転生したらネコちゃんだったから自由に生きていきます。 作:田中滅
「「「さぁ、お前の罪を数えろ」」」
猫耳をぴこぴこと動かし、愛らしい鍵尻尾をふりふりと揺らす魔性の美少女、筋骨隆々な体格の褐色男性を両脇に侍らせた銀髪の青年は真っ直ぐと
「ふむ…ならば、我は
「あのねぇ……人をベテラン飼育員みたいに言わないでもらえる?向き不向きってモノがあるのを知らないの?」
「ふんっ……その向き不向きを容易く簡単にしてしまうのが貴様だろう?
親友からの提案に呆れた様に苦笑しながらも、彼女は「そうね」と告げ、ランガと対峙していた狐の元に向かう。姿形から見れば、彼女が妹と呼ぶ白き狐と大差は無いが、精神年齢には僅かな幼さが垣間見える
「ランガ!あの狐についての情報をもらえる?全部じゃなくていいわ、理解してる範囲で構わないの」
「あの狐は自らの尻尾を従魔に変化させ、使役する事が出来るらしいのですが……何やら、先程から怯えているようでして…ネコリア様ならば、何かの策があると我が主人が仰っておられました」
「にゃるほど…支配されてるみたいね。あの子の気持ちが不安な色に染まっているのが見えるわ…《千里眼》改め《妖霊真眼》は《千里眼》と《視界共有》の他に他者の気持ちを
「はっ!お任せください!仙法・
駆け出す彼女の呼び掛けに応えたランガは、高らかに返事を返し、瞬時に戦闘体制を取り、体内の魔素と空間に循環する自然エネルギーを組み合わせた雷の嵐を放ち、猿と兎の従魔を相手に素早い立ち回りを見せる
その隙を見逃さない彼女は従魔の間を潜り抜け、狐の眼前に迫る
「キュウ……」
「怯えなくていいわ。直ぐに解放してあげる………《
怯え、震える狐の額に優しく触れたネコリアは操られた精神を解放する為に自らのユニークスキルである《
「名前は?」
「わっちは………
優しく問い掛られ、一度は言葉に詰まるが直ぐに自らの種族名と名前が無い事を告げた
「
「姉君を知ってるでありんすか!?」
「にゃるほど……イヅナが探してた妹は貴女だったのね。良いわ、今日から貴女はあたしの配下よ……名は〝
刹那、名を与えられた狐基
「ありがとうございます!ネコリア様!戴いた名に恥じぬように頑張るでありんす!」
「期待してるわよ?クマラ」
「流石はネコリア様!我が妹の主人に不可能はありませんな!」
「褒めすぎよ。それで……ギンレイはどうしてるかしら…」
自らの戦闘を終えたネコリアは分身であるギンレイが如何に立ち回るのかが気になり、視線を動かす
「何故だ……何故!猫如きに勝てない!!俺は牛だぞっ!?」
「猫を過小評価しないでいただきたい。私はギンレイ、妖霊仙猫にして〝覚醒魔王〟ネコリア=テンペスト様の御霊を分け与えられた分身体にして、我こそは〝
雄牛の魔物を前に啖呵を切る姿は何時もの天然全開な姿とは掛け離れたギンレイ。本体にも似た魔性の笑みを浮かべ、両手をぱんっ、と打ち鳴らす。刹那、白銀の毛並みが特徴的なネコの姿が変化を遂げ、銀髪の髪を靡かせる美少女が姿を見せる
「ギンレイちゃんが変化したっ!!ちょっと!何があったのよさっ!」
「いやぁ〜…流石にわたしも驚きだ。同じ分身なのに仙法・変幻を使えるなんて…!わたしなんか《人化》のスキル便りなのに!贔屓だ!贔屓!」
「クマラ。あの二人を黙らせなさい、最初の仕事よ」
「分かったでありんす!狐火!」
「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!体が燃えるぅぅぅぅ!!」」
ギンレイの変化に主人のラミリス、同じ分身のネコツーが騒ぎ出すがネコリアに命令を下されたクマラの素早い対応により、彼女たちは体に火が点き、床を転げ回る
「光栄に思いなさいな、この姿を見せるのは貴方が初めてです。とは言え……直ぐに消えるので、見た事にはならないのですが……仙法・
僅か一瞬、その素早さは正に弓だけに光陰矢の如し。月日が瞬く間に過ぎ行くように雄牛の体を貫いた光の矢は静かに霧散していく
「な……何がどうなって…
矢継ぎ早に減少していく戦力にクレイマンは底知れない恐怖を抱きながらも、残りの戦力である傀儡人形に呼び掛ける
「
「勿論ですとも、ベレッタさん。この角は武器に毛皮はラミリス様専用のコートもしくはマフラーにしようかと思います!」
「…………頑張ってください」
「はい!」
戦闘を終えるや否、何時もの安定した天然思考に戻った同僚にベレッタは諦めた様に労いの言葉を掛けた
「あの従者
「研究熱心なだけよ!あとギンレイちゃんは家庭的なのよさっ!」
外野で繰り広げられる会話等、クレイマンの耳には入らない。それは何故?戦況を見れば火を見るよりも明らかだ、連れてきた配下が一瞬の間に無力化されたのだ。此れを驚くなと言う方が無理な話だ
「これで手詰まりか?生憎と、俺の相棒
その言葉と共に、クレイマンの中にある枷が外れた。忘れていた、魔王としての在るべき姿を、上品に?優雅に?否、違う。魔王とは畏怖され、恐怖される魔の王。故に彼は思い出した
「我が名は魔王----否!〝
名を名乗り、魔素に覆われた体は正に異形。そして、その顔に冠った仮面は正に〝
「敬意を表し、俺も……いや…俺
「同じく〝
背中合わせで、佇む二人の魔人。その姿は正に二人で一人、誰もが認める二匹の魔物が魔王としての地位に登り詰めた事を示していた
「「ここからがハイライトだ」」
リムルとネコリア、クレイマン。激戦を繰り広げる三つ巴の勝負の先に待つのは破滅か?それとも……
NEXTヒント イヤなのだ
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