現在の状況だとリオに救いがなさすぎるので本編にちょっとだけ付け足しました。
まだ読んでない方はネタバレ注意!!
ストーリー読んでから二日間ずっとリオのことで悶々として、大学の授業が手につかなかったので書いて発散します。
────────全て間違っていた。
セミナーの会長として、ミレニアムの、ひいてはキヴォトスの平和のために正しいことをしてきたつもりだった。
たとえ誰にも理解されず、誰一人として共感を得ることが出来なくとも、私がしていることは必ずミレニアムのためになる、そう信じていた。
これまでだってそうだった。
科学的理論を重んじるミレニアムサイエンススクールのトップとして、「私自身の合理的判断」を基準に今までセミナーを運営してきたのだ。
でも──────全て間違っていた。
私が今までしてきたことは、ヒマリや先生の言うように独善的で、独りよがりな行動だった。
キヴォトスの終焉に備えるため秘密裏に建設した要塞都市「エリドゥ」は、目覚めたKeyによってハッキングされ、与えられた役割とは真逆のキヴォトスに終焉をもたらす存在へと変化した。
幸いにも、ヒマリやゲーム開発部の生徒たちによって「エリドゥ」が完全な変化を遂げることはなく、一時的に危機は去る形で事態は収まった。
とはいえ、終焉を退けるためにと備えてきたことが、反対に終焉に至る可能性をはらむ事態を導いたことは紛れもない事実である。
ヘイローを破壊するしかないと考えていたアリスは、精神世界でのゲーム開発部の仲間との対話により体のうちに潜む人格との決別を済ませた。
私の下した「合理的な判断」は、そのことごとくが間違いであったと突きつけられる結果となったのだ。
私が絶対の信頼を置いていた「私自身の合理的判断」は、ぼろぼろに打ち砕かれてもはや原型をとどめていない。
キヴォトスを救うことになると信じ、セミナーの予算を流用してまで「エリドゥ」の建設を進めたが結果は散々なものであり、私の間違いが判明した今となっては非合理の極みだったとしか考えられない。
ノアやユウカをはじめとしたセミナーのメンバーに合わせる顔はなく、独善的に物事を推し進め可能性を狭めていた私が、可能性を模索し「千年問題」の解答を追求することを理念とするミレニアムのトップとしてふさわしくないことは明らかだ。
ヒマリに言われた通り、これまで私はだれに頼ることも、誰に相談することもなかった。そんな私に味方がいるはずもなく、この学園に私の居場所はない。
これですべてが許されるとは到底思っていないがせめてもの謝罪の言葉を残し、セミナーの会長を辞職することを告げ、私はミレニアムを去ることにした。
どこに行こうか……、そんな考えはなく。とにかくこの学園から逃げ出したかった。
(そうして、みんなが力を合わせる事によってエリドゥを……)
(ミレニアムを──
ひいてはキヴォトスの脅威になったかもしれない危機を解決することができたのでした。めでたしめでたし)
ただ、先生としてやるべきことはまだ一つだけ残っていた。
ヒマリに感謝の言葉を告げた後、先生はミレニアムサイエンススクールへと足を運んだ。
そこで先生は、目の前を足早に通り過ぎる長い黒髪の生徒を見つけ、声をかける。
「どこにいくの?君と話をしに来たよ。リオ」
優秀すぎるあまり、すべてが自分で完結し、他人を頼ることはなかった。
そして今もなお、責任を一人で抱え込んでいるであろう少女。
自分の一番に信じていたものがなくなり、彼女は今、すべてを否定されたと感じているだろう。
先生として、みんなを守ろうとした正義感は本物だったと肯定してあげなければならない。
手段の選択とその過程において過ちを犯したとしても、目的自体に間違いはなかったと。
先生とは、キヴォトスすべての生徒の味方であり、
リオも、先生によって救われるべき生徒なのだから。
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