「あら?八百屋さん。これ、まだ入荷しているのですね。」
「あぁ、鳳翔さん。流石にそろそろ終わりだから、これが最後かもしれないけどな。」
そうですね。たしかに旬を考えると、もうそろそろこれは終わりの筈です。うちのお店でも今年、これを使った料理を何度か出しましたし、皆さんに好評だったのですが、また来年までお預けという事ですね。…どうしましょうか。もう旬は過ぎていますから、違う物を購入するという手もあるのですが…。いえ、八百屋さんが言うように、ひょっとしたらこれが今年最後の入荷の可能性がある訳ですから、今日はやはりこれを購入しましょうか。
「八百屋さん、それではこれをお願いします。ひょっとしたらこれが今年最後になるかもしれないですから…。」
「あぁ、分かった、鳳翔さん。一応それなりの量があるけど…何を作るつもりなんだ?」
…そうですね。これだけの量があるのでしたら、これを何かと絡めて料理を作るよりは、これを全面に打ち出した料理を作った方が喜んでもらえそうですね。となりますと…
「そうですね、これだけの量がある訳ですから、おつまみになってしまうかもしれませんが、お浸しにしようと思います。この少しだけほろ苦いお浸しは、うちの皆さんも大好きですから。」
「たしかに鳳翔さんが言うとおり、菜の花のお浸しは絶品だよな。ってことは、今日は艦娘の姉ちゃん達は、菜の花のお浸しを肴に一杯ってことか、羨ましいもんだね~。」
八百屋さんの言うとおりですね。一部、季節感を感じる事なく、あっという間に食べてしまいそうな艦娘の顔が頭をよぎりますが、ほとんどの艦娘の子達は、こういう季節感のある料理をじっくり楽しみながら、お酒を楽しんでくれると思います。あの人の話では、もうしばらくすると新たな作戦行動が始まるようなので、また鎮守府全体が忙しくなってくる筈です。ですから今日くらいは、こうやって料理から春を感じてもらって、皆さんにのんびりしてもらいたいものですね。
小料理屋『鳳翔』 鳳翔
さて、今日も粗方の下準備が終わりましたね。後はパッと作れそうな料理の準備だけですね。それではそろそろ、今日八百屋さんで購入してきた菜の花を使って、お浸しを作りましょうか。菜の花を使った料理というのは、春の定番料理として様々な物があります。先日、リットリオさんにお願いされて、菜の花と竹の子と海産物を使ったスパゲッティも作りましたが、このような料理の場合は菜の花をかなりしんなりさせて作ります。しかし今回のお浸しの場合、薄味の味付けでかつ歯応えが非常に重要な要素となります。
ですからまずは、菜の花の根元の部分を少しだけ温いお湯につけて、全体をしゃっきりさせましょう。…そろそろ良さそうですね。それでは、固い部分を切り取ってから、5cm程の長さに揃えて、菜の花を切り分けます。そして…ここからが腕の見せ所です。これから菜の花を茹でるわけですが、茹で過ぎてしまいますと、折角の歯応えが台無しになってしまいますし、茹で方が足りないと、苦さやエグミが出てきてしまい、菜の花特有の僅かなほろ苦さを楽しむ…という訳にはいかなくなってしまいます。
まずは塩を入れて水を熱し、完全に沸騰させます。そしてこのお湯の中に、茎の部分だけを入れて1分ほど茹でます。そして次に火が通りやすい葉の部分を入れて、更に30秒程茹でて、葉の部分が全体的にしんなりなるように火を入れます。…ここからはスピード勝負ですね。茹で上げた菜の花から余分な苦味となるアクを取除くために冷水に通して、完全に冷したら水気を十分に取除きます。…えぇ、これなら大丈夫ですね。全体的に火は通っていますが、茹で過ぎずに茎の部分の歯応えも楽しめそうです。色合いも…綺麗な濃い緑色の茎や葉の中に所々見られる黄色いつぼみの先端部分が非常に美しいですね。
それでは次にお浸しを作るときに必要となる出汁の準備ですね。出汁に醤油とみりんを少し加え、しっかりした味のタレが出来上がりましたら、先程茹で上げた菜の花を食べやすい大きさに切り分けて、このタレと菜の花を馴染ませます。後はこのまま少し混ぜて、完全に味が馴染んだら完成ですね。おそらくこの春最後の菜の花のお浸しになるでしょうから…たくさんの艦娘の子に楽しんでもらいたいものですね。
