鎮守府の片隅で   作:ariel

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少し出遅れましたが、節分の日のネタで書こうと思います。豆まき系の追加台詞を聞くと、たぶん鎮守府では色々あったのでしょうねw。そして、このようなタイプのイベントとなりますと主役は駆逐艦の子だろうな…と思いまして、ここ最近駆逐艦の子の登場が多い気がするのですが、今回も主役は駆逐艦です。


第七八話 吹雪とちらし寿司

小料理屋『鳳翔』  鳳翔

 

 

今日は鎮守府内で、節分の日という事で豆まきを行うようですね。私もあの人から、豆まき会場に何か華やかな料理を持って行ってくれと頼まれています。そういえば、昨年までは各寮において小規模に豆まきを行っていましたが、今年は違うようですね。わざわざ全員が集まれるように講堂を使って、豆まきを楽しむようです。たしかにこのようなイベントは、皆で集まってワイワイ楽しんだ方が良いでしょうし、あの人の話では近々また大きな作戦があり、多くの艦娘達が出撃するとの事ですから、その景気づけのためにも良いのではないでしょうか。

 

しかし華やかな料理…と言われましても、今回は人数も多いでしょうから簡単な作業で作る事が出来る料理を考えなくてはいけませんね。一応、鎮守府外部の食事処にもお願いして、様々な料理を運び込むという事のようですから、その場で簡単につまめるようなオードブル的な料理は揃っていると考えるべきです。…となると、少しお腹が膨れそうな料理…ご飯物が良いのではないでしょうか。そうですね…ご飯物で華やかな物ですと、手巻き寿司などの準備をしておけば、綺麗な具材が並んでいるだけでも華やかに見えます。

 

…いえ、今回の節分イベントはおそらく多くの駆逐艦の子達も来るでしょうし、豆まきでエキサイトしている事を考えますと、手巻き寿司はあまり賢明な選択肢ではありませんね。自分で作業をせずに、取り分けるだけで食べる事が出来る物…ちらし寿司の方が良いかもしれません。これでしたら、見た目も非常にカラフルで綺麗ですし、そのまま取り分けるだけで美味しく食べる事が出来ます。そうと決まれば、急いで酢飯に混ぜる具材の準備ですね。まずはメインとなるご飯を炊いておきましょうか。そして昨日、水雷戦隊の皆さんが持って来てくれた海産物に少し余分がありましたし、今日中に食べてしまうと考えれば、海産物を上に載せた豪華なちらし寿司が作れそうです。

 

さて、ちらし寿司に混ぜておく具材の準備…これは椎茸の煮物、かんぴょうの煮物そして酢レンコンは外せません。まだ時間に余裕がありますので、この三種類から作り始めましょうか。まずは椎茸の煮物からですね。これは、ちらし寿司を食べている際に口に入る事で、旨みと甘辛い濃い味で舌を楽しませてくれる重要な具材です。

 

まずは椎茸の石づきの部分を切り落としたら、少し薄めに切り分けておきます。そして鍋に和風の味を作る定番である砂糖、日本酒、みりん、醤油を入れて一度煮立たせて味を落ち着かせたら、先程切り分けた椎茸と味を調整するための水を加えて、弱火でしっかり煮ます。…そろそろ椎茸に火が通りましたね。それではこのまま椎茸に味を染み込ませるために、火を止めて冷ましておきましょうか。

 

次はかんぴょうの煮物です。こちらも、ちらし寿司全体の味を変化させるために非常に重要な具材ですね。かんぴょうを一度揉みながら水で洗いましたら、軽く塩もみをします。そして塩がついたまま、10分程茹でる事でかんぴょうを柔らかくします。また先程の椎茸の煮物よりも味を濃くするために、砂糖、みりん、醤油そして水を鍋に入れて一度煮立たせたら、柔らかくなったかんぴょうを煮ますが、今回は先程とは異なり、煮汁がほとんどなくなるまでしっかり煮てしまいます。そして煮終わったら一度冷やして、味を馴染ませておきましょう。

