転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。 作:田中滅
エンカ「わふっ!またまたネコリア様の誕生日か!」
スイヒョウ「感動ですわ!ネコリア様の御生誕を御祝いできるだなんて!」
ライメイ「祝日にすべきだ!」
ネコリア「もう、毎年毎年突っ込むのも疲れたわ……」
「この世界には娯楽が圧倒的に足りないのよ!!」
ある日の〝
「どーしたんだ、何時になく真剣じゃないか。なにかあったのか?ネコちゃん」
そして、相対するは〝
「リムちゃん、だからリムちゃんはエッチなスライムなのよ」
「エッチじゃないやい!というか今其れは関係ないだろ!?質問の答えにすらなってないしっ!!」
呆れたように放たれた相変わらずの罵倒に、お決まりの返答をしながらもリムルは質問の答えを返そうともしない相棒に突っ込みを放つ
「この世界には転生してから、早くも三百年と二年……あたしは常々、思っていたわ。圧倒的に娯楽が少ないって……!!!」
「なんか昔のラノベにそういう感じでいきなり突拍子もないことを言うロリ生徒会長がいたな……全く、困ったネコちゃんだな、直ぐに影響を受ける」
永きを生きるが故に誰よりも娯楽に飢え続けるる彼女。その高らかな宣言は有名なライトノベルに出てくる何処ぞの生徒会長にも見えるが、彼女は可愛い黒猫ちゃんである
「ちょっとそういうラノベは知らにゃいわね。それにね、リムちゃん。何度も言わせないで、こういうのは言ったもの勝ちよっ!」
「その考えやめてくんない!?それで俺がどれだけの被害を被ったと思ってんのっ!?この馬鹿ネコ!!」
「うるさいわね、引きちぎった後に黒蜜をかけるわよ」
「発想が怖いわっ!!」
止まらない暴走を始める相棒にリムルは突っ込みを放つが、罵倒されたと気付いた彼女は何時もの決まり文句を更にグレードアップさせた辛辣な罵倒を吐き捨て、その余りの怖さにリムルも更に突っ込みを返す
「それであの、ネコリア様。具体的にはなにをなさるおつもりなのでしょうか」
「良い質問ね、シュナちゃん。そんなもんは何にも決めてないわ!」
「見切り発車にも程があるだろっ!!」
恐る恐る質問を投げかけるシュナ、其れに対して、何のアイデアも持ち合わせいなかったネコリアが堂々と言い放つ姿にリムルは驚きを隠せない
「だから、今日は特別ゲストに来てもらったわ!!」
「ん?特別ゲスト?」
唐突に放たれた特別ゲストという言葉、一抹の不安を覚えながら、リムルは首をネコリアが視線を向ける窓際に向けた
「わっーはっはっはっ!!話はきかせてもらったぞ!リムルよ!ワタシも参加してやるのだ!」
「取り敢えずは迷宮が良いのよさっ!迷宮!あっ!それと、お茶菓子にクッキーが欲しいんだけど!」
「特別ゲスト兼マブダチのミリムちゃんにリスちゃんよ」
(さ、最悪だ……!!ネコちゃんだけでもヤバいのに!コイツらまで参加だなんて!!)
