陰の右腕になりまして。   作:スイートズッキー

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48話 思えば遠くに来たもんだ

 

 

 

 

 

「……もう、勝手なんだから」

 

 枕元に置かれていた手紙を読み終え、アルファは小さなため息をついた。目覚めたばかりで体温の高い身体とぼんやりとした頭、夜ふかしした代償はアルファの身体を確実に襲っていた。

 早寝早起きを心がけ、規則正しい生活を送っている彼女だからこそ、眠気と怠さはこれ以上ないほどだった。

 

「…………んんっ」

 

 もう一度枕に頭を落とし、優しい温もりに包まれたアルファ。

 二度寝などしたこともない彼女にとって、それは蜜のように甘い幸せだった。

 

 

『ちょっと野暮用で出かけるけど、すぐに帰るよ。寝顔可愛かった。愛してる』

 

 

 日が昇るまでイチャイチャし続けた相手からの置き手紙とは思えないとてもシンプルなメッセージ。普通なら僅かでも怒りを覚える場面だろうが、アルファは違った。

 前回『リンドブルム』でしたデートに続いて、またもや寝顔を見られたことに対する羞恥。そしてメッセージに添えられた〝愛してる〟の言葉にまんまとやられていた。

 

「……私だって、寝顔見たかったのに」

 

 恨めしそうな声を溢しても、反応してくれる者はもうベッドには居ない。安心する匂いと少しばかりの体温を残して、出て行ってしまったのだから。

 

「分かってるわ、ライト。約束……したものね」

 

 昨日まで自分を支配していた恐怖も、一夜を共にしたことで克服。いきなり姿を消されたとしても、アルファに動揺は見られなかった。自分が愛した男は約束を破る男ではないと、彼女は心から信じている。

 

「……行ってらっしゃい」

 

 誰も居ない虚空に言葉をかけ、アルファがベッドを出る。

 冷えた空気が身体を襲うが、目を覚ますにはもってこい。幸せに浸かるふにゃふにゃ顔からキリッとした顔に切り替えることに成功した。

 

 しかし、それでも好きな男と朝までベッドで寝ていた恋する少女。鍛え上げてきた自制心をフルに動かすが、思い返す甘い記憶には勝てなかった。

 

 

『──結婚しようか』

 

 

 淡い光に照らされた空間での告白。真剣な眼差しで告げられたあの瞬間が、アルファの中でフラッシュバックした。

 

「……アルファ・トーアム。……ふふっ、悪くない響き」

 

 自分でも恥ずかしいことを言っているという自覚はあるが、こればかりは容易に止められるものでもない。生まれて初めてのプロポーズ、それも一番して欲しい男からされたのだ。アルファが浮かれてしまうのも無理はなかった。

 

「……さて、自分の仕事をしなきゃね」

 

 幸せな妄想を楽しんだ後、今度こそとアルファが緩んだ表情を締める。着替えを手早く済ませ、組織のまとめ役として恥ずかしくない顔で部屋を出た。

 

「アルファ様! おはようございます!」

「ガンマ。おはよう」

 

 アルファが廊下を歩き出して、最初に出会ったのはガンマだった。鼻血が出ていないことから察するに、今日はまだ転んでいないらしい。

 

「元気になられたのですねっ! 良かったっ!」

「心配かけてごめんなさい。もう大丈夫よ」

 

 ガンマは絶望するアルファを間近で見ていた内の一人。晴れやかな様子のアルファを見て、ホッと胸を撫で下ろしていた。

 

「……あれ? アルファ様? 虫にでも刺されたのですか?」

「えっ? なんのこと?」

 

 突然の指摘にアルファが首を傾げる。

 ガンマはアルファの首付近を指差すと、不思議そうな顔で質問の意図を告げた。

 

「首にいくつか、()()()()()()()()()()が付いてますよ。おかしいですね、こんな時期に虫刺されなんて」

「虫刺され……? ──ッ!!」

 

