新ZOIDS伝説ー獅子皇の章ー   作:ドラギオン

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遂に第二の帝王を登場させる事が出来ました。


第二の帝王・竜帝ジェノリセッター

 

 突然帝国軍との戦闘に割り込んだ、謎の恐竜型ゾイドに先制攻撃を仕掛けるアインとセイバータイガー。

 素早い動きで接近し、ビームガトリングの最も威力のでる距離を保ちながら銃を連射する。しかも、反撃を避けるため周囲を回りながら撃ち続ける。

 

「あの馬鹿!」

「アインの悪い癖っすね。恐らくアインが相手してるのは、手配書にあった奴っす」

「早く逃げろって伝えたいのに、電波障害……どうするハットン。このままじゃアインとセオリが」

「援護しかできないっす。ただ、大雑把でなく狙撃にてピンポイントで撃つっす。できうる限りアイン達に集中させないっす」

 

 遠方から、一部始終を見ている二人。それぞれに出来ることを考え、真剣に謎のゾイドを狙う。

ディバイソンとカノントータスから、放たれた主砲は、狙い通りアインの戦うゾイドに命中。

 

 だが、ビームガトリングの至近距離連射とディバイソンとカノントータスの主砲を受けてなお、恐竜型ゾイドはビクともしない。

 

 至近距離と遠距離の攻撃を同時に受けても、損傷すら見られない防御力。そして、上から全てを見下し一切動じない姿。

(なんだか、オウドライガーの石像との邂逅を思い出す)

 セオリは、目の前のゾイドが……

「てい、……おう」

 

 オウドライガーと同じく『神々の怒り』で世界を破壊した超獣であると認識した。

 ならば、今戦っているユース団が危険である。

 

「皆! こいつと戦っちゃ」

 セオリが皆に声をかけようと通信を入れると、電波障害で通信できない。

すると、攻撃を受けている恐竜型ゾイドから、スピーカーで声が発せられた。

 

『帝国軍じゃないみたいだが、死ねよ』

 他に何も付け加えられない純粋な殺意と殺害予告だった。

 

 男の声が終わると、恐竜型ゾイドの背部の折り畳まれていたバスタークローが稼働し、狙撃組に照準を合わせるとチャージなしで高出力レーザーを発射した。

 

「撃ってきたよ。ぬあっ」『モォオ?』

「狙撃っす。うわっ」 『トーン』

 

 発射されたレーザーは、大きく曲ながら誘導されるようにアンナとハットンの足場を貫き二人を襲った。

 咄嗟に二人が避けたことで直撃は避けたが、余波だけで二機は吹っ飛び機能停止に追いやられた。

「化物かい」

「アイン達が、危ないっす」

 

 

 遠距離射撃の一撃でアンナとハットンを沈黙させた恐竜型ゾイド。その目線は、遠くを見ていた。

 

「覚悟。よくも!」

 

 仲間をやられたことで、冷静さを失い飛び掛かったアイン。丁度背後をとる形になった。

 見えていない攻撃に気付ける訳がないと、セイバータイガーの牙で噛みつこうとするアイン。

 

「見てないんじゃなくて、見る必要がねぇんだよカス」

『キュイィイイン』

 

 全く背後すら見ずに、両肩に備え付けれたハサミと一体のシールドが射出され、飛び掛かるセイバータイガーの頭部に激突。

 いきなりの反撃に、吹っ飛んだセイバータイガー。追撃として、浮きながら空を飛ぶシールドが意思を持ったかのように空中のアインを襲う。

 何度もガンガンとなぶるように体当たりし、着地すらさせない。

 

『グゥオ』

「うわぁあああ」

 

 苦しむアインとセイバータイガーの声が聞こえ、ようやくセオリが動き出す。

「助けるよ!」

『ガォオオ』

 

 勢いよく大地を駆け出すオウドライガー。瞬時に飛び上がり、セイバータイガーを加えながら迫り来る盾を踏み台する。更にくわえたタイガーを遠くに投げた上で、ストライクレーザークローで接近戦を仕掛ける。