特別ゲストの正体、其れはネコリアの親友であるミリムとラミリス、リムルも彼女たちとは親交がある為に親しい間柄に違いないが、其れは彼女たちが個人で動いている場合のみに限られる。三人揃ってしまったが最後、彼女たちは三人揃うと魔王種の
「あら、見て。リムちゃんがにゃんだか難しい顔をしてるわよ」
「気にすることないのよさ、どーせまたエッチなこと考えてるだけじゃん」
「そうなのだ、リムルは絵に描いたようなスケベだからな。今日もなんか変なことを考えてるに違いないのだ」
「おだまり!」
自分の悪口を聞き逃さなかったリムル。三人の間に入ったリムルが物理的な突っ込みという名の拳骨を放つ
「リムちゃんが殴った!」
「暴力反対!」
「痛いのだ!」
「今のは教育的指導だ、愛の鞭とも言う」
抗議するネコリアとラミリス、ミリムに最もらしい意見を語り、彼女たちの暴走を止めたが三人寄れば姦しいを体現した彼女等は抗議を始める
「砂かけちゃえ!」
「バーカバーカ!リムルのバーカ!」
「エッチなのだ!」
「スイヒョウ、シュナ、ベレッタ。三人を摘み出せ」
しかし、彼の想いは届かず、その背中には無慈悲も相棒と親友たちからの砂かけという名の贈り物が贈られていた。その様子に振り返る素振りも見せずに彼女たちの副官である配下たちに命を降す
「ネコリア様。お魚はいかがでしょう?今日は新鮮なのブリが手に入りましたわ」
「にゃんですって!ブリならブリしゃぶがいいわ!寒いから!」
「ミリム様。この肉まん、ミリム様の為に作ったんです。お食べになりますか?」
「なぬっ!肉まん!?シュナの肉まんはウマーだから大歓迎なのだ!」
「ラミリス様。ギンレイがお言い付け通りにクッキーを用意して、彼方で待ってますよ」
「なんで其れを早く言わないのよさっ!ベレッタ!」
上手い具合にに三人の扱いを理解している彼女たち。厄介払いの済んだリムルは一息つこうと、テーブルに置いてあったティーカップを口に運ぶ
「これでよーやく静かになったな。全くあの三人にも困ったもんだ」
「わふ、リムル様の体じゃりじゃりだぞ。アニサマ」
「なんだと……!いかがされたのですか!我が主人よ!」
「うん?これか?ネコちゃんたちに砂をかけられただけだ。気にしないでくれ」
厄介払いを済ませたリムルの元に匂いを嗅ぎ付けたエンカが姿を見せ、更に彼女に呼ばれたランガも姿を現す
「砂遊びか!アタイもやりたいぞ!」
「待て!我が妹!リムル様と砂遊びをするのは我だ!」
「いえ!私です!犬たちは下がりなさい!」
「妹!お前また私の野菜を勝手に食べたな!?」
「砂遊び楽しそう」
「ワクワク……」
「なんか増えとる…!!」
束の間の休息、砂遊びが出来ると知り、エンカとランガの背後からシオンとライメイ、フウとクウまでもが姿を見せる
「なんだ!リムルよ!今日は大所帯ではないか!我も参加するぞ!」
「あら、ヴェルちゃん。体臭がしないから気付かなかったわ」
「おい、
「実際、鼻曲がりそうにゃんだけど」
「どれだけ臭いのだっ!!我はっ!?」
「確かに臭いのだ!ヴェルドラ!さては風呂に入ってないのではないか?ダメだぞ!」
「師匠……流石にお風呂は入らないとダメだと思うのよさ」
「お前たちまでもかっ!!」
息の良さを披露するネコリア、ミリム、ラミリスの三人娘。最早、彼女たちが集まれば姦しいというよりも喧しいは火を見るよりも明らかである
「みんなホントに賑やかだなー何時も……それにだ、やっぱり二人はこうでないとな」
「あらやだ、ヴェルちゃん。リムちゃんが笑ってるわよ。きっとまたエッチな事を考えてるのよ」
「仕方なかろう。彼奴は欲望に忠実なエッチなスライムだからな」
「引っ叩くよ?お前等」
お決まりのやり取り、何気ない日常だからこその実感可能な空気感にリムルは幸せとはこういうのを言うんだと実感を噛み締めていた
(スライムさんとネコさん、たくさんの人たちに囲まれてて…楽しそう…心配で見に来ちゃったけど、これならきっと大丈夫だね。大変かもしれないけど、魔王頑張ってね。スライムさん)
懐かしくも暖かい何かが触れ、誰かの声が聞こえ、振り返るも其処には誰も居ない
「ネコちゃん………真冬に怪現象だ!なんか俺を心配する声が聞こえた!」
「にゃるほど……其れはきっと、エッチなスライムに聞こえる幻聴よ」
「なるほど、だから俺にしか聞こえなかっ…………って!エッチじゃないやいっ!!」
兎にも角にも、今日も今日とて〝
「ネコちゃん、明日は今日よりもっと良い日にしような。もしかしたら、笑える明日じゃないかもしれない……だとしてもだ」
「その時は明後日に倍笑うんでしょ?」
リムルが何かを言い切る前に全てを見透かした彼女は代名詞とも呼べる魔性の笑みを見せ、意味深に問う
「ははっ、やっぱりネコちゃんは分かってるな。流石は相棒!」
そして、その答えが望んでいたモノだったのだろう、リムルは彼女に笑いかける
「今日よりも明日…明日よりも明後日……きっと何時かは今よりもっと笑える日が来るわよ」
「そうだな。ネコちゃんの言う通りだ」
次回は普通に本編を………今年は大寒波で、寒く冷たい季節ではありますが皆様も体調にはお気をつけください……この台詞も六回目だな
ネコちゃんの可愛いさにときめいたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす