翌日の早朝、艦娘たちは出撃の準備を済ませ提督の指示を待っていた。
その戦力は大型空母1・ミサイル巡洋艦1・指揮艦1・防空護衛艦2の打撃部隊である。
対艦・対潜・対空が高水準にまとまった艦隊であり、その実力について疑う余地は無い。
「――作戦概要を説明する」
艦娘達の前で気合を入れ直す。
ショートランド泊地を護る盾であり矛でもある、艦娘達がこちらを見る。
今回の作戦は深海棲艦の輸送船団…または基地を襲撃し物資を強奪することである。
参加戦力はショートランド泊地の全艦娘に加えて、突貫工事で用意した妖精さんの滑走路から哨戒機1機・戦闘機8機が参加する。
全体の指揮はブルーリッジが担当し、艦隊行動中の現場指揮は各艦に一任している。
「――以上だ。何か質問はあるか?」
「…では、私から一つ」
ブルーリッジが手を上げる。
それに身構えつつも頷いて質問を待つ。
「作戦中に鎮守府が襲撃された場合はどうすればいいのでしょう?」
彼女たちが一番気になる点について言及する。
「作戦遂行を目指すように」
「…了解しました」
何か言いたげな様子ではあるが、俺はその事実から目を逸らし作戦開始の指示を発した。
無論、何を言いたいのかはわかってるが…作戦を優先する。
「今回の作戦は敵前哨基地、またはそれに準ずる施設を攻撃し再起不能にすることが第一条件だ。また資源回収については困難だと判断した場合は帰還も許可する」
全員を見渡しはっきり伝える。
作戦概要は妖精さんの入れ知恵、参加戦力は全戦力、前線の指揮は艦娘たちが独自に行い、作戦を最終的にまとめたのはインディペンデンスとブルーリッジの二人…俺がやったことは資料をひっくり返して案を出し出撃の許可を出しただけだ。
特に飛び抜けたことはやっていない…だが、提督として出来る限りのことはやった。
――だから――
「必ず全員で帰ってこい」
「「「はいっ!」」」
あとは鎮守府で彼女たちが帰ってくるのを信じて待つ、それが俺の責務だ。
「全艦出撃!」
「了解!これより作戦を開始します」
俺の掛け声に続いてブルーリッジが作戦開始を宣言し、艦娘たちが海に飛び出していった。
全員が海に出ると即座に輪形陣を形成し、艦隊は一路敵前哨基地のあるとされる海域に進路をとった。
――ゴオォォォォ――
艦娘たちが完全に出撃した数分後、妖精さんたちのFー4戦闘機が対艦兵装を積み込んで出撃していった。
建物の方を見てみれば妖精さんたちが帽子や旗を降って見送っている姿が見えた。
「…作戦室で報告を待つとしよう」
「そうそう〜はやくもどるのです!」
俺はいつの間にか肩にいた妖精さんに急かされながら一路作戦室を目指した…いや、いつの間に乗ってたんだ?疑問は消えなかったが足取りは止まらなかった。
「…」
作戦室は他と違って妖精さんはおらず静まり返っており、通信機の受信状況を示す豆電球の明かりだけが時間の流れを告げていた。
――カタッ――
軽い木材の音を立てて椅子に座り込み海図を眺める。
端はシンガポールから始まりソロモン全土を含んだ地図の上には自軍の艦船を模した青い模型がおいてあり、その周囲に赤い敵軍を模した模型も置かれている。
提督は見慣れたそれを流し見た…その時、その中に一際目立つ赤い模型が置いてあることに気づいた。
”姫”と一文字の漢字で示された模型はちょうど出撃した艦隊とぶつかり合うような位置にあり、彼の中にあった不安を煽った。
「…念の為だ」
提督は素早く立ち上がると妖精さんたちを引き連れ工廠に走った。
―――序曲―――
お久しぶりです。
なんか書けたんで更新しました。
(続きは)ないです。
次、建造する艦艇
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タイコンデロガ(巡洋艦)
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ワスプ(強襲揚陸艦)
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ジャン・バール(戦艦)
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アドミラル・ゴルシコフ(フリゲート)
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バージニア(原子力潜水艦)