鎮守府の片隅で   作:ariel

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前々回の金剛さんの回のまえがきで書いていましたように、そろそろ重巡洋艦娘を登場させたい!と思い、今回は三隈さんに登場してもらいました。そして三隈さんの料理ですから、お洒落な料理にするか…とも一時考えましたが、やはりここはこれしかないだろう!となり、今回のイベントに絡めた料理にしてみました。


第六五話 三隈と秋刀魚の紫蘇巻き

「これを全部ですか?」

 

「あの…その…ちょっと獲り過ぎてしまって…。昨夜、軽巡洋艦寮で秋刀魚の塩焼きパーティーをして皆で食べたのですが、全部食べ切れなくて…。一応、内臓は取除いてありますから…す、すいません…鳳翔さん、お願いします。」

 

今日の仕込みを始めようと厨房に入った直後に、軽巡洋艦娘の名取さんが大量の秋刀魚と共に来店しました。なんでも軽巡洋艦寮のイベントという事で、秋刀魚の塩焼きパーティーを昨夜開催したそうですが、名取さんを始め、長良型姉妹達が秋刀魚漁を張り切りすぎてしまい、大量の秋刀魚を水揚げしてきたそうです。そして流石にこのままでは自分達だけで処理出来ないと考えたようで、軽巡洋艦寮の隣にある重巡洋艦寮と駆逐艦寮に応援を要請したそうですが、それでも最終的にかなりの量の秋刀魚が余り…処分に困った名取さんが私の店に持ち込んだ…というのが真相のようですね。

 

一応内臓は取除かれていますし、適切な処理はしてあるようですから問題ないと思いますが、秋刀魚は足が早い魚ですから、なるべく今日中になんとかしなくてはいけませんね。しかし…昨日秋刀魚を食べていない戦艦娘と空母娘だけで、これだけの秋刀魚を食べる事が出来るのでしょうか…。いえ、食べるだけなら赤城さん達が居ますから問題ないと思いますが、折角ですから美味しく食べてもらいたいですし…。いずれにせよ、これだけの秋刀魚となりますと、私のお店の焼き場だけでは広さ的に全てを塩焼きにするという訳にも行きませんので、急いで方針を立てなくてはいけませんね。

 

「分かりました、名取さん。なんとか私の店で使ってみます。ただ…いくら気合が入っていたと言っても、あまり乱獲してはいけませんよ。鎮守府近海で秋刀魚が獲れなくてなってしまいますと、地元の猟師さん達も困ってしまいますから、これからは食べられる分だけにしてくださいね。」

 

「す…すみません、以後気をつけます…。では、私はこれで…。」

 

名取さんがホッとした顔で帰っていきましたが、この残された大量の秋刀魚どうしましょう。そうですね、折角内蔵は既に取除かれていますから、このまま三枚おろしにして梅干と紫蘇を巻いて、サッパリした味の秋刀魚料理でも作りましょうか。これでしたら、お酒の肴としても合いますから、昨日秋刀魚の塩焼きを食べた重巡や軽巡娘達も注文してくれるのではないでしょうか。それではお手伝いに来ている瑞鶴さんに手伝ってもらって、秋刀魚を三枚におろしてしまいましょう。

 

「瑞鶴さん?これからこの秋刀魚を全て三枚におろしますから、手伝ってください。今日は数がありますから、手早くお願いしますね。」

 

「は~い、鳳翔さん。頑張っておろすね~。それにしても、凄い量だよね…。」

 

最近、瑞鶴さんの腕も上がりましたから、安心して作業が任せられるようになりました。これなら、空母寮で瑞鶴さんだけの時に朝御飯の当番が周ってきたとしても、加賀さんからお説教をもらうこともないと思います。それに瑞鶴さんは、赤城さんのように摘み食いはあまり多くありませんから、違う意味でも安心して作業を任せることが出来ます。そういえば、今日は赤城さんがまだ来ていませんが、今日はお手伝いに来ない日でしたかね…。まぁ、そんな事を気にしていても始まりませんから、私も瑞鶴さんと一緒に急いで秋刀魚をおろしてしまいましょう。

 

 

「ふぅ~、終わった…。鳳翔さん、流石にこれだけの量をおろすと大変だよね。なんとか終わって、瑞鶴もホッとしたよ~。」

 

