鎮守府の片隅で   作:ariel

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今年の終戦記念日は、Верный(響)が主役の話になりました。当初は他の生き残り艦でも良いかな…とも思ったのですが、私の鎮守府の雪風はソロモン海域に投入中のため、鎮守府には居ませんし、同じく長門さんや隼鷹さんも作戦投入しています。…となると、E5に投入した響で書くしかない!となりまして、結果的にE5作戦の開始前夜が今回の話の舞台になりました。料理の方は、やはりここは戦時下で実際に食べられていた料理しかないな…と思い、今回は昨年のすいとんに引き続き、芋餅の登場です。


第五九話 Верныйと芋餅

つい先日からソロモン海域で再び大きな作戦が開始されたため、私が居る鎮守府も現在は閑散とした状態になっています。あの人も今回の作戦では、多くの艦娘を引き連れてトラック島の前線司令部に行ってしまっていますし、連日のようにラバウル基地を起点としてソロモン海域に艦娘達が送り込まれているようです。作戦終了はまだだいぶ先のようですが、皆さん無事に戻ってきてくれると良いですね。

 

私のお店でも、毎日のように入り浸っていた空母娘達のほとんど全てが(先日の騒動で、一航戦の二人は入店禁止になっていましたが)、トラック島の前進拠点に出ていますから、ここ最近静かな日々が続いています。現在この鎮守府に残っている空母娘は、練度の問題から大作戦への投入に不安が残っていた雲龍さん達三姉妹と、こちらは本土近海防衛の任が与えられている軽空母の千代田さんと千歳さんだけですから、だいぶ寂しい状態になっていますね。

 

また昨年の夏のMI作戦では、長門さんを中心とした戦艦娘達の多くが鎮守府残留組でしたが、今回の作戦では戦艦組も敵拠点砲撃のために、ほぼ全てがトラック島に前進しています。今日は先の大戦の終戦記念日ですが、今年は昨年のように長門さんに『すいとん』を作ってあげる訳には行きませんね。ひょっとしたら、今年はトラック島で長門さんが自分ですいとんを作っているかもしれませんが。

 

さて、昨年の終戦記念日は臨時にすいとんを作る事になりましたが、今年も…やはり節目の日ですから、先の大戦にちなんだ料理を作ってみたいところです。だからと言って、あまり美味しくない料理を作ってしまいますと、残留組の士気に関わりますから、難しい課題ですね。無難に行くのであれば、昨年と同様にすいとんでも良いのですが、折角ですから…そうですね…今年は芋餅でも作ってみましょうか。これも、先の大戦の戦時下でよく食した、ある意味思い出のある食べ物です。

 

そうと決まれば、芋餅は比較的簡単に作れてしまうので、急いで作ってしまいましょうか。まずはジャガイモの皮を剥いて、火が入りやすい様に一口大程度に切り分けます。そしてこれを塩茹でして、ジャガイモに火が入りましたら、お湯だけを捨て完全に水分を除去して、粉吹き芋の状態にします。

 

次に火の通ったジャガイモを潰す訳ですが、今回は最終的にお餅のようにモチモチ感を出さなくてはいけませんから、ここに片栗粉を混ぜます。またジャガイモが熱い内に混ぜた方が美味しくなりますから、木べらを使って急いでジャガイモを潰しながら、片栗粉、そして砂糖と塩も少し入れて直に混ぜてしまいましょう。

 

 

大体ジャガイモも潰せましたし、片栗粉なども綺麗に混ざりましたね。そろそろ少し冷めてきましたから、手で触っても大丈夫そうですから、後は手で更に潰しながら、柔らかくそして滑らかになるまで捏ねていきます。…これくらいで大丈夫ですね。

 

 

