無知で無垢な銃乙女は迷宮街で華開く   作:ねをんゆう

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108.新たな階層に向けて

 

・盗賊のスフィア☆3【水】-ALL- レア

パッシブ:ドロップ率【小】上昇

アクティブ:盗賊の鼻…自身から10m以内に宝箱があるかが分かる。

 

・武士のスフィア☆3【雷】-ALL- レア

パッシブ:狙われる確率【小】減少

アクティブ:無の極致…30秒の停止状態の後、次の攻撃の威力【特大】上昇

 

 

 

「……スフィアの売人デルタ、こんな物をタダ同然で渡して来るなんて。やっぱヤバい奴っすね」

 

「そ、そんなにすごいスフィアなのかい?ヒルコ」

 

「いや、マジでヤバいっすよ。正直少し引いてるっす」

 

 ギルドでスフィアの鑑定士をしているヒルコは、2人から手渡されたそのスフィアを見て何とも言えない顔をする。騒がしいけれど、静かでもある今日のギルド。昨日あんなことがあったのだから、当然と言えば当然なのだが。

 

「そもそも、どっちのスフィアも超レア物っす。価値としては言い値でいいくらい」

 

「そ、そんなにですか!?」

 

「武士のスフィアなんて、街のトップ層でも欲しがってる奴が滅茶苦茶に居るくらいっすよ?毎回競売に出てると上位クランが勢揃い。龍殺団のアルカとか、それ目当てに毎日出品確認しに来てるんすから」

 

「お、おおう……それはまた何か……」

 

「……それと盗賊のスフィア、こっちはマジで現状だと価値が付けられないっす。それこそ持ってることを事前にギルド長に相談した方が良いくらいには」

 

「そこまで!?」

 

「いや、効果の程は分かりますけど!?そのレベルの物なんですか!?」

 

「現状入手手段が45階層のインフェルノ・ドラゴン討伐の確定入手以外に無いんすよ。確定入手出来るとは言え、45階層って言うのは……」

 

「……確か、聖の丘が撤退を余儀なくされたっていう」

 

「そうっす。……つまり今出回っているのは全て、40年前に活動していたクラン"天域"が入手したもの。しかも現状、その殆どの行方が分かっていない」

 

「ヤバ過ぎるじゃないですか!!」

 

「だからヤバいって言ってるじゃないっすか。そもそも効果が普通に考えてヤバいんすよ、これにLUCの高い探索者が居たらほぼ敵無しっすからね?」

 

「………」

 

「………」

 

「………え、なんすか?」

 

「その……実は今、私達のパーティにはクリアさんが居まして」

 

 

「………クリアスター・シングルベリア!?マジっすか!?あのLUC偏重の!?」

 

 

「あ、ああ……」

 

「……やば、最近仕事サボってたんで全然知らなかったっす」

 

「君は君で何をしているんだ……」

 

 つまりはまあ、このスフィアは。決してリゼとレイナに渡された物ではなく、クリアとレイナに渡された物だと言うことだろう。

 なにせこれがあるだけで、クリアという探索者の価値が跳ね上がる。その事実を聞き付けた大手のクランが、挙って勧誘しに来てもおかしくないくらいに。それくらいにこの盗賊のスフィアとクリアという探索者の親和性は高い。……何せ彼女は付けているだけで水系のスフィアの効果を上げてしまうのだから。それが適用されてしまうとしたらつまり、スフィアを手に入れる難易度はあまりに大きく下がることになる。

 

「……ちょっと来るっす」

 

「え?ど、どこに?」

 

「鑑定仕如きが手に負える話じゃ無いんで。ギルド長のところに行くっす。話は早い方が良いんで」

 

「わ、分かった。お願いしたい」

 

 あのヒルコが席を立ち上がり、自分から進んで2人をギルドの最上階まで連れて行こうとする。つまりこれはそれほど彼女にとっても無視出来ない案件ということ。

 ギルド長が忙しいことは言うまでもない、しかし話は早い方が良いに決まっている。これはそれくらいに、リゼとレイナが考えているより重要な問題を秘めていた。

 

