戦場のようにピリピリとした空気が広がる工廠の一角。
両陣営の境界線…そこに俺はいた。
「…」
気まずい。
なんで彼女たちは争ってるんだ?途中から来たこともあって何もわからん。
…取り敢えずブルーリッジに話を聞くか。
「――話を聞きたいのだが」
俺はブルーリッジに顔を向けた。
「…」
「ブルーリッジ?どうした?」
彼女はつらそうな、はたまた嬉しそうな影のある表情を浮かべてこちらを見据えた。
不思議と違和感は無かった。
この場に俺と彼女しか存在しないような感覚に少々戸惑う。
だが、決して眼だけはそらさない。
「―提督、私は…」
―申し訳ありません―
「?――ブルーリッジ!?」
彼女は何かを呟いたや否や走り去ってしまった。
なんとか止めようと手を伸ばしたが、伸ばした手のひらは空を切るだけ…結局、俺は何も解決することができなかった。
「――…。」
漠然と立ち尽くす。
彼女達とは良好な関係を築けていたつもりだった…しかし何もすることができなかった。
彼女の気持ちを理解してやる事も出来ていなかった。
空を切った手のひらを睨みつける。
そこには訓練時代の古い豆と真新しい切り傷だけがあった。
――拳を握る――
ひと呼吸して冷静を心掛ける。
今は自問自答の時間なんてない…一段落したら話をしよう、そう考えて意識を浮上させた。
「―大丈夫だったか?」
「は、問題ありません…しかしブルーリッジは…」
「率直に申し上げるなら、ムカつきます」
「―少し、怖かった」
残った彼女たちに無事かどうか聞き、ひとまず安心する。
「そうか」
いつの間にか居なくなっていたインディペンデンスの所在に不安はあったが、キーロフたちの様子から問題ないと判断する。
何故、ブルーリッジがあそこまで取り乱していたのか?彼女達の過去を知らない以上、分かるはずもない。
―だからこそ―
「知らなければ」
彼女の過去も、想いも、あの何気ない笑顔の裏にあった全てを――俺は提督として、彼女たちと関わった一人の人間として知らなければならない。
「少し時間をくれ」
「提督…だが、アイツらは」
「俺には何が正しいのかなど分からない、だから1日だけ時間をくれ…それまでに答えを出す」
キーロフは不満げに眉をひそめるが何も言わない…しかしその眼は1日だけだと暗に告げていた。
「「――私達も知りたい」」
「すずつき,ふゆつき…」
「言われっぱなしは気に食わない、それだけです」
二人の艦娘も納得した様子でうなずく。
時間もないので、一言だけ感謝を告げる。
「…ありがとう」
そして俺はそそくさと工廠を後にした。
目指すは妖精さん達が用意している資料室、そこに俺が知りたい…いや、知らなきゃいけない真実があるはずだ。
足取りはやけに重かった
―インディペンデンスside―
「ブルーリッジ」
工廠から約500m離れた鎮守府の端に彼女はいた。
「…インディペンデンス、わ、私は」
「落ち着いて。ここに他の艦娘はいないわ」
酷く狼狽した様子で座り込んでいた彼女は、私が声をかけるや否や口元を両手で隠し言葉を捻り出そうとした。
「…これで良かったのでしょうか」
彼女はたっぷり数分時間をおいて話し始めた。
「不安なんです」
「私が起こしたことなのは理解しています。ですが、提督に見捨てられるのが私は…こわい」
彼女の独白を聞き終えた私は、このままでは不味いと直感的に声をかける。
「大丈夫です。私がついていますし、それに――」
「それに?」
「この程度の問題、軽々と乗り越えて来ますよ、指揮官ならば」
「…」
静かにうつむいた少女。
私はそれに寄り添うよう座り込んだ。
「今は待ちましょう。ここは海底よりもいい場所ですから、ね」
私は待ち続ける。
彼女を救ってくれる都合のいい
シリアス難しい。
どうやって収集つけるんだ?
まぁ、未来の自分がなんとかすると考えて投稿します。
続きは無いです。
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