転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。 作:田中滅
此方の作品は仮面ライダーをコンセプトにハラハラドキドキな展開が繰り出されるアクション系の作品!しかし、今宵のコラボは我が家のギャグテイスト全開で御送りしちゃいます♪
「………………にゃんか、知らない気配があるわね。しかも場所は歓楽街の方角………ソウカ。聞こえる?」
『はい、聞こえます。どうかされましたか?ネコリア様』
何時もと変わず、仙術修行に励んでいたネコリアは感じた事のない気配に気付き、瞳の役目を持つ隠密部隊のソウカに《心理意識》で呼び掛ける
「知らない気配がしたんだけど、見覚えのない魔物又は人間はいる?」
『見覚えのない魔物………ライメイ様が何者かと交戦中との報告がナンソウから上がっております。如何なされますか?』
「直ぐに向かうわ。ソウカはエンカを連れて、援護に廻りなさい」
『御意!』
直ぐにネコリアは行動を起こした。《変幻》で人形となり、森を駆け抜け、騒ぎの中心である歓楽街・ネコリアに足を急がす
「何者かは知らんが、我が国での勝手な振る舞いは許しておけんな。このライメイが相手になろう」
「待ってください、ライメイ様。ネコリア様が向かっておられます」
「わふ!嗅いだことない匂いだぞっ!」
「鬼人に龍人族………それに犬耳の幼女?なんだ……この街は……テンペストだよな?どうなってるんだ?」
ライメイ、ソウカ、エンカの三人を前に何かを呟きながら佇むのは赤い髪の青年。テンペストの名を呟くのを見るとこの国を知る者であるのは確かだが、彼女たちは彼を知らない
「待たせたわね」
緊張感のある空気感が流れる中、その鈴の音の様な透き通る声は響いた。ゆっくりと降り立った彼女は真っ直ぐと青年に視線を向ける
「それで?アンタ
「お前の
「そうね、失念していたわ。あたしはジュラ=テンペスト連邦国軍事司令部参謀長兼最高幹部のネコリア=テンペスト。盟主リムル=テンペストの右腕よ」
「テンペスト?どうなってるんだ?コイツは……」
『なんか分かんないけど、異世界ってヤツかもな。プロスがいない世界線とかの』
「異世界?なんだってそんなことに……」
名乗ったネコリアに対し、何か思う所がある様子の青年は一人で呟き始めるが彼女は理解していた。彼の中にもう一人の存在がある事を見抜いていた
「異世界……アンタ……あたしの知ってるリムル=テンペストとは違うリムル=テンペストが居る世界線から来た迷い人ならぬ迷い魔物ね?納得したわ」
「俺もなんとなくは理解した。でも、ここは確かに
「そうね、確かに
「言われてみれば………見たことない街並みだ。所々に前世でしか見た事ない食べ物があるし……ん?アンタ
『えっ?なに?見えてる感じ?』
「勿論、ずっとあたしの《千里眼》には見えてるわよ、アンタの中にいるもう一人が。自己紹介をしてもらえるかしら?」
存在を認識されていたもう一人と青年は全てを見透かす瞳に諦めたのか、口を開く
「俺はプロス=テンペストだ。よろしくな、ネコリアさん?」
「ネコちゃんで良いわよ」
『ネコちゃんか!よろしくなー!ネクスだ!』
「プロスにネクスね………あだ名はプーちゃんにネっくんね」
「プーちゃん!?」
『ネっくん……やだ!斬新!』
当たり前のように放たれた愛称に、青年基プロスは驚愕するが、ネクスの方は気に入ったらしく、喜んでいる
「プーちゃんも魔物なのよね?見た目は人間みたいだけど」
「ヒューマンミュータントだ。ネコちゃんはネコなのか?やっぱり」
「猫又よ。前世では人間だったんだけどね」
「同じだ!実は俺も」
其処からのプロスの話を纏めると彼もまた転生者で経緯は違うがリムルと出会い、