 

具材はまだまだありますから、急いで次の作業に移りましょうか。次は酢レンコンです。これも酢飯の中で更に酸味を強調させるために必要不可欠な具材です、まずはレンコンの皮を剥いたら、少しだけ歯応えが残るように5mm程度の厚さに切り分けます。そして色が落ちるのを避けるために一度酢と水を混ぜた物の中に入れて放置しておきます。…そろそろ良いでしょうか。それでは水と酢、そして砂糖と塩を鍋に入れたら、一度煮立たせてからレンコンを入れて煮ていきます。後はレンコンが少し透明になり火が十分に通ったら、冷やせばこれも完成です。

 

この他には色合いを良くするために錦糸卵、絹さやなどが必要ですし、より華やかに見せるために、海老の煮つけ、茹でタコ、ブリのお刺身辺りを準備しておきましょうか。それと…たしか以前作ったイクラの醤油漬けもありましたから、これも一緒に入れてしまいましょう。

 

 

…そろそろご飯が炊けましたね。ここからは一気に作業を進めていきます。まずは寿司酢の準備ですね。米酢と砂糖、そして塩をボウルでしっかり混ぜ合わせたら、これで寿司酢の準備は完成です。この寿司酢を使えば、美味しい酢飯が作れますね。それでは寿司桶を使って、先程炊いたご飯と寿司酢を混ぜて酢飯を作りましょう。

 

寿司桶に水を吸わせたら表面の水分を拭き取ります。そしてこの中に炊き上がったご飯が潰れないようにやさしく移動させます。それではここに、先程準備した寿司酢を全体的に行き渡るように回しながらかけたら、しゃもじを使ってしっかり混ぜ合わせます。この段階でも、ごはんが潰れないように気を付けて…この量ですと結構大変ですね。ですが、ここで手間を惜しみますと野暮ったい味になってしまいますので、頑張ってしゃもじを使って、ご飯を切る様な感じで味を馴染ませていきます。…そろそろ良いでしょうか…一口味見を…あら、なかなか良い塩梅ですね。

 

後は、しっかり味を馴染ませた酢飯を一度寿司桶の中で広げるようにしたら、うちわを使って十分に冷やします。これで酢飯の部分の準備は終わりましたね。次はここに、先程準備した具材を混ぜていきます。まずは一番始めに準備した椎茸とかんぴょうの煮物からです。フードプロセッサーを使ってこれらの具材を細かくしたら、しっかり汁気を取ってから酢飯に混ぜます。次に酢レンコンも全体的に混ぜましょうか。これでちらし寿司の大元の部分はほぼ完成しましたね。最後に、その他の具材から汁気を十分に取ってから、ちらし寿司の上を飾るように配置すれば完成です。

 

最初はちらし寿司の上に、きざみ海苔で全体的に酢飯の部分を覆ってから、上から錦糸卵を黄色いじゅうたんのように敷き詰めます。そして赤と白が綺麗な海老の煮つけを全体的に均等になるように配置したら、黄緑色が綺麗な絹さや、赤色が綺麗ないくらの醤油漬けを更に配置します。残りは大物の具材ですね。ブリのお刺身、茹でタコを乗せて…最後に再びきざみ海苔を振りかけたら完成です。色々やっている内に良い時間になってしまいましたから、急いでこれを会場に持っていきましょうか。

 

 

 

鎮守府 講堂  鳳翔

 

 

あらあら、もう始まっていますね。どうやら大型艦の子達が鬼役を引き受けているようで、駆逐艦の子達が鬼に扮した大型艦の子達に豆を投げています。一部鬼役が駆逐艦の子達に豆を投げ返していたり、鬼役の子達だけで談笑している場所も見受けられますが、皆さん楽しそうですね。

 

「あっ、鳳翔さん!お疲れ様です。あ、これちらし寿司ですね!美味しそう~!」

 

