「…そろそろだな」
僕は通信魔法を起動した。
『みんな、そろそろだ。それぞれで切り抜けろ!』
『んな無茶言いやがってー!』
『君達なら出来ないとは言わせないよ!』
『わかってます!私だって、幽々子様の名代ですから、頑張ります!』
『雪華、私と咲夜はそろそろポイントに着くわ』
『OK、着いた者から待機していてくれ。敵が来たら適宜迎撃!』
『『『了解!』』』
「よし、じゃあ、突破しますか!」
『
ビームを放ち、一気に切り開く。
「よし!今だ!」
「……」
彼の後を音も無く追従する影があった。
合流ポイント…
「お待たせ」
「あなたが最後よ」
「ごめんね、霊夢」
「別に。行きましょう!」
ここから先は出し惜しみしていられない。
「…静かすぎないか」
「…ええ」
「……」
耳を澄ませる。僅かな足音も聴き逃せない。
「そこだっ!」
足音へ向けナイフを投げる。しかし、そこに居たのは。
「きゃ…!」
「桜…!?」
「あ、えと…」
「なぜここに来たんだ!!」
「…っ」
びくりと、桜は肩を震わせた。
「敢えて連れて来なかったのが分からないのか!太刀打ち出来ないような敵が居たらどうするつもりだったんだ!命の危険があるって分からない君じゃないだろう!」
そこでぺちんと頭を叩かれた。
「あんた、言いすぎ」
「あ…、ごめん…」
見ると、桜はいつのまにか俯いており、目に涙を溜めていた。
「えっと、つまりはね…、心配だったから、連れて来なかったってわけで…」
「分かって、ます…、雪華様は、正しい、ですから……」
「…ごめん」
「…大丈夫です!」
涙を拭いて、顔を上げた。
「…君が良いのなら、ついてくるといい」
「はい…!」
そして、僕達は難無く玉座の間へと辿り着いた。
──まるで導かれたかのように。
『待っておったぞ、修羅!』
「決着の刻だ、ナイトメア・フィアー」
『ふ、貴様を殺せば、全てが手に入ったも同然』
「さて、どうなのだろうな。
『我を倒す手段を持つのは貴様のみ。よって…』
『仲間共々、ここで殺し尽くしてくれる!』
「来るぞ!構えろ!」
戦闘開始。
「なんつーパワーだ!」
「当たり前だ。奴は悪夢の具現、本来、倒すことなど叶わない」
「それって、負け戦じゃないの!」
「本来なら、な」
「どういうこと?」
「とにかく、15秒くれ!」
「雪華のことだから、何かあるんでしょう。霊夢、やるわよ!」
「ちゃんとついて来なさいよ、レミリア!」
「誰に言ってるの、当たり前よっ!」
霊夢とレミィが連撃を繰り出す。その隙に、
『させぬぞ!』
「お前の相手は、私達よ!」
『破邪の力だと…!?』
全てを断ち、闇を斬る神剣よ。今こそ目覚めるがいい。
「抜刀…!」