…待たせたな!(誰も待ってない)
ケテルVSニュウ・ハレルヤです!
…最初に言っておきます。長い(個人の感想)です。
ドキューーーーーーン……
閃光と共に、色とりどりの光の奔流が幾筋も迸る。
辺りを彩る鮮やかな光。ーーーしかし、それらは全て強力な破壊の力だ。
「…くぅ…。なんて弾幕。近付けない!」
飛び交う閃光の中、ハレルヤが目を細めながら声を漏らす。
ハレルヤの見る先で、破壊の光をばら撒く主ーーーーーーケテルが声を張り上げて笑う。
「さあさあさあさあ?!ーーーそんなに遠くに居ては私に届きませんよっ?!……もっと、勇気を持って突っ込んで来なさい!!」
ケテルの煽る様な声を聞いたニュウが、顔を歪めた。
「アイツ……!」
そのまま、SMGを構えてトリガーを引く。…放たれた弾丸ーーー〈スパークバレット〉ーーーがケテルに向かって飛来し……
「ーーーーーーーそんな豆鉄砲効きませんよぉ!!」
ケテルを守る様に彼の前に現れた〈星の
「めちゃくちゃ硬いなアイツの腕?!…スパークバレットが貫通しないなんて……。」
ニュウが歯噛みする。
その横から、勢い良くハレルヤが飛び出す。ケテルがニュウの弾幕を防ぐために、
「むぅ?……やっとこっちに来ましたか!」
「ーーーーーうおおおおっ!!」
雄叫びと共に、ガントレットを纏った片腕をケテル目掛けて突き出すハレルヤ。…その攻撃に躊躇いは無い。
「…ふんっ!!」
自分の手で、ハレルヤの拳を受け止めるケテル。そして、空いている方の手でカウンターのパンチを決めようとして……
「ーーーーーーー溢れ出せ!!!」
「んん??……水だとッ!?」
そんなハレルヤの叫びと共に、彼のガントレットの掌から勢い良く迸った激しい水流が、ケテルを押し流した。
ーーーーーーーーザバァンッッッ、と高波のぶつかる様な水音が轟き、床の長椅子や、ケテルが乱射した
「…豆鉄砲の次は水鉄砲ですか?!ーーーーーーそんなモノが効く訳ないでしょうが!!」
流れる水を掻き分けて、ケテルがうんざりした様に叫んだ。そんなケテルに向かって、ハレルヤが口を開く。
「忘れない方が良いよ?ーーーこの水は俺の力……俺の制御下にあると言う事を。」
「……ほ?」
ーーーーーーーケテルが首を傾げた瞬間、彼の足下の水が激しく上にーーー天井に向かって迸り、ケテルの体を神殿の天井に縫い付けた。
「ごぼばば…!ごぼぼぼぼッ?!ぐぼぼ!」
凄まじい水圧で噴き出した水が、ケテルの体を捕らえ、天井に彼を釘付けにする。…流れ込む水で、呼吸も阻害されている様だ。
「あんまり長くは続かない!ーーー今のうちに、ニュウ!!」
天井のケテルに向けて両手を翳し、水流を操作しながら、ハレルヤが声を上げた。
「了解ですッ!!…吹き飛ばしてやるッ!!」
ニュウが飛び出し、手中のSMGを変形させる。ーーーガラスの様に砕け散った紫のSMGが、彼の手の内で再構成され、一挺のバズーカ砲となった。
「ごぼぼぼ、あぁ!なんだか、ごぼっ、デカイのが来る気がしますよぉ?!ぼぼぼぼ!!」
ちょっと期待しているかの様なケテルの声。
「…実際、来んだよ!!デカイのがねッ!!」
叫んだニュウが、ケテルに向かってバズーカ砲のトリガーを引いた。
ーーーーーーーーーバズーカ・モード 《マーキングミサイル》!!!
放たれた特大のミサイルが、天井のケテルに迫りーーー
ーーーーーードゴーーーーーーーンッッッ!!
ーーーーー着弾。
……天井の一角を丸々包み込む白爆発が発生し、神殿の屋根が3分の1ほど吹き飛んで無くなる。
大小様々な天井の瓦礫が落下して来て、辺りに土埃が舞い始めた。ケテルもまた、瓦礫と一緒に神殿の床に落ちて来る。……車が1台、跡形も無く消し飛ぶ程の爆発を、ノーガードで受けていると言うのにケテルの体は形を保っていた。
「……アイツ、タフすぎる…。《マーキングミサイル》をモロに受けてるのに……。」
ニュウが少し戦慄したかの様な表情で呟きながら、バズーカ砲を構える。
(…流石に2度撃てば、倒れる筈だ。)ーーーそう思った時だった。
ーーーーーーーガラ……ッ
「…ニュウ!デカイ瓦礫が、卵に落ちる!!」
「えっ?!」
ハレルヤの声でハッとなるニュウ。ーーーーーー見ると、ネオを内包する漆黒の巨卵の上に、かなりの大きさの瓦礫が落ちて来るところだった。
(…やべ!アレが落ちたら、卵が下敷きに……!?)