「あらっ、吹雪ちゃんは豆まきに参加していないのですか?」

 

会場に入った私に、駆逐艦の吹雪ちゃんが話しかけてきましたが、吹雪ちゃんは豆まきに参加していないのでしょうか?それに吹雪ちゃんの傍には睦月ちゃんと夕立ちゃんが居ますね。

 

「ねぇねぇ吹雪ちゃんも夕立ちゃんも、睦月と一緒に行こうよ。とりあえず、あそこに居る鬼役の川内さん達に豆をぶつけに行こうよ。」

 

「いや~、私は…アハハハハ。それよりも鳳翔さんの美味しそうなちらし寿司を食べようよ。」

 

「ゆ…夕立も豆まきは遠慮したいっぽい…。それよりも、早くそれが食べたいっぽ~い!」

 

睦月ちゃんは吹雪ちゃん達を豆まきに誘おうとしているのですが、吹雪ちゃん達はそれよりも料理が食べたいようですね。先に食事をしてからイベントを楽しむというのも良いかと思いますし、お腹が空いていては戦が…などとも言いますから、先に三人分だけ取り分けてあげましょうか。

 

「それでは三人とも先に取り分けてあげますね。他の子達は豆まきに夢中のようですし…お先にどうぞ」

 

「ありがとうございますっ!鳳翔さん。」

 

「そういう事なら、睦月も先に食べるね~。」

 

「夕立はお腹一杯になるまで食べたいっぽい!」

 

 

 

駆逐艦 吹雪

 

 

わ~、綺麗なちらし寿司。美味しそう~。今日は豆まきのイベントがあって、色々な料理が並ぶと川内さん達から聞いていたから、絶対に鳳翔さんも料理を作って持って来てくれると思っていたんだよね~。豆まきに参加しないで入口付近で待っていて良かったよ~。こんな時でもない限り、鳳翔さんの料理なんてなかなか食べられないから、嬉しいよ。

 

睦月ちゃんは、川内さん達に豆をぶつけに行こうなんて言ったけど、私も夕立ちゃんもそればかりは勘弁かな…。川内さんは駆逐艦の子達に反撃しているし、神通さんはニコニコして立っているけど、神通さんに豆をぶつけられるのは、大和さんを盾にして豆を投げている初霜ちゃんくらいだよね。何故か知らないけど、豆を当てられている神通さんが嬉しそうなのは気になるけど…あそこに絶対に近づいたらいけないという事だけは、私も分かるかな…。…で、その分那珂ちゃんに豆が集中しているような…。

 

とはいえ、今は折角の機会だから鳳翔さんのちらし寿司を食べないと。鳳翔さんが吹雪達にちらし寿司を取り分けてくれたけど、これ本当に綺麗だよね。赤や黄色や緑の具材が散りばめられていて、どこから食べていいか迷っちゃうよ。よしっ、まずはこのタコさんからかな。

 

『ヒョイ』

 

あ…あれ?タコがない?落としちゃったのかな…って、エ~ッ!

 

「うん…タコは美味い。やっぱり、これが一番。」

 

「あ…あの初雪ちゃん?いつのまに?」

 

私のタコさんなのに…。いつの間にか隣に来ていた初雪ちゃんに取られちゃったよ。初雪ちゃんがタコが好きだと言うのは、私も知っているけど、これはあんまりだよ~。えっと…気を取り直して、次はご飯の部分を食べてみようかな。…ウ~ン、美味しいっ!そうそう、やっぱりこれだよね。これがちらし寿司の味なんだよ。ちょっと酸っぱくなっているご飯に、椎茸、かんぴょう、それとレンコンのような色々な具材が散りばめられていて…酸っぱさや甘辛さが中心なんだけど、凄く美味しいんだよねっ!特に椎茸やかんぴょうには、しっかりした味がついているから、どんどん食べられるよ~。

 

