鎮守府の片隅で   作:ariel

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ゲームでは二式大艇の使い道がないため、非常に微妙な存在となっている秋津洲を主人公にしました。普段は役立たずと言われている彼女ですが、今回のイベントではE-5のルート固定で役に立ちましたし、うちの鎮守府としては結構頑張ってくれたかな…と思っています。という事で、そんな彼女への恩返しという事ではありませんが、今回はこの子を主人公にしてみました。料理はどうしようか…と思っていた時、ふとアニメ版の『あっさり~、しっじみ~、は~まぐ~りさ~ん』という某地味な駆逐艦の声が聞こえてきまして…あさり料理になりましたw。


第六一話 秋津洲とあさりのバター蒸し

「鳳翔さん、睦月ちゃん達とあさりを採ってきたのですけど…引き取ってもらえますか?」

 

「はいはい、吹雪ちゃん。ご苦労さまでした。勿論引き取らせてもらいますよ。…良い大きさのあさりですね。それじゃ、これは今回のお礼です。」

 

ソロモン海付近で実施されていた大作戦が無事終了し、鎮守府に再び平穏な日々が戻ってきました。今回はかなりの数の艦娘がこの作戦に動員されていましたので、作戦中はこの鎮守府も非常に静かだったのですが、先日の作戦終了を祝った祝勝会を機に、私のお店にもいつもの活気が戻ってきた感じですね。また作戦参加していた艦娘の多くが、まとまった休暇をもらえたようで、皆さん休暇を楽しんでいるようです。

 

今日は早速、駆逐艦の吹雪ちゃん達が潮干狩りに出かけたらしく、その成果を私の元に持って来てくれたのですが…どれも見事なあさりですね。これは是非ともあさりを使った料理を作らなくてはいけません。とはいえ、ここから砂抜きの処理をする事を考えますと、このあさりを使った料理が私のお店に並ぶのは明日になりそうです。とりあえず、急いで砂抜きの処理をしてしまいましょう。

 

まずは、砂抜きをするための塩水を準備しなくてはいけません。この塩水は海水と同程度の濃度にする必要がありますので、とりあえず1Lの水に塩を30g程溶かして塩水を準備します。あとはバットにあさりを並べておき、準備した塩水をひたひたになるまで入れたら、あさりが吐き出す塩水が飛び散らないようにラップをして、暗い場所に置いて待つだけです。明日の今頃には、完全に砂も抜けているのではないでしょうか。

 

 

翌日

 

さて、昨日から砂抜きをしていたあさりですが…バットの下にだいぶ砂が貯まっていますし、どうやら完全に砂抜きは終わっているようですね。それでは、この砂抜きしたあさりから、今度は塩分を抜かなくてはいけません。今回のあさりを使った料理ですが、いつもは普通の酒蒸しにしていましたので、今日は久しぶりにこれにバターを入れて、バター蒸しを作ろうと思います。ですから、砂抜きで使った塩水の塩分をきちんと抜いておかなくては、塩分が強くなり過ぎてしまい、折角のバターの風味や味が台無しになってしまいます。先程まで塩水につけていたあさりをザルに取り出して、完全に塩水から上げておきましょう。この状態で1時間程置いておけば、あさりが塩水を吐いてくれますから塩抜きが出来ます。

 

それではあさりの塩抜きを待つ間に、他の料理の下準備をしてしまいましょうか…。

 

 

そろそろあさりの塩抜きも終わってそうですね。バター蒸し自体は直ぐに作れますので、この状態であさりを準備しておき、注文が来た段階で一気に仕上げの作業をしましょう。今回、吹雪ちゃん達が頑張って、かなりの量のあさりを持って来てくれましたので、多くの艦娘達の口にこの料理が入るのではないでしょうか。

 

 

「鳳翔さん~、今回あたし大活躍したかも!」

 

「鳳翔さん。今回の作戦では、私もこの秋津洲にだいぶ助けられたよ。今回はそのお礼という事で、連れてきたんだ。悪いけど、何か美味しい物を秋津洲に食べさせてやってくれないか?」

 

あらあら、飛行艇母艦の秋津洲ちゃんが那智さんと一緒に来店ですね。この子はこれまで、なかなか良い局面に恵まれず活躍出来なかった子で、あの人もその扱いに困っていたようですが、今回の作戦ではついに活躍する事が出来たようですね。たしか今回は、インド洋方面からの敵の牽制攻撃に対抗するために那智さん達と一緒に出撃して、索敵などで非常に貢献したと聞いています。秋津洲ちゃん本人もとても嬉しそうですし、これを機に更に頑張ってくれると良いですね。