やはりかなり秋刀魚の量がありましたね…。これは秋刀魚の紫蘇巻きを作るという決断を早目にしていて良かったと思います。それでは料理を続けましょうか。今回の秋刀魚は、昨日獲って来たという事ですから、足の早い魚のためどうしても既に少し臭みが出てしまっています。ですから三枚おろしした秋刀魚を並べて、少し上から塩をふってから30分程そのままにする事で、全体的に少し塩を利かせることで生臭さを弱めておきましょうか。

 

次は秋刀魚で巻く具材の部分の準備ですね。まずは梅干を取り出して…一つずつ菜箸で種を取除きます。後は種を取除いた梅干を包丁で適当な大きさに切って細かくしたら少し叩いて、梅肉部分も完成です。後はこの梅肉を紫蘇の葉の上に乗せて、これを秋刀魚で巻けば良いだけですから、これでほとんどの下準備は完成です。それでは一気に、準備した具材を秋刀魚で巻いてしまいましょう。

 

まずは先程塩を振って静置しておいた秋刀魚の上に、半分に縦に切った紫蘇の葉を乗せます。そしてその紫蘇の葉の上に、先程作った梅肉を薄く延ばすように載せたら、秋刀魚の身ごと、クルッと巻いてしまいます。巻き終わったら形が崩れないように爪楊枝で止めて…これで準備完了ですね。

 

後は注文が来た段階で、人数分だけフライパンで焼いていけば良いですね。秋刀魚を大量に食べた昨日の今日ですから、どれくらいの艦娘の子達がこの料理の注文を入れてくれるのか…少し不安はありますが、今回は味も塩焼とは違いますし…たぶん大丈夫だと思います。

 

 

「こんばんは鳳翔さん。今日は久しぶりにモガミンと一緒に来ましたわ。昨日は軽巡洋艦寮の秋刀魚祭りにお呼ばれされて三隈も大騒ぎをしてしまいましたけど、今日はゆっくりお酒を飲みながら、美味しい料理を頂きたいですわ。」

 

「こんばんは、鳳翔さん。僕も今日はゆっくり料理を食べてお酒を楽しみたいよ。流石に昨日は騒ぎすぎたから。」

 

あら…普段はあまり私のお店では見かけない三隈さんが、最上さんと一緒に来店ですね。どうやら昨日の秋刀魚の塩焼きのイベントで大騒ぎした反動で、今日は静かにお酒を飲みながら食事がしたいようですね。たしかに雰囲気を変えて料理やお酒を楽しみたいという艦娘にとって、私のお店は丁度良い場所なのかもしれません。早速まずはおつまみをお出しして、何かお酒を出してあげなくてはいけませんね。

 

「いらっしゃいませ、お二人とも。最初のおつまみは、そこの大皿から選んでもらいますが、お酒はどうされますか?味の希望だけ伝えてもらえれば、適当に選びますが…。」

 

「そうですわね。私、少し甘目で飲みやすいお酒がよろしいですわね。」

 

「僕もそれでいいよ。」

 

甘口の飲みやすいお酒という事は、あまり甘過ぎず、僅かに甘目の日本酒…淡冷甘口の日本酒という事ですね。折角ですから、三隈さんの名前にちなんだ大分県の日本酒を出してあげたいところですが、流石に私のお店にも大分の日本酒を置いておりませんから、最上さんの名前にちなんだ山形県の日本酒から選びましょう。そうですね…三隈さん達は重巡洋艦ですから、多少お値段が高くても問題ないでしょうから、東光の大吟醸『山田錦』を勧めてみましょう。このお酒であれば、三隈さん達の希望通りのやや甘目の日本酒ですし、大吟醸らしく非常に華やかな香がありますから、お酒だけでも楽しく飲んでもらえると思います。

 

「分かりました。それでは東光の大吟醸『山田錦』をお出ししますね。これなら少しお値段は高めですが、楽しく飲めるお酒だと思いますから。」

 

「ありがとうございます、鳳翔さん。値段の方は問題ありませんわ。三隈、感謝いたします。」

 

お酒の方はこれで決まったようですから、しばらくはこの日本酒と大皿から選んでもらったおつまみで楽しんでもらえると思いますが、メインの料理の方はどうしましょうか。このお酒は華やかな香の日本酒ですから、香を邪魔しないような薄味の野菜の煮物のような料理でも良いと思いますし、それなりの香がある料理をぶつけてもこの日本酒であれば負けないでしょうから、魚料理や肉料理でも問題ありません。料理を勧める側としては、とても迷いますね…。!そうです。折角ですから、三隈さん達は昨日秋刀魚を塩焼きで食べていますが、今日は違った味で秋刀魚を楽しんでもらいましょうか。

