転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。   作:田中滅

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今回の見所!ネコちゃんにお友達が出来ちゃいます!以上!


第四十六話 精霊女王は堕落していたけど、威厳?はあるみたいだった

「上位精霊に協力してもらうには、精霊女王に会う必要がある。ラミリスは精霊に詳しいんだろ?会ったこととかないか?」

 

「会うも何も、精霊女王(エレメント)ってアタシのことだよ?」

 

リムルからの問いに、ラミリスはきょとんとした表情で答えを返す。その発言に聞いた本人であるリムルは勿論、ネコリアも疑いの眼差しを向ける

 

「ハエのくせに?」

 

「ハエじゃない!!!こほん!」

 

さらりと放たれた悪口を聞き逃さないラミリスは間髪入れずに突っ込みを放ち、咳払いする

 

「精霊の女王が堕落して魔王になっちゃったんですー!!よくあることじゃないの!」

 

「確かにありふれた話よね。仕事するのとか面倒だし…」

 

「ありふれてねぇよ!というかネコちゃん!さらりと職務放棄しようとしてませんっ!?」

 

ラミリスの言い分に同意を示す相棒の発言に違和感を感じたリムルが突っ込みを放つと、彼女が振り向き、泪ぐみ始める

 

「あたし…可愛いくて、非力だから、お箸よりも重たい物は持てないの。木の板とか以ての外ね」

 

「ウソはやめなさい。この前、巨大な魔鉱石を片手で持ち上げてたくせに」

 

「女心の分からないリムちゃんにはシオンちゃんの料理フルコースの刑よ」

 

「すいません、マジで勘弁してください」

 

「どうしよっかにゃ〜」

 

シオンの料理と聞いた瞬間に、先程までの威厳に溢れた姿は何処に?と言いたくなる綺麗な土下座を繰り出すリムル、その姿にネコリアは小悪魔の様な魔性の笑みを浮かべる

 

「ラミリス様、主人と本体に代わってお願いするにゃ。協力してくれるかにゃ?」

 

「……精霊女王(エレメント)は聖なる者の導き手。勇者に精霊の加護を授ける役目も担っているんだよ………いいよ、召喚に協力してあげる。精々、凄い精霊を呼び出すといいさ」

 

「ムカつくわね。殺虫していい?」

 

「後にしなさい」

 

「ちぇー」

 

「後でも駄目に決まってんでしょうが!!」

 

ふふん、と誇らしげに胸を張るラミリスに殺虫剤を向けようとするネコリアであったがリムルに咎められ、つまらそうな表情で懐に殺虫剤を仕舞い込む。ラミリスは蚊帳の外で繰り広げられる自分の扱い方に突っ込みを放つ

 

「うっそーっ!トレイニーちゃんたちを知ってんの!?樹妖精(ドライアド)になっちゃったのねぇ〜、アタシが堕落した影響かな?昔は小さくて可愛い精霊だったんだよ」

 

「にゃるほど、トレイニーちゃんが前に言ってた名前をくれた人ってアンタね?ラミリスちゃん」

 

「そう言えば言ってたな。そんな失礼なヤツが居るって………ぎゃぁぁぁぁ!!!目に沁みるぅぅぅぅ!!!」

 

「ありがと♪ネコ」

 

「どういたしまして♪リスちゃん」

 

「いつの間にか互いに愛称を呼び合う程に仲良くなっとる!!!」

 

知らぬ間にラミリスと意気投合していたネコリアは互いに愛称で呼び合うまでに打ち解け、リムルに悪戯を仕掛ける姿は正に姉妹の様に見えなくもない

 

「ラミリス様の本来の姿はもっと威厳のある御姿なのよ」

 

「わふっ!ネコリア様も実はすっごくカッコいい姿なんだぞっ!」

 

ラミリスの配下妖精が自慢気に彼女を語る姿に対抗意識を燃やしたエンカは、自らの主人であるネコリアの本来の姿についての話を持ち出す

 

