「ちょ、ちょっと、まだ着かないの?良い加減に疲れたんだけど……!」
「いいから!もう少しだ!クリアも居るかい?」
「うん〜、レイナにおぶってもらってる〜」
「ど、どうして私が……」
「あ、あはは……シアンも大丈夫かい?」
「うん、ここに居るよ」
「それなら良かった」
月夜の下、リゼ達は珍しく街の外に出ていた。
碌な明かりも手に持たず、月の光と自分達の眼だけを頼りに。誰よりも目の良いリゼが先導して、とある場所に向かっている。
「スズハも背負うよ、ほら」
「……まあそれは助かるけど。そもそもなんなのよ、クランの名前を決めたんじゃなかったの?」
「ああ、決めたよ。決めたからこそ、そのために必要な思い出を作りに行くんだ」
「は?」
「行けば分かるさ。それにもう直ぐ着くから、安心して欲しい」
「……はぁ、分かったわよ。後はアンタに任せるわ」
レイナがクリアにしているように、リゼもスズハを背負い、シアンに笑みを向けながらも山道を歩む。モンスターが決して居ない訳ではなくとも、今更地上に居る程度のモンスターはそれほど強敵という訳でもなかった。
そうでなくとも、順調にレベルも上がって来ている。慢心する訳ではないが、余裕はある。
「……ねぇリゼ」
「ん?なんだい、スズハ」
「道中暇だから変な話をしてもいいかしら」
「構わないよ、何の話だろう」
「……なんかこの世界、エルフの男はエルフの女よりアマゾネスとくっ付く割合の方が高いって本で読んだんだけど。マジなの?」
「あ、あはは……」
本当に変な話がブッ込まれた。
「まあその、なんというか、本当みたいだよ?」
「それってやっぱり、エルフの女にレズが多いからなの……?」
「い、いや。というよりはエルフの男性とアマゾネスの女性の相性が良過ぎるというのがあるみたいだ」
「……?むしろガサツ過ぎて嫌って思われそうだけど」
「エルフの男性は内向的な性格が多い一方で、アマゾネスは誰とでも仲良くなれる陽気な性格の女性が多いからね。特にエルフとアマゾネスは昔から種族間で深い関わりがあったんだ。だから互いに抵抗感が薄いというのも大きいかもしれない」
「あ、なんだったかしらそれ……何かの話で見たことあるわ」
「種族間大戦、主に邪龍とオルテミスのダンジョンが見つかった辺りの頃の話だよ」
それについての本は、リゼだって何度も何度も読んだ。忘れることなど出来ないくらい、擦り切れるほどに。だから物語の中の内容ではあっても、そういう伝説になっているような話ならば知識の自信がある。
「元々アマゾネスは1箇所に定住するのではなく、常に集団で各地を渡り歩いている種族だった。どの種族とも子を作ることが出来る上に、生まれてくる子供は相手の種族の子か、アマゾネスの女性だけ。そういう部分も彼等の生活に適していたんだろう」
「……それも不思議な話よね、卵が先なのか鶏が先なのか」
「世界で初めて龍の巣穴、つまりオルテミスのダンジョンを発見したのは海水浴中のアマゾネス達だった。彼等は種族間大戦にも参加しておらず、そんな彼等が早期に見つけることが出来たからこそ、被害は最小限で済んだんだ」
「戦争中に海水浴って……」
「邪龍のせいで、種族間で同盟組み始めたんだよね」
「シアン……ああ、その通りだ。ヒューマンと精霊族、ドワーフと獣人、エルフとアマゾネス。当時手を組んだ彼等の関係は、今も各地で色濃く残っているね」
「ああ、そういえば英雄はヒューマンと精霊族の間にしか生まれないんだっけ?なるほど、そういう感じね」
「エルフとアマゾネスの関係もその一環さ」
なにも全てのアマゾネスが戦争に参加していなかった訳ではない。彼等だって仲間を殺されて黙っていられるような性格では無かったのだから。エルフの敵にまわっていたアマゾネスだって存在していたはずだ。
