転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。 作:田中滅
『成功しました。個体名ゲルドは、
ゲルミュッドという上位魔人を喰らい、力が極限までに昂まったゲルドの種族はオークロードの上位種
「魔王………マジかよ。御伽話の中だけのステキネーミングだけで終わらせて欲しかったのに……直に誕生を目撃する事になるなんて……最悪だ…」
「私の畑を荒らした豚が………魔王?ほう………此れは、我が刃の餌食になりたいという解釈をしていいんだな?妹よ」
「シオンです。まあ、姉上の畑馬鹿に関しては何も言及するつもり等はありませんが、あの豚には私も恨みが無いわけではありません。協力しましょう」
「「くたばれェェェ!!!」」
魔王の誕生に頭を抱えるリムルとは裏腹に、血の気と力が有り余った鬼人姉妹が地を蹴り、其々の得物を手に駆け出す
「オレの名は、ゲルド。………オークディザスターのゲルドだ」
「……………」
「ん……どうした?ネコちゃん。さっきから静かだけど」
配下たちが
「…………あの〜、服破けてますよ」
「……………なんだと?」
「いやだから、服破けてますよ。寒くないんですか?其れ」
「…………何言ってんのっ!?お前ェェェ!!!」
沈黙からの爆弾発言、
「あっ、もしかしてだけど、オシャレのつもり?其れ。なに?魔王って、露出高くないとなれない感じ?……いや……待てよ?単に……露出癖って可能性も……へ〜……ふぅん、そうなんだ……分かったわ、アンタ!すっごいエッチな豚さんね♪」
「………っ、これはあの進化の過程でそうなっただけのこと。別に露出癖などがある訳ではない」
「王よ!この様な獣の言葉を聞いてはいけません!」
「そうです!似合ってますよ!貴様!王に対して、無礼だぞっ!」
正気を疑う様な眼差しを向けるネコリアの言葉に、流石の
「えっ!分かっていながら、似合ってるとか主張してたの?新手の上司弄り?パワハラ待ったなしじゃないの。マジナイワー」
「王よ!この身を御身とともに!」
「……………………………………うむ」
両眼を見開くネコリアを遂には無視し、豚頭将軍は
「いやァァァ!!!誰か医者ァァァ!あの人!急に光出したわっ!!!謎の発光病よ!救急車ァァァァァァ!!!」
「…………ネコちゃん?後でハナシがある」
「なんで?あたしはリムちゃんにこれと言って話なんかないわよ?」
「俺にはあるのっ!!!と・に・か・く!今からちょっと荒っぽいことをするから、ネコちゃんはサポートを頼む!真剣にやってくれよ!!!」
「………仕方にゃいわね。今回は特別よ?」
巫山戯倒すネコリアを言い聞かせ、目の前の出来事に対処することを頼み、流石にやり過ぎたと思った彼女からの
「ネコちゃんなら、そう言ってくれると思ってたよ。さてと………出番だぞ、大賢者。お前に託す!敵を打ち倒せっ!!!」
嫌々には見えるが最後には意志を汲み取るネコリアの優しさに笑いかけた後、リムルに変化が生じる。瞳が赤く染まり、雰囲気が一変したのだ
「ふぅん?アレが『大賢者』か。流石にリムルよりもスキルの扱いが上手いわね」
「喰らい尽くせっ!!!」
「おっと、そうは問屋が下さにゃいわよ」
リムルの変化に何かを感じ取り、そのスキル使用の器用さに関心しながらも、
「仙法・
炎を纏った竜巻、リムルに放たれた
「そろそろ………終わりにしよう。食うのは、お前の専売特許じゃねえんだよ。………お前が俺を食うのが先か、俺がお前を食うのが先か。相手を食い尽くした方が勝ちだ!」
「そこ、あたし
「呪法ってなにっ!?仙術にしては名前が凶々しいんですけどっ!!!」
『告。個体名ネコリア=テンペストのスキル仙術に闇系自然エネルギーを高密度で混ぜ合わせたモノを呪法と呼びます』
「うぉぉぉぉ!!!」
スライム状態のリムルとネコリアの生み出した養命樹が
(見渡す限りの荒野………ああ、これがあの子の見てきた景色なのね)
枯れた大地、何もない世界にネコリアは気付く。この景色が
『しっかり食べて、大きくなるのだぞ』
(……………ねぇ、リムル。その欲を背負う事はアナタの欲、だけどね……あたしの欲でもあるのよ。少しくらいは一緒に背負ってあげる。だから、安らかに眠りなさい………ゲルド。アナタの欲の続きは、あたしたちが紡いであげる。だから今は……ゆっくりと、休みなさい)
((また何時の日か会えたなら、お前たちの欲の続きを聞かせてくれ))
あの日と、救いたくても救えなかった人が旅立った日に聞いた空耳、例によって振り返るが其処には誰もいない。其れでもネコリアは理解していた、その声が誰で、その言葉が何を意味するのかを彼女は理解していた
「…………勝ち鬨を挙げなさい。今、
「「「「オォォォォォ!!!」」」」
リムルを天高くに掲げ、高らかに勝利を宣言するネコリアに誰もが勝ち鬨の声を挙げる。刹那、ライメイが駆け寄り、刀を捧げる様に主人であるネコリアの前に起き、跪く
「ネコリア様。此度の御活躍、お見事でした。此れからも私を貴女様の剣として、御側に置いていただきたく御願い申し上げます。無論、無理にとは申しません。不要と在れば、斬り捨てていただいて構いません。全てはネコリア様の御意志のままに」
「バカね。名前をあげたのよ?最初から手放すつもりなんかにゃいわよ。あたしはね?欲しいものは何が何でも手に入れる………其れがあたしの欲。だから、これからもあたしの剣として、側に居続けなさい。分かったわね?ライメイ♪」
「……………はっ!このライメイ、賜りし名に恥じぬ剣となる事を御約束致します!」
かくして、ライメイからの本当の忠誠とリムルの勝利という吉報を持ち、ネコリアたちは帰路に着くのであった
街に戻ったリムルとネコリアたち、そこに来たるはリザードマンとオーク。仕方ないからオークはリムルに任せて………
ネコリアの真骨頂その20 実は相棒からの信頼は厚い
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