東方雪月花   作:くらんもち

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14話

 

「…そろそろだな」

 

僕は通信魔法を起動した。

 

『みんな、そろそろだ。それぞれで切り抜けろ!』

 

『んな無茶言いやがってー!』

 

『君達なら出来ないとは言わせないよ!』

 

『わかってます!私だって、幽々子様の名代ですから、頑張ります!』

 

『雪華、私と咲夜はそろそろポイントに着くわ』

 

『OK、着いた者から待機していてくれ。敵が来たら適宜迎撃!』

 

『『『了解!』』』

 

「よし、じゃあ、突破しますか!」

 

無弩閃(むきゅうせん)!』

 

ビームを放ち、一気に切り開く。

 

「よし!今だ!」

 

「……」

 

彼の後を音も無く追従する影があった。

 

 

 

合流ポイント…

 

「お待たせ」

 

「あなたが最後よ」

 

「ごめんね、霊夢」

 

「別に。行きましょう!」

 

ここから先は出し惜しみしていられない。雪銀(ゆきがね)を使わないと、勝ちはない。

 

「…静かすぎないか」

 

「…ええ」

 

「……」

 

耳を澄ませる。僅かな足音も聴き逃せない。

 

「そこだっ!」

 

足音へ向けナイフを投げる。しかし、そこに居たのは。

 

「きゃ…!」

 

「桜…!?」

 

「あ、えと…」

 

「なぜここに来たんだ!!」

 

「…っ」

 

びくりと、桜は肩を震わせた。

 

「敢えて連れて来なかったのが分からないのか!太刀打ち出来ないような敵が居たらどうするつもりだったんだ!命の危険があるって分からない君じゃないだろう!」

 

そこでぺちんと頭を叩かれた。

 

「あんた、言いすぎ」

 

「あ…、ごめん…」

 

見ると、桜はいつのまにか俯いており、目に涙を溜めていた。

 

「えっと、つまりはね…、心配だったから、連れて来なかったってわけで…」

 

「分かって、ます…、雪華様は、正しい、ですから……」

 

「…ごめん」

 

「…大丈夫です!」

 

涙を拭いて、顔を上げた。

 

「…君が良いのなら、ついてくるといい」

 

「はい…!」

 

 

 

 

そして、僕達は難無く玉座の間へと辿り着いた。

 

 

 

 

──まるで導かれたかのように。

 

『待っておったぞ、修羅!』

 

「決着の刻だ、ナイトメア・フィアー」

 

『ふ、貴様を殺せば、全てが手に入ったも同然』

 

「さて、どうなのだろうな。幻想郷(ここ)には、僕より強い奴がごろごろ居る。紫さんとかな」

 

『我を倒す手段を持つのは貴様のみ。よって…』

 

『仲間共々、ここで殺し尽くしてくれる!』

 

「来るぞ!構えろ!」

 

戦闘開始。

 

「なんつーパワーだ!」

 

「当たり前だ。奴は悪夢の具現、本来、倒すことなど叶わない」

 

「それって、負け戦じゃないの!」

 

「本来なら、な」

 

「どういうこと?」

 

「とにかく、15秒くれ!」

 

「雪華のことだから、何かあるんでしょう。霊夢、やるわよ!」

 

「ちゃんとついて来なさいよ、レミリア!」

 

「誰に言ってるの、当たり前よっ!」

 

霊夢とレミィが連撃を繰り出す。その隙に、雪銀(ゆきがね)を腰に構える。

 

『させぬぞ!』

 

「お前の相手は、私達よ!」

 

『破邪の力だと…!?』

 

全てを断ち、闇を斬る神剣よ。今こそ目覚めるがいい。

 

「抜刀…!」

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