 ガンマの疑問に、アルファの優秀な頭脳はすぐに答えを出した。思わず取り乱し、首を手で覆い隠してしまうような、恥ずかしい答えを。

 

「な、なんでもないわ。……その、ストレス性の何かじゃないかしら」

「それは大変ですっ! 急いで処置を!」

「これは、だ、大丈夫だから! 心配いらないわ! ……それじゃ、私は仕事があるから」

「あっ、アルファ様!」

 

 ガンマの制止を振り切り、アルファは小走りで退散。赤く染まった顔を戻すのに、冷えた廊下の空気は都合が良かった。

 

 

「…………ライトのばか」

 

 

 昨夜のことを思い出した後、少女は静かに想い人を責めたのだった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「──へくしっ」

 

 太陽の光も届かない薄暗い部屋に、場違いな音が響き渡る。緊張感のないくしゃみをしたのは、【シャドウガーデン】のNo.2であるライトだった。

 

「どうしたの? 風邪?」

 

 そんな彼に声をかけたのは【七陰】の第六席、ゼータ。

 猫耳をピコピコと動かしながら訊ねる様子は、彼女の気怠げな性格をよく表している。

 

「いや、そんな感じはないな」

「じゃあ誰かに噂でもされたのかもね」

「良い噂とも思えんな。──()()()()()()

 

 手に持っていた『白い剣』をスライムへと戻しながら、ライトは周りへ視線を向ける。怪しい研究所という表現が最も相応しい場所であり、壁や床には大量の血液が付着していた。

 

「凄いね、それ。イータに作ってもらったんでしょ?」

「ああ、『ホワイトスライム』な。異様なまでに手に馴染む。俺専用って言うだけはあるな」

「ふーん。私もイータに頼んで作ってもらおうかな」

「欲しいのか?」

「ライトとお揃いにしようと思ってね」

 

 楽しそうに話すゼータを見て、ライトも僅かに表情を緩めた。片手で持てるサイズにまで縮んだ『ホワイトスライム』を握りながら、少々呆れたように口を開く。

 

「はいはい。そういうあざとい発言は場所を選んですることだ。……なあ? お前もそう思うだろ? ──『ディアボロス教団』の人」

 

 ライトの足元に転がる一人の男。呼吸は荒く、身体中の至る所に深い傷が付けられている。出血量から考えても、命は長く保たないだろう。

 ライトに声を掛けられたその男は怒りの感情を隠すこともなく瞳に映すと、折れそうな程に歯を食いしばった。

 

「……貴様らッ! こんなことをして無事でいられると思うなよッ! 私は『教団』でも最高位の──」

「『ナイツ・オブ・ラウンズ』の第五席……だろ? 『ミドガル王国』担当の〝フェンリル〟様」

「なっ……! ど、どうして……ッ!」

 

 自身の正体を完全に言い当てられたことで、フェンリルは動揺。床に這いつくばったまま、冷や汗を流した。

 

「やはり貴様らは……【シャドウガーデン】ッ!!」

 

 何の前触れもなく、突然拠点に現れた襲撃者二人。

 名乗りもなくいきなり攻撃してきたので何も分からないままやられてしまったが、フェンリルは特徴的な黒ずくめと圧倒的な実力から襲撃者達の正体を見破った。正体を知ったところで、何もかもが遅いのだが。

 

「ご名答。私はゼータ。よろしくね。もうすぐ死ぬ人」

 

 憎み続けてきた存在だからか、普段とは比べ物にならない程にトゲのあるゼータ。死の迫る命を見るような目とは、到底言えない。

 

「ゼータ……組織の幹部か。滅多に姿を現さないとは聞いていたが、こんな小娘だったとはな」

「流石、この状況で減らず口とは恐れ入るね。お前達はそうでなきゃ。それでこそ潰し甲斐があるってもんだよ」

 

 フェンリルの安い挑発に、ゼータが獰猛な笑みを浮かべる。今すぐにでもトドメを刺してやりたいと殺気を放つが、頭にライトの手が乗ったことにより不本意ながらも留まった。

 

