TS転生吹雪何故か艤装が最後の大隊兵士装備   作:覚醒不知火

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頑張って書きました。
戦闘シーン難しいですね。


第二話

私は今深海棲艦に向かって海上を走っている。

 

 

深海棲艦は、リ級1、ホ級2、イ級3の6隻。

対してこちらは私一人。勝てるかわからない、死ぬかもしれない、攻撃が効くかもわからない。

 

普通は戦わないだろう。

だけど私は今、前世でも今世でも感じられなかった、感情の高ぶりを感じていた。

初めての感覚だった。

体が熱いし、口元も自然とにやけてしまう。

 

 

手にKar98kを持ち、深海棲艦に向ける。

ホ級の頭をよく狙い引き金を引く。

 

バン!

 

と大きな音が響く。

そして銃弾が硝煙と共に打ち出され、ホ級の頭を撃ち抜いた。

他の深海棲艦が啞然としている隙に、スコップに持ち替えイ級に物凄い速さで近づいて頭から勝ち割る。

 

我に返った深海棲艦たちが砲撃をするが、高速で動いて全て回避する。

MP40に武器を持ち替えて残りのイ級を銃撃する。

高速の弾丸が残りのイ級を全て貫き海の底へ沈めた。

 

ホ級がまた砲撃してくるが、全てかわし手榴弾を投げ、銃弾を当てて爆発させる。

爆発の煙が晴れると全身ボロボロの大破したホ級が出て来た。

MP40を乱射して止めをさす。

残ったリ級に目をやると、リ級が怯えて海上に尻餅を着いた。

高速で接近して眉間に銃弾を打ち込んだ。

 

 

振り返って見れば一分足らずで深海棲艦を殲滅してしまった。

戦闘中に感じていたのは正義感でも罪悪感でもなく、高揚と歓喜であった。

 

敵を撃ち殺した時、切り殺した時は、特に心から楽しめた。

自分でも驚くほどに、今まで全くなかった感情の起伏を感じた。

そして今、何故か物凄い渇きと空腹感を感じていた。

ふと、血を流しながら浮いているリ級の死体に目をやる。

死体が、血が、只々美味しそうに見えた。

理性的な部分がやめろと言っている、けれど気付いた時には口元のスカーフを外し、リ級の首に歯を突き立ていた。

 

そして血を飲み肉を貪っていた。

リ級の腹からは内臓が飛び出し体の所々が千切れている。

 

普通なら嘔吐するような状況だが、それは無性に美味しかった。

 

 

粗方食べ終わった後には、先ほどまで激しく押し寄せていた渇きと空腹は、なぜか感じなくなった。

 

後に残ったのは血や内臓が飛び散り無残な姿になったリ級と、他の深海棲艦の残骸、ビーチにある大量の死体だけだった。

 

 

あれから一月が経った。

どうやら深海棲艦は、世界各地の海に出現して船舶を攻撃シーレーンを分断した。

 

勿論各国は海軍や空軍は使って攻撃したが、深海棲艦に通常兵器の類はかすり傷程度のダメージしか与えられず、日本も内海を守るのがやっとだった。

その結果、日本の食料事情は急速に悪化、政府によって食料は配給制になり農地の開拓が始められた。

そして、つい最近軍は(というかお父さんが)会見で、昔に沈んだ軍艦の戦闘力を持ち、深海棲艦と対等に渡り合える装備である「艤装」の開発に成功した発表した。

同時に、それを扱えるのは十代から三十代の一部の女性のみであり、適性検査を各地で行うことを公表した。

 

私は今家で検査に行く準備をしている。

前の戦闘の後陸に戻り艤装を解いた。

私を探していた千月ちゃんたちと合流して、救助に来ていた軍に保護して貰った。

避難所に着いた途端に、お父さんに泣きながら抱き着かれた。

あれ以降、渇きや空腹を感じる事が殆ど無くなり、また心から何かを感じる事が出来なくなってしまった。

気になって自分の顔を鏡で見て自みると、歯の殆どが牙の様になり目も濁り何処か焦点が合っていない。

 

 

自分が吸血鬼の様になりつつあるのを自覚する。

 

 

なぜか全く悪い気はせず、寧ろ何処か心地良さを感じる事が出来ている。

まあそれはいいとして、準備が出来たから行かないと…。

「行ってきまーす」

 

「行ってらっしゃいませ」

家政婦さんに行ってきますを言った後に扉を開けて家の前に止まっている車に乗り込む。

 

「お願いしますね」

 

「お任せください」

 

 

運転手で護衛の軍服を着ている人がそう言うと車を動かし始める。

どうしてこの様な事になっているか…。

 

深海棲艦の出現以降、治安が急速に悪化しているため、暗殺や拉致などを阻止するために将官以上の軍人や政治家、その家族には護衛を付けることになっていた。

 

正直言って要らないので「必要ないです」と、言おうと思ってたら、それをあの過保護な父が許すはずもなく、父が厳選に厳選を重ねた自分の部下を護衛として送って来た。

 

 

ニ十分ほどで検査場に着き、私は列に並び護衛の人は車で待っている。

遠くを見ると千月ちゃんと小立ちゃんが一緒に並んでいるのが見える。

二人も来てたのか、他にも三百人位の人が別々の列に並んでいる。

この中で適性があるのは何人位なのか…まあ三人は確定だけど。

 

 

少し経って私の番になり「どうぞ」という声を聞き、部屋に入る。

部屋には特別機械の様な物は無く、机と椅子があるだけの殺風景な部屋だった。

軍人が二人程いて、一人は奥の椅子に座り恐らく結果をノートに記していた。

もう一人は女性で、手前の椅子に座り無表情にこちらを見ていた。

 

そんな殺風景な部屋に一か所だけ異質な空間がある。

妖精さんが机の上に立っていた。

 

 

「貴方はこれが見えますか?」

 

妖精さんを指さしながらそう言う。

 

私は迷わず。

 

「はい見えます」

 

そう言うと軍人の人が喜んだように見えた。

 

「確かに見えるんですね?」

 

「はい確かに見えます」

 

「では、どの様な物が見えていますか?」

 

「二頭身の可愛い何かが見えます」

 

幾つか質問を答えた後に「ありがとうございます」と言ってきた。

これで終わりだろうか。

 

「最後に名前をお願いします」

 

「伊吹葉雪です」

 

名前を言うといきなり軍人の人が慌てだした。

 

「もしかして伊吹整一大将の娘さんですか!」

 

「はい確かに私の父は伊吹整一ですが」

 

「本当ですか!」

 

「はい」

 

「いやあ実は私伊吹大将を尊敬しておりまして!」

 

ニ十分位の質問責めの後、ようやく解放された。

聞いていてわかったけど、どうやらお父さんは瀬戸内海を守った英雄らしい。

お父さん凄いな。

 

 

 

 




つまらなかったと思いますが読んで頂きありがとうございました。

ヒロイン誰がいい?

  • 睦月
  • 夕立
  • レ級
  • 深海棲姫の誰か
  • 艦娘の誰か
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