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「あら、祥鳳さん。いらっしゃい。今日は一人ですか?」
軽空母の祥鳳さんが来店ですね。いつもでしたら、他の軽空母の子や妹の瑞鳳さんと一緒に来店する事が多かったと思いますが、珍しい事に今日は一人で来店のようです。表情も…心持ちですが、少し寂しそうですね。
「こんばんは、鳳翔さん。妹の瑞鳳は…なんでも今日は、『姉の躾に苦労する妹の会』だったかしら…千代田さん達と一緒に外で飲み会のようです。まぁ、適当な言い訳を作って気楽な仲間と一緒に飲みたいだけなのだと思いますが…。」
なるほど。会の名称から考えますと…おそらく千代田さんあたりが発案者だと思いますが、適当な理由をつけて気楽に飲みたい…と思う気持ちは私も分かります。とはいえ、いつもの面子が外に飲みにいってしまったため、祥鳳さんはこうやって一人で私のお店に来たという事のようですね。まぁ、うちのお店に来れば、他にも大勢仲間が居ますから寂しい思いはしないと思いますし、静かに飲む事も可能ですから、今日はのんびりしていってもらいましょうか。
「なるほど、それで今日は一人で来店なのですね。まぁ、あっちの座敷にはうちの馬鹿娘達が大騒ぎしていますので、あちらで一緒に飲むのも良いですし、静かに飲みたいのでしたらカウンター席も空いていますよ。」
「えっと…一応私だって航空母艦ですけど、流石にあのノリは…。一人で静かにカウンターで飲ませてください。」
まぁ、そうでしょうね。今日も座敷では、うちの馬鹿娘達が大騒ぎをしながら飲み食いに勤しんでいます。私が折角作った菜の花のお浸しも、味わう間もなく一口で食べてしまったようですし…あの子達に季節感を味わってもらおうと思った私が馬鹿でした。それに、たしかに同じ空母寮の仲間とはいえ、あの場に入るのは祥鳳さんにとってかなり気を使うでしょうし、自分のペースで飲めなくなってしまいそうですから、カウンター席で落ち着いて飲む方が良いのかもしれませんね。
さて、祥鳳さんの希望も分かりましたし、今日は静かに飲みたいようですから、まずは日本酒とおつまみを…折角ですから、祥鳳さんにも菜の花のお浸しを小鉢でお出ししましょう。流石に祥鳳さんであれば、うちの馬鹿娘達とは違い、この料理をしっかり味わってくれるでしょうから。それでは先程作りました菜の花のお浸しを小鉢に入れて、少しだけ味の変化が楽しめるように和辛子を添えておきましょうか。それとお酒は…やはりこういう料理には、すっきりした辛口の日本酒が合うでしょうから…眞澄の純米大吟醸『夢殿』を出してあげましょうか。少し値段は高いのですが、祥鳳さんであればそれ程無茶な飲み方はしないと思いますので、問題はなさそうですから。
「分かりました、祥鳳さん。それでは、まずお酒と簡単なおつまみ…今日は春のおつまみを作ってみましたので、そちらを食べながら注文を考えてくださいね。それではごゆっくり。」
祥鳳
ふぅ…今日は私一人ですね。瑞鳳は飲みに行ってしまっていますし…。ですが『姉の躾に苦労する妹の会』という名前は、私は納得できません。たしかに瑞鳳に対して、口うるさく注意した事もありますが、あれは瑞鳳が悪い訳で…別に私のせいじゃありません!それに、私はしっかりお姉さんをしていますし…。まぁ、適当な言い訳をつけて友人達と飲みたいだけ…なのだと思いますから、文句を言おうとは思わないですけど…。
それと鳳翔さんは、寂しそうにしていた私に気を使ってくれて、正規空母の人達が飲んでいるお座敷を紹介してくれましたが、あれは…。あんな所に入ってしまったら私、間違いなく飲みすぎてしまいますし、落ち着いて自分のペースで飲む事も出来なくなってしまいます。やはり私は、今日は一人で静かに飲んだ方が良さそうですね。
私の目の前に、木の枡にコップが入れられ、鳳翔さんの手によってコップだけではなく、外側の枡も一杯になるように日本酒が注がれました。こういうちょっとした所が、このお店の良い所なんですよね。そして小鉢に入った、所々に黄色い点が見える濃い緑色の料理。これはお浸し…いえ、この色合いと時期を考えれば、菜の花で作ったお浸しだと思います。鳳翔さんからは、この料理とお酒を楽しみながら、その間に追加の料理を考えてくださいとの事でしたが…これだけでも十分楽しめそうですね!
