赤い林檎を蹴飛ばしたら 作:d1199
槍が貫くジョナサンの胸がひび割れる。グレイが下級悪魔たちの迎撃をする中。
「真也!」
凛はガンドを打ちつつ霊刀を投げれば、真也はそれを受け取った。ルヴィアの右手に鉱石(いし)三つ。一つはラリマー、水系最強の浄化力を有する。そしてエンジェライトは許しと咎人、アポフィライトは浄化。その複合概念は“清らかな水を以て、咎人の罪を浄化する” 火属性悪魔(ウコバク)に対する彼女の最大攻撃だ。
「Call. Three stone dance in gorgeous. To become one to coalesce, Sing!」
(三重の石よ、舞い踊りて共に成れ。謳え!)
ルヴィアの行使した魔術は青の色。彼女のリボンと同じ、最高位の色である青だ。その輝く青に晒されたウコバクたちは、砕け、霧散していく。真也は踏込み、抜刀。マス目の様に走る剣閃がジョナサンと隔てる最後の群れを断ち切った。
最大速力を持ち、ジョナサンを貫く槍を引き抜いた。華奢な身体は宙に浮き、仰け反った。心臓の亀裂が広がり、その隙間から赤黒い光を放つ。それは夜空を走る、イルミネーション用のレーザーに似ていた。空洞全体を赤黒い光りが満ちる。それは血で満たされる杯のよう。
もはや槍に意味は無く、ジョナサンの巫女としての役割は終わった。彼の身体はただの起点である。その概念を殺そうとすれば、ジョナサンの身体は竜巻の様な炎に包まれた。赤黒い光りの中にそれはぼんやりと立っていた。
それは雄牛の頭を持っていた。角は二つで有機的な曲線を描く、それは天使たちを貫いた。屈強な上半身を持ち腕は4本あった、それは天使たちを引裂いた。下半身は生け贄を喰らう青銅の釜だ。釜の奥に見える炎は、地獄(ゲヘナ)の劫火に違いない。
曰く、人身御供の血にまみれ、親たちの流した涙を全身に浴びた恐るべき王。
曰く、天において戦った天使のうち最も強く、最も獰猛な者。
人は忌み嫌う。
涙の国の君主
空中に浮かぶその頭は高さ20メートル以上。想像以上であった。正に認識の外。かつてサーヴァントと対峙したエルメロイですら、恐怖するには十分であった。そう。目の前の堕天使は英霊のデッドコピーなのでは無い。聖槍によって復活した英霊そのものだ。
ここで倒さねば成るまい。完全に復活する前に倒さねば成るまい。仮に世に解放たれれば被害がどれ程広がるか見当も付かない。幸いにしてそれは復活の途中。完全に実体化したのは頭部のみ。首から下は未だ霊体だ。ならばその力も不完全の筈。エルメロイは霊刀を持ち背を向ける真也にこう言った。
「トオサカシンヤ、」
「駄目です教授。死の線・点が見えない。俺よりこの悪魔の方が格上です」
真也の母である千歳は聖杯によって復活した英霊だ。つまりモレクと同格。人間とのハーフである真也は1ランク落ちる。第5次聖杯戦争の折、真也がバーサーカーのゴッドハンドを殺せたのは、冬木市のサーヴァントが劣化コピーであった為だ。
「ならば正攻法でいくしかあるまい。シスター・シエル。休憩はここまでにして頂く」
「ロード・エルメロイ。貴方は人使いが荒いです」
「苦情なら後ほど伺おう」
彼女は第七聖典を構えていた。
「レディ・エーデルフェルト、ミス・トオサカ」
二人はグレイと真也に強化呪文を施した。凛の支援魔術を受けた真也は(筋力A+ / 耐久A / 敏捷A+++)となるが、魔眼は使えない。シエルは(筋力A / 耐久C / 敏捷B)とそのままだ。強化の二重掛けが出来ないのである。その手にあるのは第七聖典(セブン)。グレイはルヴィアの支援魔術を受け(筋力A / 耐久A / 敏捷B)となった。
