転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。   作:田中滅

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今回の見所!ネコちゃんたちのサービスシーンが!以上!(内容はご想像にお任せします)


第六十八話 休憩を挟んだら、お風呂に御馳走を大盤振る舞いしちゃった

「ふぅ………やっぱり、お風呂は大浴場に限るわねぇ〜…」

 

予期せぬ来訪者からの情報で会談は長丁場になると予感したネコリア。彼女の提案もあり、会議は休憩時間を挟む事になり、疲れを癒す為に湯に浸かっていた

 

「アハ〜っ!アハハハ…………!くすぐったい…………!コラ〜!アハッ……………アハハハッ!自分で出来るって!」

 

「ラミリス様、遠慮なさらずに」

 

「ええ!是非とも、私たちに洗わせてください」

 

ちらっと視線を移せば、トレイニーと彼女の妹たちに体を隅々まで現れるラミリスの姿があった。自分の配下も割と過保護な面が目立つと思っていたが樹妖精(ドライアド)たちは遥かに其れを上回る過保護さである

 

「ネコリア様とお風呂!私……感動の余りに色々と止まりませんわ……」

 

「わふぅ〜……気持ちいいんだぞぉ〜……」

 

「あぁ〜……五臓六腑に染み渡るなぁ〜…」

 

「カイリンさん……オッサン臭いですよ?ですが…偶には湯船に浸かるのも悪くありませんね」

 

「同感だ、私も畑仕事で疲れた体が癒されていく……」

 

「お風呂気持ちいい」

 

「裸の付き合いも悪くない」

 

一息を吐く様に寛ぐネコリアの周囲で盛り上がるスイヒョウたち。落ち着きながらも男湯で繰り広げられる会話に聞き耳を立てる姿は彼女の専売特許と言っても過言ではない

 

(ネコちゃん。エラルドが街道を作ってくれとか言ってるが、如何する?)

 

会話の内容を聞いていた事が知られたのか、リムルが《思念伝達》と《心理意識》を繋げ、問い掛けてきた

 

(そうね……街道を作るにしても、一概にも二つ返事では了承出来ないわね。街道上の警備及び宿屋の運営に関しては此方側で引き受けて、経費に関しても通行税を含めた相応の額を要求するべきよ。当然、何年かに一度の交渉権が欲しいとか言うはずだから、其れに関しては認めてあげなさい)

 

(お、おう………すごいな、直接的に会話した訳じゃないのに、手に取る様に分かるんだな。流石はお師匠様…)

 

(あの馬鹿弟子の考えそうな事なんて、粗方の見当は付くわよ。要件はそれだけ?なら、ゆっくりとお風呂に浸からせてもらうわよ……言っておくけど、覗いたりしたら……分かってるわよね?)

 

(わ、分かってるよ………)

 

的確な要求を提示し、腹芸が不得意な相棒の頭脳役となる姿は正に参謀長の呼び名が相応しい。其れに踏まえ、覗きに関する釘を指すのは彼の邪な考えを見透すが故の注意である事は言わずもがなである

 

「気持ちいいですねぇ〜……」

 

「そうねぇ〜……というか、アンタ………錆びないの?」

 

「御心配には及びません」

 

湯船に浸かっていたラミリスはギンレイに同意を示しながら、もう一人の配下であるベレッタが錆びないのかを気にするが当の本人は気にせずにと告げる

 

「揃ったな」

 

「ねぇちょっと……リムちゃん?にゃんで、あたしの前にはお酒がないの?」

 

風呂から上がると迎賓館の大部屋には食事の用意がされていた。然し、自分の目の前の御膳を見ていたネコリアは酒が無いことに不満気に相棒に問う

 

「禁酒中だからだ。酔っ払うと樽酒に頭からダイブするだろ」

 

「しくしく………リムちゃんがいじめる……ちらっ…」

 

「嘘泣きはやめなさい。兎に角だ、今は食事を楽しもう」

 

未だに解禁とならない禁酒令に涙を流すネコリアであるが、その涙が演技である事を長い付き合いで見抜いているリムルは軽く遇らうと目の前に食事に目を向ける

 