 

「そうですか。秋津洲ちゃん、良かったですね。私もあの人から、今回の作戦では秋津洲ちゃんがとても頑張ったと聞いていますよ。さぁさぁ、二人ともそこのカウンター席にどうぞ。」

 

「わーい。これまでこのお店、あたしも来たかったんだけど…なかなか入れなかったんだよね…。でも、あたしもこれだけ今回活躍出来たから、これからは自信を持って入れるかも~。」

 

あの…私はこのお店に入店制限をしているつもりはないのですが…。たしかに、何か私のお店で失態を起こして入店禁止はありますが、普段は誰でも歓迎しています。ただ…これまで秋津洲ちゃんはあまり戦っていないため、入りづらかった…という事かもしれませんね。隣の那智さんも苦笑していますが、今日はこれまでの分も含めて楽しんでもらえたらと思います。

 

「それで…鳳翔さん。今日は何かお勧めはあるのか?こんな感じで秋津洲は、この店は初めてだから、一番美味しい物を食べさせてやりたいんだ。」

 

「…そうですね。昨日、吹雪ちゃん達が持って来てくれたあさりがありますから、それはどうですか?一応、バター蒸しにする予定ですが…。」

 

「それ美味しそうかもっ!那智さん、それをお願いしたいかもです。鳳翔さん、い~い?」

 

秋津洲ちゃんも了承してくれましたし、那智さんも頷きましたから、早速あさりのバター蒸しを作ってお出ししましょうか。もう最後の仕上げだけになっていますので、急いで作ってしまいましょう。まずは蓋付きのフライパンを熱っして、あさりを入れます。そしてその中に日本酒とバターを入れたら蓋をして蒸し焼き状態にします。

 

後はこのまま、あさりの殻が開くまで蒸し焼きですね。…大体、あさりの殻が開いたようですね。それでは一端ここで火を止めて、蓋を開けたら軽く混ぜて、あさりの出汁がたっぷりしみ出した日本酒とバターで出来たタレと、あさりを馴染ませます。最後に、出来上がったあさりのバター蒸しを器に入れたら、フライパンに残っている美味しいタレを上からかけて、分葱を散らせたら完成です。

 

「秋津洲ちゃん、それに那智さん、あさりのバター蒸しです。どうぞおあがりください。その他の料理は、順番に出していきますね。」

 

「おっ、鳳翔さん。これは美味しそうだな。いつもの酒蒸しも好きだが、これも本当に美味しそうだ。折角だから、辛口の日本酒も頼むよ。」

 

「それいいかも~。秋津洲も日本酒お願いしたいかも!」

 

この料理に合いそうな辛口の日本酒ですか…。バター蒸しは通常の酒蒸しとは異なり、かなり濃厚な香りと味が特徴です。ですから通常の淡麗辛口な日本酒では、流石に料理の味にお酒の味が負けてしまいます。…そうですね、コクがあって辛口なお酒…。たしか出羽桜の吟醸で泉十段がありますから、これをお出ししましょうか。この日本酒なら辛口でかつコクがありますから、あさりのバター蒸しと一緒に飲んでも、日本酒の味が消えてしまう事はないと思います。

 

「分かりました。それでは出羽桜の泉十段を準備します。このお酒なら、あさりのバター蒸しとも非常に合うと思いますから、楽しめると思いますよ。」

 

 

 

秋津洲

 

 

あたし、今回頑張ったかも~!これまでなかなか活躍出来なかったから、この鎮守府では二式大艇ちゃんと一緒に肩身の狭い思いをしていたけど、これで大手を振って歩けるかも!一度行きたかった鳳翔さんのお店にも、那智さんに連れ来てもらえたし~、あたしにも運が向いてきているかも!しかも今日は、あたしが活躍したお祝いだから、鳳翔さんから美味しい料理も作ってもらえたし…ンヒヒ。

 