「どうせ死ぬ。ほっとけ」

「……もっと撫でて」

 

 むふーっと、満足そうな声を溢すゼータ。

 フェンリルはそんな光景を見て自身の敗北を受け入れると、最後の抵抗と言わんばかりに口を開いた。

 

「俺を殺した程度で調子に乗るなよ! 貴様らは『教団』の恐ろしさを知らん。俺以上の『剣士』は居ないが、『強者』なら居る。……精々後悔しながら殺されることだ。俺が死んだことはすぐに組織へ伝わるぞ。ここはそれだけ〝重要な拠点〟だからな!」

 

 ほぼ何も出来ずにやられたとは思えない強気な台詞。それだけ『教団』の力を理解しているということなのだろうが、ライトは思わず笑ってしまった。

 

「はっ、そりゃそうだろ。──()()()()()()()()()()()

「……なに?」

 

 ライトの言葉に、フェンリルの表情から強がりの余裕が消えた。明確にこの場所を狙ったと言う発言に理解が追いつかなかったのだ。

 

「ここを潰せば奴らも流石に危機感持つだろ? 慌てて戦力を一箇所に集中させてくれれば、一度に叩き潰せる。それが狙いだ」

「ざ、戯言を……!」

「──にしても、灯台下暗しってやつか。地下とは言え、『ミドガル王国』の()()()()()にこんな危ねぇもんが置いてあったとは」

 

 動揺を見せるフェンリルから視線を外し、ライトが『とある物』を興味深そうに観察する。それは巨大な筒形の水槽で管理されており、あまりにも普通とはかけ離れたものだった。

 

「……『魔人(ディアボロス)の右腕』か。流石は第五席にして最古参、こんな重要な物の管理を任されてるなんてな」

 

 水槽の中でボコボコと泡を立てている右腕を見ながら、ライトが口角を上げる。集めてきた情報はやはり正しかったのだと。

 計画進行の手応えを感じつつ、ライトは手で弄んでいた『ホワイトスライム』を再び剣へと変化させる。そしてそのまま濃密な魔力を注ぎ始めた。

 

「何を……するつもりだ」

「これはお前と違って骨がありそうだからな。二本使わせてもらう」

 

 フェンリルを沈めた時とは違い、一本ではなく二本の剣を握ったライト。魔力を十分に練り終わると、一呼吸の内に確殺の剣技を放った。

 

 ──斬れるはずがない。

 

 無抵抗にそれを見ていたフェンリルが呟く。そんな確信を嘲笑うかのように、ライトは魔人の右腕を水槽ごと容易く切り裂いたのだった。

 

「ば、馬鹿な……! ま、魔人の腕だぞッ!? 人の身で破壊するなど……あり得るはずが……ゴホッ、ゴホッ!」

 

 無惨に斬り捨てられ、床に落ちた魔人の右腕。

 繊細な扱いを受けていたところにこの仕打ちをしたからか、気味の悪い音を立てながらドロドロに溶けて消滅してしまった。

 

「お前と一緒にするなよ。自分を〝剣の頂〟とか言ってたくせに弱かったし、『教団』の剣士ってのは大したことねぇんだな」

 

 勢いよく吐血したフェンリル。どうやら完全に魔力も尽きたようで、生命維持が困難となったようだ。まさに風前の灯。フェンリルは最後の気力を振り絞り、ライトに向かって呪いのような言葉を浴びせかけた。

 

「貴様は、絶対に殺される! ……俺よりも席次が上の〝第四席〟によってなッ! 気に食わん奴だが、戦闘力は俺を上回るッ! 奴には決して勝て──」

もう殺した

「…………はっ?」

 

 目を見開いて硬直するフェンリルに、ライトは退屈そうな顔で答える。

 

「だからもう殺したって。──『ベガルタ帝国』担当の奴だろ?」

 

 気怠そうな確認に、フェンリルの呼吸が止まった。意地で繋ぎ止めていた緊張の糸は呆気なく断ち切られ、心臓もそれに同調したように活動を停止した。

 

