社会人って大変なんだね………まだ3日しか経ってないけど、社会人の大変さを実感し始めてますよ……。
一夏からの訓練の誘いを断った紫藤迅の姿は第一アリーナの隅っこにあった。
ISスーツを着ており、その筋骨隆々な姿を晒している為、周囲で訓練機に乗り自主訓練に励む女生徒達は以前のクラスメイト達と同様にその肉体美に見惚れてしまい時折熱い視線を向けている。
迅はその視線の数々に当然気づいており、露骨に不機嫌を顔に出しながら無視している。
「さて、早速確認していくか」
女生徒達の熱視線を無視し、彼は左手に嵌めている黒鉄に意識を向ける。左手を胸の高さまで掲げ前へと構え、グローブに右手を添えながらその名を呼ぶ。
「———『黒鉄』」
その言葉と共に暗い漆黒の光の粒子がグローブから溢れ、瞬く間に機体の形をなし漆黒の巨体をあらわにした。
ズンと音を立てながら地面に着地する漆黒の巨体『黒鉄』。その物々しい外見に、肉体美に見惚れていた女生徒達は少し驚いたような表情を浮かべていた。
それも無理はないだろう。ISの大きさは人間の肉体よりも二回りほど大きい3〜4m前後なのだが、打鉄や白式よりも二回りも大きい黒鉄の大きさは5mを超えているのだ。元々のサイズが違うのだから、見慣れていない者達は驚いても仕方ないだろう。
なお、これだけ巨大なのは元々防御特化型として製造されたからであり、ISの特性にある『PIC』は通常とは異なる仕様をしている。
パッシブ・イナーシャル・キャンセラー、通称PICと呼ばれる機能はいわば重力の制御装置のようなものだ。これによって浮遊、加速、停止を行なっており、常にISは浮遊しており意図的にでないと着地ができない。
一夏の『白式』やセシリアの『ブルー・ティアーズ』もその例に漏れず浮遊しているのだが、迅の『黒鉄』は他とは違い基本的に地に足がついた状態だ。
それは、この機体が大き過ぎる為であり、また機体の特性を活かす為でもある。
まぁ彼としては常に浮遊してるよりも人体の延長のような動きができるなとしか思ってないので、仕様が異なろうがあまり気にしていない。
黒鉄を展開し纏った迅は漆黒の巨体を見渡して、次に両手を広げそれを見下ろすと自嘲気味に儚く笑った。
「…………ガキの頃だったら、無邪気に喜んだんだろうな」
10年前以前の自分だったのならISに乗れるどころか自分専用のオリジナル機体を持っていることに諸手を挙げて喜んでいたことだろう。
なぜなら、昔の自分はISのことが堪らなく大好きだったから。
それこそ、将来の夢にIS操縦者を夢見るぐらいには。そんな夢も、すぐに女性しか乗れないという事実を知り潰えたのだが、まさか十数年後にISに乗ることができ専用機も貰えて晴れてIS操縦者になってるとは夢にも思わなかった。
だが、今となっては喜びの感情なんてあるわけがない。
あるのは憎悪や憤怒、嫌悪の感情だけだ。
こんな殺戮兵器好き好んで乗りたくない。乗りたいわけがない。こんな簡単に人の命を奪える兵器を、世界のあり方をあっさりと歪めて変えてしまった麻薬のような殺戮兵器など忌々しい存在でしかない。
ISとは無限の宇宙を切り拓く希望の翼ではない。
ISとは人を簡単に殺せる、史上最強の大量殺戮兵器でしかないのだ。
今や紫藤迅にとってISとは唾棄するほどに憎たらしい存在へと成り下がってしまったのだ。
かつては純粋な好きと言う感情が憎悪や憤怒に変わってしまったのは
「……づぅっ」
10年前のトラウマが脳裏をよぎりズキリも頭痛が響き、その痛みに顔を顰め呻き声が漏れる。片手で頭を抑える彼は、呼吸を整えると苛立ちを露わにする。
「………あぁ、クソが。こんな時にまで、でてくんじゃねぇよ……」
この地獄のような生活が始まってから夜寝る時は必ずと言っていいほど悪夢を見てしまう。日中昼寝する時は見ることはあまりないのだが、もう煩わしいことこの上ない。
ただでさえ満足に眠れないのに起きている状態でも悪夢を思い出すなどもはや苦痛でしかなかった。
「………………あーー、ほんっと、クソッタレだな」
憎らしいほどに雲ひとつない夕方の空を見上げて迅は吐き出すように呟くと小さく息をついた。
「はぁ、まぁいい。文句を言ったところで状況はかわらねぇ。とりあえず軽く動くか」
気を取り直して迅は早速軽く体を動かすことにした。
「《砕城》」
とりあえず迅は授業でも展開した鬼の金棒、もとい近接特化型大型メイス《砕城》を展開し片手で持つと軽く振るう。