それに細く切ってある卵焼きも甘くて美味しいし、歯応えがあって酸味のあるレンコンや、ご飯とは少し違う食感の絹さやも…本当にいいよねっ!あっ、タコは初雪ちゃんに食べられちゃったけど、まだお魚が残っていたんだ。ちょっとだけ醤油をつけて…う~ん、美味しいっ!ちらし寿司の酸っぱさとは違う、脂の乗ったお魚の味…本当にいいよ~。それに…イクラもプルッとしていて…これ好きだな~。やっぱり鳳翔さんのご飯は本当に美味しいよねっ!夕立ちゃん達と待っていた甲斐があったよ~。

 

「特型駆逐艦?何そこでサボっているの。今は豆まきの時間だよ?ちゃんと参加しないと。」

 

えっ?川内さん。いつのまに。いや…さぼっていた訳ではなくて…その…。睦月ちゃんと夕立ちゃんは視線を逸らしているけど、何か言っておいた方がいいよね?

 

「あの…その…川内さん。ちょっとお腹が空いていたから先に…。」

 

「なに言っているの、特型駆逐艦。遊べるときには遊ぶ、これが鉄則だよ?とりあえず、豆あげるから鬼役の子に当てておいで。う~ん、でもサボっていたから、ちょっとは罰を与えないと駄目かな。そうだ!とりあえず、豆を当てる子を指定するから、そこに行って当てておいでよ。まず特型駆逐艦は…あそこに居る加賀さん、睦月は…龍田さんかな。夕立は、霧島さんに当ててきたら許してあげる。」

 

エ~無理、無理ですよ、川内さん。一航戦の先輩なんかに当てられる訳ないじゃないですか。それに睦月ちゃんと夕立ちゃんの相手も無茶すぎですよっ!…川内さんからは、豆を持たされちゃってるし…どうしよう…。

 

 

 

鳳翔

 

 

あらあら。豆まきに参加せずに、私の料理を食べて楽しんでいた吹雪ちゃん達ですが、川内さんからの指示に戸惑っていますね。吹雪ちゃんが豆を投げる相手は加賀さんに決まったようですが、加賀さんはこのようなイベントで怒るような子ではないですから、大丈夫ですよ。とはいえ吹雪ちゃんにしてみると、赤城さんや加賀さんはあこがれの先輩でもある一方、特に加賀さんについては厳しい先輩という認識のようですから、今回の川内さんの指示は大変な指示のようですね。…そうですね、私が少し助けてあげましょうか。

 

「吹雪ちゃん、私も少し豆まきに参加したいですから、私も赤城さんや加賀さんに豆をぶつけますので、一緒にいきませんか?」

 

「えっ?鳳翔さんも参加するのですか?…それなら。」

 

「おっ!特型駆逐艦、加賀さんにぶつけるんだね。それじゃ、私はここから応援していてあげるから、頑張ってね~。」

 

吹雪ちゃんも、私が参加すると聞いて少し安心したようですね。それでは正規空母の子達が一カ所に集まっていますから、吹雪ちゃんを連れて、そこに一緒に行きましょうか。このようなイベントには、これまで私もあまり参加していませんでしたから、少し楽しみですね。

 

「さぁ、吹雪ちゃん。私と一緒に大きな声で『鬼は外!』と言って、加賀さんにぶつけますよ?せ~の。」

 

『鬼は~外っ!』

 

 

「痛い。豆?…そう節分の。そういえば私も鬼役でしたね。…で、私に当てた子は誰?…あっ、お母…ほ…鳳翔さんっ!」

 

加賀さん…何を睨みつけているのですか。何人かの大型艦の艦娘の子達は、鬼の恰好をしているだけで実際に豆を当てられていなかった理由が分かりましたよ。たしかに、あのように睨まれてしまっては、駆逐艦の子達だって怖いに決まっています。

 

「加賀さん?今日はこういうイベントなのですから、しっかり楽しまないと駄目ですよ。赤城さんと一緒に料理ばかり食べていないで、少しは参加してください。」

 