「それでも、龍の巣穴を見つけたアマゾネス達が助けを求めたのはエルフ達だった。彼等はエルフが自分達より知識と知恵を持っていることを知っていたし、それを認めていたからだ。そしてエルフ達もまた調査に協力した。エルフ達もまた、アマゾネスという種族のことを知っていたし、彼等が嘘を吐いて騙し討ちするくらいなら、正面から殴り付けてくることを知っていたから」
「……多少頭の回る人間からすれば、それくらい実直な相手のことを好いてしまうものね」
「そうかもしれない。けれど結果的に龍の巣穴から定期的に龍種が生まれることが確認されて、神族を通じてその情報は全ての種族に共有された。……それこそが種族間大戦が終結したきっかけだった」
「実際に終了したのは、邪龍の存在なんでしょうけどね」
「……」
「まあ、否定は出来ないね。龍神教の言っていることはその通りで、実際に戦争が終結したのは第一次邪龍討伐が大失敗に終わったからだ。……ただ、ここにもアマゾネスが関わってくる」
「へぇ」
この辺りの時代の物語の主人公は、アマゾネスの女性であることが多い。若しくはエルフの男性が主人公であり、アマゾネスの女性がヒロインという形だろうか。
それほどにアマゾネス達はこの時代の中心を担っていた。彼等こそが今を作り上げた。それを否定する者はこの世界の何処にも存在しない。
「連邦国家を作る際に、当然種族間で大きく揉めたんだ。それまで戦争をしていた者達が突然1つになろうとするのだから、当然だね」
「理想と現実なんてそんなもんよね」
「特に困難だったのはエルフの説得だったんだ。彼等は1つの国を作り上げて、世界中の大半のエルフがその国で生活していた。故に閉鎖的であり、他種族に対する偏見や敵対心が強かった。最後の最後まで平等な扱いをされるということに抵抗を示していた」
「ああ、そこでアマゾネスが……いや、むしろアマゾネスはそんな堅物共をどうやって懐柔したのよ。コミュニケーション能力バケモノか」
「ふふ、その通りさ。エルフ達を説得して、特に仲の悪かったドワーフや獣人達とも間を取り持った。邪龍討伐が失敗して明らかに絶望的な雰囲気が漂っている中でも、アマゾネス達はいつも通りの明るさと前向きさを持って、全ての種族の手を取って前へと引っ張った。……エルフの男性達の求める女性像が変わったのは、その時だと言われているよ。どれだけ絶望的な状況であろうとも、誰よりも先に立ち上がり、誰よりも前に立って道を歩く。膝をつく自分達の手を引きながら。そんなカッコいい女性に、彼等は強い魅力を感じたんだとか」
「……なるほど、それで脳を破壊されてしまったのね。だからって同族より他族との婚率が大きくなるのはヤバいでしょ。そりゃエルフの女もレズが増えるわ」
「ま、まあ、そもそもエルフは子が出来にくいからね。アマゾネスとの方が子孫を増やしやすいところもあるみたいだ」
「もうそれ種族としての欠陥じゃない……?エルフのレズが多いんじゃなくて、エルフの番が減っただけに見えて来たわ」
まあ結果的にエルフの数は以前より増えているというのだから、種族的な問題というのはそれほど無いのだろう。同時にアマゾネスもまた増えているが、彼等はその無茶のせいで死亡率も高いという要素も抱えている。なんだかんだで上手いこと世界は回っているので、特段問題にならないという実情がある。
「かくいう私も、実はそのアマゾネスの主人公に憧れた身でね」
「へぇ、そうなの」
「ああ、とてもカッコ良かったんだ。絶望的な状況で、誰もが保身のために身を振り始めた中で、その女性は100年後の子供達のことを考えて先陣を切った。諦めることなく、只管に状況を覆すことだけを考えていた。……そんなカッコいい女性になりたいなって、思ったんだ」
