わたしはアルメリア・インフニティア。様々な名前を得ては変えてきた者。
むろん、これ以上は変えるつもりなどない。この名はアイルによって取り戻せ、エメスと生きると誓い合った証だ。
……だから。
『グギャヴォオオオオオオオン!』
その全てを奪い兼ねない、目の前のこいつは殺さねばならないのである。何故なら、これは
――――――ゴォオオオオオオオッ!
突如、ミラボレアスが爆炎を吐いてきた。奴にとっては何て事も無い、溜め息のような物だろう。
しかし、わたしたちにとってそれは、避けられぬ死の運命だ。
「散開!」
ウケツケジョーの相棒(名前は「ノア」と言うらしい)が叫び、皆それに従い散る。刹那、射線上の石畳が沸騰して蒸発した。鉱物を気化させるとは、とんでもない火力である。
だが、まだ終わりではない。ミラボレアスは続けて火球を何発も放ち、周囲をあっという間に火の海へと変えた。
「このっ!」
と、上手く懐に潜り込んだベッキー(メラル)が、至近距離で散弾を放った。
――――――ガキガキガキガキン!
「嘘ぉっ!?」
まるで通じてなかった。硬過ぎるだろ。
『ギャヴォオオオッ!』
驚いて硬直するベッキーに、ミラボレアスが長大な尾を振り回す。
「はぁん♪」
回復した。何でや。
うーん、やっぱり徹甲榴弾ニティア。様々な名前を得ては変えてきた者。
むろん、これ以上は変えるつもりなどない。この名はアイルによって取り戻せ、エメスと生きると誓い合った証だ。
……だから。
『グギャヴォオオオオオオオン!』
その全てを奪い兼ねない、目の前のこいつは殺さねばならないのである。何故なら、これは
――――――ゴォオオオオオオオッ!
突如、ミラボレアスが爆炎を吐いてきた。奴にとっては何て事も無い、溜め息のような物だろう。
しかし、わたしたちにとってそれは、避けられぬ死の運命だ。
「散開!」
ウケツケジョーの相棒(名前は「ノア」と言うらしい)が叫び、皆それに従い散る。刹那、射線上の石畳が沸騰して蒸発した。鉱物を気化させるとは、とんでもない火力である。
だが、まだ終わりではない。ミラボレアスは続けて火球を何発も放ち、周囲をあっという間に火の海へと変えた。
「このっ!」
と、上手く懐に潜り込んだベッキー(メラル)が、至近距離で散弾を放った。
――――――ガキガキガキガキン!
「嘘ぉっ!?」
まるで通じてなかった。硬過ぎるだろ。
『ギャヴォオオオッ!』
驚いて硬直するベッキーに、ミラボレアスが長大な尾を振り回す。
「はぁん♪」
回復した。何でや。
……うーん、やっぱり体表を面に攻撃しても効き目が薄いようだなぁ。
「……ならば斬る!」
「「突く!」」
わたしが斬り掛かり、ビスカとアリス(ヴリア)が槍で突いた。
――――――ガキャアアアン!
弾かれた。だから硬いって!
『ゴゥゥゥゥ……ヴァォオオオオオオオッ!』
と、ミラボレアスが爆炎で反撃してきた。今度は溜め息交じりとは違う、両翼の爪を地面に食い込ませて反動に備えた、殺る気満々の火炎ブレスだ。
「「シールド!」」「そい!」
ビスカとアリスが咄嗟に盾を構え、わたしはその後ろに緊急回避する。あんなの、片手剣の盾でどうにか出来る代物じゃないよ。
しかし、このミラボレアス容赦しない。直ぐ様、次のブレスを溜め始める。
「させないっスよ!」
「……ざけんじゃねぇぞコラァッ!」
すると、エイデンと復活したベッキーの徹甲榴弾がミラボレアスの頭と腹に直撃、爆発した。流石に零距離で爆弾が炸裂するのは痛いらしく、ミラボレアスは攻撃を中断して仰け反る。
「はぁああああっ!」
さらに、ノアがクラッチクローでミラボレアスの首筋に飛び付き、そのままグルグルと焦げ跡を抉りながら斬り抜ける。
「……ドラァッ!」
『グヴォァアア!』
そして、その隙に真下へ滑り込んだわたしの一閃が胸部に決まり、漸くダメージらしいダメージを与える事に成功した。
だが、戦いはまだまだこれからだ。奴は全く本気じゃない。
「……わたしは絶対に、生きて帰るんだ!」
◆ダークパラソル
モンスター用の武器であると同時に対人用の暗器でもある、冗談みたいな黒い傘。見た目こそお洒落だが、ライトボウガンなので先端部から弾丸が吹っ飛んで来るし、何より材料がミラボレアスの翼膜である。きっと過去の英雄が手に入れたか、その最中に落ちた素材を使ったのだろう。