…どうにかして止めなければいけない。ーーーーしかし、どうやっても間に合いそうに無かった。
(……殻が、割れる!!)
ニュウの見る先で、卵の殻に瓦礫が落ちてーーーーーーーーー……
……カキーーーーンッ!!
…殻に弾かれて砕け散った。
「なッ?!…無傷!?」
驚く2人。ーーーまぁ、殻が割れなかったのは良い事だが、それにしても、少々異常な耐久力では無いだろうか?
「ふふふ…そんなに焦る事は無いですよ。お二人さん。」
ーーーーー卵の方に気を取られていた2人の前に、床に倒れ込んでいたケテルが立ち上がって声を掛ける。
「……ケテル!!」
ーーーーーーケテルは、体のあちこちに深い火傷を負い、一部はほぼ炭化して煙を上げているが、まだ顔のニヤつく微笑みは健在だった。
身構え直す2人の前で、ケテルは両手を広げる。…そして、体の傷が少しずつ塞がっていくーーー…。
「……ソレは、私が私の力で作った閨です。ーーー知っていますか?あなた方や私が使う、この神より授けられし力はーーー(そう言って、〈セラムキューブ〉を見せる。)ーーー神への強い祈り、想い…即ち意思の力によって、その強さを変えます。」
ケテルは話を続ける。
「ーーーこの閨もそうです。私の想い…神への深い祈りと、ネオへの強い慈愛の心で創られたモノ!ーーーーーアレしきの瓦礫で、砕ける様な軟弱なモノではありません!そして、あなた方の力を持ってしてもムリでしょう。……何故なら、今この世界で最も強い意思を持つ者は、世界で一番神に近付いたこの私なのですからッ!!!」
ケテルは堂々と両手を掲げて叫ぶ。…崩れ落ちた神殿の天井から見える偽りの夜空が、彼の叫びに合わせて強く瞬いた気がした。
「ーーーーー先程、2人でコレを壊そうとしていた様ですが…ムダです。あなた方、神の声…
ケテルの声に、ニュウの眉がピクリと動く。
「…星の歌?ーーーアンタにも、ネオの言ってた歌ってのが、聞こえると言うのか…?」
ケテルが少し興味を惹かれたように、口を開く。
「…ほぅ?ーーー歌を知っていたのですか。…なるほど。」
ケテルは〈セラムキューブ〉から真紅の剣を取り出し、ソレを構えた。彼の目に赤い光が宿る。…そして、彼の胸にもーーー……。
「…そう言えば、ニュウ。ーーー私は貴方と、お話がしたかったんでしたよ。…ちょ〜っとネオについての…ね。」
ニュウがバズーカ砲を
「…断って良いかな?」
「…ダメです。」
ーーーーーー次の瞬間、ケテルは勢い良くニュウに向かって、真紅の長剣を振り翳しながら迫って来た。……残像が残る程の速度だ。
「…ニュウ!!」
ハレルヤの声。ーーーケテルが、ハレルヤの横を通り過ぎながら叫ぶ。
「…貴方はそこで遊んでいなさい!!
そうケテルが言った瞬間、彼の周りに漂う〈星のセラム〉から、黒いシミのようなモノが生まれ、そして形を成してハレルヤの前に立ち塞がった。
体高2、3メートル程の、漆黒の体躯を持つ獣達………。
「…一ツ星級〈ノーマン〉!?…ノーマンまで、生み出せるのか!」
驚愕したハレルヤに向かって、生まれたばかりの〈ノーマン〉達が飛び掛かった………
「ハレルヤさん?!」
案ずるように声を上げるニュウに向かって、ケテルが肉薄し剣を振るってくる。
「ーーーっとぉ!?」
首に迫る真紅の剣を、ギリギリで避けるニュウ。
そして足でケテルを蹴り、距離をとってARを構え、射撃。音速を超える速度で放たれた属性弾が、ケテルに迫る。
……しかし、放たれた弾丸は全てケテルの剣に虚しく弾き返された。
「…ぬぅん!!そんなモノ、止まって見えますよぉ?!」
剣を揺らし、勝ち誇るかのように笑うケテル。
「…んな…ッ??音速越えの弾丸を…斬り捨てて…?!」
ニュウがあんぐりと口を開ける。『音速の弾丸を剣で防ぐ』ーーーそんな芸当が出来る者など、フィクションの世界にしか居ないと思っていたのに………。
「覚醒新人類にとって見れば、あなた方の攻撃など全て児戯に等しいのです!!レベルが違うんですよ、レベルが!!」
ケテルが剣を構えながら、そう叫んだ。
「んなの…チートかよ!?」
思わずそう叫んでしまうニュウ。ーーーーーーー弾丸が無効化されると言うのに、どうやって戦えば良いのだろうか???
