「えっ、僕のアリバイですか。」
「はい、一応お聞きしているんです。」
と、桜井は言う。
「そうですか。」
「ええ。」
「確か、その日は博多へ出張へ行っていました。」
「何時の新幹線でした?。」
「いや、東京から寝台特急に乗って博多へ行きました。」
「そうですか、じゃあ次の日に特急「かもめ11号」に乗ったんですね。」
「はい、その時は一緒でした。」
「そうですか。」
彼の名前は、岩田雄一。
事件当日は金子と木岡とめぐみと一緒に長崎へ行っていた事が分かった。
「何、岩田は博多の出張へ行った後に特急「かもめ」に乗って長崎へ行っていたのか。」
「はい、当日に休暇を取っていたので長崎へ行っていたのは確かです。」
「なるほど、博多へ出張の後に休暇を取って長崎へ行っていたそうです。」
「なるほどね。」
もう1人の男は、松岡 涼哉。
「ええ、当日に新幹線に乗って博多へ行き、そこから博多へ行ったんですよ。」
「なるほど。」
二人のうち、1人の 岩田雄一の九州旅行の日程は次魔通りだ。
10月6日 東京へ出発 夜行に乗って博多へ
東京発19時03分 寝台特急「あさかぜ1号」に乗車
博多着10時54分 下車
博多支社へ出張、市内のホテルで1泊。
10月7日 博多から長崎へ 博多駅で金子と木岡達と合流
博多発10時43分 特急「かもめ11号」に乗車
長崎着12時49分 下車
長崎市内を観光。
10月10日
長崎から博多へ、博多から新幹線で帰京。
長崎発7時09分 特急「ハイパーかもめ4号」に乗車
博多着9時20分 下車
博多発9時48分 東海道新幹線「ひかり8号」に乗車
東京着15時32分 下車
「なるほど、博多で出張して商談していたんですね。」
「はい。」
「それで、その木岡と金子とめぐみは。」
「北九州へ観光していたそうです。」
「ほう、北九州ですか。」
「ええ、博多駅で会ったのは分ってるんです。」
「なるほど。」
岩泉と桜井は、高杉に報告した。
「そうか、岩田は博多へ出張していたのか。」
「はい、そこで金子と木岡達に会ったそうです。」
「その時は、金子達は北九州へ観光していたそうです。」
「ほう。」
「後は、松岡の方だよな。」
「そこですよね。」
「ええ、問題はどうやって東京から長崎と京都へ行ったかだ。」
「問題は、犯行は可能かどうかですね。」
「ええ。」
一方、善子とめぐみに聞き込みをした。
「あっ、この女。」
「何か知っているのか。」
「ええ、夜景を見に行った時に彼女は19時の夜行で京都へ行くと言って、その場を離れたの。」
「えっ、それ本当か。」
「と言う事は、長崎から京都へ向かったって事になるな。」
「ええ。」
と、南と高山が行った。
そして、犯人は誰なのか?
犯人が使った列車トリックの謎は解けるか、彼のアリバイは崩れるのか?