多少の護身術程度しか武術を知らない迅はとりあえず思うがままに《砕城》を振るう。鈍い音を立てながらぶんぶんと振り回していく。
動き回りながら10分ほど適当に素振りをした彼は動きを止めると傍の地面に《砕城》を突き刺した。
「体は動かしやすいな。多少のタイムラグはあるが俺が思った通りの動きができてる。動く分には問題なさそうだ」
両手を開いたり閉じたりしながら動作確認の結果を実感する迅。
それほど激しく動いたわけではないが、ある程度の動きならば問題なく自分の思った通りに動けることを確認できた。
「地上操作は何とかなりそうだが、飛行はまだうまく出来ねぇだろうなぁ。前も墜落したし」
先日の墜落を思い出し失笑してしまう。
あれは側から見ても実に情けなかったと自分でも思ってしまうほどの失態だった。こればかりは反省するしかない。
歩き回ることは問題なく出来ており地上操作は続けていけば問題ないだろう。ただ、飛行に関しては先日の失敗もありうまくいくかは分からない。
そもそも人間が空を自在に飛べることなど今までなかったし、飛行機やヘリとも勝手が違う。今まで実現できていなかったからこそ操作性の難易度は遥かに高い。
「………今度飛び方のコツ織斑に聞いてみるか」
迅の中ではISについては教師である真耶や千冬、代表候補生であるセシリアに教わる選択肢は初めからない。
訓練に真面目に取り組み日々技量を上げ続けている一夏に色々と教わろうと考えていた。箒は一夏以外唯一気軽に話せる存在だが、彼女の教え方が効果音しかないので却下だ。
「《砕城》は十分試したし、他にはどんな武装があるんだ?」
ある程度素振りをした迅は黒鉄の武装を確認するために、装備の一覧を開き目の前に現れたディスプレイを見て僅かに目を見開いた。
「これは……へぇ、結構あるな。並の武器庫よりあるんじゃないか?しかも、
黒鉄に積まれている武装は単純な数で見れば20を超えていた。近接武装が8種、遠距離武装が10種以上、支援武装もいくつかあったのだ。しかも、素人の自分から見てもそれなりに破壊力があるものも多い。
黒鉄のベースとなった打鉄は他の機体と比べて武装の、『
なお、『拡張領域』とは後付武装を収納するための空間のことであり、IS用の武装などを量子変換することによって自由に取り出すことができるようになっているのだ。
「打鉄の基本装備の《葵》はまぁあって当然だが……その他は小型ブレード《黒爪》に、アックス《覇嵐》…片手斧ってことか。それに加えてパイルバンカー《雷穿牙》に、手甲《轟魔》……それに、シールドも大小いくつかあるのか。《葵》と《黒爪》以外、重装備ばかりだな」
近接武装は多種多様であり、元々の打鉄にも入っている日本刀型の近接ブレード《葵》もあれば、近接特化型大型メイス《砕城》のような黒鉄専用の武装もいくつかある。というより、《葵》以外は全て黒鉄専用装備である。それもこと破壊力に長けた重装備ばかり。防御力に物をいわせた強引な突破から、少ない手数で、されど確実な破壊力で敵を倒すためだ。
「……こんだけあってまだ近接だけか。じゃあ、遠距離系はどうなってるんだ?」
近接装備だけで十分満腹だったが、ここまで来たら遠距離武装も見る必要もある為、ウィンドウをスライドして一覧を見ると、
「……はぁ?嘘だろ?」
迅は眉を顰め思わず声を上げてしまい、驚愕の表情のまま装備を読み上げていった。
「………アサルトライフルの《焔備》とか、
装備の一覧を見ながらため息をついてしまう。
ゲテモノ、というか明らかに重火力の武装ばかりだったのだ。
「30mm
今読み上げた残りの遠距離武装は総じて銃火器の中でも破壊力に長けた物ばかりであり、競技であっても向かうのを躊躇うほど。
思わず迅が悪態をついてしまうほどに悪趣味な破壊兵器ばかりが積まれていたのだ。
「…………大国の大隊規模……いや、ISの性能考えたら、小国の軍事力ぐらいはあるだろ」
これだけの武装、名前だけでも明らかに過剰火力だと分かってしまう。
誇張でもなんでもなく重戦車数百台分に、あるいは戦艦数十隻分にも匹敵するほどの火力を有していることになる。
凡そ、一個人が、しかも戦いの素人が持っていいような兵器じゃない。
「これだけの装備。しかも、重装備ばかり。……まさか、移動型要塞をコンセプトにしてるのか?」
装備の一覧を見て訝しむ迅。
迅の専用機となった『黒鉄』は競技としての戦闘ではなく、戦争としての戦闘を想定したような設計になっているように思える。
近接両用型である打鉄を改造し、全体の巨大化、装甲の重厚化に加え、物理装甲は頭部と首以外の全てを覆っている。左右に浮かぶ浮遊シールドも打鉄の2倍のサイズとなり、厚みも全く違う。
改めて機体を見渡せば肩部と腰部にはサブウェポンを装着できるようになっており、両腕で射撃武装や近接武装を持つと同時に肩や腰に射撃武装を取り付けることができるようになっている。使用難易度は高いだろうが、十全に扱えるようになれば銃火器を数種類同時発砲できる移動砲台となるだろう。
更に腕部装甲にはシールドを取り付けることができ、それに対応した武装を取り付ければ防御を固められ、耐久力の高さから長時間戦闘も可能なはずだ。
まさに、『要塞』と称すべき重装備具合だ。
実は彼の予想は的中しており、『黒鉄』はまさしく移動型要塞というコンセプトを元に製造された特殊な機体なのである。
速度、機動性を捨てる代わりに防御、攻撃性能を高めており、長期戦に耐えうる防御力と、その高い防御力で耐えながら、遠距離武装で迎撃、あるいは強引な突破からの近接武装を用いた近接戦闘。
まさしく移動型要塞なのだ、この機体は。
「…………戦争でもしたいのか?この機体の開発者は」
どう考えても戦争を想定した機体としか思えない。
競技として一対一で戦うための装備ではなく、戦争時にいかに多くの戦果を上げられるかを求められた装備。
相手と競い優越を決める為ではなく、いかに効率良く、多くの命を奪い破壊できるかを求められた結果生まれた装備。
それが、IS『黒鉄』に積まれたのだと思わざるを得なかった。
「…………ぅっ」
それを理解した瞬間、迅の顔は瞬く間に青ざめ喉から込み上げてきた吐き気に思わず口を抑えてしまう。
(これを……俺が使わなくちゃいけないのか?この、殺戮兵器を?)
分かっていたはずなのに今更になって恐怖が込み上げてしまった。
ISに乗せられる時点で何百人もの人を殺せるような破壊兵器を扱わなくちゃいけないのは分かっていた。拒否したところで、そんなのは無駄に終わりどう足掻いてもISに乗せられることも、もう諦めていた。
だとしてもだ。やはり、恐怖は感じてしまう。
しかも、自分が乗せられた機体は、その中でも恐らくは屈指の人を殺すことに特化した武装ばかり積み込まれた戦争用に造られたISなのだから。
「ふざ、けるなよっ……よくもっ、こんなものをっ」
恐怖の次に込み上げてきたのは怒りだ。
この学園にぶち込んだIS委員会の人間達へ、これを開発した開発者達へ、これに乗るよう命令した政府の人間達へ。自分に戦争の片棒を担がせようとする者達全員に怒りを抱いた。
ふざけるなと。
なんで俺がこんなものに乗らなくちゃいけないのだと。
戦争をしたいならお前らが勝手にやればいいと。
そんな激情が彼の表情に宿り、ギリッと歯が噛み締められ、彼の怒りに呼応してから黒鉄の拳がギギっと軋むほどに強く握りしめていた。
だが、それもほんの少しのこと。唐突に力を抜いた彼は、口の端を小さく吊り上げる。
「ははっ……落ち着けよ。今怒ったところであいつらには届かねぇだろうが。怒るだけ無駄だ」
彼は諦観の宿る歪んだ笑みを浮かべながらそう言う。しかし、その笑みとは裏腹に瞳は爛々と危険な狂的な闇を宿していた。
「お前らがどんな思惑でコイツを使わせようがどうでもいい。お前らが俺を利用するなら、俺はコイツを利用してやる」
政府が、開発者が、IS委員会が、自分を利用しようとしているのは明白。
世界で二人しかいない男性操縦者からデータを取れるだけ取って飼い殺しにしようとしている。だが、奴らの下卑た思惑などどうでもいい。どうしたところで自分にとっては敵だ。
ならば、やることは変わらない。敵であるならば自分にとっては殺すべき存在だ。だが、今はまだ殺しにはいかない。敵であるお前らが俺を利用するように、俺もお前らを利用してやろう。
「データが欲しいのならいくらでもくれてやるよ。それだけ俺の技量も上達するんだからな。お前らは送られたデータを見て満足して踏ん反り返っていればいい」
迅は獣の如き獰猛な笑みを浮かべながら嗤う。
そこには怒りが、憎しみが、殺意が、敵意が、狂気が……闇が宿っていた。ゾッとするような悍ましい気配を無意識に感じ取ってか、周囲で自主訓練に励んでいた生徒達はおもわず距離をとってしまう。
檻に入れた程度で猛獣が大人しくなるわけがないように、IS社会に縛られたところで彼が大人しくするわけがない。
「いつか必ず地獄に堕としてやる。その日までせいぜい今の平和を享受してろ。クソども」
彼は備える。
