「着きましたね」
「はい、でもずっと座りっぱなしだったので腰が痛いです」
「ははは、まだ若いのに何を言ってるんですか」
「いやいや、流玄さんだって若いですよね?」
「いえ?私はこんな感じですけどもう50を超えてますよ?」
え、、、どう見てもまだ20代後半にぎり見えるか見えないかくらいの見た目なのに。
「全然見えないです、、、」
「ありがとう。まぁ、水の術を得意とする家の人は若く見える人が多いらしいけどね」
「へぇ、そうなんですか。30代の女性とかは羨ましがりそうですね」
「はは、昔はそれが目的の女性に何度襲われかけた事か、、、結婚してからは大分減りましたけど、、、」
笑い話ではない。僕だったらもうすっかり女性恐怖症になっているだろうな。と言うか大分減ったと言うことはまだあるんだ。。。
「そんなことは置いといて、確かこの水野神社という所に行けばいいんだったね」
「はい、そこまでは白玄が案内してくれるそうです。それじゃ、よろしく白玄」
「まかせよ!、、、ところでどうして我は首輪なんぞ付けなきゃならんのだ?」
「首輪をつけてないワンちゃんがそこら辺を歩いていたら皆野良犬だと思って怖がるでしょ」
「むむむ、、、ならばいたしかたがない、、、(我は一応れっきとした神なのだがな、、、)」
「何か言った?」
「いや、何もないぞ」
他愛のない話をしながら2人と1匹で歩いていると、神社へと続く階段が見えた来た。見えるだけでも100段はある。
神社は山頂にあると言う話だから山の高さからして実際はこの4倍はあるだろう。
「これを今から登るのか、、、」
「これはまた、、、大変そうですねぇ。人前だから飛ぶわけにも行きませんし、、、」
さらっとありえない言葉が聞こえて来た気がしたが気にしないでおこう。そうやって僕たちが話していると、白玄が階段を軽々と登って行った。
「さて、僕らも見てないで行きましょうか」
「そうですね」
「ふい〜。やっと登り終わった!」
「結構長かったですね」
登り切った先に見えたのは、誰もいない神社の境内で神主さんと白玄と平安貴族が着てそうな服を着た男の人が話している所だった。
その男の人は、並々ならぬ存在感を持っていた。
「遅いぞ、主」
「白玄が早いんだよ。それで、こちらが?」
「うむ、そうだ。この辺りの水の神であり、我の旧友だ」
道理で何やら近づいただけで肌がビリビリとする感覚がするわけだ。
「はじめまして、土屋神地です。こちら、おまんじゅうです。よかければどうぞ」
『うむ、其方《そなた》が土屋神地か。実はこの間神の会合で会った奴がな、珍しく「人間に助けられたに助けられた」と言っておったからどんな者か会ってみたかったのだ。』
「それはなんと、、、まぁ」
『今回の件、どうかよろしく頼む。あと、土地を破壊しすぎなければどんなものでも使うことを許そう』
そう言うと、消えて行ってしまった。すると、すぐに神主さんが、
「では、こちらへどうぞ」
と神社の中の一つの部屋に案内してくれた。
「この神社の神主をしております、水野和人と申します。この度はよろしくお願いします。」
「水方流玄です。こちらこそ、よろしくお願いします」
「土屋神地です。よろしくお願いします」
「お仕事の際にはぜひこの部屋を使ってください」
「ありがとうございます」
「では、私はこれで」
「早速用意して現場に行ってみましょうか」
「はい、そうですね」
「ここが現場の筈なんですが、何も形跡が無いですね、、、」
「神が依頼をするぐらいの事ですから、面倒ごとが積み重なっているのかもしれませんね」
「白玄は何か感じる?」
「微かだが森の奥から霊気が流れて来ているな」
「行ってみましょう」
あたりを警戒しながら歩いて行くと、そこには1つの祠があった。
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