次は食べやすいように、芋餅の素を適当な大きさに千切ったら丸めて、真ん中を潰すことで円盤状の形にしていきます。!そうです、たしか鎮守府の残留組にはリットリオさんが居ますので、少しイタリア風に芋餅をアレンジしてみましょうか。本来であれば、芋餅はシンプルにこのまま焼いて食べますが、今回は芋餅の中に溶けるチーズを入れて、イタリア料理のニョッキに近い形にしておきましょう。最後にタレの準備ですね。勿論シンプルに醤油で食べてもよいのですが、今回は少し甘目に砂糖醤油を準備します。砂糖と醤油に日本酒を混ぜて…このタレを芋餅を焼いている最中にかければ、少し甘目のトロッとした味を楽しむことが出来ると思います。

 

 

ガラッ

 

「あら、響ちゃん…ではなくてВерныйちゃん。どうしたのですか?今日は一人ですか?」

 

まだ開店には少し早い時間ですが、Верныйちゃんがやってきました。先の大戦の生き残り組の一人でもある第六駆逐隊の響ちゃんは、特別改装を施されたことを切欠に、後半生を過ごしたソ連風の呼び名に名前を変更した子です。とはいえ、呼び名が変わっても、いつもは第六駆逐隊の残りの三人である暁ちゃん、雷ちゃんそして電ちゃんと一緒に遠征や訓練をしているのですが、今日は一人で来店のようですね。たしか第六駆逐隊の四人は、揃って鎮守府残留組だったと思うのですが。

 

「こんにちは、鳳翔さん。暁達は遠征任務中だよ。今は非常時だから、遠征任務中の各駆逐隊から一隻ずつ練度の高い駆逐艦を抽出して、鎮守府で待機中なんだ。遠征任務中の暁達には負担をかけているけど、…今は仕方ない。たしか第七駆逐隊でも、潮が鎮守府待機だったのではないかな。」

 

なるほど、そういう事ですか。たしかに普段鎮守府近海で遠征任務をこなしていた睦月ちゃん達は、天龍さんと龍田さんに率いられてトラック島に前進し、トラック島と最前線のラバウル間の輸送艦隊の護衛任務に就いていると聞いています。そしてそのしわ寄せで、今は第六そして第七駆逐隊が鎮守府近海の遠征任務に就く事になりましたが、更にそこから一隻ずつ駆逐艦を抽出して、不測の事態に備えて鎮守府で待機させていたのですね。

 

「そうだったのですか。Верныйちゃんも潮ちゃんも鎮守府で待機なのですね。」

 

「あぁ…今回の作戦期間中だけなのだろうけど、第六駆逐隊の皆と離れてしまって、また一人になってしまったんだな…と思うと、少し寂しくなってね。誰か居ないかと思って鳳翔さんのお店に来たけど…流石にこの時間じゃ誰も居ないな。」

 

たしかに現在鎮守府は閑散としていますし、終戦生き残り組のВерныйちゃんや潮ちゃんにしてみると、一人で居るのは寂しい…と強く思う気持ちは、私も非常によく分かります。そういう事でしたら、少し開店には早いですが、店を開いてしまいましょうか。ひょっとしたら、Верныйちゃんと同じように、潮ちゃんもひょっこり顔を出すかもしれませんし、他の鎮守府待機組の艦娘達もやってきそうな気がします。

 

「Верныйちゃん。折角来てくれたのですから、もう店を開けますので、何か食べていきませんか?たぶん店が開いたという事が分かれば、他の子達も来ると思いますので。」

 

「あぁ、分かった。それなら何か食べさせて欲しい。今日はここに居るよ。」

 

寂しそうだったВерныйちゃんの顔が少しだけ明るくなりましたね。それでは適当に食事が出来そうな物を準備して…そうです、折角ですから先程作った芋餅も出してしまいましょう。それでは最後の仕上げに取り掛かりますか。

 

先程作った芋餅をフライパンで両面がきつね色になるまで焼きます。そして砂糖醤油と日本酒を混ぜた物を上からかけて…さらに少しだけ火を入れる事で香ばしさをつけて…最後に磯部餅のように焼き海苔で芋餅を挟んだら完成です。お皿にいくつか取り分けたら、早速Верныйちゃんに出してあげましょうか。

 

「Верныйちゃん、今日は終戦記念日なので戦時中によく食べた芋餅を少しアレンジして準備していたのです。良かったら食べてくださいね。」

 