猛虎が爪牙を研ぎ澄まし狩りに備えるように、与えられた『暴力』を己がものとし、いつか必ず怨敵共を確実に屠る為に、彼は『黒鉄』を使い熟すことを密かに決意した。
▼△▼△▼△
夕日はすでに水平線に沈みかけ、橙から藍色と紫が混ざり合った暗い色へと空の色が変わり始めた頃、第一アリーナではドガァァンと轟音が響いた。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ」
第一アリーナに荒い息遣いの音が響く。
音の主は黒い機体『黒鉄』を纏う紫藤迅だ。彼は片膝をつき、右手に持つ《砕城》を地面に突き立てながら荒い呼吸を繰り返している。
大粒の汗を流す彼はこの2時間程度で相当な訓練をしたのだろう。その証拠に、彼の周囲の地面は無数のクレーターができていたり、焦げた痕、銃弾が撃ち込まれた痕、などなど様々な要因で抉れていたのだ。更に彼の周囲には大小様々な薬莢が転がっている。装備の試し振りや試し撃ちやら色々とやっていたら地面がこの有様になってしまったのだ。
「はぁ、今日はこんぐらいにしとくか」
《砕城》を仕舞うと息を吐いて汗を拭いながら腕を振り体をほぐす。
「しっかし、体力落ちたな。まぁまともに寝れてねぇし、食生活もあんなんじゃ仕方ねぇか」
去年の12月まではバスケ部の活動を続けており、受験勉強と並行しながらも全国大会に出たりとバスケの活動を続けていた。
受験が無事終わってからは再びトレーニングを再開して少し鈍った体を鍛え直していたが、ISの適性検査のあの日から一度もトレーニングをしていない。
それに加え、熟睡できずに半端な睡眠や最低限の食生活のせいで体力はガタ落ちしていた。体も少しやつれてしまっており体重も落ちてしまったのだ。
「鍛え直すか。ジム施設ぐらいあんだろ。食生活は……無理だな。治しようがねぇ」
『黒鉄』を使いこなすと決めた以上、体力作りは必須だ。それならば、以前のようにジムで鍛える他ない。
食生活に関しては精神的な摂食障害である為、そちらを治さなくてはいけないのだが、今のこの状況ではもはや不治の病に等しい為とりあえず体力作りをすることにしたのだ。
「織斑や篠ノ之誘ってトレーニングするか」
あの二人ならば部活とかの用事でない限りは付き合ってくれるだろう。トレーニングは一人でやるのもいいが、複数人でやるのもいいのだ。
そしてとりあえず今後の方針を決めた迅は苦笑いを浮かべながら周囲の破壊された地面へと改めて視線を向ける。
「…………それじゃ訓練も終わったし、そろそろ埋めてくか」
初日から張り切りすぎたと思いながら、迅は誰もいなくなった第一アリーナでは黒鉄に乗りながら自分で作った凸凹の地面を修復していった。
そうして30分ほど経過した頃、迅は漸く地面の修復を終えた。
「あぁ、自業自得とはいえ疲れた」
一仕事終えた迅は汗を拭いながら息をつき、黒鉄を解除する。
「っと……」
展開解除と同時にISの補助がなくなり、蓄積してた疲労が一気にのしかかる。思ったよりも疲弊していたのか、軽く蹌踉めいてしまった。
その様に思わず笑ってしまう。
「…‥ははっ、まじで鈍ったなぁ。昔なら、もっと動き回れたはずなんだが」
トレーニングをしなくなってから一ヶ月も満たないのにこの体たらく。これは本格的に鍛え直すべきだなと改めて意気込んだ。
そうして体をほぐし、ピットに戻ろうとした時だ。彼を呼ぶ者が現れる。
「紫藤」
トーン低めの声。その声音はこの地獄が始まってから聴くようになった声音であり、その声の主に振り返った迅は露骨に顔を冷徹なものへと変えながら彼女の名を呼ぶ。
「何の用だ?ブリュンヒルデ」
彼を呼んだのは他ならぬ織斑千冬その人だった。
いつもの黒のスーツに身を包んだ彼女の手にはタオルと1Lサイズのペットボトルが握られていた。
敵意を込め睨まれた千冬は少しの沈黙の後口を開く。
「お前が自主訓練をしてるから様子を見に来たんだ。担任としてな。疲れただろう、タオルとスポーツドリンクを持ってきた。よければ使ってくれ」
「…………………チッ」
気遣いの言葉と共に差し出されたタオルとスポーツドリンク。それを冷たい眼差しで見ていた迅はやがて露骨に舌打ちするとひったくるように奪い取り汗を拭いながら器用にキャップを開けて中のスポーツドリンクを一気に呷るように飲む。
それを千冬は目を丸くして少し驚いた様子で見ていた。喉を鳴らし一気に半分を飲み干した迅はキャップから口を離し、息をついたところで千冬の様子に気づき怪訝な表情を浮かべる。
「んだよ、その表情は。俺がスポドリを飲むのがそんなに珍しいのか?」
「あ、ああいや、違うんだ。ただ、お前が私が渡した飲み物を素直に受け取るとは思ってなかったからな」
「別に、あんたは毒を盛るなんざしねぇだろ。あんたのことは憎いが、こすい真似はしないことだけは認めてる。それに正直喉が渇いて仕方がなかった。害のねぇ飲みもんがそこにあんなら飲むだろ」
他の者ならばこうはいかなかっただろう。
迅は千冬のことも憎くて仕方がなかったが、それでも他の小物のように飲み物に毒を盛って殺すような真似をしないことだけはわかる。それに、彼女自身に自分を害する意志がないことも分かっていた。
だから飲み物を受け取った。それだけに過ぎないのだ。
「………そうか」
だが、千冬にとっては迅に少しだけでも歩み寄ることができたと思い、表情をわずかに綻ばせ内心では安堵していた。
「どうだ?『黒鉄』は」
「………別に可もなく不可もなくと言ったところだ。動かす分には問題はないが、武装は数が多いから使いこなすのに時間がかかるだろうがな」
「そうか、まぁ確かに黒鉄の武装保有数は私が知る限りでは全ISの中でもトップクラスだからな。相当なじゃじゃ馬な機体だろう」
「だろうよ。しかし、こうも多いと織斑の奴が哀れだ。あいつは確か剣一本だけなんだろ?せっかくの第三世代ならばもう少し積んでやるべきだったんじゃねぇのか?」
織斑一夏の専用機『白式』は迅の『黒鉄』とは対照的に武装が一つしかない。しかも、その武装は《雪片弐型》という近接特化型のブレードなのだ。
まだ黒鉄の武装を見せていないが、きっと自身との機体との違いに嘆くか羨ましがることだろう。
彼の疑問に千冬は素直に答えた。
「白式は少し特殊でな。単一使用能力に《雪片弐型》の容量以外の全ての拡張領域を使ってしまっているんだ」
「単一使用能力?それって、試合の時に見たライトセイバーみたいなやつのことか?」
迅はセシリアと一夏の試合を思い返して気づく。
彼が唯一持っている武装《雪片弐型》の等身が割れてそこからエネルギー状の刃が出ていたのを。もしや、それが千冬のいう単一使用能力なのではと思ったのだ。
その気づきを彼女は肯定する。
「その通りだ。各ISが操縦者と最高状態の相性になった時に自然発生する能力なんだが、白式にはそれが初めから発現しているんだ」
「その能力は?」
「『零落白夜』。バリアー無効化攻撃だ。相手のバリアー残量に関係なくそれを切り裂いて本体に直接ダメージを与えることができるんだ」
「なに?」
とんでもない能力に迅は眉を顰める。
「ピーキーすぎる。それ絶対素人が使いこなせる代物じゃねぇだろ。しかも、その話を聞く限り、その『零落白夜』とやら、自分のシールドエネルギーを攻撃力に変換してんじゃないのか?だからあの時、織斑のシールドが勝手にゼロになったんじゃないのか?」
迅は今の能力の説明から一つの結論に行き着いた。
あの時、一夏はセシリアに刀を振り下ろす直前でエネルギー切れで敗北した。攻撃を受けた様子もない為、何か不備があったのかと当時は疑ったが、今『零落白夜』の説明を聞いた後では自身のエネルギーを消費していたからゼロになったのだと結論に行き着くことができた。
その推論に千冬は感心の声を上げる。
「ほぅ、よく気づいたな。そうだ。お前のいう通り、『零落白夜』は自身のシールドエネルギーを消費する。だから、シールドの配分は他のISよりも注意しないといけないんだ。あの時のあいつはその特性をまだ理解していなかった。だから負けたんだ」
「…………成程。なんて事のない理由だったな。俺のとは対照的な攻撃特化型の機体か。だが、玄人向けの機体だ。素人のあいつに持たせるべき機体じゃねぇだろ」
迅の言い分は正しい。
一夏の専用機白式はその機体特性から明らかな玄人向け仕様だ。乗りこなすには相当な訓練時間だけでなく、搭乗者のセンスも求められている鬼畜機体だ。
それを初心者である一夏に持たせるなど何を考えてるんだと彼は批判した。その批判に千冬は痛いところを突かれたような顔をする。
「………お前の言い分は正しい。あそこまで攻撃特化な機体に素人を乗せるのは普通では考えられん。だが、幸いなことに白式は私がかつて世界一の座にいた時に乗っていた機体《暮桜》と同じ仕様だ。不思議なことにその特殊能力も同じだ。私ならば戦い方を教えることができる」
「ハッ、世界最強様の機体と同じ仕様とはな、随分と珍しいこともあるもんだ」
「ああ、全くだな」
含みのある物言いで返した千冬に怪訝な表情を浮かべた迅だったが、それを尋ねることはせずにひとしきりタオルで汗を拭うと話題を変えた。