 

「三隈さん、最上さん。今日の料理ですが…昨日の秋刀魚を、塩焼きとは全然違う形で料理してみまして…良かったら一度食べてみませんか?」

 

「秋刀魚か…僕は昨日、秋刀魚を沢山食べているから、今日は肉料理が…」

 

「モガミン、折角鳳翔さんが勧めてくれたのですから、一度食べてみたいですわ。昨日は三隈もたくさん秋刀魚を食べましたけど、全然違う味という事であれば、面白いと思いますわ。」

 

流石に昨日の今日ということで、最上さんは難色を示しましたが、結局三隈さんの希望が通ったようで、とりあえず一度試してみるという事に話が落ち着いたようです。それでは、下準備をしていました秋刀魚の紫蘇巻きを仕上げてお二人に出しましょうか。まずはフライパンを熱して油をひきます。そして下準備した秋刀魚の紫蘇巻きに全体的に片栗粉を薄くまぶしてから、フライパンに入れて火を入れていきます。途中でひっくり返しながら、全体的に焼き目がついたら、これで完成です。味は既に秋刀魚自体に薄く塩が入っていますし、内部の梅が強い味を持っていますので、醤油も何も準備する必要はありませんね。出来上がった秋刀魚の紫蘇巻きを皿に乗せたら、そのまま出してあげましょう。

 

「三隈さん、最上さん、秋刀魚の紫蘇巻きです。昨日は塩焼だと伺いましたので、今日はさっぱり食べられる料理を準備してみました。どうぞ楽しんでいってください。」

 

 

重巡洋艦 『三隈』

 

 

昨日の夜は由良さんから、モガミンと一緒に軽巡洋艦寮にお呼ばれされて、行ってみたら秋刀魚の塩焼き祭り。たしかに秋刀魚は脂が乗っていて美味しかったのですけど、三匹も食べさせられましたから、流石の私もお腹一杯でしたわ。それに、秋刀魚の表面で脂がプチプチ弾けていましたので、くまりんこの大事なお洋服が…。ですから今夜は、モガミンと少し静かに食事をしたくなりまして、久しぶりに鳳翔さんのお店にやってきました。

 

ですが、勧められたお料理はまた秋刀魚。私も流石に断ろうかと思ったのですが、少し考えてやっぱりいただく事にしましたわ。なぜなら、鳳翔さんは私達が昨日秋刀魚の塩焼きを食べている事を承知の上で、秋刀魚の料理を勧めてきたからです。このような状態で、改めて秋刀魚の料理を勧めてきたという事は、余程味に自信があるからに他なりません。つまり、この料理は絶対に私達は食べるべき料理なのです。

 

ですからモガミンには悪いのですが、今回は勧められた秋刀魚料理を注文する事にしたのです。そして秋刀魚料理が出てくるまで、大皿から選んだ南瓜の煮物と、こちらも鳳翔さんに選んでもらった日本酒を二人でチビチビやっていましたが、これ本当に美味しい日本酒ですわね。私がお願いしたとおりの少し甘めのお酒。しかも只単に甘いお酒ではなく、鼻から入ってくるフワッとした香が本当に華やかで…どんどん飲めてしまいますわ。それにおつまみに選んだ南瓜の煮物も薄味でお酒との相性もバッチリですわね。

 

そして日本酒をモガミンと楽しく飲んでいますと、ついに鳳翔さんおすすめの秋刀魚料理がお皿に乗って出てきました。しかし…これは…。私達が昨日食べた秋刀魚の塩焼きとはだいぶ形も違いますわね。秋刀魚がクルクルッと丸められたような形になっていて、その中心にはおそらく紫蘇の葉だと思いますが、緑の葉が見えています。昨日と同じように秋刀魚を焼いた料理だと思いますが…どんな料理なのでしょうか。早速一ついただきましょう。

 