「たしかにこれは懐かしいな。鳳翔さん、Спасибо(ありがとう)」

 

 

 

駆逐艦『Верный』

 

 

 

今日はあの日か…。この日を境に人生が大きく変わってしまった日でもあるから、毎年この日になると色々と考えるな。そしていつもは、一人で静かにしている事は嫌いではないのだが、今日だけは別だ。その…何と言うか…この日に一人だけで居ると、また私だけが取り残されたような気分になってしまう。冷静に考えてみれば、今は暁や雷、そして電達と一緒に居るのだから、もうそんな事はないと分かるのだが、こればかりは仕方ない。だから今年の今日も一人で居るのが嫌になって、つい誰かが居る事を期待して、まだ開店前だというのに鳳翔さんのお店に来てしまった。これで鳳翔さんもお店に居なかったら、泣いていたかもしれないな。

 

本当は開店前に来てしまったから迷惑だったのかもしれないけど、私と一緒で、先の大戦の生き残り組の鳳翔さんは、そんな私の気持ちを理解してくれたのだろう、私を快く迎え入れてくれた。これには本当に感謝しかないな。そればかりか、早速私に先の大戦にちなんだ懐かしい料理を準備してくれた。これを食べて待っていれば、そのうち他の艦娘達もやってきて賑やかになるだろうな。私の予想が正しければ、私と同じように寂しそうに鎮守府を歩いていた潮がフラッと来そうだ。

 

さて、それでは誰かが来るまで、折角出してもらった料理を食べて待っていようか。芋餅か…あの物資が不足する戦時下、米の代わりとして時々出ていた料理だな。懐かしいな…。たしか、戦時中に食べていた芋餅は、砂糖が不足していたから味噌で食べた記憶があるし、嵩を増すために野草も混ぜていた記憶がある。しかし今回はそのような混ぜ物もなさそうだし…味付けは砂糖醤油かな…。美味しそうだな、早速食べてみるか。

 

ウンッ…そう、これだ。いや…先の戦争中に食べた芋餅は、これ程モチッとしていなかったと思うが、物資の不足がない今なら同じ芋餅でも、こんなにモチッとした…本当にお餅のような形で食べられるのだな。…悪くない。まぁ、前回のような物資不足にならないように、私達が普段遠征任務で海上護衛をしている訳だから、こうやって美味しく食べる事が出来るのは、ある意味私達が努力した結果でもある訳か…。

 

アッ…これは…中にチーズが入っているのだな。溶けたチーズの塩味とタレの甘い醤油の味と香ばしい香、それと芋餅を挟んだ海苔から来る磯の香…これは凄いな。それに、芋餅と言う以上、ジャガイモから作っている筈なのだが、芋のパサパサ感が全く感じられない…。こんなに美味しい芋餅なら、ドンドン食べられてしまいそうだが、芋餅は私だけの分ではないのだろうから、皆のためにも流石に自重しないとな。私は暁とは違って、大人のレディーなのだから。それにしても、このような美味しい物を食べていると寂しさを忘れる事が出来そうだ。後は誰かが来店するのを待つだけか。

 

 

 

鳳翔

 

 

来店時は少し寂しそうな表情だったВерныйちゃんですが、芋餅を無心に頬張っている今の表情は、だいぶ明るい物に代わりましたね。先の大戦中に作っていた物とはだいぶ違いますし、今日のそれはチーズまで入っていますから、完全にアレンジしたものですが、喜んでもらえたようです。アラッ?また小さなお客さんが来店ですね。

 

「こんにちは、潮ちゃん。今日はちょっと早めに店を開いたのですが、潮ちゃんも何か食べていきますか?」

 

「こ…こんにちは鳳翔さん。…よかった、もう開いていたんだ。あっ、Верныйちゃんも居たんだね。勿論、食べていきます。」

 

「潮も来たか。隣の席、空いている。」

 