「ネコちゃんは三百年も前からいるのか、この世界に」
「そうね。其れこそ、ヴェルドラとは長い付き合いだわ、リムルよりも深かった……プーちゃんはいる?そう思える相手が」
「あー………うん……まぁ……居ないと言えば嘘になるかな?何時も心配掛けては怒られてばっかりだけど………
「ストップ」
歯切れ悪く答えようとする彼の中に何かを感じ、ネコリアが口に指を当て、塞ぐ。その顔には魔性の笑みが浮かび、直ぐに優しく笑い掛けた
「ネコちゃん?」
「其れは本人に言ってあげないとダメよ?あたしは恋の後押しはするけど、結果を聞くつもりはないの。その先をどうするかはアンタ次第………だから、その時が来るまでは自分の胸に仕舞っておきなさい♪」
彼女也の配慮、伝えるべき相手に伝えるまでは言葉にするべきではないと諭し、その気持ちを中に仕舞わせる
「ああ、そうする。ありがとな、ネコちゃん」
『ネコちゃんって姉貴感あるな』
「まあねー。あっ、家にお酒があるんだけど飲む?」
「良いのか?」
『待て待て。プロスは禁酒中だろうに』
先程までの姉貴感は何処にと言わんばかりに酒にプロスを誘うネコリア。乗り気なプロスをネクスが止める
「お前……酒の誘いを断るのは失礼だろ」
「全くよ。ちなみにあたしも禁酒中よ」
『余計にダメじゃん!!!』
「良いのよ。エッチなスライムにバレなきゃ」
「だな。あのエロスライムにバレなきゃ大丈夫だ」
「………………誰にバレなきゃ大丈夫だって?」
その声は背後から聞こえた。汗が滝の様に流れ、恐る恐る振り返る二人。その先には綺麗な笑顔のスライムが立っていた
「あ、あら………リムちゃん……き、奇遇ね……」
「は、はじめまして……プロスだ……」
「正座しなさい。あと人をエッチなスライム呼ばわりしたことも許さないからな」
其処からは地獄、リムルの説教に半日間の拘束を受けたネコリアとプロスは陽が傾く頃に解放されたが既に燃え尽きていた
「あのエロスライム………」
「あとでシオンちゃんのフルコースを食べさせてやるんだから………あら?プーちゃん、にゃんか光ってるわよ?なにそれ?ハンコ?」
リムルの愚痴をこぼしあっているとプロスの手にしていた判子基スタンプが光を放つ
「ん………ああ、これが原因だったのか。なんだっけなこのスタンプ……」
『キャットだな』
「そうそう、キャットだ。コイツを使ったら、ここに飛ばされたんだ」
「ふぅん?不思議なスタンプねー、前に見たことある気もするけど」
「えっ?マジ?何処で?」
「忘れちゃった♪」
「『忘れたのかよっ!!!』」
意味深な発言から一転、まさかの答えにプロスとネクスが突っ込みを放つと持っていたスタンプを起動させる
《キャット!》
「今度はネコちゃんが俺の世界に来てくれよな」
『そこ、俺
「ええ。きっとまた」
「「いつか会う日まで」」
光と共にプロスは姿を消し、ネクスの気配も消え、ネコリアは夜空を見上げる
「次に会う時は恋の顛末を聞かせてもらいたいわね。あたしも何時かは…………待っててね、ヴェルちゃん」
これはネコリア=テンペストが遭遇した不思議な一日の御話。後に彼女は、「ヒューマンミュータントは飲み友達」であると語った
此度はこの物語を彩る素敵なキャラをお貸しいただいた、ポンコツNOさんに感謝の意を。ネコリアに気の合う飲み友達が出来て、本当に嬉し国思います。これからも我等がネコちゃん率いる《転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます》とポンコツNOさんの《転生したらデモンズだった件》を末永く宜しくお願い致します。ではでは次回は本編でお会いしましょう♪