「そういえば、あんたに渡すもんがある」
「?何をだ?」
首を傾げる千冬に迅は黒鉄の拡張領域からUSBメモリを取り出すと千冬へと投げる。危なげなく受け取った千冬に迅はUSBメモリの中身を説明した。
「今日の分の黒鉄の稼働データだ。後で職員室に提出しに行くつもりだったから、あんたがきてくれたおかげで手間が省けた」
「そ、そうか。用意がいいんだな」
「別に。今時の大学生ならこれぐらいはできるだろう。わざわざレポートにまとめんのも面倒だ、これからもUSBで提出するがかまわねぇだろ?」
「ああ、問題ない。むしろ、こちらとしてもありがたいぐらいだ」
「そうかよ」
そうぶっきらぼうに返すや迅は千冬に背を向けるとピットの方へと歩き始めた。
「俺は上がる。タオルは後日洗って返す」
「ああ、明日も早い。ゆっくり休めよ」
「気が向いたら出てやるよ」
千冬の労いの言葉に生意気にそう返した迅はそのままピットへと歩いていってしまった。
彼女に対してありえないそんざいな態度であり、彼以外の生徒がやろうものなら、制裁ものだが千冬の表情は不機嫌どころか柔らかいものになっていた。
そして、千冬もわかる人なら分かるような上機嫌な様子で彼に背を向けて別のピットへと歩き出した。
▼△▼△▼△
自主訓練を終え、千冬に稼働データを提出した迅は部屋に戻った後とりあえずシャワーを浴び汗を流した。
「飯でも食いながらデータをまとめるか」
シャワーを終えた彼はタオルで濡れた髪を拭きながら冷蔵庫を漁り冷やしていたゼリー飲料や保存食、水を取り出し、更には鞄も漁りISの教本などを数冊取り出すと、それらをテーブルに置いて椅子に座りデスクトップパソコンを起動した。
そして、黒鉄の拡張領域にしまっていたもう一つのUSBメモリを取り出すとパソコンに差してキーボードを打ち操作を始めたのだ。
適度に食事を摂りながら、キーボードを打ち彼は黙々とディスプレイに目を走らせている。時折、頷いたり顎に手を当てて何かを思案したり、教本にメモをしたりとかれこれ1時間ほど作業し時刻が8時を回った頃、彼の部屋の扉を叩く音が聞こえた。
「?誰だ。こんな時間に」
作業の手を止めた彼が扉の方へと近づいた時、扉の向こうから声が聞こえてくる。
『あの、紫藤さん。織斑です』
聞こえてきたのは一夏の声。来客が一夏と分かった瞬間、張り詰めた迅の表情は穏やかなものへとなり彼は扉を開け彼を出迎えたのだが———。
「織斑、どうし………本当にどうした、お前」
「紫藤さん、遅いところ申し訳ないんですけど、少し相談に乗ってもらえませんか?」
何故か頬に真っ赤な紅葉をつけていたのだ。
「とりあえず、話聞くから中入れや」
何か痴話喧嘩があったとしか思えない彼の様子に、拍子抜けを喰らった彼はとりあえず彼を中へと招き入れる。
「はい、失礼します。というか、部屋では眼鏡なんですか?」
部屋に入るなり一夏は彼にそう尋ねる。
そう、実は彼は今眼鏡をかけていたのだ。ラフなジャージandタンクトップなのはなんとなく彼らしいなと思っていたが、予想もしてなかった眼鏡姿に一夏は物珍しそうにしていた。
「ああ、パソコンで作業してたからな」
といってもブルーライトカット仕様の伊達なんだけどな、と補足しながら彼はキッチンに立ち二つコップを取りながら、冷蔵庫から麦茶を取り出す。
「麦茶を出すから座って待ってろ」
「はい」
一夏は手前にあった小さな椅子に座り彼が茶を持ってくるのを待ちながら、ふとパソコンへと視線を移しディスプレイを見ると思わず声を上げる。
「うお、これって黒鉄の稼働データですか?紫藤さんが一人でまとめたんですか?」
「ああ、自主練してたからな。稼働データをまとめようかと思って」
「じゃあ、やりたいことってのは……」
「ああ。こいつの試運転だよ。性能を知りたかったからな」
麦茶を持ってきた迅は片方のコップを彼に渡しながらそう返す。一夏は受け取った麦茶を飲んで喉を潤すともう一度パソコンへと視線を向けると素直な賞賛をした。
「でも、こんな風に纏められるなんて凄いですね」
「昔、部活で主将とマネージャーと一緒にデータをまとめてたりしてたからな。それと同じ要領でやっただけだ」
バスケ部時代にはマネージャーの時雨と主将の冬馬と共に試合のデータをまとめて分析などをやっていた経験があり、、その名残りだと迅はなんて事のないように答える。
「そうだったんですね。そういえば、部活は何をされてたんですか?」
「バスケだ。一応、副将だった」
