転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。 作:田中滅
「魔王への進化、誠におめでとうございます。リムル様並びにネコリア様」
自らの自宅である庵に三獣士を通し、会談の場を設ける。全ての顛末を語る前に魔王となった
「避難民の事に関しては聞いているわ。大変な時に力になれなくて申し訳なかったわね………色々と込み入った事情があったのよ」
「其れでもアナタ方が無事でよかった」
「ありがとう存じます……その御言葉だけで、御二方の優しさが身に染みます」
自らの国が大変な事態に巻き込まれていたにも関わらず、他国を労う姿勢を見せる二人に三獣士は感謝の意を示す
「それじゃあ……聞かせてくれる?
「僭越ながら、此処からはこの黒豹牙のフォビオが話せていただく。一週間と少し前、
ネコリアが促すと、フォビオは事の顛末を語り出す。突然の宣戦布告から始まった魔王同士の戦、其れはカリオン優勢の状態で進み、大技で勝利を掴んだかに見えた。然し、ミリムの実力は彼の想像していたよりも圧倒的なまでの差が存在した。戦闘態勢を取ったミリムの放った
「
「はっ!ここにっ!」
全ての話を聞き、何か思い当たる節があったネコリアが呼ぶと天井裏に潜んでいたソウカが姿を見せる
「
「既に妹たちを向かわせております………フウ、クウ。状況は?」
待ってましたと言わんばかりにソウカは《心理意識》で情報収集に出ていたフウとクウに呼び掛ける
『暫く前に休暇届を出して、国に帰ったってドルドさんたちが教えてくれた』
『ゴブイチさん所にいたステラもいない』
「ネコリア様。ネム並びにステラはこの国には不在との事です」
「そう……引き続き、ソウカたちはソウエイと合流して、彼女たちの捜索をお願い」
「はっ!直ちに!」
的確な指示と対応、正に
「………どうしたの?リムちゃん」
相棒に視線を向ければ、彼は何か思うことがあるらしく、考え込む様に顎を手に置いていた。疑問に思ったネコリアは彼に問う
「んっ………ああ、ちょっとミリムらしくないなと思ってな。彼奴ってさ、
「確かに……言われてみると、色々と腑に落ちない点があるわね。第一にあのミリムちゃんがリムちゃんの言うように自分の楽しみに他人の介入を許すのは妙だし、第二にフレイが事の顛末を見届けたフォビオを見逃した理由も不明、そして第三に疑問視するのが連れ去られたカリオンの所在。問題に挙げるべきはこの三点だと思うわ」
「ネコ様の言う通りだぜ。
「なるほどな………ネコリアはどう見る?この状況を」
ネコリアが挙げた三つの問題点、其れにスフィアが同意すれば、リムルは頷きながらも疑問に感じたらしく、参謀長としての相棒の意見を問う
「確か、ミリムの話では
「何か分かったのか?」
「ん?いや別に?」
「じゃあ今のなるほどはなんだったんだよっ!?」
思わせ振りな態度を見せたかと思えば、結局は何時も通りに我が道を行く彼女に振り回され、突っ込みを放ったリムルは呆れた様に眉を顰める
「兎に角だ。シオン、ミュウランを連れてきてくれ。スイヒョウは地図を」
「はい!」
「お任せを」
リムルの呼び掛けに応え、シオンはミュウランを呼びに、スイヒョウは地図を取りに行く為に庵を出ていく
(………………まぁ、リムルには誤魔化したけど、カリオンをフレイが連れ去ったのには理由がある筈……これはミリムが計画した一種の狂言と見た方が良いわね。クレイマンは自分の理解が及ばない所で、自分の仕組んだ事が原因で踊らされている事を知らずにいると考えるべきね………正に
(あー…………なんか悪いこと考えてるな…。今は優先すべき事があるからな、こっちは後回しにしよう)
会議に参加したミュウランの情報と地図でのフレイの進路を判断材料に此度の件にクレイマンが関わっている可能性が高いと判明する中、静かに会議を傍聴していたネコリアの表情に何かを感じたリムルは彼女の真意を見抜くが今は触れずに後回しにしようと判断を下す
『告。間もなく《無限牢獄》の解析鑑定が終了します。この解放を行えば西側諸国への牽制効果が十分に見込めるでしょう』
「………ネコちゃん。遂に会えるぞ、
《大賢者》改め《
「………そう、随分と短いお別れだったわね。ねぇ……ヴェルちゃん」
三百年来の親友との再会に、彼女は優しく笑う。その笑顔は本当に心の底から湧き出た喜びに満ち溢れていたと、後にリムルは語った
遂に来た、再会の時。久方振りに会う親友に彼女は何を思う…?
ネコリアの真骨頂その40 実は配下たちには其々の役目を与えている
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