「……先陣なら切ってるじゃない、正に今」
「へ?あ、あはは、これは道案内してるという方が正しいんじゃないかな」
「そんなことないわよ。アンタの背中が前にあるからこそ、安心して着いていけるのよ。立派に先頭走ってるわ」
「スズハ……」
ぽすぽすと、軽く頭を叩かれる。
「アンタの好きにやりなさいよ。確かにアタシはマドカ・アナスタシアが嫌いだけど、アンタがマドカのために何かしたいって言うのなら、迷わず協力するわ」
「……それは、どうして?」
「それ以上にアンタのこと気に入ってるから」
「!!」
それはきっと、スズハにとって最大限の好意の伝え方なのだろう。暗闇の中、顔は見難いし、そもそも後ろを振り向かないように頭を固定される。それでも彼女がなんとなく恥ずかしそうにしていることは分かる。
「アタシ、前の世界で友達居なかったのよ。勉強ばかりしてたし、海外の大学に入ったりして、基本的に周りの人間も年上ばかり。それも自分よりも頭の悪い年上だから、ナチュラルに見下してたんでしょうね。何処に行っても嫌われて、馴染めなかった」
「……そうは見えないけどね」
「ここに来て分かったからよ。いくら頭が良くても、頭だけで何とか出来ることなんてあまりに少ない。……究極、生きていくことさえ難しい。自分が思っていたより、頭の良さの価値はそこまで高くなかったことを知ってしまった」
「……」
「それなら自分の価値はなんなのか、自分のこれまでは何だったのか。そう考えていた時期もあったわ。……そんなことを考える余裕さえ無くすような女と会うまではね」
「マドカのことかい?」
「話の流れからしてもアンタに決まってんでしょ、リゼ」
「え?」
今度は普通に頭をしばかれる。
しかし今のはリゼが悪い、この流れでマドカを褒めるはずなど無いのだから。それこそスズハが、褒めるはずなど決してない。
「何処に異世界に迷い込んだ人間に、異世界でも未解明の技術を解析させようとする奴が居るのよ。戦闘は嫌って言ってるのにレイン・クロインと戦わされるし、そうでなくともダンジョンの情報収集とまとめを任されて。こっちに来てから私の頭常にフル稼働なんだけど?」
「そ、それは……その、申し訳ないと思っているというか……」
「だから、ありがとう」
「……???お礼を言われる理由が分からない」
「アンタが私に価値を与えてくれたのよ」
「価値……」
「ここに居ていい。それどころか、居て欲しいって。必要としてくれた。理由をくれた。……ただ養われるのと、仕事を持って隣に居るのって、やっぱり違うと思うのよ。だから本音を言えば、この忙しさに今は安心してるの」
「スズハ……」
ダンジョンには潜らない、恐ろしくて潜れない、レイン・クロインと対峙して余計にそう思った。それでもリゼは許してくれるし、どころか頼ってくれる。戦闘に参加しないのに、仲間の1人として扱ってくれる。これまで常に疎外感を感じていた自分が、育った世界とは異なる場所で、仲間意識を感じている。
スズハにとってそれは、そして今は、人生の中でも一番に幸福だと言えるようなものなのである。馬鹿みたいな冗談を言い合って、ツッコミを入れて、笑い合って。いつか憧れたそんな集団の中に、今自分が居る。そしてそこに入れてくれたリゼに、受け入れてくれたリゼに、スズハは心の底から感謝している。
「もう元の世界に戻りたいとも思わないのよね」
「え、でも……」
「だって、こっちの方が楽しいんだもの。あんな狭い部屋だけど、前の部屋よりずっと過ごしやすい。川の字で寝るのも慣れてきちゃったし」
「……私も、可能ならスズハには居て欲しいよ。これから先、むしろスズハの力はより必要になってくると思うんだ。もっと忙しくさせてしまうかもしれないけど、力を貸して欲しい」
