転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。   作:田中滅

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今回のネコちゃんは、バレンタイン特別編!ネコちゃんからチョコをもらいたい方は集まれ〜

ネコリア「はい、作者ちゃんにもあげるわね」

わーい!ありがと----…………

ネコリア「あら、シオンちゃんのチョコと間違えちゃった♪」←確信犯


特別編
バレンタイン特別編 料理教室を開いたけど、最初から匙を投げたくなっちゃった


「んにゃぁ〜………にゃんて?スイちゃん」

 

今日も今日とて、何時ものように目を覚ましたネコリア。ぴこぴこと耳を動かし、ふりふりと揺れる鍵尻尾は彼女の魅力を最大限に演出している

 

「御寛ぎの所を申し訳ありませんわ、ネコリア様。今日は料理教室の予定が入っております」

 

「料理教室………あー、にゃんかそんな約束をした様な気もするわね……分かったわ」

 

記憶を掘り起こし、うろ覚えながらも一度は口に出した事を取り消すのは流石に参謀長の立場的にも宜しくない。故に乗り気では無いが、体を起こし、手慣れた動作で《変幻》を使用し、人型になり、衣服に袖を通す

 

「で?今日は何を作る予定なの?」

 

「チョコレートですわ。バレンタイン?とかいう宴が近いとかで」

 

「バレンタイン……あー、そんな時期か。ていうか……どっから仕入れたのよ」

 

「リムル様ですわ」

 

「うん、予想はしてわ」

 

魔国連邦(テンペスト)、そもそも異世界であるこの世界に存在するかも疑わしい行事をスイヒョウが口にした理由を問い掛けながらも、其れがリムルが原因にある事は理解していたが故に、ネコリアの顔に苦笑が浮かぶ

 

「ネコリア様!お待ちしておりました!」

 

「ネコリア様!今日はよろしくお願いするわっ!」

 

「チョコレート!よく分からないがウマーな物は大歓迎だぞっ!わーっはっはっはっ!!!」

 

「おぉ〜、ネコリアさま〜……先にいただいてるぜぇ〜」

 

「あっ!ネコリア!こいつらをどうにかしてっ!アタシだけの手には負えな-----ぎゃぁぁぁぁ!!!」

 

皿の上で雄叫びをあげる暗黒物質を手にしたシオン、仁王立ちするステラ、趣旨自体を理解していないミリム、蒸留酒を飲むスフィアという生徒であるかも疑わしい面々に手を拱いていたラミリスがネコリアに駆け寄る。すると彼女は即座に懐から取り出した殺虫剤を吹きかけた

 

「なんなのよっ!?今なんでアタシに殺虫剤を吹きかけたのよさっ!」

 

「にゃんかムカついた♪」

 

「自由気ままにもほどがあるわっ!」

 

「生野菜にチョコを掛ければよくないか?」

 

「姉上は黙っててください」

 

暴論に走るライメイを睨み、シオンは呆れた様に言い放つ。しかしながら、ライメイも負けてはいない

 

「ふっ…妹よ。生野菜に勝る料理など、ネコリア様の料理以外に存在しないぞ」

 

「やれやれ、姉上は知らない様ですから教えておきますが…料理は愛情なんです!あとシオンです」

 

「それよりもまだなのか?私はお腹が空いたのだ!」

 

「ミリムちゃん。リムちゃんが蜂蜜をくれるみたいよ」

 

「なにっ!蜂蜜か!よーしっ!行ってくるのだっ!」

 

蜂蜜と聞いた瞬間、ミリムは調理場を一瞬で飛び出していく。厄介払いを済ませ、スフィアから蒸留酒を取り上げ、「こほん…」と軽く咳払いをした

 

「チョコレートの作り方を教えるわ。先ずは湯煎のやり方だけど、温めたボウルにチョコを入れて、溶かしていく。こんな感じに……さっ、百聞は一見にしかずよ。やってみなさい」

 

ネコリアの指示の下、工程を進めていく一同。湯煎、テンパリング、型への流し込み、冷蔵庫での凝固、全ての工程を終了させ、ネコリアは一息つく

 

「とまあ、以上の工程がチョコ作りの基本よ。にしても……思いもよらなかったわね……人間から猫又に転生しただけでも驚きなのに……この姿になってまで、チョコ作りする事になるなんて……人生?いや、猫生もわかんにゃいもんねぇ…」

 

「そう言えば、ネコリア様は何方に差し上げるんですの?やはりリムル様ですか?」

 

「……秘密♪」

 

「「「「可愛いですっ!ネコリア様っ!」」」」

 

「はうっ!?アネキのウインクっ!!!」

 

ぱちりとアーモンド型の猫目をウインクさせるネコリア、その愛くるしさに彼女の虜であるスイヒョウ、ライメイ、偶然にも調理場近くを通りかかったエンカ、カイリン、ソウカは目をハートにしながら悶える

 

「あっ!アタシのチョコにハエが!」

 

「あら、仲間?」

 

「アタシはハエじゃないわよっ!?」

 

「美味い!酒とチョコがこんなに合うなんて!大発見だぜっ!」

 

「フォスとネムにも食べさせなきゃだわ!」

 

自分のチョコにハエが入っていると騒ぐラミリスにネコリアがさらりと暴言を吐くと、彼女は即座に突っ込みを放つ。その隣ではチョコと酒の合わせ具合にスフィアが歓喜の声を挙げ、ステラは親友たちの元に走り出す

 

「わふ?チョコは食べれるのか?アタイ、食べたことないぞ?」

 

「エンカにはウチがケーキを焼いてやるよ」

 

「エンカ。後で串焼きを買ってあげますよ」

 

「わふっ!いいのかっ!?カイリンとソウカは優しいな〜!」

 

チョコに興味を持つエンカ、彼女が口にしては何らかの異常が起きると危惧したカイリンとソウカが別の食べ物を提示すると一瞬でチョコからケーキと串焼きにエンカの興味は移った

 

(まぁ………本当に贈りたい相手に再会出来るのは、まだまだ先かしらね……。早く戻ってきなさいよね、バーカ)

 

待ち人ならぬ待ちドラゴンに再会できる日を願い、ネコリアはチョコを口に運ぶ。これは魔国連邦(テンペスト)のありふれた日常の一日の風景(転ネコ日記より:著者:ネコリア=テンペスト)

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