転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。   作:田中滅

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今回の見所!ネコちゃんのボケが大量発生!そして彼奴らがカムバック!以上!


第六十四話 来賓客が錚々たるメンバーだったから、威厳ある態度を見せちゃいます

「それで?どうして、他国の大公爵殿がお前と知り合いなんだ。説明はあるよな?」

 

エルフの中でも中核を担う存在と相棒が顔見知りであるという事実に落ち着きを取り戻したリムルは、渦中の一人である彼女に問う

 

「説明も何も…ガゼルちゃんが言った通り、二百年前に仙術を教えた弟子ってだけよ。それ以上の深い関わりはないわ」

 

「いや、彼女は元気?とか言ってただろ」

 

「乙女の秘密を知りたがるのは良くないわ。これだから……エッチなスライムは…」

 

「エッチなスライムちゃうわ!……ごほん!改めて、リムル=テンペストです。うちの馬鹿猫の御弟子さんなんですね」

 

過去の経緯を語ろうとしない彼女に突っ込みを放ちながらも、エラルドに自己紹介を交えた問いを投げかける

 

「御噂は予々……魔導王朝サリオンの大公爵エラルド・グリムワルドと申します。うちのエレンにも良くしていただき有り難く存じます」

 

「彼女は恩人の仲間ですし、俺個人の友人でもある……当然の扱いですよ」

 

「…………如何やら、貴女様と同様にハッタリが通じる相手ではない様ですな?我が師よ」

 

リムルの全てを見透かす瞳、その表情に覚えがあるエラルドは自らの師である彼女に視線を向ける。その先で彼女はふりふりと鍵尻尾を揺らし、魔性の笑みを浮かべていた

 

「当然よ、誰が選んだ〝王〟だと思ってるの。にしても………あのエラルド(・・・・)が父親ねぇ?月日は百代の過客とは言ったもんね」

 

「貴女様の中の私は未だに小童でしょうが、昔とは違います。その証拠に私は娘からも尊敬される立派な父親なのが見て分かりませぬか?」

 

「ご無沙汰しています。ガゼル王」

 

エリューン(・・・・・)か?見違えたぞ」

 

「貴様ァ!エレンちゃんに手を出す事は許さんぞっ!げふぅ!?」

 

娘を思う余り、親馬鹿発言を繰り出すエラルドがガゼルに牙を向く姿にエレンが白けた視線を送ると同時に師であるネコリアの右ストレート(ネコパンチ)が命中する

 

「兎に角……アンタも会議に参加しなさい。というか、そのつもりで来たんでしょ」

 

「流石は我が師。既に私の目的も御見通しという事ですか……相変わらずの御慧眼で何よりです」

 

「そういう訳だから、リムちゃん。この馬鹿弟子も同席するけど、構わない?」

 

「ああ…ネコちゃんが構わないなら、俺は何も言わないさ」

 

「感謝します…それにしても、ネコちゃんですか……いやぁ…随分とまぁ……」

 

「にゃに?また殴られたいの?馬鹿弟子」

 

「リムル、それにネコリアよ。何やら大所帯だが我を仲間外れにするとは何事だ?」

 

親友からの贈り物である名前に文句を付けられそうになり、ギロリとネコリアがエラルドを睨み付ける。刹那、背後から聞こえた緊張感を壊す能天気な声に視線が集まる

 

「あーはいはい、後で相手してあげるから。お煎餅でも齧ってなさい」

 

「む、煎餅だと?流石に食べ飽きたわ」

 

「悪いな。来客中なんだ、今は」

 

「リムルにネコよ。其奴は何者だ?新たな配下か?」

 

「近所の半裸野朗よ」

 

「誰が半裸野朗だ!貴様の服装も殆ど痴女であろう!下着にコートを羽織っとるだけではないかっ!!」

 

「下着じゃないわよっ!あれはあれで列記とした服なのが分かんないのっ!?時代に遅れすぎなんじゃないの?まぁ?所詮はオッサンだし、仕方ないかぁ〜。プークスクス」

 

