博多発10時43分・特急「かもめ」殺人事件   作:新庄雄太郎

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京都で女性の絞殺死体が発見された。


第七章 女の足取り

「何、京都の東福寺で死体、はい、木岡恵海子、26歳、わかりました、早速調査いたします。」

 

と、電話を切った。

 

「おい、京都府警から捜査協力の要請だ。」

 

「早速、当たって見ます。」

 

岩泉と桜井は、捜査を当たることにした。

 

「ええ、恵海子はよく長崎へ行くことがあったから、一緒に行ったことあったんだけど、そして長崎の夜景を見に行かないかって言ったんだけど、そのまま駅へ向かって行っちゃったのよ。」

 

「なるほど、その後に長崎から京都へ行ったのか。」

 

と、岩泉は言う。

 

「それで、1人で京都へ行ったんですか。」

 

「うん。」

 

「京都へ行って、誰かと待ち合わせしてたんでしょうか。」

 

「さぁね。」

 

「それで、京都には付き合っている人っていたか、あるいは男と一緒だったって事は。」

 

「さぁね、そこまではな。」

 

と、聞き込みを追えて岩泉と桜井は高杉に報告した。

 

「ほう、中学と大学の友人と一緒に九州の女子旅に行っていたのか。」

 

「ええ。」

 

「特急「かもめ」で殺された男と京都で女が絞殺された。」

 

「ええ、そう考えると犯人は男性の可能性がありますね。」

 

「犯人は、東京から長崎と京都で殺人を行った。」

 

「つまり、犯人の動機は何なんですかね。」

 

「ええ。」

 

そこへ、松本と梶山と中野は高杉に言った。

 

「班長、我々も長崎へ行かせてください。」

 

「よし、3人は明日には長崎へ向かってくれ。」

 

「わかりました。」

 

「あのー、私の方は。」

 

「桜井と岩泉は、男の関係を調べてくれ。」

 

「わかりました。」

 

次の日、松本と梶山と中野は7時07分発の東海道新幹線「ひかり3号」に乗って博多へ行き、博多からは13時13分発の特急「ハイパーかもめ21号」に乗って長崎へ向かった。

 

「おっ、松本たちも来たのか。」

 

「ええ、今回の事件は長崎と京都で連続殺人が起きたみたいですね。」

 

「ああ、それで何か分かった。」

 

「はい、京都で殺害されたのは木岡恵海子さん26歳よ。」

 

「それで、殺害された場所は。」

 

「京都府の東福寺よ。」

 

「それで死因は。」

 

「京都府警の話だと、恐らく絞殺だろう。」

 

「絞殺か。」

 

「と言う事は、犯人は男って考えられますね。」

 

「ええ、特捜班ではその線で捜査しています。」

 

「そうか。」

 

「主任、特急「かもめ」の殺人の発見者がルビィちゃんと千歌ちゃんが。」

 

「ああ、そうだよ。」

 

「話によると、トイレに行った時に死体を発見したそうだ。」

 

「ほう、なるほどね。」

 

「それで、被害者の木岡の事で何か分かったか。」

 

「ええ、木岡は長崎から京都へは夜行に乗って行ったんじゃないかな。」

 

「それも、考えられるな。」

 

「もし、乗るとしたらこの時間帯なら、これだな。」

 

と、高山は時刻表で調べて見ると。

 

長崎発19時48分 寝台特急「あかつき」に乗車

 

京都着8時02分 下車

 

京都発16時10分 東海道新幹線「ひかり260号」に乗車

 

東京着18時56分 下車

 

「と言う事は、帰りは新幹線で東京へ帰京する予定だったと。」

 

「ええ。」

 

一方、岩泉と桜井は二人の男に話を聞くことにした。

 

「えっ、長崎と京都で殺人。」

 

「はい、その事件について話を聞きたいので。」

 

「あなたは、長崎へ行く時は特急「かもめ11号」には一緒でしたね。」

 

「はい、トイレに行く時、遅いなと思っていたら、そしたらその男が死んでいたんです。」

 

「なるほど。」

 

と、岩泉は言った。




果たして、犯人は誰なのか?

どんなトリックを使ったのか、しかし、彼には鉄壁のアリバイがあった!
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