どうやらランキングに入っていたらしいです。恐れ多い…。
できればクオリティは維持したいですね、倒れない程度に。
それと今回人によってはアンチ・ヘイトやガールズラブのように感じる部分がありますがそのような意図はないし、今後もそんな展開にはしません。あしからず。
もし表現について何か思うところがあれば提案してください。検討します。よろしくお願いします。
阪神レース場の芝の上で、スペシャルウィークは困惑していた。未だレース経験ゼロどころか、他のウマ娘とまともに競い合ったこともない。思い返せば1週間前。あの時トレーナーの提案を飲まなければよかった、と思ったがもう遅い。怪我でもしないと出走を取り止めることはできない。ああ、どうしてこんなことに……。
ってわけでここからは回想シーンだ。
一々メタフィクション的な言い回しになって申し訳ねえが、生憎僕はこういう言い回ししかできないもんでね。いっそのこと第四の壁でも飛び越えてそっちに会いに行くことが出来れば話のくくりとしてはノンフィクションになるんだろうが…まあいいさ。それに、『
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「1週間みっちりトレーニングすれば、デビュー戦くらい何とかなるだろ…っぐぁっ!?」
デビュー戦1週間前の事。
驚愕しているスペシャルウィークに向けて、沖野はとんでもなくアスリートを舐めているようにしか聞こえない発言をした。当然、そんな無茶苦茶なことを実行しようとすればストップが入る。実際、他のウマ娘達の蹴りがもろに入ったのは鮮明に脳裏に浮かぶことだろう。
「何とかなるって適当すぎんだろ!」
「ちょっとは真面目にやんなさいよ!」
ウオッカとスカーレットは流石に怒って沖野を足蹴にし始めた。ウマ娘の脚力はバカにならないというのに、当の沖野は何だか嬉しそうである。見上げた耐久力である。まあ、実際、スペシャルウィークと
『沖野ちゃん。可愛い女の子に足蹴にされて嬉しいってのは十分わかるんだけどさ、ほら、僕も足蹴にはされてみたいし。ただ…一応ここにいるのは君以外は花の女学生なわけだし、自分の趣味をひけらかすのはやめた方がいいんじゃない?区分としては沖野ちゃんはこの学園の教員扱いだろう?』
「ああいや、蹴られて嬉しいんじゃなくてな、こう、年齢とか気にせずに蹴ってもらえる所まで心を開いてくれたのが嬉しくてな。なんていうかな、あんまり見上げたもんではない…いやまあ俺は今お前らを見上げてはいるわけだが…こういう場において立場が対等じゃないと、こういう付き合い方ってできないだろ?だから、俺が喜んでいるのはウオッカとスカーレットが『こいつは足蹴にしても問題ない』って所まで心を開いてくれたのが嬉しいだけであって決して蹴られたこと自体に喜んでいるわけではねえからな!!!!」
沖野、今日イチの大声である。
余談、というか豆知識だが、質問した時に極端に声が大きいやつと極端に声が小さいやつは大抵図星を突かれてるぜ。まあ頭の片隅にでも入れておいてくれよ。
「ていうかスクリプト。お前も足蹴にされたいって言っちゃってんじゃん。そういう趣味ならアタシが足蹴にしてやろうか?」
『うーん、ゴルシちゃんに足蹴にされるってのは物凄く魅力的な提案ではあるんだけどね。君絶対『足蹴』と『葦毛』で同音異義語だからって理由で僕を葦毛にすると思うんだよね。どう?当たってるんじゃないかい?』
「クソッ、流石私の親友だぜ…。そこまで読まれているとはな!だが私は諦めねーぞ!『葦毛総大将』の異名を持つゴルシ様は全ウマ娘を葦毛にするまで不滅だぁ!」
「ゴルシ先輩そんな異名持ってないでしょ!そんなことよりこのバカ蹴るの手伝ってください!」
「おう!まずは手始めに膵臓から行くぞ。スクリプト、修復は任せた」