「狡いと思うなら、貴方もこの高みへやって来たらどうですか??…そうすれば、少しはマトモな戦いになるかも…知れませんねぇ?」
ケテルはニュウに斬り掛かりながら、挑発する様に声を掛けていく。ーーーニュウはただ避ける事しか出来ない……。
ケテルがニュウを壁際に追い詰めながら、涼しい顔で語り掛ける。
「さて、さて、さて…。ーーー戦いながらで構いませんので、私の質問に答えて下さい。…一つだけの質問に、ね。」
「…ッ?!は?し、質問だと?!」
激しい攻撃を必死で回避していくニュウに、答える暇などない。しかし、お構い無しにケテルは言葉を続ける。
「なぁに。簡単な質問ですよ。…貴方が答えを用意していたら…ね。」
ーーージャキンッッ!!!
突き出された真紅の剣の先端が、彼の肩のコートの部分だけを刺し貫き、背後の壁に縫い付けた。
「ぐっ!!」
壁に押さえつけられたニュウに、ケテルが顔を寄せて声を掛けてくる。
「…質問です、ニュウ。貴方にとって、ネオは何なのですか?」
「……は??」
ニュウは眉を顰めた。ーーーーーーー自分にとって?ネオが?何か??
最初、頭に過ぎったのは『連邦の兵士としての自分』の思い。
(ネオは作戦の
ーーー次に過ぎったのは、自分の中に確かに根付き始めていた、『イースターの一員としての自分』の思い。
(…ネオは仲間だ!ーーー大切な仲間なんだよ!ターゲットなんかじゃ無い!!)
相反する2つの心に揺らぎながら、ニュウは口を開いた。
「……わ、分からない。ーーーそんなの、考えた事も無かった…。」
心の中で誰かーーー例えるならば、もう1人の自分とも呼べる者が、彼の心に囁いて来た。
(…違うーーーーー考えるのを辞めているだけなんだろ?自分の選択が本当に正しいのか、分からなくなって来たからーーーーーー…。)
ーーーーーーー心が揺らぐ。その揺らぎに気付いたわけでは無いだろうが、ケテルがうんざりするかの様に口を開いた。
「…まったく……。貴方はネオと同じ事を言いますね。それじゃあ失格ですよ。」
「…何の…?」
「ネオの隣に立つ資格です。」
…そう言って、ケテルはニュウの首を掴んだ。彼の首がキツく締め上げられる。
「……がッ!」
…息が詰まる。喉が焼ける様に苦しい。思わず足をバタつかせるニュウに向かって、ケテルが話しかける。
「…ネオの隣に立つ気なら、まず心をハッキリさせなさい。あやふやな意思のまま居ても、何にもなりません。むしろ、自分自身の破滅を招く事になるかも知れませんよ?……貴方の様な人には、ネオと共に生きる資格は無い…。
「は……?…お父さ、ん???」
ニュウの顔が、理解に苦しむかの様に歪む。…呼吸ができない事による苦痛もあるだろうが。
「…ええ、お父さんです。ーーーーー魂のね。ふふふふふ……。」
ケテルがニュウに顔を寄せて、ニヤリと嗤った。
「…ど、どう、言う…事だ…。」
絞められた喉から声を絞り出すニュウに、ケテルは顔を寄せたまま喋り出す。
「三位一体ですよ、ニュウ。私は私1人では神には成れない。…私と共に、三位一体を満たす者が必要なのです。ーーーそれがネオなのですよ。」
……ニュウの見る先で、神殿の奥に鎮座する漆黒の巨卵が、ジワジワと中心から金色に染まり始めていく。
(ーーーーー卵が…金色に変わっていく…。さっきより、変わるスピードが速い?!)
