東方雪月花   作:くらんもち

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27話

数日後。

 

僕は紅魔館に居た。レミィが紹介したい人物が居るとのことで、赴いたのだが…、今僕の膝の上には金髪で宝石のような羽を持った美少女。フランドール・スカーレット。

 

「お兄様〜♪」

 

どういうわけか懐かれてしまい、この状況というわけだ。ああ、桜の目がどんどん冷たくなっていく。

 

「ふ、フランドールちゃん?」

 

「むー、フランって呼んで」

 

「ふ、フラン、僕、御手洗行きたいや」

 

「じゃあ付いて行く!」

 

「そうじゃなくてだね…」

 

「…フラン、退いてあげなさい」

 

「はぁ〜い……」

 

(レミィ、ありがとう…)

 

(お易い御用よ…、うちの妹が申し訳ないわね…)

 

「その、桜、さん…?」

 

桜は一言。

 

「…ロリコン」

 

それはそれは冷たい一言。

 

「違うって!そういうのじゃなくて……!」

 

しかし、桜の心中は。

 

(あんなに素直に甘えられて、いいなぁ……)

 

「桜!待ってくれ!」

 

「嫌ですっ」

 

なぜこんなことになったのか、それは数時間前に遡る…。

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

数時間前、人間の里…

 

「あら、雪華」

 

「咲夜じゃないか。買い物?」

 

「ええ。…そうだ、お嬢様からの伝言よ。

『また今度、手が空いた時にでも紅魔館にいらっしゃい。紹介したい人がいるの』とのことよ」

 

「分かった、じゃあ荷物置いてから行くか」

 

「ええ、待ってるわ」

 

 

紅魔館…

 

「よく来たわね、雪華」

 

「レミィ。お招き感謝するよ。紅魔館に来るのは久しぶりだな。ナイトメア・フィアーの時以来か」

 

「そうね、あの時はありがとう」

 

「礼を言われることじゃない。友人を助けた、それだけだ」

 

「あら、十分お礼に値するわよ」

 

「ところで、紹介したい人って?」

 

「おいでなさい」

 

「お姉様、この人?」

 

「ええ、そうよ」

 

「この子は?」

 

「フランドール・スカーレット。私の妹よ」

 

「よろしくお願いします」

 

「よろしく」

 

「悪い子ではないのだけど、少し困ったところがあるのよ」

 

「お兄さん、遊んでくれますか…?」

 

「ん?良いよ。何がいいんだい?」

 

「駄目よ、雪華!」

 

「じゃあ…、お兄さんで遊ぶ!」

 

途端に弾幕が放たれ、面食らいつつも紙一重で回避。

 

「ヤバいな、この威力…!」

 

「雪華様!」

 

「大丈夫だ!レミィ!少々傷つけることになるが!」

 

「私達の生命力を舐めないで!ちょっとやそっとじゃすぐ治るわ!」

 

「OK、スペルカード発動。『雪輪大華』!」

 

傷が凍り、体力を奪う。数分の後、フランドールは動かなくなった。

 

「これでよし。大丈夫か?」

 

彼女の目から狂気が消えたのを見計らって近づく。

 

「お兄様!」

 

氷を融かすと、そう言って抱きついてきた。

当然、雪華含めその場の誰もが唖然とする。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

そして今さっきまでの状況ということだ。

 

「桜、ごめんって」

 

「む〜…、雪華様の1番は私です……」

 

「…ああ、そうだね」

 

少し機嫌を直した桜と雪華は優しく笑いあった。

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