転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。 作:田中滅
第三十六話 騒動終結!押忍!二人目の魔王は体育会系!
「本当にすみませんでした!」
体に融合していた
「すみません?あれだけの被害を出しておいて、土下座の一つですむと思ってるの?今すぐに切腹しなさい」
「介錯は私めにお任せください!一瞬で楽にしてやろう」
「この命で許してもらえるなら……一思いにやってくれ…」
「いや、別に命を差し出す必要はない。それよりも質問に答えてくれ」
国を土足で踏み荒らされた事に怒りが頂点に達しているネコリアはフォビオに命を差し出す様に要求し、ライメイが介錯に立候補し、本人も覚悟を決めるがリムルが待ったを掛けた
「何故、
フォビオに問いを投げ掛けたのは、トレイニー。彼女達也の責任感があるらしく、
「………教えられた、仮面を被った二人組の道化に」
「仮面の道化?それはもしや、こんな仮面でしたか?」
仮面の道化、聞き覚えがあるのかトレイニーは地面に笑った仮面の絵を描き、再び問う
「いや……俺の前に現れたのは、涙目の仮面の少女と怒った仮面の太った男だ」
「怒りの面の太った男だと……?」
「確か、私の畑を荒らしてくれた輩がその様な面を被っていた。なぁ?妹よ」
「そうでした?仮面なんか全部が同じに見えますよ。あとシオンです」
怒りの面に見覚えがあるのか、ベニマルとライメイが反応を示す隣で、シオンは疑問符を浮かべている
「俺も聞き覚えがある。名はフットマン、ゲルミュッドの使者を名乗る上位魔人で中庸なんとかと言う組織の者だとか…」
「中庸道化連だ、何でも屋だと言っていた」
ゲルドが記憶から捻り出した名と組織名、其れにフォビオが補足する。その中でトレイニーの絵を見ていたガビルが思い出した様に手を叩く
「トレイニー様の図柄に見覚えがありますぞ」
「ホントに?ガビル」
「誠ですとも、ネコリア様。ゲルミュッドからの使者でラプラスと名乗った道化が…。補足すれば、頭には頭巾を被っておりましたな」
「ラプラス…………まさか!」
図柄の正体がラプラスという名前だと告げるガビル。其れに反応を示したリムルの様子に、ネコリアがジト目を向ける
「リムちゃんが思ってるのとは違うわよ?あの有名アニメに出てくるモンスターは関係無いわよ」
「や、やだなぁ………(バレてる!渾身のボケを繰り出す前に潰された!まさかボケ殺しっ!?)」
『告。ボケ殺しとは遥か昔に存在したあらゆるおふざけも許さない種族です』
(解説いらんわっ!!!)
繰り出す前に潰された渾身のギャグを嘆きつつ、必要皆無な解説を繰り出す《大賢者》にリムルは突っ込みを放つ
「んー………」
「どうしたの?ミリムちゃん」
「ゲルミュッドがオークロード計画を仕切っていたのは知っているが中庸道化連だったか?そんな連中は知らないのだ。そんな面白そうな奴等がいたなら、会ってみたかったのだ」
「面白そうというよりは愉快に暴れ回ってそうよね。迷子になったり、ピーナッツバターばっかり食べてたりしてそうだわ」
話を聞いていたネコリアが頷き、思い当たる節があるらしく、やけに具体的な例を挙げた
「ネコちゃん。誰の話をしてるんだ?」
「……………あたしは誰の話をしてたの?」
「知らずに言ってたんかいっ!!!」
自分の発言に該当する存在が記憶に存在していない事に気付き、逆に問い掛け直してきたネコリアに突っ込みが放たれる
「もしかしたら、クレイマンのヤツが何かを企んでいたのかもしれぬ」
「クレイマン?誰だそれ」
「魔王の一人だぞ、ヤツはそういう企みが大好きなのだ」
「ネコちゃんみたいなヤツがいるんだな」
「引っ掻かれたいの?リムちゃん」
しゃきん、と音が鳴りそうな勢いで爪を立てるネコリアは笑顔であるが瞳の奥が笑っていなかった
「じゃ、フォビオも気をつけて帰れよ」
「…………はぁっ!?いやいや!俺は許さないだろ!」
「ギャーギャー喚くんじゃないわよ。許してあげるって言ってんだから、素直に甘えなさいよ。なんなの?発情期なの?」
「こらこら、仮にも女の子?のネコちゃんがそんな口を聞いちゃ駄目だろ」
「そうね………ちょっと待ちなさい、今なんか疑問系にしたでしょ」
「ソンナコトナイヨー」
処置に異議を申し立てるフォビオを罵るネコリアの口調を咎めながらも彼女を小馬鹿にするリムルは相棒からの追及を棒読みで返す
「ミリムちゃんはどうしたい?」
「リムルの意見に賛成なのだ!まぁ、軽く1発くらい殴ってやろうかと思っていたがな!私は大人だからな!今日は許してるぞっ!」
((誰かこの娘に大人の意味を教えてあげて!))
「
背後に呼び掛けたミリムの視線を追い掛け、視線を動かした先にがっしりとした体格の男性が姿を見せる
「よう、そいつを殺さずに助けてくれたんだってな?礼を言うぜ」
「カリオン様……!」
「ほう、魔王自らが出向いてくれるなんてな。俺はリムル=テンペスト、この森の魔物たちで作った
「よろしく〜」
「なるほどな、ゲルミュッドを
「案外話せるわね。どうする?盟主様」
話の分かるカリオンの言葉に何かを思い付いたネコリアは、ちらっとリムルに視線を向ける
「どうするもこうするも、取るべき策は一つ。俺たちの国と不可侵協定を結んでくれるか?互いに利益にもなるだろうからな」
「良かろう、
「ちょっ!カリオン様!腕はそっちに曲がらないっ!あだだだだだっ!」
「あら楽しそう。そうだ、ガビル〜、もしくはゴブタ〜、どっちかで試していい?」
「「良いわけないでしょうっ!!!」」
フォビオの腕を圧し折る勢いで曲げるカリオンの姿に、ガビルとゴブタという遊び道具で試そうとするネコリアに本人たちからの突っ込みが飛ぶ
「改めて、使者を派遣する。また会おう、リムルにネコリア」
かくして、一連の騒動はひと段落した。
束の間の平和を満喫するネコリア、其処に新たなる来訪者が来たる……
ネコリアの真骨頂その28 実はボケ殺し
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