まずは、この小鉢の料理から少しだけいただいてみましょうか。…はぁ。やはり…一人で来ても、このお店は良いですね。薄く入った出汁と醤油の味を背景にして、お野菜の甘さ…いえ、後ろに少しだけ顔を見せているほろ苦さがたまりません。まさに春特有の野草料理の真髄ですね。お浸しと言えば、ほうれん草などが真っ先に思い浮かびますが、この菜の花…私、凄く好きです。
ほうれん草のお浸しですと、しんなりした葉の食感とほうれん草の甘さ、そして出汁の味なのですが、今回の菜の花は…。たしかにしっかり火が通っていますし、食感も柔らかくなっているのですが、それでも茎の部分を中心にして、ほうれん草のお浸し以上にシャキッとした歯応えが残っています。そしてほうれん草とは違い、僅かに残るほろ苦さ。エグミとは違うこのほろ苦さこそが…この春という季節を私に強く感じさせてくれます。一人で飲んで食べる…というのは少し寂しい気もしますが、このような繊細で季節感を感じさせてくれる料理の場合、一人で自分のペースで楽しむ…というのも悪くありませんね。
そして…このお酒も…。今回私は、何も鳳翔さんにお酒のリクエストをしていないですから、このお酒は鳳翔さんが選んでくれたのですが、とても香り高く澄み切った辛口の日本酒。先程、私に春を感じさせてくれたほろ苦さを、一瞬にして洗い流してくれる素敵な日本酒です。菜の花のお浸しと日本酒という、とてもシンプルな味の組み合わせなのですが、相性がぴったり合った時の素晴らしさは、とても口で表現出来るものではありませんね。
あっ、辛子が少し添えられているのを忘れていました。勿論、辛子無しの優しい味を楽しむというのも良いのですが、少し刺激を入れてみるのも悪くなさそうですね。おそらくこの辛子は色合いを考えると、和辛子です。マスタードなどとは異なり、とても辛いはずですから付けすぎないように慎重に調整して…。うっ、鼻にツーンと抜けるような刺激を感じましたが、このピリッとしたアクセント、ほろ苦さととても合っていると思います。これまでとは異なる刺激のある味も楽しめる…本当に素晴らしいですね。
あら…あっという間にコップの中の日本酒は無くなってしまいましたね。…ですが、まだ枡の中には日本酒が…。これをチビチビ飲みながら、残りのお浸しもいただいてしまいましょう。
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…ふぅ、無くなってしまいましたね。食べている間に次の料理の注文を考えるようにと、鳳翔さんには言われていましたが、そんな事を考える間もなく料理もお酒も無くなってしまいました。本当は早く次の料理の注文を出さなくてはいけないのでしょうが…今は少しだけ、この春の料理のほろ苦さとお酒の味の余韻を楽しみたいと思います。今日は一人で来店する事になり、少し寂しい気持ちもありましたが、こういう素晴らしい時間は一人で味わう物なのかもしれませんね。
鳳翔
祥鳳さん、凄く嬉しそうな表情をしていますね。私がお出しした菜の花のお浸しとお酒は、既にどちらも空になっていますが、祥鳳さんは軽く目をつぶって…凄く良い笑顔になっています。私の予想が正しければ、おそらく今回お出しした料理から、春という季節を感じてくれたのではないでしょうか。やはり祥鳳さんくらいになりますと、今日戦艦娘の子達に同じ料理を出した時と同じような表情になるのですね。私も準備した甲斐がありました。今祥鳳さんは、今回の料理の余韻に浸っているようですから、追加の注文を聞くのは少し後回しにして、しばらくゆっくりさせておきましょうか。あっ…。
「ん?祥鳳も今日は一人なのじゃな。実は我輩も今日は一人でな。筑摩の奴は、何故かよぅ分からぬが、何かの会合があって友人達と食事会があるから…と言って、鎮守府の外に行ってしまったのじゃ。まぁ、お互い今日は一人であるゆえ、隣を邪魔させてもらうぞ。」
「あっ、利根さんも今日は一人ですか。奇遇ですね。うちの瑞鳳は『姉の躾に苦労する妹の会』とかいう、ふざけた名前の飲み会に行ってしまいましたから、私も今日は一人で…。あっ、隣どうぞ。」
…そうえいば、今日は利根さんも一人で来店していましたね。それに、普段は鎮守府食堂に行っている筈の阿賀野さんも、今日は一人で私のお店に来店していますが…まさか!