 

 

 

「……また厄介な問題を持ってきたわね」

 

「そ、そうだろうか……?」

 

「いや、良い報告ではあるんだ。決して悪い話ではない。悪い話では、ないんだが……処理を後回しにしたい話ではあるな」

 

「それはね」

 

 ギルド長の部屋、普段よりも書類なりなんなりが散らかっているそこに目の下にクマを作ったギルド長のエリーナとエルザは居た。

 単にイベントを開くというだけでも大変だというのに、あんなことまで起きてしまって。後処理だけではない、彼等は今後のことも考えていかなくてはならない。こういう状況になってしまうのも仕方のない話だろう。

 

「それにしても……デルタか」

 

「ギルド長は彼女のことを何か知っているんですか?」

 

「ふむ……お前達は彼女のことをどこまで?」

 

「その、エルザに聞いた基礎的なことくらいしか」

 

「では、マドカと仲が良いことについては?」

 

「それは私も知っているよ。彼女を私に紹介してくれたのはマドカだし、彼女もマドカとは仲が良いと言っていた」

 

「……では、何故あの2人が仲が良いのかは知っているか?」

 

「……それは」

 

 正直、そこまでは知らない。

 それはまあ、だって、2人にも色々な出会いとかがあったのだろうし。そこについて触れるのはまた違うというか。リゼはそう思ってしまうけれど。

 

「リゼ、あのデルタって女はね。マドカと同じなのよ」

 

「同じ……?」

 

「この街、果ては世界のために、自分の利益を差し出すことを躊躇わない人間」

 

「……!」

 

「そんな人間は、少なくとも他にはアタラクシアかリスタニカくらいじゃない?だから気が合うのよ、あいつ等は」

 

「……本当に困った人間の前に現れて、スフィアを安く売る」

 

「やってること、マドカに似ていると思わない?」

 

「……確かに」

 

 目指しているものが同じなら、彼等が仲を深めるのも当然。言うなれば彼等は、あの他者の為に本気で自分を犠牲に出来るイカれた奴等は、それが必要であれば自ら死地に飛び込むことも厭わない。むしろ率先して飛んでいく。それさえ知れば他には何も要らないと、口数が少なくとも手を結ぶ。

 彼等の間に、それほど感動的な出会いも過程も存在しない。マドカ・アナスタシアとアタラクシア・ジ・エクリプスは、それこそ目を合わせた瞬間に理解したくらいなのだから。ロクな言葉も交わすことなく、手を組んだ。そしてエルザやエリーナの予想通りなら、あのデルタという女もまた同じ。

 

「だから私たちはあの女に干渉しない。そもそも神出鬼没過ぎて捕縛など出来はしないが、しようともしない。違法ではあっても、あの女には私達ギルドがが出来ないことが出来るからだ」

 

「出来ないこと……」

 

「……行き詰まった探索者達に、スフィアを渡すという行為」

 

「……!」

 

「スフィアが1つあれば、直ぐにでも自身を昇華出来る者達が居る。けれど私達はそれを手渡すことが出来ない、スフィアというものの価値があまりにも高過ぎるからだ」

 

「……彼女もまた必要な役割を、担ってくれているということだね。誰に頼まれるでもなく」

 

「さあ、どうだろうな。もしかすればマドカや他の誰かに頼まれてやっているという可能性はあるが、別にそこは重要な問題ではない」

 

 エリーナがそう言い終わると同時に、エルザはレイナの方へと指を向ける。心底疲れたような顔をして、けれど同時に後輩たる彼等に少しの慈愛も込めて。

 

「武士のスフィアと盗賊のスフィア……十中八九、デルタの目的は貴女達の強化よ」

 

「強化……」

 

「レイナ、その武士のスフィアが貴女にとって有益な物であることは理解しているわよね。リゼでもクリアでもなく、貴女に与えられた理由」

 