3人の戦力は一軍に相当するだろう。逆にこれで倒せねば後がない。死徒27祖は何を考えているか分らない。よしんば倒そうとするにしても連係などしないだろう。真祖も同様だ。魔法使いたちなら或いは、だが。エルメロイの苦悩をよそに、凛は悪態をつく。
「くっそー。こんな事なら宝石剣もって来るんだったわ」
凛は受肉しつつあるモレクを睨み付けた。
「ねえルヴィア。モレクって火属性でしょ? 水属性の石を分けてくれない?」
「アクアマリンとブルートパーズのみですわ。私にも余裕はありません」
「なによ、用意が悪いわね」
「そういう貴女はどうなのかしら」
「ラピスラズリだけよ」
「呆れた。貴女こそ準備が成っていないじゃない」
「うっさい。こうなる事が分ってたなら私だってフル装備してきたわよ」
意外と呑気な魔女二人にエルメロイも腹を括った。
「シスター・シエルとトオサカシンヤは斬り込み隊だ。レディは遊撃。レディ・エーデルフェルト、ミス・トオサカは支援とする。防御・攻撃の判断は任せる」
彼は葉巻を一つ噴かした。
「掛かれ」
凛とルヴィアは偉そうにと思ったが、いま言う事ではない。
◆◆◆
モレクが吠えた。まさに魔牛の咆哮だ。余りの強さに地が奮えた。洞窟を貫き、山を貫き、天を突かんばかりである。
シエルと真也が踏み込んだ。舌を垂らすモレクは二人の人間もどきを見た。掴み喰らいたいが生憎と腕はまだ肉となっていなかった。口から炎を吐けば二人は消えていた。散開、左右からの夾撃である。
真也は三角飛びの要領で、壁を蹴り、霊体の腕をすり抜け、モレクの首に斬り付けた。彼はその首を落とすつもりであった。だがその刃は薄皮を切ったのみである。モレクは首を振り回し真也を弾き飛ばした。ハエを払う馬の尾そのものだ。その隙に乗じ、シエルが辛うじて霊体である胸部に取り付いた。トリガーを引く。
第七聖典は転生批判。そして霊体に強い効果を持つ。彼女はそれを狙ったのだ。炸薬音。撃ち出された杭は確かにダメージを与えたが数%にも満たないだろう。2発目を狙う前にモレクの胸は肉となり、同じく肉となった肩にシエルは振り払われた。
「くっ!」
岩盤に叩き付けられる直前の、シエルを受け止めたのはグレイであった。モレクを見上げる真也は、何を思ったのかエルメロイに歩み寄る。彼はモレクを横目に見ながらこう言った。
「教授。駄目です。文字通り歯が立たない。第七聖典を50発以上撃てば何とかなるかも知れませんが、その間に受肉が終わる」
「絶望的な進言だが、代案がありそうな顔だな」
「グレイさんのロンゴミニアド使用を具申します」
「発動させる魔力が無い、そう伝えた筈だが忘れたのか。そもそも担い手ではないお前に扱う事は出来ない。パスを繋ぐにしても、」
「ええ。連戦に次ぐ連戦で、俺ももうガス欠です。宝具を発動させるほど残っていない」
モレクは鳩尾まで肉となっていた。直に腕を持つだろう。
「何を考えた」
「リバプールでトマス・ニルセンが使った術式を使います」
「馬鹿を言うな。理屈には沿うが人間の魂一人分を魔力に変換したところで、」
エルメロイがそこまで言うと口を閉ざした。
「他に方法がありません。この状況に持込んだのは俺であり教授だ。最後までつき合ってください」
聞き咎めたルヴィアの声は慌てていた。
「シンヤ、お待ちなさい。それの意味を理解しているのかしら」
「もちろん。俺の魂を魔力に変換し宝具の燃料にあてる。サーヴァントの魂なら人間の比じゃないからな」
