鎮守府の片隅で   作:ariel

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今回は私がよく夏に食べる冷しうどんで物語を書いてみました。そして登場させる艦娘なのですが…結構悩んだ挙句に、お気に入り重巡の妹を登場させる事に…。とはいえ、艦これのキャラ的にはこの子の姉に癖がありすぎますから、この子は色々と苦労していると思うんですよね…w


第五五話 筑摩と冷しうどん

重巡洋艦寮 筑摩

 

 

「暑い…今日も暑いのじゃ…暑いのは苦手じゃ…筑摩~、筑摩ぁ~!吾輩もう駄目じゃ…食欲が沸かんのぉ…今日の夕食は冷たい物が良いのじゃ…そうめん…ざる蕎麦ぁ…」

 

「利根姉さん…、まだ夏本番ではないのですから。この時期からそのような物ばかり食べていたら、完全に体調を崩してしまいます…。」

 

たしかにここ数日暑くなっているので、利根姉さんの言いたい事は筑摩も分かるのですが、流石にこの時期から利根姉さんが希望しているようなそうめんやざる蕎麦では…これから夏を乗り切る事が出来ません。それに昨年の夏、球磨さん達軽巡洋艦姉妹達が、あわや…という所まで体調を崩してしまったのも、食事に原因があった訳ですし…。とはいえ、大好きな利根姉さんが暑さに苦しんで食事が喉を通らない姿も、あまり見たくはありません。

 

同じ重巡洋艦の那智さん達からは、『筑摩は利根を甘やかしすぎだ』などと時々言われていますが、私にとってはたった一人の大事な姉さんです。ですが…今日の夕食は本当にどうしましょう。体調については少し無視して、利根姉さんの希望通りそうめんを出すべきか…姉さんの希望には沿えませんが今後の体調を考えて普通の食事を出すべきか…迷ってしまいます。

 

「筑摩~、筑摩ぁ~。鳳翔の店じゃ…鳳翔の店に行けば、美味しくて冷たい料理が食べられるのじゃ~。我輩を連れて行ってくれぇ~…。」

 

!そうでした。私達には、鳳翔さんの店という強い味方があった事を忘れていました。たしかに鳳翔さんなら、利根姉さんの希望に沿った形で栄養価の高い料理を作ってくれるはずです。そういえば、昨年の夏の球磨さん達の騒動も、鳳翔さんが解決していた筈ですし…。とりあえず、利根姉さんを急いで鳳翔さんのお店に連れて行きましょう。

 

「利根姉さん?それではこれから鳳翔さんのお店に行って、夕食を食べましょう。ほら、利根姉さん?少しはシャンとしないと、鳳翔さんに怒られますよ。さぁ、私が曳航してあげますから、急いで準備をしてください。」

 

 

 

小料理屋『鳳翔』  鳳翔

 

 

夏本番を控えたこの時期、まだ夏の暑さに体が慣れていないため、多くの艦娘達が体の不調を訴えています。これが夏本番になり、完全に体がその気温に慣れてしまえば問題ないのですが、このような季節の変わり目は、体が丈夫な艦娘といえども、体調管理が大変なようですね。今日も私のお店には、様々な艦娘達がやってきていますが、多くの子達は食欲がない…などと私に伝えてきます。

 

このような時期は、とかく冷たい料理が好まれますが、きちんと栄養価なども考えておかなくては、結果的に体力が低下してしまい、大変な事になってしまうでしょう。ですから私もこの時期にお店で出す物は特に注意をしています。…もっとも、多くの来店する艦娘達は、私のお店で最終的に暴飲暴食気味になる程食事をしていきますので、私の心配は懸念に終わっているわけですが…。

 

ガラッ

 

「あら、筑摩さんに利根さん、いらっしゃ…利根さん大丈夫ですか?」

 

「あぁ~、鳳翔~。吾輩暑いのは苦手なんじゃ。今日はなんぞ冷たい料理を食べさせて欲しいのじゃ~。筑摩ぁ~、そこのカウンター席の空いている所に座るぞ…。はぁ…しんどいのぉ~。」

 