ーーーーーーーケテルは、自らの勝利を確信している様だった。ニュウの首を掴んだまま、彼を引き寄せ耳元で囁く。
「ーーーーーー
いきなりの衝撃発言に、ニュウの目が驚きで限界まで見開かれた。
「な、に…を?」
驚き固まるニュウの耳元で、ケテルが囁き続ける。
「ーーーそして、ネオを生き返らせます。…一見、意味の無い行為である様に見えるでしょう?しかし、違うのです。私の手で生き返らせる事が重要なのですよ。……死んで星に還る
ケテルの言わんとする事は、何一つとしてニュウには分からなかった。しかし、彼の心の中に『此処でケテルに負けたら、ネオが何処か遠く……距離では計り知れない彼方へと行ってしまう。』ーーーと言う、直感に近いモノが湧き上がって来た。
「…ダメだ…。それだけは…させない…!」
ニュウは自分の首を締め上げるケテルの手を掴んで、声を上げた。
「…ん?何故です??ーーー正直な話、私が神となれば、世界はより良くなります。コレはネオの為でもあるのですよ?…私が神となり、ネオはその横に立つ。ーーーそうすれば、彼女は幸せです。幸せになれるのです。」
「…んな、訳ない…だろ??アンタらは、ネオに自由を与えなかったって…彼女本人が言ったんだぞッ?!」
ニュウの怒号にケテルは首を振った。
「まさか、まさか。…ネオはまだ理解してないだけです。私と一緒になる事が、彼女の自由に繋がる事にね。一つ聞きますが、ニュウ……
「…ッッッ!!」
それに、ニュウは答えられなかった。………何故なら、元々自分は彼女の自由を奪いに此処に来ているのだからーーーーーーー…。
黙ったニュウに向けて、ケテルが真紅の長剣を構えながら、見下す様に口を開く。
「…すぐに答えられないのなら、貴方のネオへの思いなど、それまでだったと言う事ですよ。ーーーーーー答えられないと言う事は、何処かでネオの自由を諦めてるからです。もしかしたら、自分の自由さえも…ね。」
彼は剣先をニュウの胸…心臓の位置にあてがった。
「それじゃあ、私の思いには勝てませんよ。私はネオと一緒に居たい。そばに居て欲しい。悠久の時を共に過ごしたい。ずっと、ずっと、ずっと、ずぅうっと一緒に過ごしたい!!」
ケテルは笑っていた。…満面の笑みで、笑っていた。
「ーーーー分かりますか?コレは愛ですよ!!愛!!!貴方はネオを愛していますかッ!?していないでしょう!!…ならば、彼女の横に立つ資格はありませんッッッ!!私が、私の側が!彼女の居場所に相応しい!!寧ろ、そこ以外に彼女の居場所なんて、無いも等しいのですッッッ!!!」
叫ぶケテル。ニュウは叫び返す。
「…それは只の『束縛』だろッ!!」
「何とでも言いなさいな!!資格なき者よッ!!」
ケテルが彼の胸にあてがっていた剣の先端を、彼の心臓に突き刺そうとしてーーーーーーー………
バチュンッ!!!
………横から飛んで来た水流に、ケテルの手が弾かれた。
「…ぬぅ!!」
ニュウを掴む手を離すケテル。地面に落ちたニュウは、咳き込む様に息を吸った。
ケテルが弾かれた腕を押さえながら、水流が飛んで来た方向を睨む。
「…ぬぅ〜…。もう遊び終わったのですか、ハレルヤ。オモチャはもっと大事に扱って欲しいですね。」
ケテルの睨む先で、水色に輝く光を見に纏ったハレルヤが、目を険しく細めて口を開く。
「遊びにはならなかったよ。いや……そんな事はどうでも良いんだ、ケテル。」
彼はケテルに向かって、手を翳した。…透き通った大海の様な蒼い光が、彼の手に集まる。
ーーーーーーそして、ハレルヤはケテルを睨んだまま、口を開いた。
「……ネオは俺達の仲間だ。ーーー資格だかなんだか、騒いでる様だけど……勝手に俺達の仲間を連れ去るなんて事、絶対にさせない!」
ハレルヤはそう言い放って、手に集まった光をケテルに向かって解き放つ。
ーーーーーーーーー《 革命の竜砲 》!!!!
解き放たれた蒼い光は、ケテルに向かって一条の光線となり、彼を貫かんと迫る。
辺りの細かな瓦礫が、浮き上がる程の凄まじい力の奔流……。喰らえば、只では済まない一撃だろう。
「………ふぅんッッッ!!!」
しかし、ケテルは翳した真紅の長剣で、それを縦に切り裂く様にして受け流した。
ーーーチュイィンッッッッ!!!!
剣で斬り裂かれた蒼い波動が、神殿の左右の壁に当たって、壁を砕く。
…ドゴーーーーーンッ!!