潮ちゃんもやってきましたね。そして来店した潮ちゃんの姿を見て、Верныйちゃんも少し嬉しそうな表情を浮かべて、口数は少ないですが隣の席を勧めています。どうやら同じような境遇…そして同じ様な心境だと思われる子が来てくれてВерныйちゃんも嬉しいようですね。それでは、潮ちゃんにもВерныйちゃんと同じように、まずは芋餅を勧めましょうか。Верныйちゃんと潮ちゃんにあまり会話はなく、お互いに静かな時間の中に身を置いていますが、このような静かな時間を過ごすというのも悪いものではな…

 

「Buon giorno! 鳳翔さん、こんにちは~。今日は早い時間から空いているので、リットリオも来ました。あっ…その丸い円盤は何ですか?リットリオも食べたいですね~。あっ、これは日本のニョッキですね?甘辛くて…それに中にチーズまで入っていて、まるでイタリア料理のような…とても美味しいです。…えぇ、いいと思います!」

 

「鳳翔さん、こんにちは~。作戦中だからお酒は駄目だけど…千代田には内緒で、ちょっとだけ般若湯を…」

 

「千歳お姉ぇ~、駄目に決まっているでしょ!もっと真面目に生きないと駄目だよ!」

 

あらあら、今日は早い時間から私のお店が開いている事を知ったのか、あっという間に留守番組が集まってきましたね。Верныйちゃんは静かな雰囲気の方が好きな子ですが、たまにはこのような賑やかな雰囲気も良いのではないでしょうか…特にこのような日には。あらあら、Верныйちゃんもニッコリ笑っていますね。それに、どうやら芋餅も気に入ってもらえたようですから、明日以降も元気になれるように、冷凍にした芋餅を分けてあげましょうか。

 

「Верныйちゃん、静かな方が好きかもしれませんが、たまにはこのような賑やかな雰囲気も悪くないのではないですか?…それと、これ気に入ったようなので、明日用にどうぞ。冷凍にしてありますから、食べたい時にそのままフライパンで炒めれば食べられますから、持って行ってください。折角なので潮ちゃんもどうぞ。」

 

「鳳翔さん、Спасибо(ありがとう)。それと…たしかにこういう雰囲気も悪くない…特に今日のような日は。」

 

Верныйちゃんも喜んでくれたようですし、一気に賑やかになりましたから、そろそろ私も本格的に料理などの準備を始めましょうか。今年の終戦記念日も賑やかな一日になりそうです。

 

 

ガラッ

 

あら?第五戦隊の那智さんが焦ったような表情で、お店に駆け込んできましたね。緊急事態でしょうか?それまで店内で騒いでいた留守番組も、駆け込んできた那智さんの表情を見て静かになりましたね。

 

「みんな此処に居たのか。軍令部からの緊急指令により、これより出撃する。急いで準備してくれ。前回の作戦で制海権を奪取したインド洋方面に、新たな敵深海棲艦の艦隊が出現したようだ。軍令部は欧州との連絡線の確保を目的として、鎮守府に残存する私達に迎撃の指示を出してきた。主力がソロモン海で攻勢を取っている今、おそらくこれは敵の牽制だと思う。こっちも苦しいが、向こうも苦しいのだろうな。」

 

西部海域からの牽制攻撃ですか。たしかに軍令部が判断したように、現在ソロモン海域で大攻勢に出ている私達を牽制するための限定的な攻勢で間違いないと思いますが、こちらも現在鎮守府に残っている戦力はそれ程大きくありません。そして相手の目的が牽制である以上、トラック島に前進しているこちらの主力を戻す訳には行きませんから、必然的に今鎮守府に残っている戦力のみで対応せざるをえません。そして問題はもう一つあります。今回の緊急指令は、あの人を飛び越えて直接軍令部が私達に指示を出してきたという点です。提督が鎮守府に居ない今、留守を任された大淀さんでは断れないと踏んで、碌でもない作戦を提示してきている可能性が高いですね…。

 

「那智さん?今この鎮守府に残っている戦力で対応するとなると、こちらも限定的な行動しか取れないと思いますが、軍令部からは何と言ってきているのですか?」

 