「そもそも今でさえ、必要どころか必要不可欠ですからね。今更何を言ってるんですかって話ですよ」
「レイナ……」
「私も、話しやすいから好きだよ。スズハ」
「……ふふ、そんなこと初めて言われたわよ、クリア」
そうこうしているうちに、リゼは目的の場所に辿り着いた。それはリゼが昼間に探していた場所であり、奇しくもマドカがアルファに対して襲撃を仕掛けた場所でもある。
ベインの一撃によって半壊した場所もあるが、やはり街を見下ろせるほど高い所にあるこの場所が一番見晴らしが良かった。そのクラン名を付けるからには、この場所が一番に相応しいと思ったのだ。
「どうだい、綺麗だろう?」
「………」
「おお、リゼすごいじゃん」
「下見してたんですか?」
「ま、まあ、場所だけはね」
昼間に下見をしていた、故にこの"星空"までは見ていない。けれど知識と方角から、概ね想定はしていた。この角度なら良いものが見れるのではないかと。そしてそれは想定通りだった。
目の前に広がる大きな突きと、美しい星空は、その下に広がる海洋も含めて、心を奪われるほどに美しい。
「……?星空はあまり好きではないかい、スズハ」
「……いいえ、好きな方だと思うわよ。それで?こうしてこんなものを見せに来たってことは、クランの名前には"星"でも入るのかしら」
「!……やっぱり敵わないな、スズハには」
「私も予想できてたよ」
「わ、私もです!」
「……わたしは、分からなかったかな」
「はは、でも"星"だけが入るわけじゃないんだ。……説明するよりも先に発表したほうがいいかな」
ガサゴソと、鞄の中から紙を取り出すリゼ。しかしそんなもの、この暗闇の中では見えないだろうと、レイナは灯りを付け始める。こういう気が効くというか、本当の意味でリゼのことをサポート出来るのは、リゼをずっと見ているレイナの特権だろう。
それこそクリアなどシアンと一緒になってぼ〜っと星空を見上げているし、スズハはそんな2人を見て苦笑いを浮かべている。この2人は方向性が似ており、どうも気の合うところがあるらしい。元々口数の少ないシアンと、喋ることさえ面倒臭がるクリアでは、その根本が違うだろうが。どちらにせよ彼女達にそこまで細かい他者へのサポートなど期待出来る筈もなく。
「準備できた?」
「す、すまない!ああ、こういう時も格好がつかないのは本当に恥ずかしいな……」
「そういうところがリゼさんの良いところでもありますよ」
「……それで、どんな名前にしたのよ」
「ああ!これを見てくれ!」
バッとリゼが広げた紙、そこに書かれていたのは……
「『星月の海』!」
「……意外とお洒落なもの持って来たじゃない」
「でもこう、あんまりなんか、パッとしませんね」
「かふっ」
「私達に星とか月とか海の要素ある?」
「スズハ、当ててみようよ」
「いいじゃないクリア、レイナとシアンも考えなさい」
「いいですね、それ」
「……うん、私もいいのなら」
「え、えぇ……私はひとりぼっちかい?」
レイナでさえ『パッとしない』と口走ってしまった新しいクランの名前は、けれどどうやらその意図を当てるためのゲームに使われてしまったらしい。
しかしそれも仕方ない、なにせリゼのセンスで付けられたものなのだから。むしろスズハの言う通り、意外とお洒落なところに収まったという感想が先行している。
「はい!私はリゼさんが私達のことを星に見立てたんだと思います。『みんなそれぞれ個性的だけれど、確かに強く美しい光を放っている』みたいなことを言いたいのではないかと」
「うっ」
「ああ、絶対それだわ」
「ロマンチスト?」
「リゼ言いそう〜」
「それなら私は月の部分をマドカ関係にしたと思うわ。どうせマドカを太陽に見立てて、無理矢理"月"を入れ込んだのよ。星だけでも良さそうなものなのに、流石にそこは外せなかったのね」