入り口から入ってきたのは、いつもの利根さんと筑摩さんのお二人なのですが、今日の利根さんは全く元気がありません。筑摩さんもあまり調子が良さそうではありませんが、利根さんの調子の悪さに比べれば、まだ大丈夫といった所でしょうか。それにしても利根さん…妹の筑摩さんにまるで曳航されるかの如く、手を引っ張られています。どうやらこの時期の暑さに体がついて行っていないようですね。おそらく心配になった筑摩さんが、利根さんを連れてきたのだと思いますが…。

 

「筑摩さん?利根さんは大丈夫ですか?」

 

「あっ、はい鳳翔さん。利根姉さんは…ちょっとバテているようで…。その…なにか利根姉さんの希望の冷たい料理で、栄養価の高い料理を出してやってもらえませんか?」

 

どうやら他の艦娘達と同じような症状のようですね。このような状態となれば、口当たりの良い食べ物が好まれますから、ツルッと食べられる冷たい麺類が良いと思います。ただざる蕎麦やそうめんでは、具をあまり入れる訳には行きませんので、ここは冷しうどんをベースとした、きちんとした料理を作りましょうか。

 

勿論、素の冷しうどんだけでは流石に栄養的にもバランスが悪いですから、ここに具を加えていくわけですが、今回は栄養価の高い少し粘り気のある食感が楽しめる具材を入れてみましょう。まずはオクラを叩いた物、同じく粘り気のあるメカブ、そしてナメコ…後はそうですね…少し匂いが弱目のひきわり納豆も入れてみましょう。そしてここに消化を助けるための大根おろしを乗せて、冷たいめんつゆを加えれば…これで行きましょう。

 

「分かりました。それでは冷たいうどんを準備しますので、少し待っていてくださいね。」

 

「ありがとうございます、鳳翔さん。よろしくお願いしますね。」

 

「鳳翔~、頼むのじゃ~。」

 

それでは、急いで作ってしまいましょうか。まずは冷えるまで時間がかかる麺つゆを急いで作りましょうか。鍋に水と昆布を入れて弱火で火を入れたら、沸騰する直前に昆布を取り出します。そして薄口醤油、みりん、鰹節を入れてそのまま弱火で数分間煮て、塩で味を整えます。更に沸騰したら追いかつおを加えた後で火を止めて、浮いていた鰹節が沈んだら完成です。あとは冷えるまで待って出来上がり。最後に中の鰹節を取除くために濾したら、ボールに移して氷水で冷やしておきましょうか。

 

次は具材の準備ですね…。今回考えている具材で準備が必要なのは、大根卸しとオクラのたたきですから急いで作ってしまいましょう。オクラは少しだけ塩をまぶしてから、熱湯でサッと湯がきます。そして少し冷やしたらヘタの部分を取り、縦に切り開いたら、中に入っている種を軽く取除きます。最後に包丁を使って細かく叩いて滑らかにすれば、オクラのたたきの完成ですね。

 

次に大根卸しですが、こちらは上から汁をかけるため、少し水分の少ないしっかりした歯応えのある大根卸しを使いたいですね。少し力が必要になりますが、赤城さんにお願いして鬼卸しで大根を卸してもらいましょう。

 

「赤城さん、出番ですよ。この大根を鬼卸しで大根卸しにしてください。」

 

「はい!鳳翔さん。力仕事は赤城に任せてください。…ところで、今日の賄い食についてですが…」

 

赤城さんは、この時期になっても全く食欲は落ちていませんね…。食欲の落ちていない赤城さんにこの冷しうどんは必要ないかもしれませんが、凄く興味深そうに私の方を見ていますから…おそらく食べてみたいのでしょうね。仕方ありません、後で赤城さんと、同じくお手伝いに入っている瑞鶴さんにも作ってあげましょう。

 

それではいよいよ冷しうどんを作ります。まずは大鍋に水を入れて沸騰させます。そしてここにうどんを投入して…しばらくすると再び沸騰しますから、うどんを箸で解しながら、10分程しっかり茹でます。今回は温かいうどんではなく最後に冷やしますので、うどんはその過程で固くなります。ですから少し柔らかめにうどんを茹でておかなくてはいけませんね。後は冷水に取り出して水洗いして、しっかり冷やしてから水切りをすれば完成です。それでは最後の盛り付けですね。

 

涼しさを感じる事が出来るように、大きなガラスの器に水切りしたうどんの麺を並べて…オクラのたたき、鬼卸しで作った固めの大根卸し、そしてなめこ、メカブ、ひきわり納豆を載せて…最後に冷やしたつゆをかけたら…完成です!