あたしも意外に料理やるから、あさりの酒蒸しはよく作って食べるけど、このバター蒸しは初めてかも!那智さんはお酒から飲んでいるけど、あたしは早速バター蒸しを摘んじゃうかも?う~ん、あさりを箸で摘まんで口に近づけると、バターの甘い香りがフワッと鼻から入ってきて幸せな気分になれる感じ。普通の酒蒸しじゃ、ここまで甘い香りはないけど、この優しい香が食欲を刺激する感じかもっ!それじゃ早速口に入れなきゃ。あさりを殻ごと口に運んで、歯を使って貝の身だけを口の中に…プルンッとしたこの貝の食感がいいかも…。

 

ウンッ、塩味もバッチリかも。普段食べる酒蒸しとは違って、バターの濃厚でコクのある塩味が前面に出ているけど、このバターの塩味と香りが丁度いい感じで、貝に味付けをしているかもっ!貝を噛みしめる度に、貝から出てくる旨みが、バターとお酒で出来た汁と合わさって、凄く良い感じで口の中で味が混じっていくかも。これ、料理を食べる手が止まらなくなるじゃない!

 

そうそう、これだけ美味しい料理だと、お酒も飲んでみたいかも。鳳翔さんが那智さんのリクエストに応えて出したお酒だけど…へぇ、辛口だけど物凄くコクがあって、とても味が強いお酒かも…。これならたしかに、バターのような強い香りと濃厚な味の料理に負けない日本酒の味かも…。しかも飲んだ後は舌の上がすっきりして、またあさりのバター蒸しを口に入れた時に、最初の感動が蘇ってくるかもっ!

 

 

やっぱり、こういう料理とお酒は罪かも…。もう取り分けてもらったあさりがほとんど残っていないじゃない!あれ?那智さん何をやって…あぁ、全部食べて残った貝の殻で、バターとお酒と貝の旨みが混じった汁を掬って飲んでいるかも…。あたしもやってみようかな…あれ、絶対に美味しいかも…。

 

ウ~ン、絶品かもっ!バターの強い味がお酒で出来た水分で薄まって、しかも貝の濃縮された旨みが閉じ込められていて…これだけでも美味しくお酒が飲めるじゃない!えへへ

 

 

 

鳳翔

 

 

那智さんも秋津洲さんも、あっという間にあさりのバター蒸しを食べてしまいましたね。また出羽桜の泉十段も非常にこの料理に合ったようで、こちらもあっという間にお出しした分が無くなってしまいました。今は嬉しそうに、貝殻を使ってバター蒸しの汁を掬って口に運んでいますが、それだけこの料理とお酒に満足してくれたのでしょうね。これだけ喜んでくれたのですから、折角なのでもう少しだけあさりのバター蒸しをお出ししてから、次の料理に移りましょうか。

 

「あの?お二人とも?良かったらもう少し出せますけど、どうしますか?」

 

「鳳翔さん、勿論もらうぞ。しかし…この料理、本当に美味しいな。出してもらった日本酒とも相性抜群だ。」

 

「あたしも、追加が欲しいかもっ!」

 

それでは、この二人に追加であさりのバター蒸しと日本酒を出してあげますか。美味しそうに食べている姿を見ていると、こちらも嬉しくなってきます。

 

ガラッ

 

「Buona sera! 鳳翔さん。今日は可愛いお客さんを一人連れて来ましたよぉ。リベッチオ、鳳翔さんに挨拶してください。」

 

「Buona sera! 鳳翔さん。駆逐艦リベッチオです。リベと呼んでいいよ?よろしくね!あっ、秋津洲さんと那智さん発見!ここに居たんだ~。Ciao!」

 

あらあら…これまた可愛いお客さんですね。今回の作戦期間中、本土防衛の任についていたため、私のお店に入り浸っていたリットリオさんが、今回の作戦でこの鎮守府にやってきた同国の駆逐艦の子を連れて来店です。

 

「リベッチオか…相変わらず賑やかな奴だな。まぁいい、折角来たのだから、お前も美味しい料理を食べていくといい。」

 

「あ~っ、リベッチオじゃない!今日も元気そうかもっ!」

 

この子はたしか…今回那智さん達が出撃したインド洋作戦に合わせて、紅海側から進出してきたそうですから、既に那智さん達とは顔見知りのようですね。それにしても…こんな小さな子がよく一人で、紅海からこちらの勢力圏まで突破してきたものですね。

 

「リベちゃん…でよろしいですか?那智さん達が出撃していたとはいえ、よくお一人で、こちら側まで突破してきましたね。さぁさぁ、どうぞそこの席に座ってください、歓迎しますよ。リットリオさんは、今日もお任せでいいですね?」