ルヴィアと凛が息を呑んだ。そうかもしれない、とは考えていた。だが言葉として突きつけられれば動揺はする。
「魔力の収集効率を考えても宝具ぐらい何とかなる。上手くいけば二発ぐらい撃てるかも知れない」
「真也、アンタ」
凛は震えていた。真也は近しい彼女に向き合うと笑って言った。
「姉さんは知りたがってたよな。白状するよ。オセはオーディーンの堕落した悪魔なんだけど、そいつが俺を眷属だって言ったんだ。イリヤは真たる聖杯の降臨を示唆していた。お袋はおそらくワルキューレの一人。強いのもどこか変なのも道理だ。これが蒼月の魔術の秘密。もう分ったろ。俺は人間じゃなかった。お別れだマスター。一緒に居たのは一年間だけだったけれど楽しかった」
真也は上着を捲り上げると、人差指を霊刀に押し付けた。指の血で左胸に魂喰いの術式を描く。彼のその手を握り、止めたのは凛である。
「なによ、それ。格好つけのつもり?」
「俺があのとき生き延びたのはマスターのおかげだ。それを返す。それにマスターを死なせたとあっては、ランサーに何を言われるか分からない」
「私をマスターだなんて呼ばないで。言った筈よ、真也がアンリマユだったとしても私にとっては真也だって。真也はどう? サーヴァントだから、私がマスターだから、私を好きなった訳?」
「俺は、」
「俺は?」
この状況で何を呑気にしているのか、エルメロイは苛立ちを籠めてこう言った。
「お取り込み中済まないが、水を差させて貰う。ミルトンの失楽園第6巻“モレクは天使ガブリエルに腰のあたりまで斬切り裂かれて殺された” このモレクが聖堂教信者の信仰力を受けた結果ならこの概念武装が使えるはずだ。白羊宮は火星(凶星)ではあるが、熾天使(セラフィム)の月でもある。ガブリエルは熾天使(セラフィム)の一人だ」
エルメロイは腕時計に目を通した。
「今日は4月20日だが直に日が変わる。白羊宮の季節が終わる前に片を付けろ。迷っている時間はない、さっさとやれ」
凛と真也が見合うと、二人はモレクに対峙した。モレクの咆哮が響けば巨石が飛来してきた。シエルがそれを蹴りで砕く。モレクの左腕が受肉し、投げ付けたのである。右腕の受肉は間もないだろう。
「凛。腕があっては失敗する恐れがある。キャスターに頭を下げよう」
真也のキャスター発言にエルメロイのコメカミが引き攣った。正直頭の血管が切れそうだ。
「冗談。試験は突破するわよ」
「勝算があるって顔だな」
「私が隙を作るから、真也は安心してガブリエルの真似事をしなさい」
彼女は振り返り、エルメロイを挑発する。
「教授。ここからは遠坂家のオンステージです。下手に手を出されると、邪魔ですので脇役はすっ込んでいてください」
「状況に応じて判断を下す」
凛は真也に向き合いその胸板を拳で叩いた。活を入れである。
「私がぶっぱなすから真也は牽制」
「分った。その後に斬り付ければ良いんだな」
そう言うと真也は踏み込んだ。彼を見送る凛の黒く長い髪は、モロクから吹き出すゲヘナの熱風で、はためいていた。
「モラクだかモロクだか知らないけれど派手にいくわよ」
彼女が取り出したのは五つの石だ。
「Fretus(応じよ)」
五つの石が魔力を帯び宙に浮く。手の平に踊るそれは円軌道で回転し始めた。彼女の視界には倒すべき敵と、大地と壁と天井を蹴り、矢のように空を駆ける彼の姿があった。凛は既にモレクの間合の内だが不安は無い。ふと思えば並び立つ共闘はこれが初めてだ、彼女はそんな事を考えた。唱える呪いは古の言葉。
Confracta est terra, dignum.(地は砕けて、一となる)