 

「利根さん、筑摩さん?冷しうどんが出来ましたので、どうぞ召し上がってください。冷たくて美味しいですよ。」

 

 

 

重巡洋艦 筑摩

 

 

まったく…利根姉さんには世話がかかります。ですが大事な姉さんですから、これは仕方ありません。それに今回の件については、筑摩も食欲が落ちていましたから、鳳翔さんのお店で冷たい料理を食べたいという姉さんの我侭は、筑摩にとっても渡りに船でした。ですから今回は利根姉さんに感謝ですね。私の目の前には、鳳翔さんが作ってくれたガラスの器にもられた美味しそうな冷しうどんが置かれています。始めは冷しうどんでは具があまりないので、栄養的に問題があるのではないか…と少し心配していたのですが、流石は鳳翔さんです。具がたっぷりの美味しそうな料理が出てきました。

 

入っている具材も、私達の体の事をよく考えて選んでいますね。オクラは元々βカロチンが豊富ですし、このヌメリも食物繊維で体に良い物です。そしてメカブ。こちらは昆布の根元の部分で栄養が集中している部分ですし、このメカブのヌメリもとても体に良いものです。更にナメコに納豆と来れば、この冷しうどんがとても体に良い物だという事が直に分かります。大根卸しも消化を助けてくれますし、まさにこの料理は、私や利根姉さんが求めていた料理なのかもしれません。

 

さっそくまずは具の部分から…メカブは美味しいですね。このヌルッとした食感と、細い昆布の歯応え、そしてこれを噛みしめるとうどんのツユの味に更に昆布の旨味が増して、濃厚な味を感じる事が出来ます。それにオクラの叩きもとても美味しいです。こちらはメカブに比べるとヌメリが少ないですが、それでも食べた時に舌に絡みつくようなヌルヌル感、そしてオクラの歯応えが筑摩の口の中を楽しませてくれます。こちらもうどんのツユと非常に合っていますが、メカブを噛む時とは少し違い、あっさりした味に感じられる所が良いですね。

 

やはり次はうどんを食べなくてはいけません。うどんにも具から付着したヌメリがありますので、普通のうどん以上にツルッと食べられてしまいそうです。それではたっぷりツユを絡ませたら…あぁ…いいです。筑摩の予想通り、普段以上にツルッと口の中に滑り込むうどんの麺、そして歯応えは少し固めで締まった感じなのですが、内部は弾力性を感じる事が出来ます。また噛んでいると、うどんに少しだけ絡んだ具材の味と共に、ツユの美味しい味と麺の甘さが…これは素晴らしいですね。しかもしっかり冷えていますから、とても食べやすいです。

 

ナメコや納豆もこの料理には凄く合っていますね。ナメコのプルンッとした食感、そして納豆の粘り気。この料理は全体的にヌルッとした食感を全面に出していますが、それでも少しずつ異なる食感と、ツユと混じった時の具材の味の変化を楽しむことが出来ます。これ程美味しい料理となると、先程までは食欲が無かった…というのがまるで嘘のように、どんどん食べる事が出来てしまいます。いけませんね…これではいつも筑摩が利根姉さんに『あまりガツガツ食べるのは、恥ずかしいですから止めてください』と言っていましたが、今度は姉さんから筑摩が注意されてしまいそうです。

 

そうです!そういえば、まだ大根卸しを食べていませんでした。胃が少し弱っていましたから、この大根卸しを食べて少し消化を助けなくてはいけませんね。あらっ?この大根卸しは、かなりしっかりした固さの大根卸しのようですし、粗めに卸しているのですね。うどんのツユがしっかり染み込んで茶色くなっていますが、それでも大根卸しの固さが損なわれていません。あぁ…いいですね。辛味は弱く非常に食べやすいのですが、少しだけ感じる事が出来る大根の苦味、そしてシャリシャリ感を感じる事が出来る歯応え。この苦味という味の変化が、ますます筑摩の食欲を…もうこうなってしまっては、利根姉さんではありませんが、私でも箸を止める事が出来ません。