「な、なんで分かるんだ!?私はまだ何も言ってないじゃないか!!」
「ん〜、多分だけどさ。リゼは星空好きだと思うんだよね。ほら、リゼって目がすごく良いから。星空の見え方もすごいことになってると思うし、そういう意味では"星空"っていうのはリゼの中で一番の褒め言葉なのかなって」
「な、なんでこんなに私の頭の中が……」
「じゃあ……海は、星空のこと?」
「それこそ、星空と、それが映った海だったりするんじゃないでしょうか。私達の目ではここからだと海なんて見えないですけど、リゼさんの目からだと星々の光さえも海に反射しているのでは。そうでなければ、ここまで来る意味もありませんし」
「うっわ、それは普通に一回見て見たいかも」
「一番綺麗なところに連れて来てくれたのかぁ」
「それと同じくらい綺麗って、言いたいのかな……?」
「え〜、これもうリゼからのプロポーズじゃん」
「あんた私達のこと好きすぎでしょ」
「なるほどなるほど、つまりこのクラン名はリゼさんから私達への愛の言葉ということなんですね。じゃあもうこれで決まりじゃないですか」
「これからクラン名を思い出す度に、リゼからの愛情を思い出せるのかぁ」
「愛が、たくさん詰まってるんだね」
「たった4文字にここまでの愛を込めるなんて、良い詩人になれるんじゃない?リゼ」
「もういっそ殺して欲しい……」
クランメンバー達のあまりの理解力に、羞恥で死にそうになるリゼ。流石のリゼであっても、ここまで隠していた思惑を見抜かれてしまうと恥ずかしくて仕方ない。
……それでも、このクラン名は確かに受け入れて貰えたらしい。
一目見れば、なんとなくそれっぽく見えるというだけである。しかしそこに込められた意味は、メンバーにしか分からない。けれどそれで良い、むしろそれを他者に教えるつもりもない。
それこそ大凡の予想は出来るかもしれないが、それを本当の意味で理解するためには、今この場所に立ち、リゼという人間を知らなければならない。自分達は数少ないその1人であり、その独占感こそが重要だ。
リゼ・フォルテシアという女に惹かれて着いてきた者達にしか分からないクラン名。他の何より、それがいい。
「ほら、さっさと立ちなさい。クランリーダー」
「そうですよ、明日からは正式なクランになるんですからね」
「頑張れ、リゼ」
「……えと、応援してる」
「……うん。ありがとう、みんな」
そうしてようやく、クランは成った。
最初は絶望的であったリゼの希望は、彼女の努力と誠実をもって形となった。様々な偶然が重なって、こんなにも頼もしく、こんなにも好ましい仲間達が集まってくれた。
「ほら、じゃあ声出ししなさいよ」
「こ、声出し!?」
「目標とかですよ、ほらほら」
「も、目標……目標……」
「リゼがクランを作った目的なんて、1つだよね〜」
「そうよ、怒ったりしないから正直に気持ち悪いこと言いなさい」
「もうみんな分かってることですから、隠しても無駄ですよ」
「……私は分からないから、教えて欲しいかな」
「う……わ、分かったよ……」
嘘を吐いても意味がない。
嘘を吐く理由もない。
それを受け入れてくれる、そんな仲間だ。
「わ、私達の目的はただ1つ!!」
「「「「ひと〜つ」」」」
「太陽の代わりに、夜を照らす月のように……!!」
そんな太陽の輝きを、追いかけ続ける月のように。
「太陽が無くとも、世界を彩る星達のように……!!」
そんな足りない月の光を補う、星達のように。
「マドカ・アナスタシアの、役に立ちたい……!!」
そんな普通なら笑われてしまうような馬鹿馬鹿しいクラン目標でさえも、仲間達は受け入れてくれた。少しくらいは呆れながらも。それでも、これこそが自分達のクランリーダーなのだと。そう笑いながら。