「なんじゃ、その変な名前の会は。変な妹を持っているようで、祥鳳も大変じゃな。我輩はちゃんとお姉さんをしておるからな。筑摩がそのような会に参加することはありえぬぞ。ん?そういえば、今日は阿賀野もこの店に一人で来ておるのぉ。なんじゃ阿賀野。お主も妹達がその…『姉の躾に苦労する妹の会』に参加しておるのか?」
「ちょっと、ちょっと…阿賀野の妹達がそんな会に参加している訳ないじゃな~い。今日は、能代や矢矧達は食事会があって鎮守府の外に行っているだけよ。」
…いえ、私の想像が正しければ、おそらく筑摩さんや能代さん達もその会に参加していると思いますよ。そして、おそらく私と同じ事が容易に想像出来たのだと思いますが、カウンター席に居る長門さんや陸奥さんもそうですし、すぐ後ろに居る妙高さん達も顔を見合わせて、ヒソヒソ話をしています。それに…今回の会の全体像を把握したのでしょうか、祥鳳さんが頭を抱えています。
「ふむ、それなら良いのじゃがな、阿賀野よ。まぁいい。折角今日は長女ばかり、こうやって三人集まったのじゃ。ということで、我々三人で『駄目な妹に悩まされる長女の会』を開催して今夜は飲み明かすぞ。」
「ん~、それもいいわね。阿賀野も、矢矧や能代には色々言いたい事があって、大変なのよ。」
「え…えっと、私はその…」
祥鳳さんは、自分を巻き込むな…と思っているようですが、利根さんと阿賀野さんは意気投合してしまいましたね。それに…。
「あっ、それなら私も入れて欲しいですね。私も千代田にはいつも『千歳姉ぇ、お酒はもっと控えてよ』と言われてばかりで…言いたい事が山程…。」
その…祥鳳さんを除いて、駄目な姉が勢揃いしている気がします。そして祥鳳さんも、こうなってしまってはもう逃れられないと思ったのでしょうね…覚悟を決めたようです。
「ま…まぁ、そういう事でしたら、長女同士色々とお話をして食事をするのも良いかもしれませんね。鳳翔さん、追加の注文お願いしますね。まずは…」
少し寂しそうな表情をして一人で来店した祥鳳さんでしたが、結局皆さんに巻き込まれて賑やかな事になりそうですね。どうやら今日の夜は長くなりそうです。今日も鎮守府は平和ですね。
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「その…すいませんが、皆さんをよろしくお願いします。その…今日は色々と皆さん意気投合してしまったようで、大変飲みすぎてしまいまして…。」
あれから皆さん意気投合してしまったようで、普段よりも飲むピッチが非常に早かったこと、そして誰も止める人が居なかったこと、私も少し気をつけてはいたのですが、気づいた時にはこれらの事実が重なった事で…。今私のお店には、四人の艦娘がひっくり返っています。そして…既に鎮守府に帰っていた、それぞれの姉妹艦に連絡が取れまして…、現在引取りに来てもらっています。
「祥鳳姉さん…なんでぇ~。いつもなら、こんなに飲まないのに。ほらっ、瑞鳳が引っ張っていくから…ねぇ、起きてよぉ~。」
「千歳姉ぇ…また飲みすぎ。今日くらい大人しくしていると思ったのに…。」
「利根姉さん…調子に乗りすぎです。ほら、重巡洋艦寮まで筑摩が曳航しますから、起きてください。」
「阿賀野姉…少し目を離すとすぐこれなんだから。能代姉、左側お願い。このまま阿賀野姉を軽巡洋艦寮まで運ぶから。明日の朝になったら、絶対にお説教をするわ。」