『任されたよ。どこからでもやっちゃって。』
「俺の体をどうするつもりだ!?」
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「あのー、スズカさんはデビュー戦緊張しましたか?」
「いえ、私は別に…」
「そっ、そうなんですねー!」
スピカメンバーとの顔合わせを終えたスペシャルウィークはサイレンススズカと
質問に対するスズカの答えを聞いて、『やはりスズカさんは次元が違う!』と思っていた。実際のスズカは『走り始めると周りが見えなくなるだけ』であることにスペシャルウィークは気づかない。憧れは光のようなものだ。強ければ強いほどその目を焼いてしまう。
だから、相手に対して憧れなんて抱いてもいない奴は、相手の心にずけずけと土足で踏み入ることができる。
『でもさー、スズカちゃんって走ったら周りが見えなくなるって寮長さんが言ってたぜ?緊張しなかったって、自分がレースに出てることも忘れてただけじゃねーの?』
「ちょっスクリプトさん失礼ですよぉ!?何いきなりそんな強気な語調で話してるんですか!?」
「…お恥ずかしながら……」
「えっほんとに忘れてただけなんですか!?」
「そうよ…いえ、そうです…」
相手が相手なら侮辱と取られない事もない
だがしかし、
『スズカちゃん、ちょっと重要なお願いがあるんだが…。』
「えっと…何ですか?」
『僕と友達になって下さい!』
頭を下げて手を前に突き出し、友達になって欲しいと伝える事だった。あまりに突飛だが、その真剣さにスペシャルウィークは『あれ?告白?』とも思った。しかし
「えっ…いい、ですよ…?」
『えっマジ?やったー!僕これで友達3人目だぜ!嬉しいなぁ!』
「3人目って、スクリプトさん…あなた…」
『あとついでに頼みたいことあるんだけど僕とスペちゃんには敬語使うの止めてほしいなあ。スズカちゃん先輩だし。』
「えっまあそういうことなら…?正直窮屈だったし…スクリプトさん…スクリプトとスペシャルウィークさんがそれでいいなら…」
「はいっ!はいっ!大・歓・迎ですっ!ぜひお好きなように呼んでください!」
「じゃあ…スペちゃんって呼ばせてもらうわね。スクリプトもそう呼んでいるし」
「スクリプトさん、今度マック奢りますね」
『おお、君も中々解ってるね。』
ひそひそと小さな声で内緒話をする2人を見て、スズカは(折角友達になったのにもう仲間外れ?)と思っていた。クールそうな見た目に反して、彼女は意外と寂しがり屋であった。
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「うへへ…スズカさん…うへへ」
(えっ隣の奴なんかぶつぶつ言ってる…怖…)
隣で何かを思い返してぶつぶつと独り言を言い続けるスペシャルウィークを見て、銀髪眼帯のウマ娘、クイーンベレーは恐怖した。
一方、心ここに在らずのスペシャルウィークは気づかない。周りのウマ娘から「何だこいつ」という顔で見られていることに。
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「──スペちゃん、スペちゃん起きて。…どうしよう、このままじゃ遅刻しちゃう…」
「うーん…むにゃ…」
スズカ、スペシャルウィーク、
マイペースで自由奔放なランニングマシーン娘のスズカとはいえ、ここで友達を起こさず置いて行くのは心苦しい。気分よく走ることはできないだろう。
と、ここでスズカ、天啓を得る。
私よりスペちゃんとの付き合いが長い
そうと決まれば善は急げである。
「ということでスペちゃんを起こして欲しいの」
『寝起きドッキリを僕に頼むとは、中々君も鬼畜だね。』