激しい爆発が起き、ハレルヤとニュウの服と髪を揺らす。
「…くっ!?ーーーまだまだぁ!!」
まさか、剣一本で受け流されるとは思いもしなかったハレルヤだが、諦めずにケテルに突撃していった。
「素晴らしい威力でした…。しかし、覚醒した者と覚醒していない者とでは、地力に差が有り過ぎますからね。当たり前の結果です。…諦めないその心は立派ですがーーーーーーー…」
ケテルが走って向かって来るハレルヤに向けて、諭す様に口を開き、構えた剣を薙ぎ払う様に一閃した。
「ぐうっ?!」
ガントレットで剣を受けるハレルヤ。しかし、力比べではケテルに勝てず、ニュウの方に向かって吹き飛ばされる。
「ハレルヤさん!!」
飛んで来た彼を受け止めたニュウが、ケテル目掛けてARを乱射する。
…しかし、放った弾丸は全てケテルに弾かれた。
「くそ…?!アイツ、さっきよりも速くなってる?!」
より深まった様に思える力の差に、ニュウが顔を顰める。
「私の意思の昂りが、祝福を介して更なる力を私に与えるのです!!ーーーあなた方の抵抗など…全て無駄ッ!!」
そう叫んだケテルが、〈星の
「うぐっ!?」
交差させた腕で殴打を受け止めたハレルヤだが、余りの威力に背後のニュウごと、吹き飛ばされる。
壁に叩きつけられる2人。ーーーーーー体勢を立て直す暇も無く、ケテルの〈星の
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァッッッ!!!!!!」
轟雨の様に叩きつけられる連続殴打。…激しい攻撃の前に、2人は最早なす術なく耐えるしかない。
「「…………ッッッ!!!」」
激しい衝撃が自分の体を揺らし、意識が遠のく。最早、前が見えない程の拳の雨。殴られ続けるニュウの視界が歪み、狭まっていって………
◇◆◇
……何かを感じる。
ーーー光…遠い彼方から感じる光。赤、青、緑に黄色。ーーーそして紫。
(…皆んなだ。皆んなが、直ぐ近くにーーーーーー。)
(なんだろう?この感じ…。全てが繋がっていく様な……。)
ネオは〈星のセラム〉に包まれながら、彼方から感じる光に手を伸ばした。…1番近くで瞬いているのは、青と紫の光。
(…あの光はハレルヤ……それと、ニュウくん…?)
その2つの光は消えかけている。
…ネオは外で何が起きているのか余り理解していない。
しかし、彼女は理解できずとも、心で願った。…今にも消えそうな2つの光…その光に向かってーーーーー
(……負けないで…!)
その祈りは、辺りに満ちる〈星のセラム〉と、彼女を覆う閨の殻に阻まれて、外には伝わる事など無い。
…………筈だった。
◇◆◇
『負けないで…!』
「ーーーーーーーーーッ!!??」
目を見開くニュウ。
見開いた目の先に映る漆黒の卵ーーー既に半分金色に染まっているーーーから、微かに青い光が漏れ出た気がした。
(ネオ…の…声???)
幻聴だろうか?ーーーいや、違う。…嘗て、〈超自然化区域〉でネオが〈星のセラム〉の雲を浄化する時、同じ様に脳裏に彼女の声が響いた事があった。
……その時と同じだ。コレは間違い無く、彼女の声だ。ネオが呼んでいるーーーー!!
それを感じた瞬間、彼の心の中に光が宿った。そして、全てがスローモーションになっていく……。
(ネオが呼んでいる!!ーーーーーー呼んでいるのなら、俺は…行かなければッ!!)
彼は心の中で叫んだ。……心の中の相反する思いも、何もかも忘れて、ただ叫んだ。
(ーーーーーー俺は、彼女を、助けたい!!)
……それは紛れもない、彼の本心だった。願いだった。魂の絶叫だった。………強い、強い思いだった。
ーーーーーーそして、〈星のセラム〉は強い思いに応えるのだ。
………ゾクッ!!
ニュウの構えるARに、紫色の強い光が宿る。ーーーーーそして、ニュウはその輝きを宿すARを構え、トリガーを引いた。
狙うはケテル…の向こう側に鎮座する、半分金色に変わった黒い卵。
ズキュゥーーーーーンッッッ!!!
「無駄無駄無駄むdーーーーーがぁッ?!」
大気を裂く発砲音の後、ケテルが吐血する。ニュウの放った1発の弾丸が、彼の目にも捉えきれぬスピードで、ケテルの腹を貫いたのだ。
そして、ケテルを貫いた弾丸は真っ直ぐ飛び続けーーーーーーー…
…バキィンッッッ!!!!!
卵の殻に命中。ーーーーーそして、殻に大きな亀裂が走る。
「なぁあッ?!馬鹿なッ!!閨が、私の創った閨が、砕けただとォォッッッ?!」
撃たれた腹部を押さえながら、ケテルが驚愕の表情を浮かべて叫ぶ。…自分の意思の力に絶対的な自信を持っていた彼は、閨が傷付けられたーーー即ち、自分の意思を上回る力が存在する事に、驚きを隠せない様だった。
「…今だ!!」
ハレルヤが、勢い良く飛び出す。…こんな事が起きると、分かっていた訳ではない。ただ、目の前に現れたチャンスを無駄にしない為に、ハレルヤはケテル目掛けて飛び出したのだ。
「……ぬうッ?!何故です!?貴方の意思が、私の意思を上回るなど、有り得ませんッッ!!」
ケテルが叫んでニュウに手を伸ばすが、間に割って入ったハレルヤにその手を弾かれる。
そのまま、ハレルヤに組み付かれた。ーーーーケテルの胸に手を押し当てて、ハレルヤが叫ぶ。
「さっきは防がれたけどッ…ゼロ距離なら!!!」
「おのれぇえぇぇえッッッ!?!?」
ケテルがハレルヤの顔面に拳を叩き込むのと、ハレルヤが再び手に光を収縮させて解き放つのが、同時に起きた。
ーーー《 革命の龍砲 》!!!
