東方雪月花   作:くらんもち

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2話

 

「…ここは……、神社?」

 

長い石段を登った先に鳥居が見えた。

 

「せっかくだから、お参りしていくか!」

 

 

 

「意外と広いな…」

 

「意外とは失礼ね」

 

「ご、ごめん!」

 

いつの間にか女の子がいた。ここに住んでいるのだろうか。

だとしたら、巫女さん?

 

「…君は?」

 

「私は博麗 霊夢。博麗神社の巫女よ」

 

「ここ、博麗神社っていうんだ」

 

「ええ、そうよ。あんたは外来人ね?」

 

「んと、多分」

 

「なら、元いた所に返してあげる」

 

「いや、でもそれは…」

 

「霊夢〜、何してんだ?」

 

「ええと、魔女?」

 

「お、よく分かったな!ところでお前誰だ?」

 

「この前ここに来たんだ。紫って人に誘われてね」

 

「あいつかよ。ご愁傷さま」

 

「全く…、見境なく引き込むのもやめて欲しいわね…」

 

「お前運良いなー、外来人って大抵ここに来る前に喰われるし」

 

「喰われるって?」

 

「勿論、妖怪によ」

 

「妖怪?妖怪って、ただの迷信なんじゃ?」

 

「いや、マジで居るぞ」

 

「なんか、すごいとこに来ちゃったな」

 

「で、帰るの?」

 

「…いや、もう少し、ここに居る」

 

「霊夢、来たわよ」

 

「あんたが来るのは珍しいわね、レミリア」

 

「あら、良いじゃないの。

それに、面白いことがありそうだったから」

 

「どうやら的中のようですね、お嬢様」

 

「みたいね」

 

もしかしなくても僕だなこれ。

 

「あなた、名前は?」

 

「僕は……あれ」

 

「どうしたの?」

 

「思い出せない……」

 

「記憶喪失というやつでしょうか?」

 

「そうかもな。昔のことは思い出せるのか?」

 

「無理だね…」

 

「そうね…、とりあえずの名前を決めましょうか」

 

「それが良いわね。何かあるかしら…」

 

「では、雪の降る日ですので、雪の華と書いて、『雪華(せっか)』は如何でしょうか?」

 

「名案ね。さすが私の従者よ」

 

「安直だが、カッコイイから良いと思うぜ!」

 

「あんたはそれでいいの?」

 

「うん。雪華、雪華…」

 

彼は名前を口に馴染ませるように数度繰り返した。

 

「うん。僕は、雪華だ。よろしくね!」

 

「ええ、よろしく」

 

「よろしくな!私は霧雨 魔理沙、見ての通り魔法使いだ!」

 

「私はレミリア・スカーレット。そうね、あなたは、レミィと呼んでも構わないわ」

 

「十六夜 咲夜です。以後お見知り置きを」

 

「霊夢、魔理沙、レミリアに咲夜か。よろしく!」

 

「そういや、苗字はどうするんだ?」

 

『あ』

 

忘れていたらしく、霊夢、レミリア、咲夜が異口同音に呟く。

 

「まあ、今は11月だから、霜月とでも名乗るよ。

僕は霜月 雪華だな」

 

「いいじゃない。私は気に入ったわ」

 

レミリアは気に入ってくれたようだ。

 

「良いじゃんか」

 

「私も同意ね」

 

「ありがとね。

済まないけれど霊夢、今晩だけ泊めてもらっていい?」

 

「はぁ、しょうが無いわねぇ」




初めまして、作者のくらんもちです。今作は書き方を変えて、私の大好きなハーメルン作家に似せてみました。どうでしょうか。とにかく、こんな感じでゆる〜く連載していきます。宜しくお願いいたします。
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