Aqua in ignem, et erit.(水は燃えて、一となる)
Flamma Frigidus et erit.(炎は凍り、一となる)
Ventum evasit, et unus.(風は淀み、一となる)
Si caelum est Ochire, partem fieri.(空が落ちれば、一となる)
Et ludat ac ludat.(回れ。回れ)
Redeo ad omnesque trahant.(然れば、全ては渦に帰す)
ルヴィアどころかエルメロイすら、呆気にとられた。魔術刻印も回路も使用しない、言語にのみ構成される魔術。凛の唱えたそれは高速神言だったのである。彼女の手にあるのは五つの石。
土属性の黒曜石。
水属性のラピスラズリ。
火属性のロードナイト。
風属性のムーンストーン。
空属性のシトリン。
それぞれ異なる属性の鉱石が崩壊し、混ざり合えばそれは第一質料(プリマ・マテリア)に遡る。それは万物を構成する元素であり、転じてそれに触れた物質は崩壊するのみだ。アベレージワンの真骨頂である。
「Last Whirl!(最も深い渦)」
彼女の撃ち込んだそれはありとあらゆる光りが混ざっていた。称せばホワイト・ノイズが適当だろう。それがモレクを包込む。天井に取り付き退避していた真也は呆れを隠さない。キャスターに師事し、彼女は3年でそれを体得したのだ。教え方が上手いのか、凛の資質が並外れていたのか、どちらでも良いが、天才とは彼女の様な人物を指すのだろう。
閃光が収まる際。真也の眼下に左半身を白色化させたモレクが立っていた。凛の魔術は極短時間のみの行使に止まったが効果は十分だった。シエルと真也ですら受け付けなかったその身体はダメージを負っていた。特にその左腕は損傷が激しい。片目を失っては遠近感は掴めまい。真也は天井の岩盤を砕く程に踏抜くと跳躍した。
モレクの咆哮が響く。それは人間への怒りか、敗北への苛立ちか、それとも。熾天使(セラフィム)の一人であるガブリエルの加護を受けた真也は、モレクの左肩から脇腹まで斬り裂いた。悪魔の絶叫はそれこそ呪詛の様だ。モレクが崩れ落ちると、その衝撃で第3の間の底が抜けた。堕天使は再び堕とされたのである。
モレクと共に落下しつつある真也の眼はジョナサンの姿を認めた。それはモレクの鳩尾であった。致死の傷がモレクの全体を冒しつつあるが、その死がジョナサンに到達する前であれば助けられる。そうするべく真也が崩落する岩の一つに着地、跳躍する直前だ。
「きゃぁ!」
忘れえぬ声が聞こえた。彼は目を疑った。朽ちかかったモレクの左手が凛を掴んでいたのである。魔術を行使する為近付いていた彼女は崩落に巻きこまれたのだった。力を使い果たしたのか、彼女は藻掻くのみである。真也は選択に迫られた。
大丈夫だ。ジョナサンを斬り抜いた後に凛を助ければ良い。墜落までまだ時間はある。二人とも助けられる。ただ凛の救出確率が10%ほど落ちるだけだ。いや、数%に満たないだろう。そう、たかが数%だ。それを我慢すれば、認められれば、あの背中に手が届く。彼はその僅かな確率を許容できなかった。
一閃。
モレクの左腕を断てば、それは威を失う。解放され宙を舞う凛を抱き抱えると、斬り落とした腕を踏み台にし跳躍。真也は壁面に霊刀を突きつけ、取り付いた。凛の命の重さを左腕に感じつつ、振り返ればモレクが落ちていった。それは3年追い掛けた槍兵の背中でもあった。今真也は一つの選択を成したのである。
