「ここにいる3人が我が鎮守府の艦娘たちだ」
建造に成功した俺は新たに鎮守府へと加わった【すづつき】【ふゆづき】の2人に他の艦娘たちを紹介した。
幸いなことに、現在工廠には我が鎮守府の全艦娘が一堂に会しており、混乱や気まずさも最小限に済ませることが可能だ。
「…キーロフ、元北方艦隊の旗艦だ」
「インディペンデンスです、一時は横須賀にいたこともあるので仲良くしてもらえると幸いですね」
「…ブルーリッジです」
キーロフは気まずそうに、インディペンデンスは友好的に、ブルーリッジは…忌々しげに。
…流石に鈍い俺でもわかる、ブルーリッジの反応は他の2人とはかけ離れていた。
「…ブルーr「ていとくさーん!かいはつじゅんびができました!」あぁ…」
彼女の反応になにか話さなければと、俺が話し始めようとしたタイミングで妖精さんが乱入してきた。
いや、そこは空気を読んでくれよ…。
うなだれたくなる本心をひた隠し、俺は妖精さんに連れられて工廠の更に奥へ向かった。
「どうですか!」
「すごいでしょ〜!」
妖精さんが自慢気に胸を張る。
「あぁ〜…うん、すごいな」
その様子に、俺はなんとも言えない雰囲気で答えた。
何せ開発用のエリアは先程までいた建造ドックとは違い…なんと言うか、明らかにゴチャゴチャしているのだ。
「…」
近未来的な大砲に箱型の魚雷発射管、更には鋭利な形状をしたヘリコプターに戦闘機らしきものが大量に積み重なっている。
…いや、別にゴチャついてるのは百歩譲っていい。
問題はなんで物資不足なのにこんなにも沢山の装備が転がってるんだ?
「妖精さん」
「ん?なにか?」
純粋な瞳でこちらを見る妖精さん。
「…いや、何でもない」
先程までのキラキラとした表情が脳裏に浮かんだ俺は何も見なかったことにした。
…決して聞くのが怖くなったわけでは無い。
「とりあえず開発は偵察機と対潜用の兵装で頼む」
「りょうかいしました!」
「おっけー」
「まかせろ!」
「れーるがん〜あおんそくみさいる〜」
気を取り戻した俺は不思議そうな様子の妖精さんに予め考えていた開発品の要望を伝えた。
すると、妖精さんは皆、意気揚々と開発用の機械に続々と資源を投入していった。
「かいはつすたーと!」
「おぉ〜」
俺がその様子を見ているうちに妖精さんは開発を始め、建造とは違いすぐさま結果が出てきた。
「それは…」
「ごちゅうもんの【対潜哨戒機P-3C】です!」
「そして【AGS 62口径 155mm単装砲】です!」
明らかに対潜武装とはかけ離れた艦砲が出てきた感想を述べよ。
回答:また妖精さんたちがやりやがった…。
俺の中ではそんな疲れ果てた会話が行われていた。
「あぁ…うん、ありがとう妖精さん」
少なくとも偵察機の方は大丈夫そうだし、悪気があったわけでは無いと自分に言い聞かせてお礼を告げた。
妖精さんたちは嬉しそうにあたりを走り回りだした、俺は楽しそうな彼らの邪魔をしては行けないと考え、先程から一向に向かってこない艦娘たちの元に小走り気味に向かった。
「おー「ほっといて!!!」い…」
彼女たちの影が見えてきた辺りでどうかしたのか?と聞こうと声を上げたところ、返ってきたのは拒絶するような叫び声だった。
あまりの事態に一時放心する。
しかし、その声が向けられた先が自分では無いと認識すると状況の異常性に改めて彼女たちの姿をしっかり確認する。
俺から見て右側に先程声を上げた【ブルーリッジ】と【インディペンデンス】が新たに建造された艦娘たちを睨みつけていた。
そして、睨みつけられている【すづつき】【ふゆづき】の前には険しい表情を浮かべ今にも艤装を展開しようと構える【キーロフ】の姿があった。
「…」
明らかな異常事態、それも流血沙汰になりかねない状況だ…俺はしっかりと帽子をかぶり直し一歩一歩、緊張しながらも冷静さと威厳を失わないように近づいていった。
流石に”コツコツ”と存在を主張しながら近づく俺の存在に全員が気づいたらしくハッとした表情でこちらを見る。
「何があった?」
さも冷静なように自分を取り繕って彼女たちの間…その丁度真ん中辺り、双方の主張と視線を同時に確認できる位置で立ち止まった。
久しぶりに書きました。
…続きはありません(白目)
それはそうと、久しぶりのアンケートです。
場面はめちゃくちゃシリアスですが、おそらく2話もしないでほのぼの回になるので大丈夫でしょう(フラグ)
次、建造する艦艇
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アーレイ・バーク(イージス艦)
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タイコンデロガ(巡洋艦)
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ワスプ(強襲揚陸艦)
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ジャン・バール(戦艦)
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アドミラル・ゴルシコフ(フリゲート)
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バージニア(原子力潜水艦)