数日後。
僕は紅魔館に居た。レミィが紹介したい人物が居るとのことで、赴いたのだが…、今僕の膝の上には金髪で宝石のような羽を持った美少女。フランドール・スカーレット。
「お兄様〜♪」
どういうわけか懐かれてしまい、この状況というわけだ。ああ、桜の目がどんどん冷たくなっていく。
「ふ、フランドールちゃん?」
「むー、フランって呼んで」
「ふ、フラン、僕、御手洗行きたいや」
「じゃあ付いて行く!」
「そうじゃなくてだね…」
「…フラン、退いてあげなさい」
「はぁ〜い……」
(レミィ、ありがとう…)
(お易い御用よ…、うちの妹が申し訳ないわね…)
「その、桜、さん…?」
桜は一言。
「…ロリコン」
それはそれは冷たい一言。
「違うって!そういうのじゃなくて……!」
しかし、桜の心中は。
(あんなに素直に甘えられて、いいなぁ……)
「桜!待ってくれ!」
「嫌ですっ」
なぜこんなことになったのか、それは数時間前に遡る…。
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数時間前、人間の里…
「あら、雪華」
「咲夜じゃないか。買い物?」
「ええ。…そうだ、お嬢様からの伝言よ。
『また今度、手が空いた時にでも紅魔館にいらっしゃい。紹介したい人がいるの』とのことよ」
「分かった、じゃあ荷物置いてから行くか」
「ええ、待ってるわ」
紅魔館…
「よく来たわね、雪華」
「レミィ。お招き感謝するよ。紅魔館に来るのは久しぶりだな。ナイトメア・フィアーの時以来か」
「そうね、あの時はありがとう」
「礼を言われることじゃない。友人を助けた、それだけだ」
「あら、十分お礼に値するわよ」
「ところで、紹介したい人って?」
「おいでなさい」
「お姉様、この人?」
「ええ、そうよ」
「この子は?」
「フランドール・スカーレット。私の妹よ」
「よろしくお願いします」
「よろしく」
「悪い子ではないのだけど、少し困ったところがあるのよ」
「お兄さん、遊んでくれますか…?」
「ん?良いよ。何がいいんだい?」
「駄目よ、雪華!」
「じゃあ…、お兄さんで遊ぶ!」
途端に弾幕が放たれ、面食らいつつも紙一重で回避。
「ヤバいな、この威力…!」
「雪華様!」
「大丈夫だ!レミィ!少々傷つけることになるが!」
「私達の生命力を舐めないで!ちょっとやそっとじゃすぐ治るわ!」
「OK、スペルカード発動。『雪輪大華』!」
傷が凍り、体力を奪う。数分の後、フランドールは動かなくなった。
「これでよし。大丈夫か?」
彼女の目から狂気が消えたのを見計らって近づく。
「お兄様!」
氷を融かすと、そう言って抱きついてきた。
当然、雪華含めその場の誰もが唖然とする。
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そして今さっきまでの状況ということだ。
「桜、ごめんって」
「む〜…、雪華様の1番は私です……」
「…ああ、そうだね」
少し機嫌を直した桜と雪華は優しく笑いあった。