「やばいやばい!今日が入学式なのに遅刻する!」
「だから言ったではないか。そんなに夜更かしして大丈夫か?って」
そう言うのは僕の式神、白玄だ。犬の姿をしているため、人前で姿を見せても怪しまれないが、普段は姿を消している。他にも式神は居るが、そいつらは今度紹介しよう。
ガラガラ すとん
「はぁ、はぁ、1分前、、、何とか間に合った!」
「本当にギリギリではないか。我が主だがヒヤヒヤさせるのぅ」
「そう言うなら、起こしてよぉ」
「わしも寝ておったからむりじゃ!」
キーンコーンカーンコーン
そうして話しているとチャイムがなって先生が入ってきた。
「よし、全員いるわね。私がこのクラスの担任、浅田圭子よ。よろしくね」
担任の第一印象はクラスの全員が同じだった。
((((((((((ち、ちいせぇ!!!!))))))))))
目測140センチ、小学生か!と言わなかった僕を褒めてほしいくらいだ。
「体育館に行くまでに時間があるから自己紹介をしましょうか。出席番号1番からお願い」
「はい、俺の名前は・・・・・・・だ!1年間よろしく!」
さて、どうしよう、、、仕事の関係上目立たない様にしなければならない。と言うことはつまり、うるさすぎず、静かすぎずということだと思う。と言うことは。。。
「ありがとう。では次、31番さんお願い」
「はい、土屋神地です。趣味は読書です。よろしくお願いします」
「ありがとう、では次、32番ね。お願い」
よし!決まった!最高に目立たない自己紹介だっただろう。後はじっとしているだけだ。
「はい、皆さんありがとうございました!それでは時間ですし体育館に行きましょうか」
「よう、俺満月心ってんだ!よろしく!神地だからシンって呼んでいいか?」
「やぁ、シンで大丈夫だよ。よろしく。そっちは心でいい?」
「おう!一緒に体育館行こうぜ」
「オッケー」
「教室ただいま〜」
「相変わらず校長の話ってのは長いんだな。何度も寝そうになったぜ。」
「ほんとにね。もっと短くてもいいのに」
「シンって今日予定あるか?」
「今日はあるな、、、どうしたの?」
「いや〜、帰りに遊びに行かないかな?と思ってな」
「あぁ〜。行きたかったなぁ。また誘ってよ」
「了解」
今日は1ヶ月に1度ある神使の集会があるのだ。大事な情報の報告会みたいなものなので、休む訳にはいかない。遊びには行きたかったんだけどな。
「はい、席に着いて〜。今日はプリントをもらったら自由解散にするわ。お疲れ様。あ、そうだ、土屋君は少し残ってもらえる?」
「はい」
なんだろう。何かやらかしたかな、、、やっぱり朝ギリギリに来たことだろうか、、、いやそれとも入学式で居眠りしそうになったことか?、、、わからんな。
「じゃあな!シン!」
「うん、またね。さてと、何を話されるのか。先生、何でしょうか」
「ふふ、そんなに緊張しなくても大丈夫よ。ただここでは問題があるから別室に行くわよ」
「はい」
本当になんなんだろう。別室に行くって事はただごとじゃないよな。。。何もやらかして無いと思うけど、、、ていうか別室って校長室のこと⁉︎何!何が始まるの⁉︎
コンコン、ガチャ
「失礼します、土屋君をお連れしました」
「失礼します」
「こんにちわ、久しぶりね」
「いや、、、あの、、、」
「安心して、圭子も神関係の者よ」
「へ?そうなんですか?」
「えぇ、まぁね」
そう、この校長とは実は知り合いなのだ。この人は空鳴星さん。神使の中でもトップクラスの実力者だ。
「では、、、お久しぶりです。星さん」
「えぇ、昨日も大活躍だったそうじゃない。さすが歴代最強と言われるだけあるわね」
「いやいや、やめてくださいよ。そんな、、、」
「謙遜もいいけどたまには素直に褒められなさいな」
「、、、ありがとうございます」
この人にはいつもなにかと助けてもらっているので頭が上がらないのだ。
「白とは仲良くしてる?」
「はい、よく一緒に話しています」
「そう。だけど他の人からは一人で話してる変な人に見えるから気をつけなさいね」
白というのは白玄のことである。僕と白玄との式神契約を手伝ってくれたのも星さんだ。
「それじゃ、今日の集会でまた会いましょう。面白い情報が入ったから楽しみにしてて」
「はい!ではまた」
ガチャ、バタン
なにかと思えばまさか担任の先生が神様の関係者だとは思わなかったなぁ。多分星さんが強引にそうしたんだろうな。。。変わらないなぁ。さて、面白い情報があるって言っていたけどどんな内容だろう。こっちも情報があるからなぁ。どうなるんだろう。とりあえず家に帰るか。
「ただいまぁ」
僕は一人暮らしなのでお帰りは返って来ない。。。普通ならね。
「おかえり、待ちくたびれたぞ」
「ごめんごめん、星さんと話しててね」
こいつは麒晶。式神だ。立ち位置的には白玄の弟と言ったところだろうか。姿は狐だ。神使の集会場へは麒晶が繋いでくれる。様子からしてもう扉は開いているのだろう。扉がリビングにある事を確認した僕は。
「さて、行こうか」
「「おう」」
と、言って扉の先へと踏み込んだ。
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