「……私の雷散月華を、更に強化出来る」

 

「そう。雷斬3つで幼体とは言えレイン・クロインの頭を落とした、そこに武士のスフィアがあれば攻撃力はより増す」

 

「ま、待ってください。雷斬3つでさえボロボロで……そもそもスフィアは3つまでしか」

 

「いや、そうでもない。お前が持っていた槍の話だが、今回正式にお前達に引き渡されることになった」

 

「「!!」」

 

「あれを使えばスフィア4つを同時使用出来るだろう。身体のダメージについては、まあ努力してVITを上げて貰うしかないが」

 

「………」

 

 レイナと共にあったあの槍は、話を聞いている限りでは鍛治師ガンゼンの元で調査中であったはず。しかしそれも終わり、レイナの手に、いやスズハの調査対象として戻って来るということなのか。

 あの槍は有用だ、レイナでもスフィアに縛られることなく水属性の回避のスフィア☆1なんかを使えるようになるのだから。むしろ攻撃力という面で見れば確かに、今以上にレイナの突破力は上がるだろう。それこそリゼの最大威力の砲撃と同等のレベルにまで。

 

「そして盗賊のスフィア、これは恐らくクリアスターがダンジョンに積極的に入るようになったからこそ渡して来たんだろう」

 

「クリアさんがですか?」

 

「ああ、彼女は色々と事情があるだろう?なかなかパーティを組んでくれる人間が出来ず、自分でも作ろうとしなかった。そのLUCの高さを目当てに宝箱の開封を求めて来る者も居たが、面倒臭いからと断ってもいたからな」

 

「「あ〜……」」

 

「そんな彼女が、自分の活躍出来る場所を、受け入れてくれる場所を見つけられた。今以上にダンジョンに潜るようになる。……あれだけLUCに偏重している者も他にそうは居ない、あれはあれで才能だ。彼女が盗賊のスフィアを持ってダンジョンに潜るというだけで、この都市におけるスフィアの供給量は大きく変わってくる」

 

「スフィアだけじゃない。ドロップ品や、龍宝まで。盗賊のスフィアはそこまで影響するわ」

 

「そう、か……そこまで影響するのか」

 

「盗賊のスフィアは以前はこの街にも1つ確認されていたが、邪龍襲撃の際に紛失してな。それを求めて聖の丘が45階層に挑んだが、敗北して撤退することになった。そういう経緯もあり、そのスフィアは正しくオルテミスという街そのものが求めていた物と言っても良い。……正直に言えば競売にかけて欲しい、ギルドを治める者としてはそう言いたい」

 

「……だが」

 

「それはデルタの思惑に反するから、しない方が良いわね。むしろ素直に45階層を攻略すべきでしょうとも。レンドのケツを蹴り上げてね」

 

「ああ、そうして複数手に入れた方がよっぽど誠実だ。わざわざギルドやクランの間に不和をもたらす意味はない」

 

 だからそう、つまりその盗賊のスフィアをデルタがわざんざリゼ達に渡した理由。この都市ではなく、他でもないリゼ達に手渡した理由。それは……

 

「さっさと強くなりなさい、そう言われてるのよ。あの女に」

 

「……期待されている、ということかな」

 

「彼女だけではない。正直に言えば、私達ギルドもお前達には期待している」

 

「お、重いですね……」

 

「お前達のパーティの構成を思い返してみろ、ギルドとして期待するなと言う方が難しいだろう。それもラフォーレと共にレイン・クロインの幼体を討伐した実績。あのラフォーレと共になど……私は本当の本当にお前に期待している!」

 

「それはラフォーレの面倒を見るという点での話に聞こえるのだが……」

 

「あいつのことは頼んだ!」

 

「遠慮したい……」

 