ドッゴォーーーーーンッッッ!!!
ゼロ距離から叩き込まれたハレルヤの必殺の一撃が、ケテルを床に叩きつけ、周囲の物を一切合切巻き込んで、青い爆炎に包み込む。
…その爆炎を背にしながら、ニュウは砕けた卵へと走り寄る。見ると、弾丸が命中した所がヒビ割れた様になっていて、そこから〈星のセラム〉が漏れ出していた。
「…割れろ!!」
ニュウは紫に光るARを振り上げると、その銃床で卵のヒビ割れた部分を殴り付ける。
パキィンッッ!!!
割れる様な音と共に、殻の一部が破れ、中からドッと〈星のセラム〉が溢れ出てきた。
「…なんて、高濃度の〈星のセラム〉…!卵の中が、コレで満ち溢れているのか…!?」
溢れ出す〈星のセラム〉に押し流されそうになりながら、ニュウは前へ足を踏み出す。
「あぁ!!ーーーーーー星のセラムが!!折角溜め込んでいたのにッ!!」
その時、ハレルヤの攻撃を受けて床に倒れ込んでいたケテルが、ハレルヤを殴り飛ばす様にして体を起こした。
《革命の龍砲》を喰らった胸に大きな裂傷が出来て、絶えず血を流しているが、彼は気に留めずに卵の側のニュウ目掛けて、ふらつきながら走る。
「…ゲホッ…。コイツーーーまだ動けるのか!」
殴り飛ばされたハレルヤが、床に転がりながら立ち上がった。ーーーーーそして、ふらつくケテルにしがみ付く。
「ぬぁあぁ!!離しなさい?!…アイツをネオに、ネオに近付けさせてはならないのにぃいぃ!!」
ハレルヤの胸に、顔に、ケテルの拳が飛んで来る。執拗に殴られながらも、ハレルヤはケテルを離さない。
「…行け!!ニュウッッ!!」
ハレルヤが叫んだ。それに被せる様に、ケテルも叫ぶ。
「だめですッッッ!!ーーー生まれ直しの儀式は、まだ終わっていませんッ!!まだ私は神にはなっていない!!…神では無い者の身で、生まれ直しをするには、莫大な力が必要です!!その為に…その為にあの閨に〈星のセラム〉を溜め込んでいたのにッ!!ーーーそれが全て無くなってしまうじゃ無いですか!!!」
自棄になったかの様に、ケテルはハレルヤを蹴り飛ばした。壁の方に吹き飛んでいくハレルヤ。
「ーーーーーーー閨に近付くなぁ!!ニュウゥウゥゥッッッ!!!」
ケテルが叫び、彼に走り寄ってーーーーーー…
「黙ってろアンタは!!」
ーーーーーダダダァンッッッ!!!
ニュウの振り向きざまの3連射で、身体を撃ち抜かれる。もんどりうって床を転がるケテル。
そして、ニュウは漆黒の卵の中へ、飛び込んだーーーーーーー。
◇◆◇
…飛び込んだ卵の中は、想像と随分と違っていた。
「…なんだ、コレ…?!ーーーーーーー
ニュウは目を見張る。なぜなら、外から見た卵のサイズと、中の空間の広さが全く一致していなかったからだ。
中の方が圧倒的に広い。…まるで、卵の中は別次元であるかの様にーーー………。
「…そして、〈星のセラム〉が…満ち溢れている…?!」
ニュウの服が、強い風を受けているかの如くはためく。
卵の中の空間に、〈星のセラム〉の嵐が吹き荒れているのだ。余りに強い〈星のセラム〉の突風。ーーーそれはまるで、ニュウを拒むかのように彼を押し戻そうとしている。
「うぐっ……痛い?ーーー余りに高濃度すぎる〈星のセラム〉が…体に直接ダメージを与えてくるのかッ?!」
進む度、ニュウの服がボロボロになっていく。…何故かは分からない。ニュウをーーー彼の全てを拒絶するケテルの意思なのだろうか?