「は…はい…鳳翔さん。すいませんでした。赤城さん?私達も少し参加しましょう。ちゃんと鬼役をやらないと。」

 

「あっ、加賀先輩参加するんだ。じゃ、瑞鶴も参加するよ。『鬼は~外っ!』エイッ」

 

「痛い。五航戦…あなたも鬼役だったと思ったのだけれど…。『鬼は~外っ!』フンッ」

 

まったく…本当に困った子達ですね。鬼同士で豆をぶつけ合ってどうするのですか…。吹雪ちゃんも困った顔をしています。そりゃ、正規空母同士で豆をぶつけあっていたら、駆逐艦の子だって戸惑って当然ですよ。これは喧嘩両成敗ですね。

 

「吹雪ちゃん、急いで駆逐艦の子達を集めてきてください。いいですね?」

 

「は…はいっ!鳳翔さん。」

 

 

駆逐艦の子達がたくさん集まりましたね。しかし…目の前では未だに正規空母娘同士で豆を投げ合っています。最初は加賀さんと瑞鶴さんの間で始まった豆のぶつけ合いが、いつの間にか空母娘全員を巻き込んでいますし…。まぁ、皆さんとても楽しそうなので良いのですが、流石にこういう鎮守府全体のイベントで、空母娘だけで…というのは困りものです。さて、駆逐艦の子達も来ましたから私も参戦しましょうか。

 

「皆さん、よく集まってくれました。これから、あそこで仲間割れをしている鬼さん達に、皆で豆を投げて追い出しますよ。一番たくさん当てた子には、ご褒美に私のお店で好きな料理を一品食べさせてあげますから、奮って参加してくださいね。」

 

「えっ、鳳翔さん。好きな物を注文していいのですか?」

 

「夕立は全力で参戦するっぽい!」

 

「睦月も頑張りますよ~。」

 

最初にちらし寿司を食べていた吹雪ちゃんや夕立ちゃん、そして睦月ちゃんも俄然張り切っていますし、他の子達もやる気満々のようですね。それと…あの、一応このイベントは駆逐艦の子達を対象にしていますので、軽巡や重巡、それに…戦艦の子達の参加はお断りなのですが…。

 

「能代さん、矢矧さん…甘味のために全力で行きますよ。こんな素敵な企画…私、うれしいです。」

 

「筑摩よっ!吾輩達も頑張って美味しい料理を一品ゲットするぞ!」

 

「陸奥、ここは連合艦隊旗艦として、駆逐艦に先だって我々第一戦隊が行くべきだろう。指揮官先頭だからな。よしっ、お前たち、この長門につづけっ!」

 

私の何気ない一言に、駆逐艦の子達以上に大型艦の方が張り切ってしまっているのは、どうなのでしょうか。…そして、いつの間にか来ていた、鬼の恰好をした長門さんの号令の元、駆逐艦の子達が一斉に豆を投げ始めました。

 

「くっ…五航戦、一端休戦よ。このままではこちらが一方的にやられるわ。空母部隊は全員、赤城さんを中心に輪形陣を。反撃します。飛龍、蒼龍は右を、五航戦、左は任せるわ。それと雲龍達は、急いで私達の護衛の駆逐艦の子達を集めて来て。間宮さんの所のおやつ券を渡せば直ぐに来ると思うわ。」

 

「鳳翔さんまで相手に居るけど…ここは負けられないよね。翔鶴姉、左側はお願い。」

 

…何故か知りませんが、鬼役の子達も入り乱れての豆まき大会になってしまいました。空母娘達は、赤城さんを中心にして輪形陣を組んでいますし、いつのまにか護衛役の駆逐艦の子達まで呼んで来て前衛に配置しています。

 

「さぁ、皆さん。こちらも負けていられませんよ。いきますよ。『鬼は~外っ!』」

 