 

『キュィイ』

『ガィオオ』

 更に迫り来るもう一つの鋏盾を回避、突進に気付き、バスタークローが背後にいるオウドライガーに襲いかかるが、ストライクレーザークローとぶつかり、ライガーが空に飛び上がる。

「此処だ! 決めろオウドライガー」

 

 バスタークローでも仕留められなかったオウドライガーが上を取り、真上から落下しながら一撃必殺の爪を向ける。

 

『ほう、中々の運動性だな。だが、パイロットがゴミだな』

 恐竜型ゾイドから、発せられた声とともに恐竜型ゾイドが上に目掛けて口を向け、ストライクレーザークローの爪を避けながら前腕に噛み付く。

 

『ガォオオ』

 抵抗し、もう片方の爪で引っ掻こうとするが、恐竜型ゾイドが回転を始め、遠心力で身動きがとれない。

 グルグル回りながら、ハイパーキラーファングがオウドライガーの前足に食い込む。

 そして、最大限に回転が極まると口を離し、遠心力でオウドライガーを投げ飛ばす。

 

「きゃああ」

『グォオ』

 何度か地面にバウンドしながらも、器用にバランスをとって立ち上がる。しかし、全自動で動く鋏盾がオウドライガーを追跡し、鋏を開いて迫る。

 

「うわっ、え。うぐああ」

 素早い動きと反射神経で、二機の鋏盾を回避する。だが、目の前に現れた本体のテイルで顔面を殴打され地面に叩き落とされる。

 再び地面に激突したオウドライガー。

 

『グゥウ』悔しさを含む呻き声をあげながらも、どうにか立ち上がる。そして、敵である恐竜型ゾイドを睨み付け『ガォオオオオ! ガォオオ!』と咆哮を上げる。

『キュィイ! キュォイオ』

 それに争うように恐竜型ゾイドも咆哮を上げ、睨み合う。

『タフだな。普通のゾイドなら4回死んでるはずだが、益々クソパイロットに使われて可哀想だな』

「なんだとぉ」

 

 先に動いたのは、セオリだった。男の挑発に怒りを露にした彼女は、最大加速を掛け、走り出す。怒りに燃えるセオリに同調するように、オウドライガーのゾイドコアが活性化する。

 走り出したオウドライガーは、すぐに設定値の限界まで加速する。

 

『おらよ』

 恐竜型ゾイドの放った鋏盾が、変形し砲搭が露見し、小規模の荷電粒子砲を連射した。小規模とはいえ荷電粒子砲の連射を食らえば頑強なオウドライガーとはいえ危険である。

 

「オウドライガー! シールドオン」

『ガォオオ』

 セオリの声に反応し、コックピットのモニターに『Tsystem』と表示される。すると迫り来る荷電粒子弾から身を守るように、四肢からタキオン粒子が放出される。それが激しく回転し、荷電粒子弾を巻き込み、より強力なエネルギーの流れとなる。

 

 自立起動の鋏盾の攻撃は、全てを嵐のようなシールドに防がれ、恐竜型ゾイドのバスタークローから放たれる高出力レーザーすらシールドの威力を上げるだけだった。

 

『ガォオオ!』

「喰らえ! 必殺、ストライクオーバーアタック」

 

 今名付けられた大技。シールドで吸収したエネルギーをそのまま相手にぶつけ、粒子の回転とそれに乗せられたエネルギーで分子レベルまで研磨する技である。先日カノントータスの主砲を傷付けた時に考えたのである。

 

 撃てば撃つほど、巨大で強力なシールドは、恐竜型ゾイドの間近まで接近する。

『面白い技だな。誉めてやるよ』

「馬鹿な、シールドが」

 

 男の声と共に、恐竜型ゾイドの背部のバスタークローがEシールドを纏いながら回転し、オウドライガーのシールドを貫いた。

 完全に不意を突かれたオウドライガーは、シールドを纏い高速回転するバスタークローに腹部と右肩を貫かれ、3度目の地面への墜落を果たす。

 