ランサーには成れない、今まで誤魔化し続けてきたが今度ばかりは誤魔化しようが無い。シエルは殺そうと思えば殺せた、ただ殺さなかっただけ。ルヴィアを見捨てようと思えばできた、ただしなかっただけ。凛を見捨てようと思えば……出来なかった。考える事すら出来なかった。それは最後であり、決定的であった。夢にまで見た槍兵との決別である。凛は真也の涙を指で拭うと彼を抱き締めた。
◆◆◆
モレクの落下した空洞の底、それから戻った真也の両腕にはジョナサンが居た。正確にはジョナサンだったモノだ。モレクの依り代であり、核であった彼はモレクの死に飲まれた。ただモレクの復活が途中であった為に、その影響は中途半端に終わった。彼は死んでいない、いや。死に損なったが正しいだろう。
手足は溶け辛うじて四肢の痕跡が見受けられるのみだ。顔も同じだ。鼻、耳は溶けて無い。顔の凹凸すら見分けにくい。眼球はなく、その代わりに膜が覆っていた。唇の上下には破れたストッキングの様な膜が張っている。人間のなり損ないの様な生物である。凛は念話を使いキャスターを呼び出した。
『一応聞くけれど、何とかなる?』
『ジョナサン・スコットという存在自体が欠損しています。私の魔術でもマスターの魔眼でもロンギヌスの槍でも欠けたモノを補う事は出来ません。補ったとしても、それは別の誰かです』
真也は彼をエルメロイに渡した。その物体は蠢き、よく分らない音を発していた。エルメロイはそのイキモノを地に降ろすと、拳銃を額に突きつけた。エルメロイの存在を辛うじて覚えていたそれは、良く分らない音を出した。皆には理解できなかったが、エルメロイにはそれが聞き取れた。
“あー、先生、先生だ”
「済まない。他に何か、方法があったかもしれない。それに気がつかなかったのは私のミスだ」
“先生ごめんなさい”
エルメロイは引き金を引いた。
「シスター・シエル。資格も立場も無い事は分っているが彼を弔っては貰えないだろうか」
身を起した彼は教鞭を奮う何時もの彼であった。ただその心中を代弁するかの様にグレイは師の手を握っていた。
「分りました。銃声が鎮魂歌など寂しすぎますから」
戦場であり祭壇でもあった地の底に、弔いの炎が燃えていた。エルメロイ、グレイ、ルヴィアらが葬儀の列を成している。シエルは厳かに鎮魂の歌を響かせていた。離れて見るのは真也だ。彼は岩に腰掛け無言だった。凛は彼の隣に腰を下ろしていた。彼女もまた葬儀の列を見詰めていた。葬儀に参列など出来ない。二人は彼を殺した張本人だ。
助ける筈だった。助けられなかったのでは無い。助けなかった。二人を助けられる可能性があった。ただ彼女を助ける可能性がほんの少し落ちるだけ。そのほんの少しが受入れられなかった。なぜだ。決っている。真也の声は懺悔のよう。それはジョナサン・スコットであり、ランサーであり、彼自身に向けたモノだった。
「焼付く程に強烈な生き方に当てられて、腕っ節だけは競っていたから、手に届く、そう思った。多分届きかけた。でも諦めた。俺もジョナサン・スコットと同じだ。越えるべき背を諦めた」
「馬鹿ね。諦めたんじゃなくて私を選んだって事でしょ。彼は教授じゃなくてお父さんを選んだだけ」
「ならこの結果の差はなんだ。どうして彼は死んで、俺は生きている」
「母さん言ってたわよ。どれだけ願っても父さんは応えてくれなかったって」
「それで?」
「死んだ人に頼るのは止めた」
「そうか、俺は死んだ人間を追い求めたのか。夢を見ていたんだな。ごめん」
「別に怒ってないわよ。でも少し疲れたわね」
凛は彼の肩に頭を置いた。
「あぁ」
弔いの煙は天に昇る事はなく、そのカタコンベにたゆたい続けるだろう。
つづく!