くまりんこ♪…あらやだ…美味しいですわ。昨日の秋刀魚の塩焼きは、採れたての秋刀魚でしたから当然美味しかったのですが、おそらくこれはその残り物の秋刀魚の筈です。ですから、秋刀魚は足の早い魚ですから、昨日の物に比べて生臭い匂いが強いと思っていました。ですが、この秋刀魚も昨日食べた秋刀魚と全く変わらないような良い匂いで、生臭さを全く感じませんわ。しかも表面は片栗粉だと思いますが、少しだけパリッとしていて、食感も最高ですわね。それに昨日の秋刀魚よりも上品な薄い塩味…だと思ったのですが、渦巻状の料理を完全に噛み切った瞬間に、口の中で味が一気に変わりましたわ。

 

その…紫蘇が入っている事は分かっていましたから、紫蘇の爽やかな香には驚きませんでしたし、紫蘇の独特な味も予想はしていたのですが、更に中に梅肉が入っている事までは、私も予想できませんでした。その…なんといいますか、秋刀魚に入っている薄い塩味に、酸味とより強い塩味が追加されたような感覚と言うのでしょうか。紫蘇の爽やかな香と合わせて、この酸味によって本当に食べやすい料理になっていますわ。

 

たしかにこのような素晴らしい味ですと、昨日秋刀魚の塩焼きをたくさん食べた私達にも、鳳翔さんがこの料理を勧めた理由が非常に良く分かります。それに、この秋刀魚料理の爽やかな味と香を味わいながら飲む、この少し甘目の日本酒も本当に嬉しくなりますわ。いつもは、私もモガミンとおしゃべりをしながら楽しく食事をいただくのですが、今日はモガミンも私もお互いに一言も話さずに黙って料理と日本酒を楽しむことになりそうです。とりあえず、この料理の追加だけは、先にしておきましょうか。

 

「鳳翔さん、素晴らしい料理でしたわ。三隈感動しました。それにたぶん、モガミンも同じだと思いますわ。ですから、この料理追加をいただけませんか?」

 

 

 

鳳翔

 

 

三隈さん達は、昨日たくさん秋刀魚の塩焼きを食べていると思いますので、今回の料理を本当に美味しくたべてもらえるか…少し心配はあったのですが、杞憂に終わりました。勿論、採れたての秋刀魚をシンプルに塩だけを振って七輪で焼くのは、最高の食べ方の一つだと思いますが、このように味の変化や爽やかさを付け加えるように料理する事も、秋刀魚の美味しい食べ方の一つだと思います。今日はお二人とも、あまり会話もなく黙って日本酒や秋刀魚の紫蘇巻きを楽しんでくれていますから、気に入ってもらえて私も非常に嬉しいですね。

 

三隈さんが秋刀魚の紫蘇巻きの追加注文をしてきましたし、最上さんも黙って頷いていますから、急いで追加分も作ってしまいましょうか。それにこのやり取りを見ていた長門さんを始めとする戦艦娘もそうですし、三隈さんと同じく昨日は秋刀魚の塩焼きを食べているであろう妙高さん姉妹や、利根さん達までこの料理を食べようと相談しているようですから、ある程度纏めて焼いてしまった方が良いかもしれません。

 

 

 

その後、三隈さん達は再度追加注文をしましたし、長門さん達戦艦娘は勿論、雲龍さんを始めとする空母娘達、そして妙高さんや利根さん達も含めてかなりの量の秋刀魚の紫蘇巻きの注文がありました。そして一時はどうなるかと思い心配していましたが、名取さんが今日持ち込んだ秋刀魚も全て料理することが出来て本当に助かりました。折角獲ってきてくれた魚ですから、食材を無駄にしなくて済んで本当に良かったです。

 

ガラッ

 

「赤城遅くなりました、鳳翔さん。赤城、加賀さんと一緒に秋刀魚を持ってきましたので、今日は外で塩焼きでもしましょう!それと皆さんの分もありますので、遠慮せずに食べてくださいね!」

 

こういうのをタイミングの悪い登場と言うのでしょうか…。赤城さんと加賀さんが大量の秋刀魚と共に来店です。その…今日の昼頃に名取さんが持ってきた量を倍する量の秋刀魚…。勿論、赤城さん達に悪気はないのですが、この間の悪い登場に、店内の艦娘達から溜息のような声が聞こえます。

 

「皆さんどうしたのですか。折角赤城さんと一緒に秋刀魚を獲ってきたのですが…。旬の魚ですから美味しいですよ。…そこの五航戦、早く準備して頂戴。それと今日は貴方もご相伴に預からせても良いわ。遠慮せずに食べなさい。」

 

「あ…あの…加賀先輩。誘ってもらってとても嬉しいんだけど…その…瑞鶴は今回は…その…。」

 