「私も見ていたの、スクリプトの『領域』。あれを使ってくれればいくらスペちゃんでも起きるんじゃないかしら」
『まあいいさ、構わないよ。何てったって友達の頼みだからね。少々手荒にはなるが…この場合は何をしても起きないスペちゃんが悪い。』
『と、いうことでやって来ましたスペちゃんとスズカちゃんの部屋。とはいってもここまですやすや寝ている女の子に螺子を捩じ込むのはいくら僕とはいえ心が痛むなあ。』
「きっと大丈夫よ。一思いにやってあげて」
『……ちなみにどれだけの間起こそうとしてたんだい?』
「1時間よ。呼びかけても揺さぶっても引っ叩いても幸せそうな顔をしてぐっすりのまま」
『それは怒ってもしょうがないなあ!』
誰が見てもスズカは多少怒っていた。
なんてったって耳も絞っている。何となく毛艶も悪い。あまりに起きないせいで調子まで落としてしまったようだ。
『じゃあこの眠り姫を叩き起こすとしよう。ちょっとショッキングかもしれないけど大丈夫かい、スズカちゃん?』
「ええ、大丈夫。そこまで深く突き刺すわけではないんでしょう?その螺子は」
『まあ結構痛いだろうし、そこまでやるつもりはねえさ。じゃあ行くよー。3。2。1。それっ。』
「いったああぁぁい!?!?」
『あっやべ、深めにいっちゃった。』
「大丈夫よ、きっと許してくれるわ」
『相当頭に来てたんだね。今その表情するかなあ?』
スペシャルウィークのお腹に捩じ込まれた螺子はどう見ても貫通してベッドにその体を縫い付けている。
普通に考えて痛いで済むダメージではない。が、そこは流石の『
『やあ、寝坊助のお姫様。目覚めの気分はどうだい?』
「最悪ですよ!何ですかこれどうなってるんですか!痛いのに痛くなくてすごい気持ち悪いです!」
「おはようスペちゃん。元気そうで何よりだわ」
「おはようございます、スズカさん…あの、どうして止めてくれなかったんでしょう…?」
「何でって…スクリプトに頼んだのは私だもの」
「へー…スズカさん計画犯スクリプトさん実行犯なんですねぇ…えっスクリプトさんスズカさんに付き合わされた側なんですか!?」
『その通り。だが元はと言えばスペちゃんが何度起こそうとしても起きねえのが悪い。僕は悪くない。スズカちゃんも悪くない。ほら起きろって。このままじゃ3人揃って遅刻だぜ。『
「なんかすごく不思議な気分…その上不気味で不可解です」
『「理解不能」が僕の
「押し問答はいいから早く行きましょう…2人とも。本気で走らなきゃ遅刻しちゃうわ」
その後、スズカ、スペシャルウィーク、
なお、その様を見たアグネスデジタルがその余りの尊さに昇天。その際吐き出した血を用いて、この3名の頭文字を取って『SSS』と命名した。
当然、当の本人達は知る由もない。
今後そう呼ばれることもない。
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「なるほど、『日本一のウマ娘』を目指すのであれば三冠路線はマスト…そういうことですよね、スクリプトさん?」
『話を聞く限りでは概ねその通りのような気がするね。当然他の有力なウマ娘だって三冠を取りに来るだろうし、無謀な夢と笑われたのも無理がない気がするが…当然、スペちゃんは諦めるつもりなんて微塵もねえんだろ?』
「当たり前です。私、この世界の主役になるって決めたので!」
『……へぇ、そりゃあいいね。今から君と鎬を削るのが楽しみだぜ。』
「…決めました!今日の晩ご飯はお鍋にします!」
『漢字が似てるってボケは文章じゃないと伝わりづらいから止めてほしいなあ。』
レースについての授業を受け終わった
すると、そこには先日のチームリギル選抜レースの場にもいた、『女帝』ことエアグルーヴがいた。
ちなみにトレセン学園生徒会の副会長である。
「スペシャルウィーク。それと…スクリプトロンガー」