…那智さんが引き攣った様な笑いを顔に浮かべていますが…私の想像どおり碌でもない指令が来たようですね。軍令部からの無茶な指令は、先の大戦から何も変わっていないようですね。

 

「軍令部からの情報では、敵勢力は戦艦棲姫を含む大艦隊との事だ。ただ空母の数は少ないとも言ってきている。そのため軍令部は、軽空母と昭南島駐留の航空隊で限定的な制空権を得た後、高速水上艦隊による敵本隊への突入を命令してきた。」

 

高速水上艦隊による突入ですか?となると、主力は今目の前に居る第五戦隊の那智さん達になりますし、今鎮守府に残っている高速航行可能な戦艦となるとリットリオさんしか居ません。…流石にリットリオさんも緊張した面持ちで、私と那智さんの会話を聞いていますね。それに軽空母で限定的な制空権を取るという事は、千代田さんと千歳さん、そして私も出撃する事になりそうです。…それにしても、かなり危険度の高い作戦案ですね。私も覚悟を決めなくてはいけないのかもしれません。

 

「なるほど…。となると、私と千代田、そして千歳が主力となった機動部隊で制空権を奪取した後、リットリオさんや那智さん達を主力とした艦隊が敵本隊に突入する…という事ですか?」

 

「私も出撃ですねぇ…。リットリオの強さ、そしてイタリア海軍の強さ、見せてやります。」

 

「いや…。リットリオは鎮守府残留だ。軍令部は当初、リットリオも突入部隊に参加させる事を考えていたようだが、政府から『待った』がかかったらしい。何でも、本国周辺海域に戦艦が一隻も居なくなってしまうと、国民が不安がるからリットリオは動かせないとの政治判断のようだな。そして同じ理由で…鳳翔さん、鳳翔さんも目出度く鎮守府に残留という事だ。まぁ、鳳翔さんに万が一の事があると、提督が悲しむから…この政治判断については、私や現在留守を任されている大淀も大歓迎なのだがな…ハハハ。」

 

…リットリオさん無しで第五戦隊のみで突入ですか。国民の動揺を抑えるための政治判断という事は分かりましたが、負けてしまっては元も子もありませんし、それに那智さん達の負担が…。やはりこれまで、この手の政治的な干渉を様々な手を使って有名無実化してきた、あの人や金剛さん達の力は大きかったのですね…。それに千代田と千歳に任せて、私も鎮守府に残留ですか…。通常でしたら最先任の私が先頭に立つべき場面ですが、雲龍さん達がまだ戦力化していない以上、動ける空母が本国周辺海域から一隻も居なくなる事を政府が嫌って、こちらも政治判断が働いた…という事なのでしょうね。

 

「なに鳳翔さん、それ程心配する事はないさ。妙高姉さんは居ないが、足柄や羽黒も居るのだから、戦艦棲姫の一隻や二隻、我々第五戦隊が沈めてみせるさ。それに同行する能代の元に、残っている精鋭駆逐艦を全て集めて臨時の水雷戦隊を編成して、私達と一緒に敵本隊に突入するんだ。帝国海軍の精鋭部隊がそう簡単に負ける筈がない。」

 

…どうやら、Верныйちゃんや潮ちゃんも突入部隊として参加する事になりそうですね。たしかに二人とも、かなりの練度を誇る駆逐艦ですし、運も良い子達です…ですが…。

 

「分かった。Верный出撃する。鳳翔さん大丈夫だ。お弁当もあるし…私は…沈まない。」

 

「潮、まいります。必ず守ってみせますから、大丈夫です。潮にお任せください。」

 

健気に力いっぱい『大丈夫だ』と宣言した二人ですが、これから苦戦が予想される戦いに赴くわけですから、少しだけ心配そうな表情も見せています。どうか…武運長久を…。

 

 

数日後 トラック島 前線司令部

 

 

「どうやら無事に撃退したようだな。あいつもよほど嬉しかったようだ。手紙と一緒に私宛の荷物として二式大挺でこんな物まで送ってきたぞ。コラッ、金剛。それはあいつが俺のために作って送ってくれた芋餅だ、勝手に食べるな。」

