ダンジョンに「くっ、殺せ!」を求めるのは間違っているだろうか。   作:最強オーク

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評価が上がったり下がったりですね。まあ、それはそれとして。

文字数少ないし、多分「は?何言ってんだ?全く意味分からん」てなる。指摘しないでください!


くっころ11 思うようにいかない日もあるさ

 

 「フィン、どう思った?」

 

 「どう、とは?」

 

 「クロナだ。あの子の話についてだ」

 

 部屋から退室したリヴェリアは、同じく話を聞いていたフィンへと確認をとる。クロナの話をどう感じたかと。

 

 「···嘘はなかった。そもそもあの子は嘘を付けない。誰かの命に関わることなら絶対ね」

 

 フィンはリヴェリアを一瞥した後、自身の感想を伝える。リヴェリアもその感想に同感だった。

 

 「でもね」

 

 「引っ掛かるのは冒険者依頼だ。何故隠すような真似をした?」

 

 「それは―――」

 

 「依頼主との守秘義務があるのは分かる。誠実な彼女ならそれを確実に守る」

 

 「なら···」

 

 「()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

  

 「――――」

 

 言葉が出なかった。

 

 彼女はボールスに殺人鬼が現れたと、手を打たなければ自分達の命が危ぶまれるぞと警告している。にも関わらず。

 

 「依頼内容を明かさなかったんだ」

 

 フィンは足を止めて振り返り、クロナがいるであろう宿を見る。

 

 「まさかお前はあの子を、クロナを疑っているのか?」

 

 このリヴェリアの問いに対して、

 

 「ははは」

 

 フィンは笑ってみせた。

 

 「昔も今も、クロナは誰かを傷つけるような子じゃないよ。恐らく依頼主も」

 

 「依頼主も?ならばお前は何を疑っている?」

 

 「それは―――おっと、その前に」

 

 フィンは発見する。

 

 先ほどの二人と同じように、クロナの宿を見つめている褐色肌の少女を。

 

 「げっ!?」

 

 『【泥···なんちゃらさん】が喋ってしまったら仕方ないですよね』

 

 「この街でのクロナの立ち振舞い」

 

 「それら全ては―――()()()()()()()()()()()()()と、僕は思うよ」

  

 「なるほど···」   

 

 リヴェリアは腑に落ちたように納得した。

 

 「やあ【泥犬】、奇遇だね······おや?その荷物には何が入っているんだい?代わりに持つよ」

 

 「あ、ああ······」

 

 数多の女性を惚れさせる【勇者】の微笑みは、【泥犬】には悪魔や魔王の類いだと錯覚させた。

 

 リヴェリアは一連のやり取りにやれやれとため息を溢して―――

 

 「っ!!避けろ!!」

 

 「!!」

 

 「うわぁっ!?」

 

 投擲された大剣から二人を守った。

 

 「ちっ、躱されたか」

 

 機嫌を悪くし、舌打ちしながら現れたのは赤髪の女。

 

 体格、服装、言動。クロナが言っていた殺人鬼と特徴が一致する。

 

 「コイツが例の···」

 

 「んー。これは幸か不幸、どっちかな」

 

 この周りには誰もいない。

 

 冒険者の多くは、ティオネ達やボールスがいる場所に集まっている。単体や数人で行動するよりも、集団で行動するほうが安心だからだ。

 

 だからここで暴れても大した被害は出ないし、敵の思惑が知れる。これが幸。

 

 逆に言えば、もし彼女以外にも敵がいた場合。それは遠征と怪物祭でその姿を現した新種が控えていること。

 

 間違いなく混乱する。それを鎮め、指揮を取れるのは【勇者】の二つ名を冠するフィン・ディムナだけだ。

 

 目の前の敵が自分と同等の力を有している場合、フィンとリヴェリアは彼女によって分断されていることになるし、取り逃がす恐れがある。これが不幸にして最悪。

 

 「リヴェリア、彼女を連れてティオネのもとへ行け」

 

 「分かった。行くぞ【泥犬】」

 

 「ちょっ、な、【九魔姫】!?う、うわっ!!」

 

 敵を前にして縮こまる彼女を片手で担ぎ上げ、この場から立ち去った。

 

 「追いかけないのかい?」

 

 「構わん。誰が持っているのかが分かった。だから―――

 

 行け食人花(ヴィオラス)!食い荒らせ!!」

 

 女の一声で続々と現れる新種を尻目に、目の前の女は殺人鬼であると同時に調教師(テイマー)だったと判明した。

 

 「···これでしばらく邪魔者は現れない。その間にお前を殺す」

 

 「やってみろ···と、言いたいところだけどね」

 

 「?」

  

 「あの宿に()()いるか分かるかい?」

 

 フィンは宿を指差す。誰が来ても同じだ。逆転の可能性があるならそれこそ―――

 

 「っ!? まさか!」

 

 「そのまさか、さ」

 

 本能的に身構える。

 

 自分の攻撃が通じない、それでいて一撃だけで自分を沈める化物を。

 

 昨晩の事を思い出したら最後、震えが止まらなかった。

 

 「震えているのかい?なら上着を貸そうか?」

 

 「だ、黙れ!まずはお前を」

 

 「あれが例の殺人鬼です。アイズ、行けますか?」

 

 「うん、行けるよ」

 

 しくじった。

 

 目の前の小人族ならいざ知らず、新たに現れたヒューマンの剣士に、恐怖を植え付けられた女騎士。

 

 調教師の殺人鬼―――レヴィスは、自分の判断を誤ったと後悔した。

 




レヴィス→混乱させて一人づつ殺すつもりだったが、クロナがすぐ近くにいると知らず、事を起こした。

フィン→彼女はクロナを恐れているのでは?予想が当たって嬉しい。クロナに任せて混乱を鎮めに行こうかな。

リヴェリア→絶賛統率中。はよ来いフィン!

クロナ→あー!昨晩の殺人鬼だー!

アイズ→いくよ
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