「はい…?」
『何か用かな?昨日の件についてとか。』
「例の件については不問だ。それと私用があるのではなく生徒会長がお呼びだ」
『しょうがないなあ。僕も聞きたいことがあったしね。行こうぜスペちゃん。』
「そうですね。レースについても聞いてみたいし!」
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「生徒会長のシンボリルドルフだ。よろしく頼む。スペシャルウィークと…スクリプトロンガー。歓迎するよ」
「よろしくお願いします!」
『よろしくね。所でルドルフちゃん。愛している人とかはいるのかな?』
「ちょっと、スクリプトさん!いきなり不躾な…!失礼ですよ!?」
「いや、いいんだ。君は中々面白いな?スクリプトロンガー。敢えて答えるならば私が愛しているのは…全ウマ娘かな。少々陳腐かもしれないが…これで勘弁してほしい」
『いや、こちらこそすまないね。組織の長の人となりがわからなきゃあ身の振り方も分からないからさ、申し訳ないね。でもまあ、これで何となく分かったよ。トレセン学園の空気感が。良い学校だぜまったく。』
「気に入ってくれたようで何よりだよ。私としても鼻が高い」
生徒会室でスペシャルウィークとシンボリルドルフ、そして
「では改めて本校の説明に入ろうか。本校は全国のウマ娘トレーニング施設の中でも、最大規模十全十美のカリキュラムで、優美高妙なウマ娘と切磋琢磨し、己の研鑽に粉骨砕身の努力で品行方正かつ絢爛華麗に、そして……」
(どうしよう…言ってることが半分くらいしか分かんない…)
『ルドルフちゃん。多分スペちゃん言ってること半分くらい分かってないぜ。もっと噛み砕いて教えてあげてほしいなあ。』
「ちょっと心読んだ挙句に堂々とバラさないでくださいよ!辱めを受けさせないでください!」
「トレセン学園は日本の中にあるウマ娘のトレーニング施設の中でも最も規模が大きく、少しの欠点も無い教育計画を組んでおり、品があり美しいウマ娘と共に己を高め競い合い、自らのできる限りの努力を尽くして礼儀正しく、そして華麗に、煌びやかに己を磨くことで、自らの夢を勝ち取る。そんな学園だ……どうだろう、出来るだけ噛み砕いてみたが…分かっただろうか?」
ルドルフは小首を傾げながら聞いた。
ここまでしてもらってまさか『分からない』なんて言える訳もなく、大して分からないままスペシャルウィークは話を進めてしまうのだった。
「そっそれはもう!骨身に染み渡りました…!」
『スペちゃんスペちゃん。その感想は冬におでんを食べた時にしか許されないぜ。』
「ちょっと黙っててもらっていいですか!?」
どうやら生徒会の雰囲気を思い出し、らしくもなく感傷に浸っているらしい
「所で君たち。出身はどこだ?」
「北海道です」
『熊本県かな。』
「そうか。…ん?スペシャルウィーク、君、お母さんが…」
「…はい。私、『日本一のウマ娘』になるって、今のお母ちゃんと約束したんです。一回は諦めそうになった…まあ昨日の話なんですけど…スクリプトさんとも一生懸命お話しして、それでやっぱり私は『日本一のウマ娘』になりたいんだ!って…お恥ずかしながら思ったんです」
「うん、良い夢だ。…来週早くもデビュー戦だそうだな。お母さんに良い報告ができるよう、頑張れ。賛辞の言葉としては少々安っぽいかもしれないが…応援しているよ」
ルドルフはスペシャルウィークに微笑みかけ、賛辞の言葉を送る。スペシャルウィークからしてみれば三冠ウマ娘からの期待が肩にのしかかった気がしたが、これくらい背負えずに『日本一のウマ娘』になれるものかと思い、再び気合が入ったように感じていた。
「はい、頑張ります。ちなみに会長のデビュー戦は…」