私もそうですが、大型艦の子達が本気で楽しんでいますから、それに巻き込まれる形で駆逐艦の子達も本当に楽しそうですね。これは明日辺りにでも、私のお店にたくさんの子を招待してあげないといけませんが、作戦前の丁度良い息抜きになったのではないでしょうか。今日も鎮守府は平和です。




大体どんな事でもそうなのですが、大人が本気になって楽しみ始めますと、子供も巻き込まれて行くんですよね^^;。で、そうなった時の楽しさというのは、子供だけでは出来ないような楽しさになりまして…私も子供時代にそのような経験があり、今回のような楽しかった思い出があります。今回のお話は、いつもの鳳翔さんのお店ではなく、出前料理という形にしてみました。艦これの節分バージョンの追加台詞、色々とその光景を想像出来そうな楽しいものが多いですねw。(個人的には、霞と加賀さんの台詞が好きですw)

さて今回のちらし寿司。何かお祝いごとあった時には非常に重宝する料理のため、色々な家庭でよく作る料理かもしれません。楽に終わらせたい時は、ちらし寿司の素を買ってきてしまえば、今回の話の最初の部分(椎茸とかんぴょうの煮物、酢れんこんの作成)は省略出来ますから、酢飯さえ作る事が出来れば、結構簡単な料理のような気がします。最近は酢飯についても素が市販されていますので、昔に比べるとかなり楽になったな…と思います。

今回はアニメの主人公でもあった吹雪を登場させてみました。この子、ゲームの台詞だけですと結構難しいな…と思っていたのですが、アニメで結構台詞が多かったため、意外と楽に心情を書く事が出来ました。ただ…ゲームとアニメ、微妙に台詞回しが違うんですよね^^;今回は、ゲーム版というよりアニメ版の方を参考に吹雪部分は書いています。

しかし節分大会における川内姉妹…個人的にはこのイメージです。川内さんはぶつけられたらやり返して一緒になって楽しむ、神通さんはニコニコしているけど誰も怖くてぶつけない。(しかし、全くぶつけないと神通さんが拗ねてしまう事が分かっているため、初霜ちゃん辺りが気を使って軽く豆をぶつける→自分も駆逐艦の子達に好かれていると神通さんは考えてニコニコ)そして上二人にぶつけ難いために、必然的に那珂ちゃんに攻撃集中(顔は止めて~)。そして今回は書きませんでしたが、龍田さん辺りも豆をぶつけると怖そうなイメージがw。という事で、川内さんのリクエストは、吹雪→加賀、睦月→龍田、夕立→霧島ネキという形になりました。夕立はたぶん、霧島や鳥海の怖さを良く知っている気がするんですよねw

いよいよ来週からイベント開始ですね。今回は比較的小規模との事ですが、どうなる事やら…。資源とバケツ的には問題ない量の備蓄があるのですが、一番の問題はリアルの時間なんですよね^^;。どうしてこの時期に…w。

来週は投稿をお休みするかもしれません。(この時期、リアルの仕事がかなり忙しいわけでしてw)
今回も読んでいただきありがとうございました。

今回のちらし寿司のレシピは、ちらし寿司の素を使うとかなり省略出来てしまいますし、具材については好きに作る料理のため、省略します。ただちらし寿司の素を使わない人用に、椎茸の煮物、かんぴょうの煮物、酢れんこんのレシピのみ記載します。量は少し多目に出来ると思いますが、これ単体でも食べられますので、余ったらそのままパクリと食べてしまってくださいw




椎茸の煮物
生椎茸  :8個
砂糖 :10 g
日本酒  :30 mL
みりん   :30 mL
醤油   :30 mL
水    :100 mLくらい

かんぴょうの煮物
かんぴょう  :25 g
醤油     :25 mL
みりん    :25 mL
砂糖     :15 g
水      :100 mLくらい

酢レンコン
レンコン  :200g
酢     :150 mL
水     :150 mL
砂糖    :35 g
塩     :少々

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