「ネコよ、今日の夕飯はお前を喰ってやろう。生で食べられるのと焼いてから食べられるのでは何方が好みだ?」

 

「そうねぇ〜、やっぱり焼いてからの方がオススメかなぁ。あっ、焼き方はウェルダンでお願い。よく焼かないとお腹壊しちゃ----って!食わせるかァァァァ!」

 

当然の様に展開する夫婦漫才、空間が静寂を支配する中で誰もが唖然とする。唯一人、光景を見慣れたリムルは軽くため息を吐く

 

「………ええと、盟友のヴェルドラ君だ。ネコリアとは三百年来の親友でもある」

 

「ヴェルドラである!暴風竜と呼んでも良いぞ!」

 

「若しくはハゲドラゴンでも可よ」

 

「ハゲとらんわっ!!」

 

「「「…………暴風竜ヴェルドラ!?」」」

 

予想外の存在の登場にガゼルとエラルドは声を揃えながら驚き、フューズに至っては情報量の過多で脳の処理限界を超えたらしく、意識を手放した

 

「あら、フューズちゃんが倒れたわ」

 

「きっとネコリア様の愛らしさに気を失ったに違いありませんわ」

 

「わふっ!そうなのか!フューズは見る目があるんだなー」

 

「…………気絶しただけでは?」

 

「ソウカ。突っ込むだけ無駄だ」

 

フューズの気絶を主人の愛らしさが引き起こしたと語るスイヒョウに賛同するエンカ、その様子に疑問を抱くソウカが呟けば、呆れた様にカイリンが彼女を咎める

大所帯となった事で、流石に会議室では全員が出席するのは難しいとのリグルドの助言もあり、歓楽街の迎賓区画に設けられた迎賓館の庭園を会場を会議場として使用する事になった

 

「其れでは……各国の代表者の皆様を御紹介させて頂きます。武装国家ドワルゴンより国王陛下ガゼル・ドワルゴ様。獣王国ユーラザニアより三獣士が筆頭アルビス様。ブルムンド王国よりギルドマスター兼情報局統括補佐フューズ様。魔導王朝サリオンより大公爵エラルド・グリムワルド様。最後にジュラ・テンペスト連邦国より盟主改め魔王陛下リムル=テンペスト様並びに軍事司令部参謀長兼最高幹部ネコリア=テンペスト様。以上が此度の会議における代表者の皆様となっております」

 

来たる来賓の紹介が行われる中で、錚々たる顔触れに場違いな雰囲気を否めないフューズ、一方で顧問という形で参加したヴェルドラは場を混乱させるという理由から聖典(マンガ)を与えられ、無力化されていた

 

「では……始めようか」

 

此れが後に人魔会談と呼ばれる世界を揺るがす会議の始まりである

 

 

 

 

 

 

「行くわよっ!アンタたち!直ぐに彼奴等に伝えないとチョベリバな事になるわっ!!」

 

精霊の棲家で、羽音を響かせ、そう告げるのは十大魔王が一角にしてネコリアの親友である〝迷宮妖精(ラビリンス)〟のラミリスその人である

 

「失礼ながら、ラミリス様。チョベリバとは今日日聞かないかと」

 

「ギンレイ。突っ込むべきは其処ではありませんよ」

 

そして、彼女に言及する銀色に毛並みを持つ猫のギンレイを〝魔将人形(アークドール)〟のベレッタが咎める

 

「早くこの事を伝えないと………魔国連邦(テンペスト)は滅亡する!!!」

 

「手土産はクッキーにしましょう。ネコリア様もお好きだと良いのですが」

 

(…………真面なのって……我だけ…?)

 

人知れず、迫る魔王と配下たち。自分たちの知り得ない所で、秘密裏に始まる動きを魔王(リムル)参謀長(ネコリア)は未だ知らない




会議が進み、対策を話し合う中で響くのは騒がしい羽音。遂に彼奴が登場なのよさっ!

ネコリアの真骨頂その44 実は弟子に厳しい

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