「貴……様は……何者……」

「安心しろよ。お前が寂しくないように、一人残らずあの世へ送ってやる。──じゃあな」

 

 圧倒的なまでの蹂躙。

 長きに渡って裏世界の上位に居座っていた男は、這いつくばったままその生涯に幕を下ろしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ〜、外の空気が美味いな。陰気な場所は気が滅入る」

「全くだね。悪趣味な奴らの拠点は臭くて嫌い」

 

 フェンリルの地下拠点を潰したライトとゼータ。一仕事終えた達成感もあるにはあるが、それ以上に来るところまで来たという現実感を受け止めていた。

 

 ライトがアルファとの一夜を過ごしてから拠点を潰し終えるのに既に二日の時間が経過。ゼータが集めた情報をフル活用してもこの時間のかかりようだ。伊達に最古参の幹部を務めていた訳ではないと、ライトは面倒臭そうにため息をついた。

 と言っても時間がかかったのは拠点探しだけで、戦闘に関しては十分とかからずに終わったのだが。

 

「もう夜か。暗くなるのが早いな」

「好都合じゃない? 夜は私たちの時間、私たちの世界だよ」

「まあ、そうかもな。こうして月を見上げるのも久しぶりな気がする。……最近は色々と忙しかったからなぁ」

 

 事の始まりは『紅の騎士団』の退団。

 学園に休学届を出し、王女たちに剣術指導を施し、クレアの負け犬根性を叩き直し、『ベガルタ帝国』に潜む敵を全滅させ、アルファにプロポーズをし、『ミドガル王国』にあった敵側の重要機密も破壊した。

 一週間ほどの短い期間で随分詰め込んだなと、ライトは夜風に当たりながら苦笑い。そんな彼に対して、唯一の協力者であるゼータは毛繕いをしながらとある報告をした。

 

「そういえば『オリアナ王国』の一件、無事に終わったみたいだよ」

「国も無事か?」

「うん。『ラウンズ』の第九席、モードレッドは死んだってさ。……けど」

「けど?」

 

 言いにくいことでもあるのか、ゼータが言葉に詰まる。ライトが軽く聞き返すと、指でポリポリと頭を掻きながら答えた。

 

「主がその、()()()()()()って。……別の世界に飛ばされた可能性が高いかもって話」

「ふーん。そうなんだ」

「軽くない? 私これでも結構動揺してるんだけど?」

 

 ジト目を向けてくるゼータにも、ライトはどうでも良さそうな態度を見せる。まるで、何一つ不安を覚えていないかのように。

 

「別の世界に飛ばされただけで死ぬような奴なら、俺はアイツに千回近くも負けてねぇ」

「……そうだね。そうだった」

 

 やれやれと言わんばかりのゼータ。心配するべきことは他にあったと、冷静さを取り戻したようだ。

 

「私が今心配しなきゃいけないのは主じゃなくてライトの方だもんね」

「心配か?」

()()()()()()()

 

 不意に、ゼータがライトの背中に身体を密着させた。後ろから腰に腕を回し、不安を押し殺すようにライトを抱き締めた。

 

 ──本当に一人で行くの? 

 

 意味のない言葉だと頭では分かっている。だからこそゼータはこの言葉が出そうになるのを堪えた。ライトの背中に顔を押し当てることによって、無理矢理に抑え込んだのだ。

 

「……こんな時にマーキングか? ゼータ」

 

 震えるゼータに、ライトが軽口を飛ばす。仮面を付けているため表情は見えないが、声を聞く限り優しい表情をしているようだ。

 

「お前が集めてくれた情報で『ベガルタ帝国』のゴミ、『ミドガル王国』のゴミ、そして……()()()()()も分かった。後は殴り込んで終わらせるだけだ。ありがとな、ゼータ。お前が居なかったら、この計画は絶対に上手くいかなかったよ」

「……私は、役に立ったよね」

「ああ、もちろん。流石は俺の愛弟子。優秀で鼻が高いよ」

 