 

そういえば、姉さんは大丈夫なのでしょうか?先程から隣がとても静かです。普段であれば、利根姉さんは『あ~でもない、こうでもない』と騒がしく食事を楽しんでいますが、今日はとても静かです。…利根姉さん…たしか先程は、暑くて体調が悪いと筑摩に言っていませんでしたか?たしかにこの料理は美味しくてどんどん食べる事が出来るという事は理解しますが、ガラスの器を持って掻き込むのは…止めてください。

 

「旨いのぉ、旨いのじゃ。流石は鳳翔じゃぁ~。この料理なら我輩、どんどん食べられるぞ。とりあえずお代わりじゃな!ただ…我輩にはもう少し味のアクセントが欲しいところじゃ!そうじゃ、鳳翔。梅肉じゃ、梅肉を叩いてこの料理に載せて欲しいのじゃ。我輩、この料理には酸味も合うと見たぞ。」

 

流石は利根姉さんです。お代わりを要求する所までは予想していましたが、更に味の変更まで鳳翔さんに注文しました。やはり、こと食事への拘りでは利根姉さんにとても適いません。

 

 

 

鳳翔

 

 

どうやら利根さんも筑摩さんも、私の作った冷しうどんを喜んで食べてくれました。また利根さんはお代わりまで要求してきましたから、とても気に入ってくれたのだと思います。それにしても、流石は利根さんですね。たしかにこの料理、酸味が入りますとさっぱりした味になり美味しく食べる事が出来ますし、そのために梅肉を要求してきた事も流石といったところです。それでは次は利根さんの要求どおりに、梅肉を叩いた物を追加して冷しうどんを出して上げましょうか。

 

「筑摩さんはどうしますか?利根さんと同じにしますか?」

 

「はい、筑摩も利根姉さんと同じ物をよろしくお願いします。」

 

筑摩さんも利根さんと同じように料理を追加するようですね。来店した時は、利根さん程ではありませんが、筑摩さんもあまり元気がなかったので心配しましたが、大丈夫なようです。そういえば…利根さん達以外の周りの艦娘達も、利根さん達が美味しそうに冷しうどんを食べている姿をチラチラ見ながら、同じ物を食べたそうな表情をしていますね。一応聞いておきましょうか。

 

「あの…長門さん達はどうしますか?よろしかったら一緒に冷しうどんを作りますが。」

 

「あ…あぁ。そうだな。ちょっと利根達が食べているのを見ていたら、私も食べたくなっていた所だったから、一緒に注文しようかな。陸奥も食べるだろう?」

 

「そうね…私も一杯もらおうかしら。」

 

 

「あの…鳳翔さん。私達4人にもお願いします。那智達も食べるでしょう?」

 

「あ~っ、私達にも作ってよ~。加賀さんや飛龍達も食べるよね?瑞鶴~、私達正規空母も注文するから、8人分追加ね~。」

 

「山城、私達も注文しましょう。今回は運が良い事に、私達の分も材料がありそうよ。」

 

「鳳翔さん、私にもお願いします。初霜?あなたもいかがですか?」

 

「イタリアの冷製パスタとは違うようですが、リットリオも日本の冷製パスタを注文してみますね。」

 

「鳳翔さん、こっちも注文するわ。プリンツ・オイゲンやZ1達も食べるでしょ?今日は私の奢りよ。」

 

あっという間に、注文の声が広がっていきましたね。どうやら今お店に居るほとんどのお客さんが注文する事になりそうです。それに…この分では、今日お手伝いに入っている赤城さんと瑞鶴さんの賄い食も冷しうどんになりそうですから…少し大目に具材を準備した方が良さそうですね。今日はこれを食べて、皆さんには元気になってもらいたいものです。

 

 

「鳳翔~。我輩、完全に気分が乗ってきたぞ。唐揚げを追加じゃ、それに焼き魚…あとは…そうじゃ!豚の生姜焼きももらうぞ。」

 

「利根姉さん…そんなに食べたら、また元の木阿弥になってしまいます。少しは自重してください。」

 