なんといいますか…。やはり私や他の艦娘達が想像していように、今日はそれぞれの妹達だけで揃って、鎮守府の外で飲んでいたようですね。それにしても、いくらなんでもその日の内に、それぞれの姉の面倒を見る羽目になる…とは思っていなかったのではないでしょうか。まぁ、こうやってちゃんと引取りに来てくれているわけですから、姉妹間の仲は良いのだと思いますが、どちらが姉なのか分からなくなってしまいそうです。困ったものですね。
先週お知らせに書きましたが、この四月からちょっと事情が変わってしまいまして、今までのように一週間に一度の投稿が出来なくなってしまいました。とはいえ、折角ここまで続けたお話ですから、出来る限り続けていきたいな…と思い、少し投稿ペースを落す形で対応しようと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。
さて今回の主役ですが、いつもであれば主役の艦娘を決めてから料理を決めている事が多いのですが、今回は完全に逆でした。料理は春の料理…そして今回くらいは飲み屋の定番料理にするか…と考えていたため、菜の花のお浸しに決める事が出来ました。ところがこの料理を使うとなると、まだ残っている艦娘で相性が良さそうな子って、意外と少なくそうでして…。そんな事もあり、雰囲気的に一番合いそうな祥鳳さんに登場してもらう事になりました。
ところが、祥鳳さんに決めたのは良かったのですが、次にどの組み合わせで登場させるか…というところで再び悩む事にw。珊瑚海海戦時の面子となると、瑞鶴や翔鶴で絡ませるのも良いのですが、折角艦これのキャラで書いているわけですから、全て史実ベースというのも味気ないかな…と思った結果、史実としてはあまり絡みがないのですが、姉妹艦と組み合わせ…ただし話を作るために一人で来店という形にした経緯があります。
今回登場させた、菜の花のお浸しはまさに春の料理の定番中の定番。特にこの時期に飲み屋に行きますと、突き出しでよく出てくる料理な気がします。この料理、お酒と物凄く相性が良いんですよね。普通のほうれん草のお浸しと比べて、歯応えが独特ですし、ほろ苦さも凄くお酒と合うな…と個人的には感じています。勿論、茹で方さえ失敗しなければ自分の家でも簡単に作れるため(多少失敗しても問題なし)、家で飲む時も時々家内に作ってもらったりしている料理だったりします。まだ菜の花のお浸しを食べた事がない方、時期的にはそろそろ厳しい料理ですが、飲み屋などで見かけた際は、是非お試しください。きっとご満足いただけるかと…。またお酒で登場させた夢殿、眞澄の日本酒は私自身大体好きなのですが、その中でも特にこれは美味しくて(ちょっと値段が…)、こういう料理には物凄く合うな…と思っています。
さて、五月の上旬からいよいよ春のイベントがあるようですね。次はアメリカの戦艦娘が報酬艦?になると思いますので、何処が舞台になるのか楽しみにしています。以前感想返しで書いていたかもしれませんが、真珠湾付近の海域を舞台にして『深海棲艦に完全包囲されたアメリカ本国より、残存艦隊の脱出作戦が開始されました。連合艦隊はその総力をあげ、ハワイ近海の制海権を奪取し、アメリカから脱出してくる艦娘を援護してください。』みたいなノリでやってくれませんかねw。
今回も読んでいただきありがとうございました。
菜の花のお浸し(四人分)
菜の花:二束くらい
出汁 :50 mL
醤油 :15 mL
みりん:7 mL
和辛子:少量