 そんなライトの言葉を聞いて、ゼータが無意識に喉を鳴らす。自分の単純さに、少々呆れてしまいながら。

 

「……絶対、生きて帰ってきてね」

「当たり前だ。死ねない理由が多過ぎる。さっさと世界を平和にして、俺はアルファと結婚したいんだ。そんで、みんなと一緒に楽しく暮らす。どうだ? 最高だろ?」

「……うん。そうだね」

 

 ライトに抱き付いたまま、ゼータが柔らかい笑みを浮かべる。

 

 

「──私だって、ライトのこと好きだったのになぁ」

 

 

 そして紡がれる唐突な告白。大胆な告白は女子の特権なのである。

 

「悪いな。俺はアルファ一筋だから」

「知ってる。それに私は、()()()()()()()()()()()()()()()()……好きだから」

「なんだそれ。変なやつだな」

「ライトと同じぐらい、アルファ様のことも好きってことだよ」

 

 クスクスと笑いながら、ゼータがライトから離れた。心の不安は消えたらしく、晴れやかな顔をしている。

 

「アルファ様のこと泣かせたら、許さないよ?」

「プロポーズまでしたからな。逆に泣くぐらい幸せにするさ」

「ていうか、さっきから『陰の叡智』の〝死亡フラグ〟ってやつ多くない? 別の意味で不安になってきたよ」

「ふっ、本当にな。笑えるぐらいフラグ立ってる」

 

 ライト自身、死亡フラグの代表格。『俺、生きて帰ったら結婚するんだ』をやる日が来るなど夢にも思わなかった。

 

「大丈夫。まっ、今は何言っても死亡フラグになりそうだけどな。……じゃあ、そろそろ行くわ。ゼータ、お前はアルファたちのところに戻ってろ。一応、クレアの護衛も頼む。マシになったとはいえ、アイツはまだまだ弱いからな」

「……ライト。……うん。分かった」

 

 ──信じてるから。

 

 そう言い残し、ゼータはその場を去った。

 一人きりになった途端、辺りには静寂が訪れる。まだまだ冷たい夜風に吹かれ、ライトはゆっくりと目を閉じた。

 

 

 

『──君、僕の右腕にならない?』

 

 

 

「…………思えば遠くに来たもんだ」

 

 思い返すのは、今日と同じように静かな夜のこと。

 血溜まりの中で立ち尽くす自分に、『それ』は突然現れた。

 

「……暇潰しのつもりが、まさか世界を救うことになるなんてな」

 

 まるであの厨二が求めてやまない〝主人公〟のようだと、ライトは自虐的に笑う。

 だが、それで良い。

 

 厨二病に付き合えるのも、大切な者たちを平和な世界に連れていけるのも、自分しかいない。その事実に、なんとなく嬉しさを感じていた。

 

『そっちの用事が終わったら僕に付き合ってもらうからね』

 

 腐れ縁との約束。

 

『貴方は──居なくならない?』

 

 愛する者との約束。

 

『……絶対、生きて帰ってきてね』

 

 大切な者との約束。

 

 その全て、破るつもりは毛頭ない。

 

 

「──……さて、気合い入れていこうか」

 

 

 鮮やかな白銀の魔力が出現。

 瞳を黄色に輝かせ、男は夜の闇を切り裂くように飛び立った。

 

 

 

 




 フェンリルくん。
 →アニメで名前だけ出ていたラウンズ第五席。『ミドガル王国』担当であり、シャドウガーデンと活動範囲が被った可哀想な人。

 ラウンズ第四席の人。
 →『ベガルタ帝国』担当というオリジナル要素。ライトとゼータによってひっそりと狩られた。

 魔人の右腕に関しては置いてある場所だけネタバレ回避とさせて頂きます。
 次回から本格的に独自展開となりますので、最後までお付き合いください。

 日頃からたくさんの感想と評価ありがとうございます!励みになりますので、これからもよろしくお願いします!

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