「えぇ~い、筑摩。我輩の邪魔をするでない。折角、元気になったのじゃ、もっともっと我輩は食べるのじゃ!」

 

利根さん…元気になったのは良いのですが、あまり筑摩さんを困らせてはいけませんよ。とはいえ…こうなってしまった利根さんを止める事は私にはとても出来ません。しかし…このまま行くとどうなるのか…私には直に予想が出来てしまいますし…筑摩さんも自分の未来を予想して覚悟を決めたようですね。

 

 

「…動けんのじゃ…。筑摩~、筑摩ぁ~。食べ過ぎて苦しいのじゃ…。すまんが、重巡洋艦寮まで頼む…。」

 

「利根姉さん…だから言ったではないですか…。仕方ありませんね。また曳航しますから、手を出してください。本当に困った姉さんです。」

 

あらあら…来店してきた時と同じように、結局筑摩さんに曳航されて利根さんは重巡洋艦寮まで戻るようですね。世話好きな筑摩さんに世話をかける利根さん…これはこれでとても相性の良い姉妹という事なのかもしれません。今日も鎮守府は平和です。




この料理…軽い食事ですから、夜食にも良いんですよね…。市販の麺つゆ使えば簡単に出来ますし…という悪魔の囁きは置いておきまして…

最近、なんだかんだと時間を少しずつ取る事が出来て、一週間に一度の投稿ペースが維持出来ているような…。仕事の方も、後始末がだいぶ終わってきまして、ようやく少しだけ時間を作ることが出来るようになりました。…とはいえ、小康状態になっているだけという話もありますがw。いずれにせよ、あと数回海外出張をすれば今回のトラブル処理もなんとかなりそうな感じでして、ちょっとホッとしている今日この頃です。という事で、早く気楽に食事を楽しめる日々に戻りたいですねw

さて今回は冷しうどんです。冷しうどん自体は、この時期の定番中の定番料理ですが、これだけ具を入れますと、栄養タップリの冷たい料理になりまして…夏本番を迎えるこの時期には丁度良い料理かな…と思い、今回はこの料理を選んでみました。本当はこの料理、昼食くらいに食べるのが一番良いのだと思いますが、この物語は夕食の時間の物語ですから…今回は夕食として登場です。

私の家でも仕事が休みの時などは、家内が昼食としてこれを時々作ってくれるのですが、この粘り気の多い、冷たいうどんは私の大好物だったりします。特にこの物語では筑摩の口を借りていますが、メカブの食感とヌルヌル感は、うどんにとても合いますし、ツユとの相性バッチリです。また納豆は苦手な人もいるかもしれませんが、香りの弱いひきわり納豆などを使いますと、納豆の匂いが苦手な人でも、食感と味を楽しむことが出来る…かもしれませんw。まぁ、納豆を除いても十分に美味しい料理ですから、色々具材は組み替えてもらえればよいかな…と思います。

筑摩さん、利根姉さんの面倒で苦労してそうですよねw。どう考えても筑摩の方が姉に見えてきてしまうのはお約束なのですが、それでもこの姉があってこその筑摩さんなのではないかとも思うわけです。とはいえ、筑摩さんを完全な主役に…というのは非常に難問でして、利根さん+筑摩さんという形にすると、どうしても筑摩さんは脇役になってしまう感じが…だからといって、筑摩さんを単独で出すのも少し寂しい気がします…。という事で今回の話は、筑摩さんが主役なのですが、利根さんに振り回される筑摩さん…という形にしてみました。

まぁ、最後の最後まで利根さんが筑摩さんに苦労をかける…というのは、おそらくほとんどの読者の方が予想していたと思いますが、やはり様式美という物は守ってこその様式美かな…とww

今回も読んでいただきありがとうございました。



冷しうどん (四人分)

うどん:適量
オクラ:10本くらい
メカブ:4パック
ひきわり納豆:4パック
大根:小を半分程
なめこ:適量
(梅干:4つ)

つゆ(市販の麺つゆで全く問題なしw)
水:1 L
昆布:一枚
薄口醤油:70 mL
みりん:適量
鰹節:40gくらい
塩:適量

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