 

「はい、今日もお任せでお願いしますね。」

 

「えっ?リベ一人じゃなかったよ?南西の風が吹いていたから、いけるかな…とは思っていたけど、流石に一人じゃ無理だよ~。」

 

えっ?たしかあの人からの話では、イタリアの駆逐艦が一人来たとしか聞いていませんが、同行者が居たのでしょうか。あら?何故か知りませんがリットリオさんは、私から視線を外しましたし、那智さんも秋津洲さんと顔を見合わせていますが…。

 

「あの…那智さん、秋津洲さん?何かこの件であったのですか?」

 

「そ…その…。本当は途中までもう一人、イタリアの戦艦娘が一緒だったのだが…。」

 

「そうかも…。でもセイロン島付近で、『やっぱり大西洋の暴れん坊が居る鎮守府にはいけないわ』と言って、帰っちゃったかも…。」

 

「ローマさん、途中から急に機嫌が悪くなって…イタリアに帰っちゃったから、途中からはリベ一人だけ…。」

 

ローマさんはたしか…今年の春の作戦で、ビスマルクさんと途中で喧嘩して戻ってしまったイタリアの戦艦娘さんですよね?今回ビスマルクさんはインド洋作戦に参加していませんが、それでも途中で戻ってしまった…という事ですか。どうやら、あまりうちの鎮守府とは相性がよろしくないようですね…。

 

「ま…まぁ、妹のローマもそのうち来ると思いますよ…。それよりも!そのあさりの料理、凄く美味しそうですね~。イタリアでも、バターと白ワインであさりを料理しますけど、日本酒とバターで料理しても、すごく美味しそうですね~。まずは、それをください。それと、鳳翔さん?一つお願いが…。」

 

あら?リットリオさんから料理についてのお願いは珍しいですね。いつもはこちらのお任せで、何も言わずに私が出した料理を食べてくれるのですが…。たぶんあさりのバター蒸しは、イタリア料理の料理法に似ているので、それに合わせてのリクエストだと思いますが…。

 

「その料理を蒸した時に出る茹で汁で料理をさせてもらえませんか?本当は白ワインで作るのですが、その汁を使うと、美味しいリゾットが出来そうですから…。戦艦寮の私の部屋に、カルナローリ米やチーズがあるので、今から持って来てリゾットを作らせてください。」

 

「やった~!リットリオさんのリゾットだ!リベ、あれ大好きなんだよね~!」

 

まぁ、リットリオさんがここでリゾットを作ってくれるのですね。私もリットリオさんが作ったイタリア料理を是非食べてみたいので大歓迎です。那智さんや秋津洲さんも、本場イタリアの味を食べる事が出来るという事で、降って沸いた幸運に笑顔ですね。それに…今回のリゾットは普段白ワインで作るところを、日本酒で作った出汁で作る訳ですから、日本とイタリアの合作料理という事になりそうですね。私にとっても新たな発見になりそうです。

 

「分かりました、リットリオさん。それではよろしくお願いします。それと…私も食べさせてもらえますか?日本酒を使ったイタリア料理、是非私も食べてみたいですから。」

 

「勿論です、鳳翔さん。いつも鳳翔さんには美味しい料理を食べさせてもらっていますから、今日は私が、日本の食材を使ったイタリアの味を頑張って作ってみますね。それに日本酒を使った汁を使っても、絶対にリゾットに合うと思うのです。リベ、準備をしますから、お行儀よくそこで待っていてくださいね。」

 

「は~い」

 

 

その後、リットリオさんが作ってくれた、白ワインではなく日本酒を用いたあさりのリゾットを食べさせてもらいましたが、これは本当に絶品でした。やはりバターのような西洋の物を使う料理は、リットリオさんに一日の長があるようですね。しかしリットリオさんも、『白ワインではなく、日本酒でこれ程美味しい味になるとは知りませんでした。』と言っていましたので、私だけではなくリットリオさんにとっても今回の料理は収穫になったようです。それに那智さんや秋津洲さんも、大喜びでリゾットをおかわりしていましたので、二人とも満足出来たのではないでしょうか。

 

ガラッ

 