「ちょっと待ちなさい!どういう事!?一体これはどういう事なのさ!?」

 

「にゃにが?」

 

食事を口に運ぼうとした瞬間、ラミリスが待ったを掛けた。其れに逸早く反応を見せたネコリアは不貞腐れながらも問い掛ける

 

「この子達が私をすっごくちやほやしてくれてんのよ!どういう事よ!?」

 

「良かったじゃないか、構ってちゃんのお前からしたら役得だろ。それとも何か不満があるのか?」

 

トレイニーたちからの扱いに驚きを隠せないラミリスが興奮気味に口を開けば呆れた様にリムルは肩を竦めた

 

「良かったよ。最高だったわよ……………!だから!リムル!それにネコ!私もここに住む事にしたってわけ!どう?嬉しいでしょ!嬉しいわよね?」

 

「却下♪」

 

「なんでなのよさっ!」

 

至れり尽くせりな状況を気に入ったラミリスの提案をネコリアが食い気味に却下すると、くわっと目を見開いた妖精が吠える

 

「トレイニーさんたちは仮にもジュラの大森林の管理者なんだ。お前ばかりに構っていられる時間はない……よって、却下だ」

 

「ケチ!ケチ!ケ〜チ!良いじゃん!何かあっても、この最強のラミリスさんが手伝ってあげるからさぁ〜。ねっ?お願〜い!ネコ!」

 

「そうねぇ〜……あたしたち(・・)に迷惑を掛けない事を前提に利益になる事には全力で協力するんなら、考えてあげないこともないわ」

 

「ホント!さっすがはネコ!何処かのすけべゼリーよりも話せるじゃない!」

 

「誰がすけべゼリーだ。まぁ、街の発展に関してはネコちゃんに任せてばかりだからな……その話題に関しての積もる話は前向きに検討しておく」

 

「誠ですか!リムル様!」

 

「ラミリス様の御世話が出来る喜びにどうにかしてしまいそうです…」

 

「良かったですね、お姉さまたち」

 

ネコリアの助言もありリムルが前向きに検討すると答えると樹妖精(ドライアド)三姉妹が歓喜の声を挙げた。元々がラミリスの配下であるが故に主人である彼女と過ごせるのは最高の喜びなのだろう、三人はラミリスの世話をしながらも喜びを噛み締める

 

「さて、難しい話は腹を満たしてからだ。遠慮せずに食べてくれ」

 

「ほう…これは」

 

「絶品ですな」

 

御膳に並ぶ料理をリムルが食べる様に促すと、未だかつてない未知の料理に来賓者たちは舌鼓を打つ

 

「当然であろう!何せ、この国の料理を監修しておるのは他ならぬ我が親友のネコリアだからな!此奴は甘味から何まで網羅しておるのだ!」

 

「御師匠様が料理……ですと?まさかあの焼くと煮るの調理法しか知らなかった我が師が!?」

 

その美味さに目を見開く来賓たち、其れに気付いたヴェルドラは親友である彼女が料理の功労者である事を告げた。すると、彼女の料理している姿を知るエラルドは衝撃の事実に戦慄する。正に空いた口が塞がらないとはこの事である

 

「ヴェルちゃんが誇らし気な事も腑に落ちないけど、エラルドの反応も気に触るわね………嫌なら食べなくてもいいのよ?」

 

「滅相もない!御師匠様が考案なされた料理を食せるとは、このエラルド…感激に御座います」

 

「そう?なら良いわ」

 

親友が誇らし気に語る姿に呆れた眼差しを向けながらも、弟子の発言を聞き逃さなかった彼女が睨みを効かせると発言した張本人は取り繕う様に彼女を宥めた

 

「それでだ。シオンとスイヒョウ、其れにフウとクウに聞きたいんだが捕虜からの情報はどうなってるんだ?」

 

「はい!勿論ですとも!先ずはエド……………エドノヨル?エド……………」

 

「エドマリス王ですわよ。何でも、ファルムス王国に出入りしている商人が我が国の絹織物等を持ち込み、王の欲を刺激したのだとか……それで、今後の流通の主流を我が国に移る事を危惧した果てに今回の件に至ったとのことですわ」