「へぇーすごいっすね。ポジションは?」
「センター。俺はディフェンスが得意だからな。基本守りばっかやってた」
「確かに紫藤さん背高いですもんね。センター似合ってると思いますよ」
「ありがとよ」
一夏の素直な賞賛に口角を上げ笑った迅は麦茶を一口飲んだ後本題へと移る。
「と、俺の話は後でいい。まず何があったんだ?」
「ええと、実は鈴と喧嘩?になりまして……」
「鈴?誰だそいつ」
「ああ、そういえば紫藤さんには紹介してませんでしたね。ええと、今朝のSHR前に紫藤さんの前でぶっ倒れた奴なんですけど」
迅は一夏の説明で確かに朝方自分を見上げた瞬間気絶した意味不明なチビ女がいたなと思い出す。
「あのクソチビか。なんだ、お前そいつと知り合いだったのか」
「はい。凰鈴音っていって俺の幼馴染なんですよ」
「で?その幼馴染とやらと喧嘩したのか?その頬はそいつにビンタでもされたか?」
迅の推測に一夏は困ったような曖昧な表情を浮かべる。
「ええ、まぁ、そうなんですけど……正直、俺は何故叩かれたのか分からなくて……」
「とにかく聞いてやるから順に話してみろ」
「は、はい」
そうして一夏は彼女との間に起きた喧嘩の顛末を話した。そうして話を聞き終えた彼は、
「……………なるほど」
長い沈黙の後に絞り出すようにそう一言だけ呟いた。一夏と鈴音の間に起きた顛末、その真意を、正確には彼女が何故一夏をビンタしたのか分かってしまったからだ。
迅の言葉を待つ一夏に彼は口を開いた。
「とりあえず、話をまとめるが、その中国のクソチビイノシシ女は、お前らの部屋に押しかけて篠ノ之に部屋替えを提案。まぁ、普通に考えて出来ねぇし認められねぇから篠ノ之と揉め事に至ったと」
「は、はい。一応揉め事はなんとかおさまったんですけど……」
「教員、学園の判断なしで部屋替えを変える事はできねぇのに押しかけてくるあたり、そいつアホだな」
部屋割りを生徒同士で交換するなど寮生活ではまず不可能だ。教員と交渉するしかないのだが、教員を織斑千冬を納得させる理由がなければそれも叶わない。
にもかかわらず、部屋に押しかけて部屋替えをしようとするなどアホとしか言いようがない。この日、迅の中で凰鈴音は考えなしのイノシシ女という認識に収まった。
「は、はは……」
一夏は鈴が侮辱されたことに乾いた笑みを浮かべるしかない。友人としては擁護したいが、擁護できる理由がなかったのだ。
「で、本題はそっからでそのアホとお前の間で昔とある約束を交わし、その約束の内容が『料理の腕が上がったら毎日酢豚を奢ってくれる』だったと。それを言ったらーー」
「ビンタ食らったわけです……」
自分が完全に悪いが何が悪いかわからずに困惑やら罪悪感やらごちゃ混ぜとなった曖昧な表情で一夏はそう応えて項垂れる。
「ちなみに、その場には篠ノ之もいたんだよな?なんか言われたのか?」
「……馬に蹴られて死ね。って言われました」
「……容赦ねぇな」
いいたい気持ちはわかるが容赦ない一言を言ったなと迅は箒をちょっとだけ責める。
「あと、もう一つ聞きてぇんだが、そのアホは中華料理が得意なのか?」
「鈴の家は中華料理屋やってて、それで鈴も中華が得意なんですよ」
「………それで、酢豚か」
迅は答えに辿り着いた。
そのイノシシ女の非常識な行動やその約束の内容、箒の発言、彼女の得意料理など様々な情報をまとめた結果、迅は一つの結論に辿り着く。それはー
(これ、毎日味噌汁のくだりじゃねぇか……つまり、そういうことなんだろうなぁ)
少し前に漫画で流行り恋愛映画でも使われるようになった名台詞。
『僕の為に毎日味噌汁を作ってくれませんか』というプロポーズの言葉だ。
それを彼女なりにアレンジして『料理の腕が上達したら、毎日私の酢豚を食べてくれませんか?』という風にしたのだろう。
つまり、これは逆プロポーズのようなものであり、恐らくは、というか確実に箒と同じように一夏に好意を寄せる彼女なりの精一杯の行動の結果なのだろう。
そして、その約束を一夏は一言一句全てを覚えてくれなかったことに腹を立ててビンタしたと言ったところだろう。箒も箒で乙女の一世一代の約束をまんまと忘れた一夏に同じ乙女として同情し怒ったからこその発言だ。
(まぁこのご時世、そのくだりはいささか古いというか、使う事はそうそうないだろうがな)
IS神話が始まる10年前よりも前の平和な世の中だったならばともかく、今のご時世、そのプロポーズのくだりは古いし、使われる事は滅多にない。