「ラミリス様は深い叡智を讃えられ御方なのよ!」

 

「ネコリア様も物知りだぞっ!」

 

「年寄りは叡智に溢れてるのか………」

 

「引っ掻かれたいの?リムちゃん」

 

しゃきん、と音が鳴りそうな勢いで爪を立てるネコリアは笑顔であるが瞳の奥が笑っていなかった

 

「着いたわよ、ここが迷宮の最深部。精霊の棲家よ」

 

「リムちゃん。滑り台があるわ」

 

「いや違うからな?どう見ても」

 

精霊の棲家を前に素っ頓狂な発言を繰り出すネコリアにやんわりと突っ込みを放つも、此れで懲りないのが彼女の真骨頂であるのは言わずもがなだ

 

「あら、フリークライミングも出来るみたいね………はっ!もしかして精霊の棲家は公園っ

!?」

 

「「違うわっ!!馬鹿猫!!!」」

 

更なる素っ頓狂発言を繰り出すネコリアに、リムル、ラミリスからのダブル突っ込みが飛ぶ。精霊の棲家の頂上に向かう子どもたち、彼等が生きたいと願う想いは誰よりも強い。その願いに応える為にリムルはサポートしていく

 

「あの……ネコリアさん……」

 

「ん?どうかした?クロエちゃん」

 

ゲイル、アリス、ケンヤ、リョウタが次々とリムルのサポートで上位精霊又は擬似上位精霊を授かっていく中、クロエはネコリアに呼び掛けた

 

「大丈夫かな……」

 

「…………大丈夫、リムルを信じなさい。あたしの相棒ちゃんは頼りになるのをクロエも知ってるでしょ?なんたって、アナタたちの先生なんだから♪」

 

「……うん!行ってきます!」

 

優しく頭を撫で、笑い掛けるネコリアに気を許したクロエも笑顔を向け、リムルの待つ回廊の麓に駆け寄っていき、頂上に辿り着くと手を合わせ祈りを捧げる。刹那、ネコリアの猫耳が帽子の中で、ぴこっと動いた

 

「気配が変わった……!」

 

「なにっ!?この感じっ!」

 

「精霊なのか……?」

 

「リムル!其れは精霊じゃないわ!さっさとクロエから引き離してっ!」

 

「なっ!?わかっ---あぐ……….えっ?」

 

気配の正体、白いローブを纏った女性をクロエから引き離そうとしたリムルの口に何かが触れる。其れが唇と唇の触れ合い、いわゆるキスであることに自覚するのには時間が掛からなかった。気付いた時には、女性はクロエの中に溶ける様に消え、圧倒的な存在感が薄れていく

 

「ラミリス………あれって、ヤバいんじゃない?なんかすごい気配がしてたわよ」

 

「多分アレは未来から来た存在よ。その子に宿った事で、目的を果たした様にも見えたけど……油断は出来ないわっ!とにかく!大きな力には大きな代償が伴うのを忘れないでっ!今は魔素が安定してるけど、油断しないのよっ!分かった?いいわねっ!」

 

「はいはい、そこまで。今は全員が助かったことを喜ぶ方が先よ………後そこのエッチな仮面男はいつまでも惚けてないで帰ってきなさい」

 

「誰がエッチな仮面男だっ!!!こほん!何はともあれ、みんなが助かって安心した!ほら、ラミリスに御礼を言いな」

 

惚けていたリムルはネコリアの声で我に返り、ラミリスに御礼を述べる様にクロエたちに促す

 

「「ありがとうございましたっ!」」

 

「ふふんっ!もっと感謝しなさい!」

 

「ふむ……調子に乗りやすいとこもそっくりだ」

 

「切り裂くわよ」

 

「引きちぎるがレベルアップしてるっ!?」

 




義理を果たしたラミリス、次はリムルとネコリアの出番!新たな魔人形を作り出す為に二人が用意したのは………

ネコリアの真骨頂その31 実は誰とでも直ぐに打ち解ける

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