 

捕虜からの尋問結果をリムルに聞かれ、シオンは自信満々に答えようとするが捕虜の名前さえも記憶しておらず、スイヒョウが助け船を出すと共に暗記していた情報を口にする

 

「それで?ソウカとソウエイに聞くけど、商人の正体についての情報は?」

 

「申し訳ありませんがネコリア様。其方に関しての詳しい情報は掴めておりません」

 

「此方も同じく。その者はかなりの切れ者だと思われます」

 

ネコリアが商人の正体についての問いを投げかけると、控えていたソウカとソウエイが情報が未だに掴めていない事を告げる。次に彼女はフウとクウに視線を向けた

 

「フウたちが尋問したのは西方聖教会の大司祭。ニコラウス・シュペルタス枢機卿から“神に対する明確な敵対国として討伐する予定”とか言われて、討伐に同行してたみたい」

 

「それで大司祭は神敵討伐の栄誉を以て、中央に対する評価を得ようとか思ってたみたい」

 

「そう……それで?王に司祭が居たのは確認しているけど、後は誰がいたの?」

 

双子からの情報を聞き、次に彼女が興味を持ったのは三人目の捕虜。事の顛末を最後まで見ていない彼女は国王と大司祭以外に誰が生け取りにされているかを知らないのだ

 

「確か……酷く怯えておりましたわ。何をされたかは見当が付きませんが余程の恐ろしい目にあったと思われます」

 

「生き残っていた最後の男……察するに騎士団長フォルゲン辺りか?」

 

「多分だけど違うわ。ガワだけは異世界人とか言ってたから、魔法使いの類いだと思うわ」

 

「魔法使い………確か、そんな感じの事を言ってたヤツがいたな……名前は聞き出せたのか?シオン」

 

「はい!ラーメンです!」

 

「「…………ラーメン?」」

 

三人目の名を問えば、返ってきた妙に慣れ親しんだ名前にリムルとネコリアは目が点になる。周りの来賓者たち、配下たちは聞き慣れない名に真剣に頭を悩ませる

 

「著名な兵士の名は常にチェックしていますが、初めて聞く名前ですね」

 

「私も知りません。ファルムスで強力な魔法使いというと王宮魔術師のラーゼンがいましたね」

 

「英雄ラーゼン………忘れてはならぬ男よ」

 

「その名は獣王国(ユーザラニア)にも轟いております。大国ファルムスの守護者にして、叡智の魔人と呼ばれる翁だと聞き及んでおります」

 

「………え?」

 

「スイヒョウ……まさかだけど、その捕虜の名前はラーゼンなんじゃない?」

 

「そのまさかですわ」

 

シオンの記憶とは違う名が飛び交う様子に、ネコリアが呆れた様に右腕(スイヒョウ)に問えば、彼女も呆れた様に苦笑してみせる

 

「申し訳ありません。妹の記憶力が曖昧なばかりに……」

 

「姉上にだけは言われたくありません。あとシオンです」

 

「兎に角…ヨウムには捕虜三人とファルムスに戻ってもらうわ。その時にディアブロも同行しなさい」

 

「えっ………左遷…………!?」

 

「あ、ああ……それは心強いが…………大丈夫なのか?分かりやすくショック受けてるけど。その人」

 

不甲斐ない妹と言い合うライメイに軽くため息を吐きながらも、ネコリアは最善策とも言える提案をヨウムに持ち掛けるが巻き込まれたディアブロは衝撃を受けていた

 

「リムルからの提案なんだけど……イヤなの?」

 

「なんと…!であれば、このディアブロ……早急に事を終わらせると御約束致します」

 

「ああ、期待してるぞ」

 

「ははっ…!」

 

「じゃあ次はクレイマンの動きに関しての議題を纏めていくわよ」

 

かくして、会議は新たなる議題を据え、後半戦に差し掛かろうとしていた




次なる議題は魔王クレイマン!果たして、参謀長が出す最強の策とは!

ネコリアの真骨頂その48 実は料理の知識が幅広い

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