東方雪月花   作:くらんもち

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今回はフォーウルムさんとのコラボ回です!では、どうぞ!


25話

「さて、じゃあもう帰るね。彼女が心配してるだろうし」

 

「またね」

 

「うん。椛さんも、また」

 

「ええ、またいつか」

 

そんな言葉を交わし、僕は家に向けて飛び立った。彼女があんなことになっているとも知らずに...。

 

 

 

 

 

十数分後、家に着いたが、やけに静かだ。いつもなら、迎えてくれるはずなのに。

 

「桜〜?」

 

桜を呼んでも、反応がない。この家はあまり広くないから、呼びかければ聞こえるはずなのだが...。

 

家中を探しても居なかった。お手洗いにも入っていない。

 

まるで、何かに連れ去られたように。

 

「どこだ...?」

 

そして、台所に行ってみると、食事を作っていたのであろう。そこには寂しく放置された作りかけの料理と、調理器具があった。どこかに連れて行かれたのは間違いない。しかし誰が、何のために。彼女を自分のものにせんという輩だろうか。

 

「聞いて回らないと......」

 

そして、里の全て家を同意の上で捜索し、店という店も確認した。なのに居ない。

 

「桜、どこに...」

 

神隠しだろうか。なら、あの人が知っているはず。

 

「紫さん...」

 

「何かしら?...どうしたの。そんなに憔悴して、何があったの?」

 

「桜が、居ないんです。何か、ご存知ではありませんか...?」

 

「残念だけど、私ではないわ」

 

「じゃあどこに...」

 

「そうね、本来は禁忌なのだけど」

 

「え...?」

 

「桜は、あの子は今、異世界に居るわ」

 

「異世界...?」

 

「『あっちの』私からの情報だから、確かよ」

 

「なんで...」

 

「それは分からないわ」

 

「僕を、連れて行ってください!彼女のもとへ!」

 

「本来なら不可能ね」

 

「そんな...!?」

 

では、もう二度と彼女とは会えないのか。

 

「『本来なら』、ね。私ならあなたを連れて行けるわ」

 

「お願いします」

 

「即答ね。いいわ。その愛に免じて、1度だけ、禁忌を犯してあげる」

 

「ありがとうございます...!」

 

「ただし、何が起きるかはわからないわ。十分に気をつけなさい。それと。」

 

「そんな顔で行ったら、桜が心配するでしょう?もっとしゃきっとしなさい」

 

「...はいっ!」

 

自分の頬を叩き、気合いを入れる。

 

「マシな顔になったわね。じゃあ、5秒だけスキマを開くわ。一気に行きなさい!」

 

「はい!」

 

そして、異界への(スキマ)が開く。言われた通り、一気に駆け抜ける!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆け抜けた先にあったのは、異様な光景だった。燃えたぎるであろう炎が、凍っている。そして、そこに居たのは、パチュリーと、母さん。僕は、2人を助けるために。

 

「桜華、抜刀…!!」

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