やがて、コートもシャツも完全に破れ去り、露わになった彼の地肌に無数の切り傷が走る。…鋭利な刃物で斬り裂いたような傷が………。
「がぁあッ!!」
……痛い。ーーー体だけで無く、魂まで切り刻まれているのかと思うぐらい、痛い。
それでも、ニュウは進み続けた。何故なら、そこにネオが居るからーーーーーーーーー………。
「ネオッッッ!!」
ニュウは敬称を付ける事も忘れて叫んだ。ーーーーーーーーー〈星のセラム〉の彼方…この空間の中心で、身を丸めるようにして目を閉じている彼女に向かってーーー………
『…………あ。ーーーーーーーーーニュウ…くん…?』
彼女が目を開いて此方を見た。…彼女の声が、直接脳裏に響く。そんな彼女に向けて、ニュウは手を伸ばした。
………ザシュッッ!!
伸ばした手に、ひび割れのような無数の裂傷が走る。痛みに耐え、ニュウが叫ぶ。
「…迎えに来ましたッッッ!!!」
『………!!』
顔を上げたネオの目と、ニュウの目が交差した。
………その一瞬の間に、ニュウの脳裏にネオの声が流れ込んでくる。
辿々しさすら感じる、問い掛けるような…確かめる様な声、
『…ねぇ、教えてニュウくん…ーーー私は…皆んなの所にいて、良いんだよね………?』
脳裏に響くネオの疑問…答えを求める切実な声に、ニュウは叫びで返した。
「ーーーーーーええ!!良いんですッッ!!貴女は、仲間なんですからッ!!」
(ーーー嘘だ。ニュウーーー君は彼女のーーー)
心の中にいるもう1人の自分が、肩を掴んで囁いて来たが、ニュウは無視した。
「………だからーーーーーーーーー、」
そして、伸ばした手を彼女の手にーーーーーーーーー………
「ネオ!!ーーーーーーーーー
ネオがそっと腕を伸ばす。
それを血塗れの手で掴んで、ニュウは引っ張り上げた。ーーーーーーーーー上へ、天へ。…自分の方へ。
「うおぉおぉおおぉあぁあぁああッッッ!!!」
響くニュウの雄叫び。そして、卵の中の空間にヒビ割れが走っていきーーーーー………
バリィーーーーーーーーーンッッッッ!!!
殻は内側から砕け散った。
そして、卵の中に溜め込まれていた〈星のセラム〉が勢い良く噴き出す。上へ…天に向かって。
…最初に吹き飛ばされたのは、神殿の天井だった。一本の火柱の様になった〈星のセラム〉が、天井を完全に吹き飛ばして、偽りの夜空へ飛んで行く。
そして、偽りの夜空に激突ーーーーーーー星の代わりにこの地下世界を照らしていた〈セラムの結晶〉が、全て粉々に砕け散る。
一瞬、世界が暗闇に包まれ、そしてーーーーーーーーー………
ーーーーーーードンッッッッッッッ!!!!
…地下世界の天井そのものが、吹き飛ばされた。
真っ黒な偽りの夜空が割れて、その向こうに本物の空が姿を表す。夕焼けで真っ赤に染まった美しい空が………
「…洞窟の天井が…吹き飛んだ!?」
地面に這いつくばりながら、ハレルヤが空を見上げて驚愕の声を漏らす。
外から見れば、突然〈星の森〉の一角が、内側から吹き飛んだ様に見えただろう。
〈星のセラム〉の柱は、尚も伸び続ける。
ーーーーーーやがて柱の形が歪み、二重の螺旋を持つ木の根か、幹の形を取った気がしたが、直ぐにそれは崩れて消え失せた。
…次に、神殿が崩れ始める。
床が割れ、柱が倒れてハレルヤの側の床に当たり、破片となって砕け散った。壁もボロボロと壊れ始めている。
「不味い………神殿が崩れる!?」
今までの戦いであちこちボロボロになっていた事に加えて、今の衝撃がトドメとなったのだろう。
「ニュウは…ネオは、どうなった!?」
ハレルヤの視界は完全に土埃と、崩れて来た神殿の壁で塞がれている。ニュウは…どうなったのだろう………??
………体が痛む。
血が、身体中の傷口から流れ出す。
ダメージを負い過ぎたのか、視界が歪み、地面を這う様にしか動けない。
周りが崩れていくの感じる。…落ちてくる瓦礫。この体でその下敷きになれば、間違いなく死ぬ。
(…こんな、こんな所で…死ねるかよ…!)