 ただ、まあ、そういうことだ。

 このスフィアを手に入れてしまった時点で、もうスフィアが足りないから勝てないという言い訳は出来なくなる。才能に恵まれている、環境に恵まれている、ならばもう努力以外には何も無い。それほどに期待を背負っている。返せるものは結果だけであり、努力しないことは許されない。そういう追い込み方をされているのは、どうしようもない事実だ。

 

 

 

「……まあ、別に気にしなくていいわ」

 

 

「え?」

 

 

「そんな不安そうな顔しなくてもいいのよ、重圧なんて感じる必要ない。ギルド長の言葉だって無視して結構」

 

 

「痛っ!?」

 

 突然そう言ってギルド長の後頭部を引っ叩いたエルザは、リゼ達に優しく微笑む。ステータス差があるとは言え、本当に容赦のない引っ叩き。エルザは呆れていた。そして同時に、心配もしていた。

 

「色々言ったけど、期待なんて他人が無責任に勝手にすることなのよ。そんなことにイチイチ責任なんて感じなくてもいい」

 

「……だが」

 

「少なくともリゼ、私は貴女に何も期待していないわ」

 

「っ」

 

「精々……そうね、今のまま良き後輩で居てくれればそれでいいかしら」

 

「……なんだか、随分と可愛く聞こえてしまう期待だ」

 

「世界を救うなんて目的のために本気になれる人間なんてそうそう居ないのよ。期待されたからって、そんなもの目指さなくてもいい。……リゼ、貴女の最初の目的はなんだったかしら?どうして探索者になりたかったの?」

 

 その言葉に、ハッとする。

 それを思い出させたかったのだと、理解する。

 

「……物語の、本の中の人達に、憧れたんだ」

 

「いいじゃない」

 

「彼等みたいに未知を探索したい。仲間を手に入れたい。困難を打ち破りたい。……そして叶うなら、そこに居る彼等のように、自分も物語にされるような活躍をして。夢を与えられるような人間になりたい」

 

「それだけを目指していればいいのよ。期待されたからってそれを捨てるのは、とても勿体無いことだと私は思う」

 

 なんだか彼女より歳だけは上のエリーナは、そんな風に良いことを言う彼女を見て何処か居辛そうな顔をして俯くが。しかし確かに、エルザには色々なことを教えられる。彼女が自分達にとって先輩であってくれたことを、心から感謝したいくらいに。自分達は良くして貰っている。

 

「……ありがとう。一先ずこの件のことは気にせず、次の階層攻略について頭を回したいと思う」

 

「ええ、それでいいと思うわよ。頑張りなさいな、貴女達には他に考えるべきことが沢山あるんだから。こっちの規模の大きい話は、全部ギルド長にでも押し付けときなさい」

 

「うぅ……なんで私が着任している時に限ってこんなことばかり……」

 

「そういえば、そろそろ連邦からの監査の時期かしら?次から次へと、ギルド長っていうのは大変ねぇ」

 

「くそう、くそう……!他人事だと思って……!」

 

「ふふ、だって私にとってはもう他人事だし?あぁ、自分の時はともかく、他人が監査で苦しんでいるのを見るのは心から楽しいわね」

 

「もう嫌だぁぁ……」

 

 

 

「「あ、あはは……」」

 

 ギルド長という立場も、どうやら相当に大変らしい。あれが自分達の立場で無くて良かったと心から思いつつも、本当にいつの間にかこの場から姿を消していたヒルコのことを思い出して、彼女のようなタイプが長生きをするんだろうなぁとリゼは苦笑いをした。

 

 

 

 

*************************

 

 ギルドを後にした2人は、それから自分達の部屋に戻ることにした。途中でいくらか食材を買い、街の修繕作業を行なっている作業員達に軽く挨拶をしながら、帰路に着く。この街はまた壊れた、そしてまた直されている。こういうことを繰り返して今の美しい風景があるのだと思うと、それも風情があるように感じられてしまう。