 

「Hey 提督ぅ~。こんなにあるんだからさ、私が一つくらい食べてもNo Problemネ!それにしても…今回の敵の牽制攻撃の規模は私達の予想通りの戦力だったから、慌てるようなSituationではなかったネ。あと…提督も隅に置けないネ~、たしかに敵の想定戦力的に問題nothingでしたけど、軍令部の作戦案から鳳翔を外すために政府に働きかけて…」

 

「!金剛…それ以上の発言は禁ずる。まったく…お前はいつも一言多いぞ。それにあれは、高速部隊に低速な艦を混ぜたくないという、純粋に現場責任者としての政府への提言だ。何も他意はない。それと…お前の言う『一つ』とは、『残り一つを除いて全部』という意味か?まぁ、あいつの作ってくれた芋餅は美味いから比叡達にも食べさせたいという気持ちは分からんでもないが…。それはともかく、準備は出来ているか?」

 

「提督ぅ~、まぁ今回はそういう事にしておいてあげるネ。それとFS作戦の準備はNo Problemデ~ス。Enemyがあんなに分かりやすい牽制攻撃をかけてきたという事デ~スから、向こうは相当追いつめられているネ。やるなら今ネ。」

 

「…そうだな。金剛、FS作戦を発動する。山城と扶桑、それと機動部隊に『作戦開始』を伝えてくれ。…それと金剛、第三戦隊も出撃準備。山城達が道を切り開いたら、一気に突破するぞ。」

 

「了解ネ!さっさと作戦終わらせて鎮守府に戻って、ゆっくりtea timeを楽しみたいデ~ス。」




いよいよイベントが始まりましたね。とはいえ…正直今回のイベントは微妙だな…という気持ちが^^;。なんといいますか、報酬も突破ボーナスも凄くシブイw!今回程ドロップ運が悪いのは初めてですし、新規の大型艦がほとんどないというのもちょっとね…。イベントくらいは大盤振る舞いしてもらって、乙や丙でも楽しくやりたかったな…と少し思っています^^;

とりあえずE7まで無事に突破して照月は手に入りましたし、鶴姉妹の改二用のカタパルトと瑞穂も手に入りましたので、最低限の所は終わったかな…と思っています。しかし鶴姉妹は二人居るのにカタパルトは一つだけ…。改二は一人だけですかね^^;。だとすると私の場合は、瑞鶴一択になりそうです。

さて今回登場させた料理は、芋餅です。昔の戦争体験記などを読みますと、芋餅に関する記載が結構出ていますので、丁度この頃に米の代用食として食べられていたんだろうな…と思います。また戦時中の芋餅は、記載によっては野草などを混ぜた物もあったようですから、おそらく今私達が食べているような芋餅とは、少し食感が違うかもしれません。とはいえ、今私達が普通に食べる芋餅となりますと、おそらく今回の話に出てくるようなタイプだと思いますし、このタイプの芋餅は非常に美味しいですから、代用食と言うよりは普通に食べる料理に現在ではなっているんですよね。

私も実は先日、この芋餅を久しぶりに作り食べましたが、これ本当にお餅のようなモチモチ感があって美味しいんですよね。しかもお餅のようには伸びませんから、非常に食べやすいですし、内部にチーズなどを入れようものなら…箸が止まらなくなりますw。市販の冷凍芋餅もありますが、時間がある人は是非一度自分で作ってみると良いかと思います。(その時は、是非チーズを入れてくださいw)

次回はなんとか普通に投稿出来るかと思いますが、次は誰で書きましょうかね。金剛さん出撃中ですから、金剛さんという訳には行きませんし…正直困っていますw。今回も読んでいただきありがごとうございました。





芋餅 (四人分)
ジャガイモ :大2個 (300-400g)
片栗粉   :60 g
砂糖    :10 g
塩     :3 g
溶けるチーズ:お好みで
焼き海苔  :芋餅一個につき一枚or二枚

タレ
醤油   : 30 mL
砂糖   : 20 g
日本酒  : 30 mL
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