首を振る。

「いや…アレは〈星のセラム〉の…結晶!ーーーこんなに沢山合って…何故〈ノーマン〉が生まれないの…??」

「…だけじゃねぇ。ーーー草が生えてて、川まである!…地上の景色が、そっくりそのまま、地下に移った見てぇな………。」

「…驚いた…!…規格外の地下構造だな。」

 

 彼らの声を聞きながら、ニュウは視界の先ーーーーーーードローンから見えた神殿らしき建物がある方角を見詰めていた。

 

 

 

ーーーーーーーーーそして彼の目に、前方の空より此方に接近する影が映った………

 

 

「……!!上です!!ーーー誰か来ます!!」

 

 素早く叫んで、ニュウは〈セラムキューブ〉を展開する。…近付いて来るモノがなんであれ、歓迎はされ無い………そんな気がしていた。

 

ーーーーーーーやがて、影はその姿がハッキリと分かる距離まで飛んできて、ニュウ達を見下ろす様に空中に止まった。

 

「………なんだアイツ…。黒翼の…天使??」

 

その姿を見たバサラがそう呟く。

 

 

…鎧を纏った様な漆黒の体躯に、背中にある天使の翼の様な装飾………確かに、彼の言う通り天使に見えなくも無い。

 

 身構える彼らの前で、黒翼の天使が喋り始めた。…抑揚の感じない滔々とした声が、空から降り注ぐ。

 

「………待ッテイタゾ〈イースター〉。必ズ『彼女』ヲ取リ戻シニ来ルト思ッテイタ。」

 

「彼女………ネオの事か?」

「………………。」

 

 ニュウの問いに、天使は答えない。ーーーただ、周りの草木がざわめいた気がした。

 

 

「………バサラ。」

 

 アルスラーンが横目で左右を素早く見ながら、囁く様に口を開く。

 

「………なんだ。」

「ーーーーーーー()()()()。」

「……ッ!!」

 

 バサラが慌てて辺りに目をやると、さっきまで誰も居なかった草原に、無数の人影が立っていた。

 

 

…ノーマンの様な漆黒の身体に、赤く光る血管の様な模様が走り、顔は目や鼻を欠いている。

 

…ソレらの器官の代わりに顔にあるのは、同心円状に連なる赤い線だ。ーーー遠くから見れば、顔全体が1つの目玉であるかの様に見えなくも無い。

 

「ーーーーーーーーー何コイツら…!?お化けみたいで怖いんだけど…ッ??」

 

 アミダが思わず、と言った感じでハレルヤの後ろに身を隠した。

 

 円陣を描く様に臨戦体勢を取って固まる〈イースター〉を見下ろして、空中の黒翼の天使が声を放つ。

 

まるで宣告の様に………

 

 

「ーーーーーーー歓迎シヨウ。〈イースター〉…我等ノ国二。ソシテ、ココガ君達ニトッテノ天国トナルノダ。」

 

 

 次の瞬間、彼らを取り囲む人型のノーマンーーー〈聖者〉が、顔の模様を目の様に赤く光らせ、襲い掛かって来たーーーーーーーーー……

 

 

 

 

 






うーん…なんというか、自分は盛り上がる所(自分基準)のシーンだけ考えるせいで、『じゃあ、どうしてそうなったの?なんでそういう展開になるの?』……ってところを碌に考えないんですよ。

だから、いざ書くときに悩む悩む。2章だって、最初から決まってたのは『ケテルとイースターがネオを巡って地下で戦う』…これだけなんすよ。

他は全部後から決めた。………だから話が長くなるんだね()
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