『何かは知らないが、粒子加速を利用したシールドなのはわかったぜ。だが、Eシールドで粒子加速に巻き込まれないようにすれば、突破可能だ』

 

 男が勝利し、気分がいいのか若干滑舌になっていると、もう動かないと思っていたオウドライガーが足に力が入り難そうに立ち上がる。足は、ガクガクと何度も力が抜けるが、オウドライガーは地に伏せない。

 

「負けない……」

『グゥゥ』

 コックピットでも、多数のダメージを受けたセオリが、満身創痍で操縦桿を握る。

 オウドライガーもダメージが限界を越えるが、腹部を破壊され露出したゾイドコアからは、消えない活性化の光が漏れ出していた。

 

『こいつは、驚いた。徹底的に殺さなきゃ死なねぇか。やれジェノリセッター』

 

 男がゾイドに命令すると、ジェノリセッターと呼ばれたゾイドは、口を大きく開き、背部の荷電粒子コンバータに空気中の静電気を集め出す。

 先程、帝国軍を一撃で灰も残さず殺した光の壁……惑星ziでも類を見ないほどの強化荷電粒子砲を放つシークエンスに入った。

 徐々に口内部の砲搭にエネルギーがチャージされ、今発射されようとしたとき。

 

『キュィイ』

『ガォオオ』

 

 ジェノリセッターとオウドライガーのゾイドコアが、謎の共鳴現象をお越し、二機の間に強力な白と青のエネルギーフィールドを形成した。

 それは、瞬く間に拡散し、オウドライガーとジェノリセッターを吹き飛ばした。

 

『なんだと』

「くっ」

 吹き飛ばされたオウドライガーは、どうにか立ち上がるも、生存機能を残したまま機能停止に追い込まれた。

 

一方、空高くに打ち上げられたジェノリセッターは、パイロットの男が計器を見ると通常の10%以下にまで下がっていた。

『なんだ今の……ちっ正規軍か。引くぞ』

 

 もう一機の帝王ジェノリセッターに乗る男は、上空から援軍の姿を捉えるとどこかに消えた。最後にオウドライガーを睨みつけながら。

 

「うっ」

 オウドライガーに乗っていたセオリは、謎のフィールドの干渉と同時に意識を失っていた。




ジェノリセッター

【概要】
番号:不明
所属:なし
分類:ティラノサウルス型
全長:32.4m
全高:20.0m
重量:180.0t
最高速度:345km/h

【武装】
集束荷電粒子砲
レーザーチャージングブレード
NZR複合センサー
ハイパーキラーファング
エクスブレイカー×2
荷電粒子コンバーター
フリーラウンドシールド×2
ウィングスラスター×2
ウエポンバインダー
(AZ140mmショックガン/AZ80mmビームガン/マイクロポイズンミサイルポッド)×2
アンカー×2
ハイパーキラークロー×2(有線式)
ハイパーストライククロー×2
Eシールドジェネレータ

【オリジナル武装】
⚪︎全自動型凡庸武器ブレイカービット
両肩部分に装備された巨大なハサミ型の武器。射出されると全自動で対象を攻撃する。刃を折り畳むことで小型の荷電粒子砲が発射可能となる。

⚪︎ハイパークロー
バスタークローの改良版。従来のものと比べて若干の小型化に成功。背中部分に装備。
擬似荷電粒子砲が追加されブレイカービットと合体することで通常の荷電粒子砲一個分と同等の威力を誇る。


 オウドライガーに続く第二の帝王。全体的に砲撃に主軸を置いたゾイドであるため、その火力は数多のゾイドを凌駕する。全ての兵器がトップレベルの威力を誇っており、一撃一撃が敵対者の命運を分ける。それほどの火力を連発しても尽きる事の無いエネルギーと多種多様な攻撃方法が目立つ一機。最大火力で攻撃すれば大陸を全て溶断する事も可能。
 

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