何せ、女尊男卑の世界で女が男を奴隷のようにこき使う世界だ。男が女に味噌汁を作ってくださいのではなく、味噌汁を作るので結婚してくださいという逆パターンの方がまだ可能性はある。
それに加えて、恐らくだが彼女はアレンジを加えて捻りすぎてしまった。味噌汁といえば一夏にすぐに気付かれる可能性があってなんで言われるか分からないからこそ、得意料理の酢豚にしたのだろう。だが、正直なところ酢豚を毎日食べるのは重い。精神的な意味合いではなく、単純に胃袋的な意味合いで。いくら若いとはいえ胃もたれする。
さらに付け加えていうならば、織斑一夏がドがつくほどの朴念仁であるということを。何故かは分からんが彼はとことん女性の好意に鈍い。あの箒の好意にも気付かないほどだ。これには迅も『こんな奴いるのか』と密かに驚いたりしているほどである。
それらの様々な要因が絡み合った結果、今回の事故が起こったと言えるだろう。
(だが、それを素直に伝えるのは野暮だし……なにより……)
正直なところ、迅は今回のお悩み相談に対してはあまり力になるつもりはない。一夏と箒ならばまだしも、鈴音など迅にとってはどうでもいい存在だ。どうなろうが知ったことではない。
なにより、
(他人の恋路を手助けしてやんのは一回で十分だ。織斑に関しては多分あの二人よりも面倒なことになりそうだしなぁ)
ぶっちゃけ面倒臭かった。
恋愛ほど人間関係で面倒なものはないし、他人の恋路を手助けするのは時雨と冬馬の時だけで十分だ。あの時も二人をくっつけるのに苦労したのに、また同じような、いやそれよりもはるかに面倒な女難の相ありの一夏と我が強すぎる女達の恋愛沙汰など面倒極まりない。
ぶっちゃけ好きにやってくれと思ってるぐらいだ。
「あ、あの、紫藤さん、何か分かりましたか?俺だけだと何が悪かったのか全然分からなくて……」
不安げな様子で縋るように尋ねる一夏に、答えに辿り着きながらも面倒臭いという結論に至った迅は曖昧な笑みを浮かべた。
「あぁ、すまん。こればかりは俺にも分からん。悪いな、力になれなくて」
分からないと嘘をついたのだ。そんな嘘に当然気付かない一夏は彼の謝罪に首を横に振る。
「いえ、こちらこそ急に相談乗ってくれてありがとうございます。というか、こちらこそすみません」
「いいって。お前の相談ならいつでもなってやるよ。それに、今回に関してはあまりアドバイスはできないが人生の先輩として一つアドバイスをしてやる」
今回ばかりは正解を教えるつもりはないが、それでも親切心から彼は少しだけアドバイスをすることにした。
「アドバイス、ですか?」
「ああ」
彼は頬杖をつきながら一夏の頭に手を置いて撫でながらそのアドバイスを教えてあげた。
「後悔はしないようにな。人生何があるか分からないから、些細なことでも後悔しないようにしておけ」
「……………」
迅の言葉に一夏は思わず息を呑んだ。
彼の表情が千冬が世界唯一の家族である自分にしか見せないような柔らかい表情と重なって見えたのだ。
「ん?どうした?織斑」
「あ、その……俺、姉しかいないんですけど兄貴がいたらこんな感じなのかなって思って……」
「………」
頬をかきながら照れくさそうに言う一夏に迅は一瞬表情を悲しみに歪めたが、すぐに呆れ笑いを浮かべると一夏の頭に置いたままの手を動かして彼の髪をわしゃわしゃと乱雑に撫でる。
「ははは、こいつめ」
「ちょっ、力強いっすよ」
一夏は気恥ずかしそうにしながらささやかな抵抗を見せる。だが、その表情は嬉しそうで本気で払う気はないようだ。
「とにかく、またなんか相談あったら来い。茶ぐらいはだしてやるよ」
「はい、今日はありがとうございました」
「おう」
この日、一夏は答えを得ることができなかったが迅から貴重なアドバイスをもらえたのでそれでよしとすることにした。
———翌日、生徒玄関前廊下に一枚の紙が大きく張り出されていた。
表題は『クラス対抗戦日程表』。
一回戦の一夏の相手は二組———凰鈴音だった。
今回は黒鉄の武装大公開しました!
名前だけですけど、彼のIS『黒鉄』に収納されている武装はほぼ全部出せました!一夏の白式が高機動型の超近接特化仕様であるのに対して、迅の黒鉄が防御型の重火器、重武器などとにかく破壊力を追求した武装を豊富に詰め込んだ要塞仕様になりました!
一夏が剣ならば迅は盾と評すべき機体を有することになったわけです。
ようやく、武装を公開できて何よりです。この調子で黒鉄の戦闘シーンも早く出せたら嬉しいと思います!
では、また次回お会いしましょう!さよなら!