お陰でモチベが上がりました。
私は今廃墟となった海岸にいる。
深海棲艦が出現して以降、海岸に住む人々は内陸に移住し、海岸は廃墟と軍の施設が存在するのみだった。
なぜ私がこんな所に来ているのか、それは三日前に来た「ある手紙」だった。
検査に行った時点で察していたが、
赤紙だった。
内容は
艦娘適性があった為一か月後に迎えを送る。
逃亡した場合罪に問われる。
吹雪の適正があること。
これは大変名誉な事である。
少尉として任官する。
身辺整理をすること。
外部に漏らさないこと。
家族への配給量が増えること。
などである。
一か月の猶予は、家族との時間や心を落ち着かせたり、やり残しがない様にとのことだろう。
まあ、私はそんなことをするつもりはないが…。
お父さんは海軍で忙しいし、千月ちゃんと小立ちゃんは、心の準備や家族との時間が必要だろう。
そして深海棲艦を殺す為、私は今海岸に来ている。
心を落ち着かせて艤装を展開する。
あの時と同じ『最後の大隊兵士』の装備が展開される。
服の色んな所を開けたり動かしたりしてみる。
二回目だが、この服は着ていると謎の安心感を感じる事が出来る。
全く関係ない事だが思い返してみれば、ヘルシングだとパンツァーシュレックを持ってる『最後の大隊兵士』がいたが、この艤装には無いのだろうか。
そう思っていると右手が光り始めた。
一瞬「何だ?」と思ったが、気づけば右手には大きなパンツァーシュレックが握られていた。
暫く色々調べたところ、私はどうやら『最後の大隊兵士』が持っていた装備なら何でも展開できるらしい。
ただ銃火器は一つずつしか出せなかった。
しかしM24型柄付手榴弾だけは無限に出せた。
まあいい、それよりもあの時の歓喜を、あの時の高揚感をまた味わいたい。
早く海に出て深海棲艦を殺ろう。
そう思い海を走る。
今更ながら、何で滑るんじゃなくて走っているんだ?
そんなことを考えながら探索していると、遠くに黒い影を発見した。
見つけた。
ヌ級一隻、ネ級一隻、チ級一隻、イ級三隻、
少しずつ口角が上がってくる。
感情も歓喜を心の底から伝えてくる、喉の渇きと空腹感も同時に感じた
敵はこちらに気づいていない。
ああ、早く殺したい、だけど今回は趣向を変えよう。
深海棲艦の彼女達は、警戒しながら海域の哨戒を行っていた。
そんな中の一隻であるチ級が最後尾を進んでいた。
チ級は強力な雷装を持っており、それを武器に大量の艦艇を沈めてきた。
また、一部の既に配備されていた艦娘に取っても脅威であり、雷装を使用する前に砲撃で優先的に撃沈するほどの深海棲艦である。
だが今は彼女の背後に悪魔が近づいていた。
彼女は首に強烈な痛みが突き抜けるのと同時に、己のの力が抜けて行くのを感じた。
「ギャアーーーーーーーー」
思わず叫び声を上げる。
叫び声に気づいた他の深海棲艦がチ級を見た。
その首には悪魔が嚙みつき血を吸っていた。
深海棲艦達は怯えて固まり、見ていることしか出来ない。
やがてその悪魔は頸動脈ごと首を噛み切り、チ級の意識は闇に落ちた。
私はこっそりと深海棲艦に近づき、最後尾にいたチ級の首を噛み切った。
やっぱり血は美味しい、喉が潤った。
深海棲艦達は怯えつつも砲撃を開始する。
しかし全て躱し、イ級を踏みつけヌ級に接近する。
ヌ級は艦載機を発艦させようとしたがその前に腕でその身体を引きちぎった。
内臓や血がドバドバと海に落ち、海を無常に赤く染めていく。
隙をついてイ級は魚雷を撃ち砲撃をして来る。
しかし先程と同じく全て躱し、お返しに魚雷を一本拾い上げ。
イ級の口に投げた。
吸血鬼の身体能力で投げられた魚雷は物凄いスピードでイ級に命中する。
それは思いのほか豪快に周りのイ級を巻き込んで大爆発を引き起こした。
残ったネ級は恐怖を感じながら狂った様に砲撃をしてくるが、全て躱す。
砲撃をよけながらどの様に殺すか考える。
そして頭にいい考えが浮かび不敵な笑みを浮かべた。
浮かんだアイディアはすぐに実行にうつされる。素早く右手にパンツァーシュレックを展開し、ネ級に向ける。
パンツァーシュレックは本来対戦車兵器であり、二人で止まって使うのが一般的である。
しかし私は吸血鬼の身体能力により、一人でしかも動きながら狙いを定められる。
ネ級はパンツァーシュレックを撃たせまいと、死に物狂いで砲撃するが全て躱され無慈悲にも弾頭が放たれた。
弾頭はネ級に命中し粉々に爆散した。
四肢が海上に散乱して更に海が血で汚れた。
吹雪は海上に散乱する死体を満足するまで食べた。
静まり返った海は真っ赤に染まり、所々に人体が散乱している。
夕闇がせまるなか、沈みゆく太陽の赤はまさに血の赤となり、この世のものとは到底思えない、まさに地獄さながらの情景が赤々と照らされていた。
読んで頂きありがとうございました。
ヒロイン誰がいい?
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睦月
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夕立
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レ級
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深海棲姫の誰か
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艦娘の誰か