 きっと次の街は、前よりももっと美しく強くなるのだろう。その姿が楽しみでもある。他人事ではあるかもしれないけれど、作業員の彼等と違って自分達の戦場はここでは無いから。他人として、出来上がった物に拍手をするのが自分達に求められている役割だ。

 

 

「ただいま、2人とも」

 

「ただいま戻りました〜」

 

 

「あら、早かったじゃない」

 

「レイナ〜、お腹減った〜」

 

「はいはい、直ぐに準備しますから」

 

 

 何かの本を読んでいるスズハと、夕方なのに布団の中でグデッとしているクリア。今日は出掛けたくないと言っていた2人は、どうやら本当に午後はずっとこうしていたらしい。

 いつものように食事の準備をし始めたレイナに代わり買ってきたものを棚の上にしまった後、リゼは足を掴んできたクリアの隣に座り、寝ている彼女の頬をフニフニと触る。そんな2人を見てスズハとレイナも呆れながら笑みを浮かべる。……これが4人の生活。こんな風にしてダンジョンに行かない時には過ごしている。

 

「にしても、結構大変だったみたいね。ダンジョンの方も」

 

「ああ、新聞かい?」

 

「ええ、死人はそれほど多くはなかったみたいだけど……ダンジョンは修繕が終わるまで暫く立入禁止、あの状況は中継もされていたから改めてダンジョンの危険性が周知される形になって。これから志望者が益々減るんじゃ無いかって危惧されてたわ」

 

「なるほど……でも、結果的には勝利したんだ。あれに憧れを持つ人たちも増えるんじゃないかな?」

 

「世の中がアンタみたいな能天気ばかりだったら、そうかもね」

 

「むっ」

 

「それにしても、☆4以上の魔法スフィアなら比較的通じるって判明した瞬間に先ず出て来たのがマドカさんでも、ラフォーレさんでも、カナディアさんでもなく、あのシセイさんだとは思いませんでした。いえ、別に侮っていた訳ではないんですけど」

 

「あ〜、お爺ちゃんは凄いから。カナディアさんもマドカも、火力出すためには時間かかるけど。お爺ちゃんはスキル発動するだけだからね」

 

「他も相当なバケモノだったでしょ。映像だけだと最後とかもう何が起きてるのか分かんなかったし」

 

「シセイさん、カナディア、ラフォーレ、セルフィ、そしてマドカ……魔法使いの5本指は彼等だと言うくらいだし。その内の4人が☆4以上のスフィアで一斉に最大火力を発揮すれば、流石に凄いんだろう」

 

「な〜んであの女は魔法使いの5本指に入っているのかしら?剣士じゃなかったの?」

 

「逆に剣士の5本指には入っていないらしい。世の中分からないものだね」

 

「それにも入ってたら"いよいよ"でしょ」

 

 あの邪龍候補とやらは何処から来たのか、オルテミスが隠していた邪龍の出自についても今回の件で公になってしまうかもしれない。まあそれがバレたところでエルザも居るのだから、むしろ良い方向へ話を持っていけるだろうから心配する必要はないが。

 今回の件でオルテミスの力を示すことも出来た訳だし、その辺りの政治的なことは自分達が考えても仕方がない。それより思うことは……

 

 

「あぁ、結局マドカに挑戦することが出来なかった……」

 

「あ〜、なんかそういうのもあったわね」

 

「それにマドカさんがエクリプスさんに挑むのも見れませんでしたね」

 

「それ!それもだ!!それも見たかったのに……なんて勿体無いことをしてくれたんだ!アルファ!!」

 

「まあ気持ちは分からなくもないわ」

 

「お腹空いた〜」

 

 

 イベント、襲撃、そんな一時の寄道は終わる。地上でどれだけ龍種を倒しても、ダンジョンの攻略が進む訳ではない。けれど確かに強くなった自分達は、ならば尚更立ち止まる訳にはいかない。

 立ち止まるのは、ダンジョンから帰って来た時くらいでいい。こうして笑みを浮かべながら立ち止まるのは、むしろ必要なことだと思うから。

 

 

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