ニュウは這う様にして先へ進む。片方の手に、眠るネオを抱き締めて。
「ま、待ちなさい………ッ!」
しかし、そんな彼の前に立ち塞がった影があった。……ケテルだ。
「ケテルッ?!」
ネオを抱えたまま、這って後ずさるニュウ。一方のケテルも、立ち上がる程の力が残っていないのか、地を這って彼を追いかける。…その目に、凄まじい執念を浮かべて………。
「ネオを返しなさい…!ニュウ!!彼女は私のモノ!!彼女が、私を神にしてくれる……私が神になれば、世界は良くなるッ!!あなた方は…ソレを理解していないッ!!」
震える手に拳銃を生成しながら、ニュウは叫び返した。
「…ああ!わっかんねぇよ!!…でも一つだけ、理解できる事がある!!……アンタの創る世界は、クソだって事がなぁ!!」
ケテルの顔に青筋が走った。そして、ケテルは手をニュウに……ニュウの抱くネオに向かって伸ばしながら、叫ぶ。
「知った様な口を聞くんじゃあ、ありませんよッ!!このちっぽけな小僧がッ!!返しなさい!!返せぇッ!!!ーーーーーーーわ た し の ッ」
ネオに迫るケテルの腕。…ニュウは拳銃を持った手を、彼の頭に向けて突き出した。
そして、銃口を彼の額に押し当てながら叫び返す。
「少なくともッーーーーーーーー」
崩れゆく神殿の中、地べたを這いつくばる2人の男が、同時に叫んだ。
「ネェェェオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!」
「お前のじゃ、ねぇよぉおぉぉおぉッッッ!!!!」
パァンッ!!ーーーと、響く発砲音。
ケテルの額に風穴が空く。……飛び散る脳漿。ケテルの体が後ろに倒れていきーーーーーーー………
「あぁ………ネオ………。」
最後に伸ばされた指先が、彼女の髪の毛を一本抜き取った。
……そして、2人の直ぐそばに壁が崩れ落ちて来る。迫る瓦礫がニュウを押し潰そうとして………
ーーーーーーーーーザバァンッッッ!!
瓦礫を吹き飛ばしてやって来た蒼い波が、ニュウとネオを攫っていった。
「………ハレルヤ…さん…。」
自分を流していく蒼海の波に包まれながら、ニュウは声を漏らす。
ぼんやりとする視界の中で、波を操るハレルヤが、彼の肩を労わる様に持った気がした。
「………グッジョブ。ニュウ。ーーーネオは任せて。」
「あ……た、頼み…ます…。」
薄れゆく視界の中、神殿の入り口から此方に向かって走って来るバサラ達が見えた。ーーーどうやら、外の戦いも終わった様だ。
「ーーーーー?」「ーーーーーーー!!」「ーーーーー。」…皆んなが、何か口々に喋っている。ニュウはもう、直ぐそばのハレルヤの声すら良く聞こえなくなっていた。
暗くなる視界。…最後に見えたのは、おそらくカノンが着ていたであろう、純白のコートを羽織らされて、バサラに担ぎ上げられたネオの姿だった。
(あぁ………)
ソレを見て、ニュウは安堵からか、思わず物凄く場違いな事を思った。
(…黒ばっかり着てるけど………白い服も似合うな…ネオさん。)
その思考を最後に、彼の意識は途絶えたーーーーーーーーー。
◇◆◇◆◇
…ひぃ…ひぃ…ひぃ…
気味の悪い息遣いが聞こえる。
ーーーーひぃ…ひ…ひひッ…いひひひひッッ!!
それは不気味な笑い声になる。
ーーーーーーああ……ネオ…ネオ…ねお…!
声の主は、瓦礫に埋まったケテルだ。…彼は両手で抱き締める様に、たった一本のネオの髪の毛に縋っていた。
直ぐ近くを漂う微かな〈星のセラム〉の残滓がキラリと光って、ケテルの手の中にある、萎びたネオの髪の毛を包み込む。
次の瞬間、萎れていたネオの髪の毛が、ピクッと動いた。………
その髪の毛に頬擦りしながら、ケテルは恍惚の表情で囁いた。
「おぉ……ねお…ねお…ズット、ずっと……一緒ですよ……。」
ガラッ………
彼の頭の上に、最後まで倒れずに残っていた柱が崩れ落ちて来る。……ネオの名を呟き続けるケテルは気付かない。
「…あぁ…ねお…NEお…ネオ…ねお…ネオ…ネお…ねお……n」
……ズシィンッッッ!!!!
そして、彼の頭を完全に砕き割ったーーーーーーーー。
………終わった。
長かった…マジで。コレでもかなり端折った方なんですよ。…オソロシイネ。
まぁ、色々ツッコミどころは有ると思いますが、取り敢えずケテル戦はニュウ達の全面勝利で終わりました。8888888
……カノン・バサラの戦いが一切描写出来なかったケドね。…あとで、ちょっと補完します。
最後に、長くなるけどこれは言っときたい。…ケテルですが、彼は間違ってます。…神っていうのは、神話かじったヒトならわかると思うけど、ケテルの言うみたいに、罪の穢れの無い清らかな存在じゃ無いんですよ。
浮気しまくったり、醜い争いしたり、なんだか…すっごく人間クサいじゃないですか?
…そうなんですよね。ケテルは、神様をちょっと綺麗なモノだと思い過ぎてるんです。
だから、三位一体を満たしても、
以上!!…あと、ちょっと2章は続きます。少し大変な事が起こる…予定。