転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。 作:田中滅
ネコリア「丸裸ね♪エッチな意味じゃないのよ?」
「
「呪法・
天から降り注ぐは
「レ、レ、レイヒム……………!何だこれは……………!?どうする!?どうすれば良い!?」
「お、落ち着きましょうぞ!王よ……!!!取り敢えず、時間を巻き戻しましょう!私は異世界人たちの言っていた《たいむましん》とやらを探します!」
「お前が落ち着けぇェェェェ!!」
吹き荒れる天災に慌てふためくファルムス王国国王であるエドマリスに対し、西方聖教会大司教のレイヒムは異世界人に聞いた《タイムマシン》を探そうと近くの木箱に頭を突っ込む
「エドマリス王はご無事か!?」
「レイヒム!?お前は何をしているんだっ!?」
錯乱状態のレイヒムの前に騎士団の指揮者であるフォルゲンが姿を見せ、その背後に控えたショウゴがレイヒムの醜態に突っ込を放つ
「フォ……………フォルゲン!…早くこの場から逃げようぞ!国に戻り、態勢を立て直すのじゃ!」
「左様ですぞ。何が起きているのか分からん。早く去らねば、我らも巻き添えになってしまいまする」
何時になく冷静で落ち着いた口調のショウゴ、その姿に違和感を感じたエドマリスは首を傾げる
「ショウゴ………?」
「ラーゼンに御座います、我が王よ。
「なんと……!よくぞ!よくぞ戻った!さあ早う、早う帰ろうぞ!お主の転移魔法で……………!」
「御言葉を返す様ですが……我が王。私の魔法は使用不可……。然し!安心召されよ!生き残っておる者を強制的に集め、その者どもを肉の盾として、お二人を御守り致します。故に御自身の足で逃げていただきたく存じます…フォルゲン!」
「任されよ!」
「おっ、おお!流石、流石じゃ!フォルゲン!」
「頼もしきはフォルゲン殿よ!」
ショウゴ基ラーゼンの命に応じたフォルゲンは外へ踏み出す。その背中に頼もしさを見たエドマリス、レイヒムは賞賛の声を送るも、希望は一瞬で恐怖に変貌した
「ひいいい!ひぃぃ……………!死ぬっ……………!皆、死んでしまう……………!!」
「そっ、そんなバカな……………!一体、何が起きておるというのだ!?」
「ふふふっ…………良いわ、その恐怖に慄く悲鳴……あたしの欲を掻き立てる………もっと、聞かせてくれる?」
絶望が現実味を帯びた時、その鈴の音の様な透き通る声は背後から問い掛けてきた。そして、目の前に一人の仮面姿の魔人が降り立つ
「その顔立ちは日本人だな?街を襲撃した異世界人か?」
「ガワだけだがな……貴殿等は魔物の国の主人
「どーだっていいわよ、ムカつく形をしている以上は敵よ」
全てを言い終える前にラーゼンは生き絶える。その背に突き刺さる枝が命を喰らい、彼を一瞬で絶命させたのだ。その姿にエドマリスは気付く、前門の魔人、後門の魔人、この二人が魔物を統べる統率者である事に、彼は気付いた
「き……………貴様等が魔物の国の主達だな!余はエドマリス!ファルムス王国の王である!伏して控えよ!貴様等に話があるのだ!」
「…………………誰に口を聞いてる、小童」
王としての威厳を保つ為、上から目線で二人に会話を求めるエドマリス。然し、其れは間違いであった。鈴の音は鈍く重い声色に変化し、背後から殺気を感じ、振り返る
「な、な…なんだ!?この化け物は……!!」
「化け物………笑わせてくれる。我等が領域に侵攻し、配下たちを歯牙にかけたのは貴様等であろう?其れを化け物と言わずして、なんと言う………違うか?小童」
巨躯なる体格、二又に分かれた尻尾を持つ仙猫。真の姿を晒す迄に彼女の怒りは頂点に達していた、化け物と呼ばれても彼女の中にあるのは自分よりも遥かに欲深き人間の心理、その所業は正に化け物と呼ぶに値する。故に彼女は逆に問いかけたのである
「ご、ご……………誤解なのじゃよ!」
「何が?」
「よ…………余は、友誼を結びに来ただけなのじゃ!西方聖教会が魔物を敵視しておったので、本当に友誼を結ぶのに値するのか、確かめようとしただけなんじゃよ!宣戦布告も、異世界人が勝手に暴走しただけじゃ!わ…………分かった!余の国と国交を結んでやろうぞ!良い話であろう?光栄であろうが!その方も鼻が高いであろう?まっ、まあ、今回の我が軍の損害については……………」
「小童。貴様は他人の領域を尋ねる時の礼儀を知らぬらしいな………呪法・
エドマリスの言い分に彼女は興味を失った様に、両腕を風の刃で斬り裂く。魔素量を消費する姿と呪法の使用で魔素の大半を消費し、元の姿に戻っていく
「リムル………後はお願い………あたしは……先に……寝る………」
「ああ、おやすみ。ネコリア」
意識を手放し行く相棒を抱き抱え、背後から迫る気配に気付き、その気配の正体に向き直る
「わふっ!ネコリア様を迎えに来たんだぞっ!」
「先に戻っててくれるか?エンカ」
「わふっ!」
元気よく現れたエンカの背に彼女を乗せ、リムルはエドマリスとレイヒムに向き直る。彼等の更なる苦痛が再び、幕を開ける
『告。進化条件、種の発芽に必要な養分、人間の魂を確認します。……………認識しました。規定条件が満たされました。これより、
世界の言葉が響く。起きているのか、眠っているのかも自覚出来ない不思議な感覚。彼女は漂う意識の中で見た。命を落とした配下たちが振り向き、自分の手を取る姿を。生前に自分が目指した存在とは対極に位置する存在に到達した彼女は、その手を握り返す
『告。
に進化しました』
世界の言葉による進化終了に伴い、玉座に眠っていたネコリアの姿が変化する。その姿は美しく、神々しく、可憐な華の如き、慈愛に溢れた女神。系譜に連なる魔物たちが薄れ行く意識の中で見たのは正に女神と呼ぶに値する彼女の姿であった
「少しだけ手を貸してあげるわ、
『今のは……そうか、そうであったか…なまじ気が合うと思ってはいたが……お前だったとはな…
黒き暴風は確かに感じた、死に別れた妻の姿を。友の中に感じたのである
目を覚ましたネコリアの耳に届くは騒がしくも賑やかな配下たちの声、戻ってきた日常に彼女は優しく笑う
ネコリアの真骨頂その39 実は秘密がある
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