…美味しい料理のある所、一航戦の姿あり…という事でしょうか。入店禁止措置が解けた赤城さんを先頭に、空母娘達が来店です。誰も知らせていないと思いますから、リットリオさんが料理しているという事を、赤城さん達は知らない筈なのですが…リットリオさんが厨房に立っている姿を驚く事もなく、落ち着いた様子で座敷の一つを占領しました。

 

「外まで良い匂いが漂っていたので、急いで来たのですが、今日はリットリオさんが料理していたのですね。とても美味しそうな料理ですね。早速赤城達にも食べさせてください。もう作戦も終わりましたし、今日は自重しませんよ。」

 

「そうね…。バターの良い匂いが漂っていたので、何が食べられるのか楽しみに来ましたが、今日は変わった料理が食べられそうです…やりました。作戦も終わった事ですし、赤城さん?今日は目一杯食べましょう。」

 

匂いに釣られて来店ですか…。食い意地が張っているといいますか…勘が良いといいますか…。ただ、注文を受けたリットリオさんは、自分の料理を期待している赤城さん達の姿は嬉しいようで、急いで追加の料理を作り始めましたね。…ただ問題は、この子達が追加注文なしで満足してくれるか…という事ですね。いえ…絶対に追加注文の嵐になる事は間違いありません。これは、私も早いところ厨房に戻って、リットリオさんのお手伝いに入った方が良さそうです。…一気に忙しくなりそうですね。

 

 

その後、赤城さん達による怒涛の追加注文の嵐になりまして…最後は、店内の全ての食材を食べ尽くすかの勢いで食べる赤城さん達と、意地でも赤城さん達を満腹にさせようとするリットリオさんの意地のぶつかり合いになってしまいました。そしてそのため、閉店時間には私もリットリオさんもヘトヘト、そして流石の赤城さん達も食べ過ぎで動けなくなってしまい、そんな姿を那智さんや秋津洲さん達が呆れたような白い目で眺める…という構図になってしまいました。

 

今回は結果としてリットリオさんを大変な目に合わせてしまいましたし…後で何かお礼をしなくてはいけませんね。今日はとても疲れましたが、食べ過ぎで引っくり返っている赤城さん達の姿を見ますと、ようやく鎮守府に平穏が戻ってきた事を実感できます。




イベントの方はまだ続いていますが、私は完全に終了ですw。E5堀もローマが出てくる気配もありませんし…^^;。という事で、残るは残った資源を使った大型艦建造祭りだけになりましたが、今回の祭りで武蔵さんをお迎え出来るのだろうか…というのが最近の気になる事かもしれませんw。まぁ、清霜も来てくれましたし、この調子で武蔵も是非来てもらいたい所です。

今回の主役の秋津洲ちゃん、二式大艇が不遇な扱いのため、これを唯一装備出来る彼女もこのゲームでは不遇の存在です…が、今回のイベントでようやく活躍出来たよ…な感じです。6-3攻略でも結局使わなかったですしね…。そんな事もあり、この機会を逃すとこの子で物語が書けなくなってしまいそうなので、今回登場させる事にしました。たまには、このような補助艦艇で物語書いてみるのも面白いですね。そういう意味で、そのうち速吸も登場するかもしれません。

さて、今回の料理のあさりのバター蒸し、おそらく酒蒸しの方がメジャーですし、好きな人多いかもしれませんが、個人的にはこちらのバター蒸しの方が好きだったりします。なんといいますか…今回の物語の秋津洲に私の心情を代弁してもらっていますがw、バターの甘い香りと、塩味が物凄く合うんですよね。ただこれを料理する時は、あさりの塩抜きが必須ですが、その手間をかけてでも美味しく食べられるかな…と思っています。

考えてみれば、イタリア料理などでは、白ワインとバターであさりを料理しますので、日本酒とバターで料理しても合うのは当たり前なのですが、この料理は私のお気に入りの料理の一つです。また、今回の物語ではリットリオさんに料理してもらいましたが、これをそのまま使ってのリゾットも絶品です。白ワインを使った時とは少し異なる風味のリゾット(もどき)になりますので、是非機会がありましたら日本酒で試してみてください。(本当は、リットリオがリゾット作っている所も書こうかな…とは思いましたが、流石にそこまで書くと長くなりすぎますので、泣く泣くカットしました)

今回も読んでいただきありがとうございました。





あさりのバター蒸し (四人分)

あさり(殻つき) :600 g
日本酒      :30 mL
バター      :8 g
分葱       :適量

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