転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。   作:田中滅

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今回の見所、ネコちゃんが可愛い!以上!


第五話 お肌のケアは大事だけど、仁義はもっと大事にしないとね

「グガッ……強き者達よ……この先に何か用事がおありですか?」

 

『強き者?俺たちのことかな…ん?ネコちゃん?』

 

ゴブリンの言葉に疑問を抱くリムル、然しながら彼女は違った。ネコリアは一歩を踏み出し、口を開く

 

「強き者ですって……?あたしは可愛いネコちゃんよっ!其処を間違えないで欲しいわねっ!」

 

「ヒィィィィィ!!!」

 

「何してんのォォォ!?お前ェェェ!!!」

 

指摘する所が的外れなネコリアに、ゴブリン達は慄き、リムルは突っ込みを放つ

 

「見て分からない?あたしが如何に可愛いかを教えてあげてるのよ」

 

然し、本人は悪びれた素振りも見せずに平然とした表情である

 

「どんな自己主張!?すまない、俺の友達が……あー、俺はリムルだ。見ての通りのスライムで、こっちの猫は」

 

「可愛いネコちゃんよ」

 

「あーうん、可愛いネコちゃんは猫又のネコリアだ」

 

「気軽にネコちゃんって呼んでね〜♪」

 

自己紹介という名の自己主張の中にも可愛いさを忘れないのはネコリアらしいと言えば、ネコリアらしいがゴブリン達からすれば、其れは二の次だ

 

「あなた様の力は十分にわかりました!それに謝罪など恐れ多い!」

 

「謙虚な子たちね。リムちゃんも見習いなさいよ」

 

「その言葉、そっくりネコちゃんに打ち返すよ」

 

「なら、あたしはそれを更に打ち返すわ」

 

「なにおうっ!だったら、俺はそれを更に打ち返してホームランにしてやるっ!」

 

「それで、ゴブリンちゃんたちは何しに来たの?」

 

「は、はい……強力な魔物の気配がしたので警戒に来た次第です」

 

(あれっ!?無視っ!?)

 

既にリムルとのキャッチボール漫談に飽き、ゴブリンたちと会話していたネコリア。完全に出遅れ、蚊帳の外であるリムルは心中で突っ込みを放つ

 

「強き者って、まさかだけど……あたしとリムちゃんだったりする?」

 

「さ、左様です……そのようなお姿をされておりますが……御二方の妖気(オーラ)は強大です」

 

妖気(オーラ)……なるほど、可愛いって罪ね」

 

「ネコちゃん、お願いだから話を脱線させるのはやめてくれ。すまんな、話を続けてくれ」

 

「は、はい」

 

妖気(オーラ)を可愛さだと解釈するネコリアに軽く釘を指し、リムルはゴブリンに話を続けるように促すと彼等はこの先に自分たちの村があると説明し、二匹を案内する

だが、村と言っても周囲には柵は勿論ながら囲いも存在しない簡素な造り、いわゆる集落と言う呼び方が相応しい場所だ

 

「ようこそおいで下さいました。私はこの村の村長をさせていただいております」

 

中でも、比較的に普通?と呼べなくもない家に案内されると年老いたゴブリンが姿を現す

 

「お肌のケアがなってないわね」

 

「いきなり失礼なことを言わないっ!すいません、村長さん!あとできつく叱っておきますんで!」

 

「いやいや、謝罪などは結構。貴方様方の御力は息子から聞き及んでおります。何とぞ、我らの願いを聞き届けては貰えませんでしょうか」

 

村長からの申し出に、ネコリアも、リムルも、顔を見合わせた後に頷き合うと村長に視線を移す

 

「内容によるな」

 

「言ってみなさい」

 

「我らの神がひと月前にお姿をお隠しになられたのです。そのため近隣の魔物がこの地に目を付けたのです」

 

(…………あれ?なんだろう……俺のせいだったりするのかな……いやいや、ヴェルドラ関係ではないよな、うん)

 

(ヴェルちゃんね。ということはリムちゃんが原因か)

 

神、その存在に身に覚えがある二匹は思考の中に一体の竜が浮かび上がる。その存在が消えた、つまりはリムルの腹の中という現実、其れは必然的にリムルが原因である事を示していた

 

「良いわ。あたしたちが力を貸してあげる」

 

「おぉ!誠ですかっ!」

 

「ちょっ!?ネコちゃん!?」

 

「リムちゃん……リムル、今だから言うけど、あたしはスーパーヒロインになりたかったのよ。誰かに頭を下げられて、助けてなんてお願いされたら……」

 

唐突な相棒の発言に驚きを見せるリムル、然し。ネコリアは何時もとは異なる真剣な表情で、彼を見る

 

「断れないじゃない」

 

「ね、ネコちゃん……うん、そうだな!村長!その喧嘩、俺とネコちゃんが協力してやろう」

 

「ありがとうございます!その見返りに、我々の忠誠を御二方に捧さていただきます!」

 

村長が宣言した、正にその時だった

 

ウォォーーーンン

 

遠吠えが響き渡る。村長の言う村を狙う種族だ、誰かが「牙狼族だーー」と叫び、他のゴブリンたちも逃げ惑う

村長と息子のリーダー格が諌めようとするが、誰も聞く耳を持とうとしない

 

「落ち着きなさい。貴方達には、この可愛いネコちゃんと!」

 

「スライムの俺がいる!」

 

その声に誰もが息を呑み、二匹に視線を向けた。其処にいたのは、ゴブリンよりも小さく、一見すると強そうにも見えない二匹の魔物。一匹は可愛い見た目にふりふりと鍵尻尾を揺らし、もう一匹はぷるぷるとした体を震わせている。しかし、今の彼等には、それが誰よりも強く、逞しく見えた

 

「我が親友の暴風竜ヴェルドラに代わり、この最高に可愛くて!愛くるしい!ネコリア=テンペストが!」

 

「スライムだけど、頑張り屋で!食いしん坊な!リムル=テンペストが!」

 

「「実力を行使するっ!!!」」

 

この日、ゴブリンたちに二匹の守護者が生まれた。一匹は可愛くて情に熱い猫又、もう一匹は突っ込み上手な暴食スライム、後に名を轟かす二匹が最初の民を得た運命の瞬間である




牙狼族を相手に策を練るリムル、そして女性ゴブリンにお肌のケアを教えるネコリア……って!作戦会議はっ!?

ネコリアの真骨頂その2 実は情に熱い

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