昨年の1ヶ月もの間、『東方雪月花』をご愛顧してくださり、出演者一同を代表してお礼申し上げます。
「おはよう、桜。そして、明けましておめでとう」
「おめでとうございます!」
「去年、本当に色んなことがあったね」
「本当ですね」
「桜が幻想郷に来て、いきなり抱きついてきたり」
「…別に良いじゃないですか!」
今更恥ずかしくなってきた。
「まあね」
雪華は微笑む。それが一層恥ずかしくするのだ。
「雪華様と会った時はびっくりしました。まさかあんなとこで遭遇するとは思いませんでしたから...」
「そうなんだね」
「でも、忘れられてたのは悲しかったです...」
「ごめんね、本当に」
「思い出してくださったのは嬉しいんですけどね!」
「なら良いんだけど...」
「あの後、眠っちゃったりしましたね...、ごめんなさい......」
「何で謝るの。可愛かったよ?」
「そ、そういうとこですっ」
この方はこちらが恥ずかしくなるようなことを平気で言う。でも、やめて欲しいかと聞かれるとそうじゃない。
「お、何やってんだ?」
「魔理沙じゃないか」
「去年の振り返りをしてました!」
「私も混ざって良いか?」
「ああ、勿論」
「私達も入れてもらうわよ」
「霊夢、早苗、レミィに咲夜まで。いらっしゃい」
「綺麗な服ですね!」
「お正月仕様よ」
「うん、似合ってるね」
「そ、そうかしら?」
レミリアさんは嬉しそう。
きっと、今も雪華様が好きなのだろう。
「雪華さん、桜さん、これ!」
早苗さんが渡してきたのは。
「これは、着物?」
「とっても綺麗です!」
「私の自信作です!サイズは目算なので、多少違うかもですが...」
「じゃあ着てみるか」
「そうですね」
「1人で大丈夫ですか?」
「大丈夫。僕も桜も経験はある」
数分後...
「うん、いい感じ」
「ぴったりです!」
「それなら良かったです!」
2人のイメージカラーに沿った色と、それぞれに雪の結晶と桜の花の意匠。
「すごいな、早苗」
「もっと褒めてくれていいんですよ!」
「本当に凄いです!」
「えへへ♪」
「で、皆はなんでうちに?」
「そりゃ、楽しそうだからな!」
「私もほとんど一緒」
「私は、その...」
「レミィ、どうした?」
「その、あなたとお正月を過ごしたいと思って、ね」
「私も、同じこと考えてました...」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないか。ありがとう」
「皆さん、一緒に騒ぎましょう?」
「そりゃいいな!」
「はぁ...、酒を買っといてよかったよ」
「さすが雪華、わかってるぅ!」
「相変わらず現金だな、霊夢」
「じゃあ、肴持ってきますね!」
「お願いね、桜」
「こんにちは」
「妖夢、いらっしゃい」
「宴会をすると思ってお刺身を持ってきたのですが!」
「ドンピシャ。ありがとう」
「じゃ、騒ぐわよ~!」
その後、朝まで騒いでいたそうな。
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「空間の歪み...、とうとう来るのか。虚無の名を冠する者が」