瑞鶴さんも今回は私が許可を出していましたので、だいぶ秋刀魚の紫蘇巻きをつまみ食いしていましたから、とても困った顔をしていますね…。しかしこうなってしまった以上は、大変だと思いますが食べきるしかないのでしょうね…。赤城さんや加賀さんが大量に食べるとは思いますが、それでもこの量は…。これは昨日軽巡洋艦の子達が行ったように、動員が必要ですね…。申し訳ありませんが、駆逐艦や軽巡洋艦の子達にも再び手伝ってもらいましょう。それに流石にこの量では、今から再び紫蘇巻きにする訳にも行きませんから、これから七輪を準備してもらって、外で第二次秋刀魚の塩焼き祭りを開催するしかありません。

 

「そ…その…皆さん、申し訳ありませんが、これから秋刀魚を焼きますので、一人何匹が食べて行ってくださいね。瑞鶴さん申し訳ありませんが、軽巡洋艦寮と駆逐艦寮に行って、応援を呼んできてください。それと…雲龍さん。申し訳ありませんが、これからそれぞれの寮を回って七輪を持ってこさせてください。」

 

店内のお客さんも呆然とした表情をしていますが、ここからは修羅場になりそうです。赤城さんや加賀さんが気を悪くしないように、彼女たちにも一応事情を説明しておいた方が良さそうですね。…それにしても、これでしばらくは秋刀魚を私の店で出す事はなくなりそうです。いずれにせよ、急いで外で秋刀魚を焼く準備をしなくてはいけません。今日はとても忙しい夜になりそうです。

 

その後、あの人の元に地元の漁師さん達から、艦娘による秋刀魚の乱獲について苦情があったようで、しばらく鎮守府近海で秋刀魚を獲る事が禁止になったようです。




私、いろいろと不運が重なり三日連続で秋刀魚の塩焼きを食べる事になった過去がありますw。たしかにこの時期の秋刀魚の塩焼き、脂も乗っていてとても美味しいのですが、どんな美味しい料理でも三日連続は…w。おそらく今回の艦娘達も二日連続ですから、内心では『エ~ッ』となった子も多かったのではないでしょうかw。いや、秋刀魚自体は美味しいのですけどね^^;

普段から出番を待っている長良型軽巡達が張り切って漁をした事、そして赤城さん達の食い意地によって秋刀魚が乱獲されたようですから、当然の事ながら地元の漁師さん達からはクレームが来たのでしょうね。普段は艦娘によって海の安全を守ってもらっている漁師さん達ですが、流石にこの件では文句の一つや二つ言いたくなるのは当然かとw

さて今回登場させた秋刀魚の紫蘇巻きですが、秋刀魚料理としてお勧めです。たしかに塩焼きにして食べる事が一般的な料理法だと思いますが、紫蘇と梅肉を巻くだけで一気に味や香の雰囲気が変わりますので、是非一度お試しください。また秋刀魚は蒲焼にしても美味しいですから、結構色々な調理法あるな…と思っています。まさにこの時期の料理のお得意様ですよね。

また今回は久しぶりに山形のお酒で私の結構気に入っているお酒を登場させました。本当は三隈の名前にちなんだ大分のお酒を出したかったのですが、作者が大分の酒を知らないので断念^^;。日本酒は東北の物は結構飲むのですが、考えてみれば九州の日本酒はあまり飲んだことないんですよね。九州となると焼酎のイメージが強いというのもあるかもしれませんが^^;。という事で、九州の日本酒でお勧めがある人は、是非教えてください。

いよいよイベントも佳境に入ってきましたが、作者の鎮守府は秋刀魚の漁獲量が少ないようで…未だに18匹といったところです。来週は普通に遊べますが、再来週再び『修羅の国』への出張を控えていますので、30匹は苦しいハードルになりそうですね…。それに磯風…そろそろ来いよ~ww。

今回も読んでいただきありがとうございました。


秋刀魚の紫蘇巻き(四人分)
秋刀魚  :8匹 (一人二匹分だと少し多目かも…)
梅干し  :10-12個 (小さい物の場合は個数を増やしてください。少ししょっぱいタイプの梅干がお勧めです)
紫蘇の葉:16枚 (秋刀魚の半身に対して、紫蘇の葉が一枚。半分に切って使用)
塩   :適量
片栗粉 :適量

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