転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。 作:田中滅
此方の作品は仮面ライダーをコンセプトにキメラの主人公が戦い抜くバトルアクション要素が強めの作品!熱いバトルをお望みの方は必見!一度読み出すと止まらなる事、間違い無しです。はてさて、今宵のコラボは我が家のギャグテイスト全開で御送りする不思議な一日の話……
寛いでたら、知らない魔物に会ったから仲良くなっちゃった
「んにゃぁ〜………なんか知らにゃい気配があるわね?なんか色々と混ざり合った複雑な
「ん〜………うちの国にこんな場所あったか?でも木には見覚えあるしなぁ………ん?誰かいる………猫?」
何時もの時間に目を覚ましたネコリア、近付く見覚えのない気配に首を捻っていると聞き覚えのない声と共に、一人の人間?が姿を見せる。その人間はネコリアの姿を見た瞬間、何故こんなとこに猫がいるんだ?的な表情を浮かべている
「…………………」
「えっと………どうかした?」
反応を見せないネコリアに疑問を抱き、人間は問いを投げ掛ける。彼女は真っ直ぐと静かに目の前の変わった生物の姿に興味津々なのか、アーモンド型の瞳を、ぱちぱちと瞬きさせる
「あの〜………頭から、なんか刺さってますよ。痛くないんですか?それ」
沈黙からの爆弾発言、謎生物の頭に付いた鋭い剣の様な兜を指差し、丁寧な指摘を始めた。この場にリムルが居れば即座に「…………何言ってんのっ!?お前ェェェ!!!」と突っ込みを放たれるレベルの失礼発言である
「あっ……ごめん、おしゃれのつもりだったりした?でも頭に剣を刺すのはやめた方がいいわよ、痛いから」
「ファッションじゃねーしっ!元からだっ!なんだっ!?お前!」
「お前じゃないわよ………可愛いネコちゃんよ!引っ掻くわよ!」
「急な逆ギレっ!?」
爆弾発言に突っ込みを放つ謎生物に可愛いネコである事を主張するネコリア、その反応に謎生物は驚愕する
「それで?アンタはにゃんなの?魔物みたいけど……
「いやいや、俺は
「にゃ?盟主?何を言ってるのよ、盟主はリムルだけよ。あたしはアンタを知らにゃい」
「俺だって知らないな、お前を。リムルと親しいみたいだけど、アイツとは洞窟で転生してからの付き合いなんだ。つまり、俺の方がリムルを一番知ってる」
「……………にゃるほど」
謎生物の言葉で何かを理解した後に頷き、全てを察した様に魔性の笑みを浮かべる
「な、なんだ?」
「アンタ……あたしの知ってるリムル=テンペストとは違うリムル=テンペストが居る世界線から来た迷い人ならぬ迷い魔物ね?」
「違う世界………?ここは
「
「参謀長………えっと、俺はレイト=テンペストだ。種族はキメラ、ジュラ=テンペスト連邦国で盟主の一人をしてる」
「レイト……よろしくね♪レイちゃん」
「レイちゃんっ!?其れって、まさか俺かっ!?」
当たり前のように放たれた愛称に、謎生物基レイトは驚愕する。今までに呼び捨てや種族名、様付けなどはあった様だが愛称は初めてだったらしく、驚きを隠せない様だ
「レイトだから、レイちゃん!いやぁ久々だったけど良いネーミングだ」
「ネコリアだっけ?楽しそうだな」
「気軽にネコちゃんで良いわよ〜。にしても、レイちゃんは強そうな魔物ね♪」
「ああ、キメラだからな。そうだ!こんな事も出来るぞ」
何かを思いついたレイトは、そう言うと姿を変化させる。リムルの《擬態》や自分の《変幻》を見慣れた彼女にはありふれた光景だが、変化を終えたレイトの姿に唖然とする
「これが人間態だ………ん?どうした?ネコちゃん」
「えっ………ううん、にゃんでもない………」
かつて、救えなかった大事な友人の姿を男性寄りにした姿、その姿に自然とネコリアは涙を流していた。レイトに指摘されるまで、自分の毛が濡れている事に気付かない程、彼女はその姿に釘付けになっていた
((ネコさん。泣いてるの?ネコさんに涙は似合わないよ、何時もみたいに笑って欲しいな))
「………おかしいわね、お別れはすませたのに。シズちゃんの声が聞こえるにゃんて……」
「シズさん………そうか!俺がここに来た理由は
シズの名を聞いた瞬間、レイトが何かを懐から取り出す。其れはスタンプの様な謎の物体、彼はそのスタンプを見ながら何かを理解した様に頷く
「それは?」
「これはバイスタンプ、この中にシズさんの魂が入ってるんだ」
「シズちゃんの魂……そう、レイちゃんの世界のシズちゃんは助かったのね…良かった」
「…………ネコちゃん」
救えなかった、救いたいと願い、自分の力で延命させようともした。それでも救えなかった命、その命が別世界で繋がった事にネコリアは優しく笑った
「レイちゃんに会わせてくれてありがとう。アナタは多分、あたしを知らないけど、あたしはアナタを知ってる。だからありがとう、それから………ごめんなさい、助けてあげられなくて…」
「ネコちゃん。シズさんはきっとネコちゃんに謝って欲しいなんて思ってないぞ?きっと、さっきの声みたいに笑ってて欲しい筈だ」
「ふふっ……不思議ね、レイちゃんには説得力があるわ。ありがと♪」
ぱちりとアーモンド型の猫目をウインクさせるネコリア、この場に配下のスイヒョウたちが居たならば御約束の言葉が飛び出すだろう光景にレイトも笑う。刹那、光が彼を包み込む
「………ネコちゃん、お別れみたいだ」
「みたいね。レイちゃんに会えて良かったわ、もしもいつかまた会えたら今度はあたしの配下を紹介するわね」
「ああ、俺の配下にも会ってくれよ。みんな良い奴らだから、ネコちゃんとも直ぐに仲良くなれると思う」
「ええ、是非。じゃあまた」
「ああ、また」
「「いつか会う日まで」」
光と共にレイトは姿を消し、ネコリアだけが残される。見慣れた修行場で空を見上げていると、ぴこぴこと猫耳が動く
「ネコリア様!おはようございますですわ」
「わふっ!お散歩行きたいぞっ!ネコリア様!」
「ネコリア様!見てください!新鮮なタマネギが取れました!」
「申し訳ありません!ネコリア様!フウとクウがどうしてもと言うものですからっ!」
「ネコ様。遊んで」
「遊んで…」
「ったく…少しは静かに出来ねぇのかよ。邪魔して悪ぃ、アネキ」
騒がしくも何時も通りの配下たちに、ネコリアは優しく笑い、口を開く
「丁度良かった、あたしの話を聞いてくれる?不思議な不思議なもう一人の盟主の話を」
これはネコリア=テンペストが遭遇した不思議な一日の御話。後に彼女は、「あたしのもう一人の友達は相棒と親友とあたし、同じ名を持つキメラ」であると語った
此度はこの物語を彩る素敵なキャラをお貸しいただいた、仮面大佐さんに感謝の意を。ネコリアの唯一の心残りを拭う機会を下さり、誠にありがとうございます。これからも我等がネコちゃん率いる《転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます》と仮面大佐さんの《転生したらキメラだった件》を末永く宜しくお願い致します。ではでは次回は本編でお会いしましょう♪