「そんなもの鎧袖一触…まあ簡単に言えば楽勝だったということだ。まだ先は長い。学園内の施設も一通り見ておいた方がいいだろう。テイオー、そんなところに隠れていないで、出てこい」
「はーい!」
「うわっ!?」
ルドルフが名前を呼んだ途端、ソファに身を隠していた独特な声の少女…トウカイテイオーが姿を現した。
「スペシャルウィーク、スクリプトロンガー。こちらはトウカイテイオーだ。テイオー、彼女達に学園の案内を頼む」
「よーし、会長の頼まれごとなら!転入生、行くよ!」
「あっはい!」
『……。』
「待て、スペシャルウィーク」
「ん?何でしょう?」
テイオーについて行こうと席を立った途端、再びルドルフがスペシャルウィークを呼び止める。その視線はスペシャルウィークから見て右手側の壁にかけてある額縁に向いていた。
「君はこの意味がわかるか?」
「えっ、えっと…エクリ…プ?」
「本校が掲げるスクールモットーだ」
「校訓…ってことですか。意味は…すいません、よく分からないです…」
「そうか、まあいい。それじゃあ行って…」
「…驚いたな、スクリプト。やけに静かだと思ったが、意味を思い出していたのかな?」
「スクリプトさん、意味分かるんですね…あの、どうして…そんなに怖い顔を…?」
『おいおい、これで平静を保てって方が酷だぜ、スペちゃん。僕は初めに言っただろう?『組織の長の人となりが分からなければ身の振り方も分からない』って。僕はルドルフちゃんがどういう奴なのか今までの会話でよーく解ったぜ。だから…。』
そういうと同時に
「昨日もこの目で見たがこれは一体どういうつもり…いや、どういう『領域』なのかな?非常に興味深い」
『この状況でもレースに関係する話題が優先とは、やはり僕の見立ては間違っていなかったようだ。』
「と、いうと?」
『君は今も昔も他のウマ娘の幸せなんざ信じちゃいない。全てのウマ娘を愛していると謳っちゃあいたが、その実どれ程のウマ娘の心を折ってきたことか。それに加えあくまでスクールモットーは『唯一抜きん出て並ぶものなし』ってそれどんなギャグだよ。矛盾もここまで来ると笑えてくるぜ。長々話したがつまり何が言いたいかっていうと、君は
「私は君が思うような、思い浮かべているような立派な人間ではないさ。いくら『皇帝』などという物騒な異名で呼ばれていようが私とて一ウマ娘。この両の手で掬うには少々規模が大きすぎる夢ではあると自分でも認識しているよ。だからできる限りのことをやるんだ。1人では成し遂げられないだろう、だからこそ1人ではなく、皆がそれぞれにできる限りのことをする。私の場合はそれが生徒会長となり学園に通うウマ娘達を纏めることだったというだけさ」
『あくまで他力本願、反吐が出るぜ。夢というのは自分で見て自分が叶えるものだろう?』
「私はそうは思わないな。
『キリがない、埒が開かない。君と僕は分かり合えねえな。』
「私はお前とも分かり合えると思うぞ?思想は違えど目指す所は同じだろう?私はウマ娘という種全体が努力した結果の幸福。お前はウマ娘全員が堕落した結果訪れるある種毒のような幸福。過程は違えど目指すところが同じならば分かり合えるというのが私の持論だが…お前はそれを望んではいないだろうな」
『僕が君の本質を一目で見抜いたように、君もまた僕の本質を一目で見抜いたということかい。まるで深淵だぜ。』
「お前の方がよっぽど深淵らしい…。とはいえ私の心の内を一目で見抜いたのはお前が初めてだよ、スクリプト。きっと昔のお前は優れた観察眼を有し、その眼を用いて弱きを助け強きを挫く、そんなウマ娘だったのだろう…そうに決まっている!」
『…ん?えっと、ルドルフちゃん?』
「そうだ!だから私は悲しい!元々善良で心優しきウマ娘であった
『ちょっと!?その呼び方やめてくれないかなあ!?』
「だから私が生徒会長としての権限を使って貴様を矯正してやる、強制してやる。全力で行くぞ、感謝するが良い!!」
瞬間、シンボリルドルフの全身から放たれた極大の雷霆が
『ちくしょう、また、勝てなかった……。』
全身が焼けこげた
「あのー、何を見せられてたんでしょう…?」
「あんなにはっちゃけたカイチョー初めて見たなあ」
2人は終始置いてきぼりだった。
──────────
「その、申し訳ない…私に臆さず意見してくれたのが嬉しくてついはしゃいでしまったんだ…」
『気にしてないさ。負けた奴がとやかく言う資格はないし…実を言うと八つ当たりだったんだよね。地元の幼馴染が君みたいに甘々の思想を持っててさ、その子でもないのに何言ってんだって思って。何言ってんだは僕の方だよな。ルドルフちゃんと幼馴染の区別もできないなんて、とんだ笑い話だぜ。』
『
因みにスペシャルウィークとトウカイテイオーも一応いるが、2人は2人で話しているため関与はしてこなかった。
「とにかく、迷惑をかけたな。これから先何か困ったことがあれば私に話してくれ。その時は力を貸そう。それで手を打つというわけには行かないだろうか?」
『まあ本当は別に何か強要しに来たわけじゃあねえんだが…貰えるものは貰っとく主義なんでね。』
「そうか…ありがとう。所でこれは生徒会長としてではなく私個人としての質問なんだが…そんなに君の幼馴染と私は似ていたのだろうか?答えたくなければ答えなくても良いが…」
『一見似ていたけれど実際全然似ていない。似通っているところなんて自信に溢れているところと役職が生徒会長だってことくらいさ。ルドルフちゃんでは到底ああはなれない。』
「成程…それならいいんだ。私としてもキャラ被りは避けたいと思っていたしな。それとスクリプトロンガー。君はその幼馴染のことを余程大切に思っているらしい。先ほどより幾分か表情が柔らかくなったな」
『……そりゃそうさ。僕が人生で唯一死んでも勝ちたいと思った相手で、僕の初恋の人なんだから。』
「…おやおや、私に似ていると言うからてっきり女性かと思っていたが男性だったとは。すると私は男性に似ていると言うことに…」
『えっ?いや女の子だけど。』
「「ぶふぅっ!?」」
「…そうか、すまない…いや、寧ろありがとう。私の狭い視野が広がったよ。君には教わってばかりだな…」
『何かを教えたつもりはねえが…さっき受け取るものは受け取るって言ったしその感謝も受け取っておくぜ。』
「きっきき聞きましたかテイオーさん!?スクリプトさん女の子が好きって…!」
「スペちゃん気をつけてね…!仲良しだからって信用しすぎるのはダメだよ…!」
『待たせたねスペちゃんとテイオーちゃん。ルドルフちゃんとは話し終わったし、学校の案内してもらえるかい?』
「あっそっそうだね!よ、よーし!それじゃあ行くぞー!着いてきなさい転入生達!」
「そっそうですね行きましょうか!楽しみだなぁあはは…」
──────────
『…安心院さん。ルドルフちゃんになにか…』
「さて何のことやら?身に覚えがねえなあ」
『嘘吐くの下手すぎない?まあいいさ、
「ちょっとースクリプト?置いてっちゃうぞ?」
「そうですよ、これ以上は待てませんよ?」
『おっとすまない。今行くぜ。』
──まさかスキルを無理やり解ける奴がこの世界にいるとはこの僕の目を待ってしても気づかなかったなあ。
シンボリルドルフ…名前だけでも覚えておいてやるぜ。
言葉で遊ぶのって疲れますね。今もウマ娘コラボエナドリを飲んでいます。またもや半分眠りながら書いたので誤字等あれば報告してください。意図しないものであれば修正します。よろしくお願いします。
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